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軍事・兵器

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 米大手軍需企業であるレイセオン社が、インド陸軍が保有するT72型戦車やBMP装甲車など、旧ソ連やロシア製の旧式兵器の更新近代化作業受注に興味を示している。その背景には、インド軍幹部がソ連時代から使い続けている兵器の信頼性に疑問を持っていることがある。

 兵器の近代化をすれば自ずとその兵器の性能や問題点も明らかになるが、いまのところロシアからの抗議はないという。
 レイセオン社は、インド海軍が保有するソ連製の古い艦船でも近代的なネットワーク型の作戦行動ができるようにするアップグレードを呈示しているとされ、すでにインド海軍と「詰めの協議」を行なったという。

 インド軍の兵器の約七五%はソ連およびロシア製で、過去にはイスラエルの会社が近代化を請け負ったことがあるが、米企業が商談をするのは初めて。レイセオン・アジアのドラン社長は「我々はアメリカの旧式戦車や装甲車を近代化した実績がある。ソ連時代の戦車にもノウハウは応用できる」と語った。

(フォーサイト2007年8月号)

 アメリカがインドに対し、最新鋭のイージスシステムの提供をほのめかしている。イージスシステムは、同時に百以上のミサイルを探知し、スーパーコンピュータで即時に速度や高度などの情報を処理し、優先順位をつけながら迎撃するミサイル防衛システムで、日本をはじめスペインやノルウェーなど同盟国にしか提供されていない。現在、韓国がイージス艦を建造中で、台湾とオーストラリアも配備を計画している。

 インドのアントニー国防相によると、あるアメリカ企業がインド海軍に対して昨年十一月、戦艦に搭載するミサイルシステムのプレゼンテーションを行なったという。国防相は企業名を明かさなかったが、インド軍高官によると、アメリカが呈示したのはロッキード・マーチン社が製造するイージスシステムだったという。

 同社のインド代表ロイス・カプリンガーも、正式な要請はないとしながらも、インド軍上層部がイージスシステムに「興味を示している」ことは認める。

 インド軍筋によると、四月半ばに訪印した米海軍作戦部長のミュレン提督が、イージスシステムを提供する用意があるとの米政府の意向をインドに伝えた模様だ。これが実現すれば、原子力分野での技術供与合意に続いて、アメリカからインドへの大きな技術供与になる。

(フォーサイト2007年6月号)

「影のオオカミ」と呼ばれる追跡専門部隊が、アメリカの対テロ戦争の最前線であるアフガニスタン国境に投入される。部隊は、ナバホ、スー、ラコタ、アパッチなど複数の部族出身のネイティブ・アメリカン(インディアン)で構成され、先祖伝来の追跡技術を駆使してタジキスタンなど周辺国で、アフガニスタンとの間を行き来するテロ組織メンバーの動きを追う。

 一九七〇年代、メキシコからの麻薬の密輸入を取り締まるため創設された「影のオオカミ」は、メキシコと国境を接するアメリカ西部アリゾナ州の砂漠地帯を中心に活躍。密輸業者を次々と捕まえたことで、その名を馳せるようになった。

 なかでもトホノ・オ・オドム居留地出身のナバホ族ハロルド・トンプソンとゲアリー・オルテガは、荒野の中でも、折れた小枝や枝にからんだ髪の毛から人の通過を察知し、一切れの肉や魚がどれくらいの時間そこに放置されていたかを把握する追跡技法の達人だ。

 米国防総省は、二千五百万ドル(約三十億円)の賞金をかけてもオサマ・ビン・ラディン一人見つけられないばかりか、タリバンやアル・カエダと関係のある人間がアフガニスタン国境を易々と越えて往来していることに危機感を覚えている。「影のオオカミ」は最後の切り札だ。

(フォーサイト2007年5月号)

 航空自衛隊が保有するF4EJ改戦闘機の後継機選びで、欧州共同開発のユーロファイターが有力候補として急浮上している。欧州製が採用となれば空自初だが、「米国が許すはずがない」との見方もあり、今後、紆余曲折が予想される。

 防衛庁は老朽化したF4(九十一機)を新しい戦闘機と交替させる計画で、二〇〇九年までに計七機の配備を決定している。F2支援戦闘機の自主開発に失敗した教訓から早々と国内開発を断念し、外国からの導入候補としてF15X戦闘機、FA18E/F戦闘攻撃機、FA22多目的戦闘機、F35統合攻撃戦闘機(以上米国)、ユーロファイター(欧州共同)、ダッソー・ラファル(仏)の六機種が挙がっている。

 最有力だったのが米空軍が採用しているFA22だが、ライセンスを得て国内で生産できる見通しが立たない。空自関係者は「輸入では十分な整備ができず、断念せざるを得ない」という。

 FA22は米国内価格が一機百七十五億円で、仮にライセンス生産が可能になっても、開発料が上乗せされて二百六十億円程度に跳ね上がる。ちなみにF4は一機十七億円、高いと不評だったF2でさえ百三十億円だ。

 次に有力なのがFA18E/Fだが、航続距離を延ばす改良がなされているとはいえ、いかんせん設計思想が古い。

 ユーロファイターが急速に株を上げたのは、共同開発した英、独、西、伊で実戦配備され、高性能ぶりが証明されたため。価格も一機約四十二億円と格安。空自からの非公式な打診に「ライセンス生産を認めてもよい」との回答が得られたという。機種決定は〇七年度中とみられている。

(フォーサイト2007年1月号)

 航空自衛隊の野望が現実のものになりそうだ。野望とは、東京に飛行場のある基地を持つこと。加えて横田基地を米軍専用から空自専用の基地にすることだ。

 防衛庁は来年度予算の概算要求に、空自司令部に当たる航空総隊の横田基地への移転費用として司令部棟の建設費百五十一億円を計上し、飛行場のある基地をもつことが確実になった。

 現在司令部を置く府中基地にはヘリコプターの発着場しかなく、「司令部なのに戦闘機や輸送機が降りられないのは欠陥基地だ」と自嘲する声があった。だが、日米合意した米軍再編最終報告に従い、横田移転が早くも動きだす。来年度から航空総隊司令部棟の建設を開始し、二〇一〇年度には移転する。

 移転後、横田基地には空自と米空軍による共同統合運用調整所が作られ、北朝鮮の弾道ミサイルに備えたミサイル防衛のための日米共同司令部となる予定だ。だが、ある空自幹部は「司令部移転にとどまらず、横田基地をそっくり乗っ取れるかも知れない」という。

 この幹部は「米軍再編で米側は横田にある第五空軍司令部のグアム移転を持ち出した。日本側の反対で撤回したが、もはや米側は第五空軍の機能を強化する考えはない」と、米軍再編交渉で米側がみせた横田軽視の姿勢を明かす。

 第五空軍司令部は在日米空軍司令部であり、在日米軍司令部でもある。しかし、在日米軍司令部は米陸軍が神奈川県のキャンプ座間に送り込む第一軍団司令部に移る案がある。確かに横田基地に置かれているのは輸送機など二十機程度。横田返還が実現すれば、戦後初めて首都から米軍が消えることになる。

(フォーサイト2006年10月号)

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