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国連改革

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 七月二十四日、国連安全保障理事会で行なわれた次期国連事務総長の予備投票の結果が出た直後、国連アメリカ代表部が、中国代表部に対して、上位候補に否定的な見解を伝えたことがわかった。

 安保理関係者によると、予備投票の結果、韓国の潘基文外交通商相が一位、二位にインドのタルール国連事務次長、三位にはタイのスラキアット副首相、そしてスリランカのダナパラ前国連事務次長が続いた。この顔ぶれを見た米国が中国に、「国連の問題を解決できる人物がいると思えない」と伝えたという。

 ある国連関係者は「次期事務総長はアジア出身、という国連内に広がる一般的な空気に抗するには、アメリカは中国との協議が絶対的に重要だと考えている」と解説する。これに対して中国は、インドと、インドの影響を強く受けるスリランカ出身の人物には否定的な姿勢を示したという。中国外務省関係者によると、「中国は、韓国から事務総長が抜擢されることに反対ではなかったが、北朝鮮によるミサイル発射以後、事情が変わった」とし、「韓国は、まず朝鮮半島問題の解決に取り組むべきだ」と発言したという。

 こうした中、ダークホースとして浮上したのが、クワシニエフスキ元ポーランド大統領。東欧からの選出には、通常、ロシアが反対するが、エネルギー問題でロシアと東欧が蜜月関係にあることを考慮すると、ロシアが支持に回る可能性もある。

(フォーサイト2006年9月号)

 次期国連事務総長の椅子をめぐる駆け引きが本格化するなか、トニー・ブレア英首相が事務総長職に関心を示していることがわかった。

 関係者によると「正式に立候補表明したわけではないが、五月中旬頃からブレア首相立候補説が流れ始めた。五月末には、ヨーロッパとアフリカの一部の国が、ブレア氏を推薦する意向を見せている」という。

 またこれまで暗黙の了解だった「事務総長は五つの安保理常任理事国以外から選出される」という紳士協定に例外を認めても良いのではないかとの声も出始めている。なかでも、イタリアとインドが積極的だという。

 一方、次期事務総長選出でも主導的な役割を果たすアメリカは、ブレア首相立候補の可能性については、何の動きも見せていない。だが、「国連の根本的な改革を遂行するためには、親米で指導力の強い国家から事務総長が選出されることが望ましい」との立場をとる。

 英労働党は、五月四日の統一地方選挙での惨敗を受け、二〇一〇年の任期切れまでブレア首相が居座れば次の総選挙での勝利は危ういと見ている。国連事務総長という花道を得て首相が来年退くというシナリオは、労働党にとっても悪くない。

(フォーサイト2006年7月号)

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 環境問題に関する世界の要人が集まる重要な国連会議で、日本人スピーカーが一人もいない状態になる。

 五月一日からニューヨークで開かれる「第十四回持続可能な開発会議(CSD)」は、百五十あまりの国や地域の環境大臣らが参加する大型フォーラム。日本は、体調が戻れば小池百合子環境相をトップに四十人を派遣する予定。

 スピーカーとして招待された七十人は、石油メジャーの英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル会長を含む経済界のトップ十人、ポーラ・ドブリアンスキー米国務次官ら政府関係者十人、そして世界中から選ばれた環境問題専門家五十人で、日本人スピーカーは予定されていない。

 会議を主導する国連関係者は、「日本は、京都議定書の策定に大きな役割を果たしたにもかかわらず、スピーカーが一人も出席しない。企業と環境問題専門家に招待状を送ったが、多忙を理由にすべての人に断られた。これは国連内部でも問題になっている」という。

 一方、環境外交に力を入れて見せる中国は、皇明太陽能集団有限公司と上海社会科学研究所の最高責任者など、産学官から四人のスピーカーを派遣する。インドからも、大統領の環境問題顧問を含めて七人がスピーカーとして登壇する予定だ。

 国連広報局のある関係者は、「日本が持つハイブリッド車、風力技術、太陽エネルギー、環境教育などについてのノウハウは関心の高い分野だ」とし、「他の国はスピーカーに抜擢されようと外交力を駆使するのに、日本はなぜ環境外交に無関心なのか理解しがたい」と残念がる。

(フォーサイト2006年5月号)

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 韓国が国を挙げて次期国連事務総長に推挙する潘基文(パンギムン)外交通商相に対し、国連内部では早くも逆風が吹き始めている。

 国連安全保障理事会関係者によると、現在までのところ、国連の中で最も多くの情報が飛び交っている候補は潘基文氏。「韓国の盧武鉉(ノムヒヨン)大統領が二月十六日に外交通商部幹部を集め、潘基文選出のためにすべてを賭けよと指示したとの情報メールが国連内で回覧された。その後、国連職員の間では韓国の外交官との接触は避けようとの空気が生まれている」という。

 現在のコフィ・アナン事務総長は、ブトロス・ブトロス・ガリ氏の後任として選出される直前まで注目を集めておらず、それゆえに勝利を収めた。ところが、「韓国は早くから動いたため、多くの敵を作っている」と、前出の安保理関係者は語る。

 潘氏への逆風は、米国のジョン・ボルトン国連大使が、「次期事務総長は、アジア圏ではなく東欧圏から出る」と発言した後、さらに強くなった。米国の支持がない候補が事務総長に選出される見込みはない。

 潘氏に対する国連内世論の冷淡さは、国連が重視する人権問題に対する韓国の姿勢への批判からとの見方もある。

 国連人権委員会の幹部職員は「去年十二月の国連総会で採択された北朝鮮の人権状況に関する決議案の採決を韓国は棄権した。西側諸国のうち北朝鮮の人権問題に熱心でないのは韓国だけ。潘氏はその責任者だ」とし、「韓国の候補は、人権問題に熱心な欧州諸国の支持を得られないだろう」と読む。

(フォーサイト2006年4月号)

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 タイ政府は、来年末に任期が切れるアナン国連事務総長の後任としてスラキアット副首相を擁立している。日本政府は、事務総長の交代までには「まだ時間があり、検討中」として事実上、同氏への不支持を打ち出してきたが、最近になって外務省内に「このままでは危ない」との声が出始めている。

 タイ外務省は、世界に散る若手外交官の中から特に優秀な層を選抜して本国に呼び戻し、スラキアット氏への支持取り付けに向けた各国への根回しを行なうタスクフォースを組織。ワシントンのコンサルタント会社とも月額百五十万バーツ(約四百万円)でロビー活動の契約を交わすなど、選挙活動を本格化させている。

 スラキアット氏は国連での知名度が低く、多国間外交の経験もない。だが、米ハーバード大学ロースクールで博士号を取得後、わずか三十歳で当時のチャチャイ首相の政策顧問に就任し、九五年のバンハーン政権では三十七歳で史上最年少の財務相に抜擢されるといった赫々(かっかく)たる経歴を持つタイ有数の超エリートで、まだ四十七歳。英ケンブリッジ大で博士号を取ったスタワン夫人は、シリキット王妃の姪に当たる。

 同氏の国連事務総長立候補を巡っては、東南アジア諸国連合(ASEAN)に続いて中国も正式に支持を表明。同じアジアからはスリランカのダナパラ元国連事務次長も次期総長に名乗りを上げているが、現時点でスラキアット氏の圧倒的優位は動かない。

 さて日本は、となると、日タイ関係は、観光や投資面での結びつきは強いものの、両国外務省同士の関係は、実はかなり冷え込んでいる。

「日本は国連安保理常任理事国入りが果たせず、一方、相性の悪いタイから国連事務総長が出たら……」。日本の外務省関係者は、“最悪のシナリオ”を危惧する。

(フォーサイト2005年7月号)

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