花咲くよもやま話

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乃南アサ『鎖』読了

何年前だろうか、NHKのドラマで天海祐希主演の「凍える牙」が面白く、その時に原作者として記憶していたが、なかなか読む機会がなかった。今回伊坂幸太郎氏への選評を読んで、再び興味を持ち、ようやく手に取ってみた。
これは、『凍える牙』の続編で主人公の音道貴子刑事が、誘拐監禁されてしまうという話。音道刑事は、潔くタフでかっこいい。監禁という究極の状態に陥り、徐々に気力を失っていく中、かつてコンビを組み決して仲が良かったとは言えないベテラン刑事滝沢から励まされ、気力を取り戻し蘇っていくところが印象深い。

滝沢と組んだときのことを思い出した。とっつきにくい、あんな嫌な親父はいないと思ったが、後から考えると、意外なほど不快な思いは残らなかった。ひどいことも言われたが、滝沢は、絶対に貴子を見放したりはしなかった。どんな場面でも、腹の中では何を考えていたとしても、彼は必ず、貴子を見ていた。その滝沢が、今、部屋の外にいるという。諦めるなと、彼は行った。
――あいつに弱みは見せたくない。
ふと、そう思った。こんなに疲れ果てていても、滝沢にだけは、弱り切った自分を見せたくなかった。刑事でありながら、ただおろおろするしか能のない女だなどとは思われたくないのだ。不甲斐ない、情けない奴だと言われたくない――だが、どこまで力が残っているだろうか。(500頁)


滝沢もまた貴子に対する気持ちを変化させていく。その辺りも面白い。
犯人は狂気じみて恐ろしいが、何より一番怖いと思ったのは、警視庁の星野である。
こいつ、相当イヤなやつだ。
でも、いる、こういうやつ。
この辺りも作者にうまい事やられた、と、小説として楽しめた(星野には腹立つけど、ね)。

閉じる コメント(2)

乃南さんに一時ハマってました。貴子は一匹狼のタフな刑事でしたね。「凍える牙」が天海さんでドラマ化されていたことを知らなかったです。ピッタリですね、観たいな。

2005/7/17(日) 午後 8:38 メロディ

バイク乗ってカッコよかったです。放送は、随分前だったと思うんですよねぇ。再放送乞う!

2005/7/18(月) 午前 1:20 れんぎょう


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