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アフリカ

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 四月下旬、南アフリカ共和国で荷揚げを拒否されて中国に戻ったはずの武器輸出船に満載されていた合計七十トンの武器が、当初の予定通り到着したとジンバブエ政府が認めた。

 報じたのは、南アの経済紙『ビジネス・デー』とモザンビークのオンラインニュース『カナル・デ・モザンビーク』。それによると、突撃小銃や手榴弾などを積んだ中国の安岳江号は、南アのダーバン港で荷揚げを拒否されたものの、南ア海軍艦ドラケンスバークが同国沖合で密かに給油した。給油の間、南ア艦はレーダーや衛星による捕捉を妨げる妨害電波を出して安岳江号の位置を隠したという。

 中国からジンバブエへの武器輸出に対しては、ジンバブエで反政府勢力に対する弾圧が続いていることから国際的に非難の声が高まっており、南アも表向きは荷揚げを拒否したのだ。

 その後、中国船は喜望峰をまわって、アフリカ大陸西岸コンゴ共和国のポンタネグラ港で荷を降ろした。ジンバブエのマトンガ情報広報省副大臣が認めたところによると、武器はチャーターされたロシア製大型輸送機イリューシンでジンバブエの首都ハラレに届けられたという。

 一方、中国国営新華社通信は四月二十七日、安岳江号はアンゴラのルアンダ港に寄港したが、荷揚げは許可されなかったと報じている。一連の報道に対し、中国政府も「船は(武器を降ろさず)中国に戻った」との姿勢を崩していない。

(フォーサイト2008年7月号)

 スーダン南部で展開中の国連平和維持活動(PKO)への自衛隊参加をめぐり、外務、防衛両省が水面下で激しい鍔(つば)迫り合いを演じている。五月のアフリカ開発会議(TICAD)、七月の北海道洞爺湖サミットで国際貢献の目玉が欲しい外務省がスーダン派遣を提起、これに防衛省が抵抗している構図だ。

 外務官僚が描くのは、まず首都ハルツームにある国連スーダン派遣団(UNMIS)本部へ自衛隊連絡官を派遣して現地情勢を把握した上で、地雷除去などのため陸上自衛隊を現地に送るという計画。深刻な人道危機にある西部のダルフールと違い、UNMISが展開する南部は治安が比較的安定しており、非政府組織も活動中で、「自衛隊を出せない理由はない」(外務省筋)というわけだ。

 しかし、防衛省は「現地へは陸路何時間もかかり、自己完結の復興支援は容易でない」(同省幹部)と及び腰。外務省の河相周夫・総合外交政策局長が防衛省の高見沢将林・防衛政策局長に直談判し、連絡官派遣までは了承を取り付けたが、事務方トップの増田好平事務次官は依然、首を縦に振っていない。

 陸自幹部は「得点稼ぎの外務省と、外務主導が気に入らない背広組(防衛省)の勝手な綱引き」と冷ややかだ。

(フォーサイト2008年5月号)

 昨年末の大統領選の結果を巡って暴動と政治の混乱が続く東アフリカのケニア。だが、国内外からの「不正選挙」との非難を意に介すこともないキバキ大統領の頭痛の種は、実は政治の混乱よりも妻の素行かもしれない。ファーストレディのルーシー・キバキ夫人の奇行は、国民が「最大の国家機密」と冗談混じりに話すほどケニアでは広く知られている。

 二〇〇五年には「自分を批判する報道を行なった」として、ケニアの高級紙『ネーション』の社屋に乱入。四時間にわたって社内に居座り続け、カメラマンをひっぱたく騒ぎを起こした。ところが、その後、夫人を激怒させた報道を行なったのは別の新聞社だったことに気づき、慌てて退散する始末。

 この種の「ご乱心」は数限りなく、昨年末にはある政府高官の頬を公衆の面前で張り倒し、問題になった。夫人が激怒した理由は、この高官が夫人に声をかける際、誤って大統領の愛人と噂される女性の名で呼んでしまったからだ。

 遂に今年二月四日には、与党の国会議員ギトブ・イマニャラ氏が記者会見を開き、夫人を「暴行」の罪で告訴する意向を表明した。イマニャラ氏が大統領官邸で他の議員と話をしていたところ、パジャマ姿に裸足の夫人が現れた。夫人は日ごろから同氏を快く思っておらず、大声でわめきながら同氏の顔にパンチを食らわせたという。大統領官邸は「事実無根」と反論するが、国民の多くは「また夫人のご乱心か」と呆れ顔だ。

「不正選挙」を指摘される夫と、傍若無人な振る舞いで知られる妻。この二人が君臨するケニアでは、選挙後の一連の騒乱で千人近い市民が命を落としている。

(フォーサイト2008年3月号)

 東アフリカの“無政府状態国家”ソマリアで、イスラム原理主義過激派によるテロ攻撃が止まない。昨年末に米軍とエチオピア軍の支援を受けた暫定政府が首都モガディシオを制圧。三月から四月にかけて多数の民間人を巻き込む猛攻で過激派の一掃を試みたものの、今なお、アフガニスタン人のアル・カエダ系テロリストが入り込んでソマリアの若者を組織化しているとの情報がある。ソマリアは今やイラクと並ぶ「反米戦争」の主戦場となっているのだ。

 九月二十二日夜、モガディシオ北部の暫定政府軍基地が「アル・シャバブ」と称する原理主義過激派に襲撃され、暫定政府の兵士五人が死亡、八人が負傷した。十月五日夜には同派とみられる五人組が、車で移動中の暫定政府の陸軍将校を射殺。このほか九月には道路脇に仕掛けられた爆弾の爆発が相次いだ。

 在モガディシオの暫定政府筋によると、アル・シャバブを率いているのはハッサン・アフラーというアル・カエダ系のアフガニスタン人テロリストとみられる。昨年末までモガディシオを支配していた原理主義勢力「イスラム法廷会議」の最高指導者アウェイスがソマリア中部の出身だったため、ハッサン・アフラーの下にはソマリア中部出身の若者が続々と「入隊」しているという。

 暫定政府とエチオピアは断続的に掃討作戦を展開し、十月一日に「アフリカ軍」を新設した米軍もソマリアでの対テロ戦争への支援を本格化させる構えだが、米国が関与を強化すればするほど敵が勢いを強める構図はイラクと同じで、情勢は完全に泥沼化している。

(フォーサイト2007年11月号)

 サファリを楽しむため世界中から年間百万人近い観光客が訪れる東アフリカのケニア。日本人も年に約二万人が観光に訪れるこの国で、「アフリカのマフィア」と恐れられる地元武装犯罪組織と警察が熾烈な戦いを繰り広げている。首都ナイロビでも五月以降、銃撃戦が相次いでおり、日本外務省は注意を呼びかけている。

 問題の組織は「ムンギキ」と呼ばれ、ケニア最大の民族キクユ人の若者を中心に構成される。一九九〇年代から活動を本格化し、二〇〇二年の非合法化後も勢力を拡大。構成員数万人とも言われる。「キクユ至上主義・反西洋文化」を唱える民族主義的な一面があり、スラムの住民やタクシー会社などに「みかじめ料」を要求。多数の武装強盗や身代金目的の誘拐に関わっているとされ、対立組織の構成員や言うことを聞かない者は、頭部を切断して「晒し首」にする。

 今年に入って警察が摘発を強化したところ、警察官とその家族の殺害が続発、ムンギキの犯行とみられている。激怒したキバキ大統領は「ムンギキの壊滅」を宣言し、警察は五月のスラムでの銃撃戦で三十人以上の構成員を射殺、六月にも二十五人を射殺した。逮捕者は二千人を超えたとの情報もある。

 ムンギキは前回(〇二年)大統領選で、キバキ大統領の対抗馬である現野党「ケニア・アフリカ民族同盟」の候補者を支援したとされ、その力は政界にも及んでいる。今年十二月に大統領選を控える大統領にとって「ムンギキ壊滅」は治安回復と再選の一石二鳥につながるのだろうが、前途は多難だ。

(フォーサイト2007年8月号)

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