飛べない豚

ミリタリーネタ・妄想をつらつらと

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月刊 Car Graphicの8月号。
シトロエンの新型C3とDS3の記事が読みたくて買いました。

C3は日本では廉価モデルとなる小型車で、全長が4m以内に収まる程度に抑えられた5ドアハッチバックです。
先代に比べて内装や外装の質感を上げており、また前席天頂まで広げられたフロントガラスという特徴的な装備を有しています。
DS3はC3から派生したホットハッチで。
「DS」の名を冠しながらも、名車「DS」とは全く異なるデザインにするという、昨今流行のレトロモダンとは全く無縁なあたりはシトロエンらしいと言えるでしょう。

今号はこの二車の紹介に留まらず、シトロエン小型車の歴史や名車・2CVの特集が組まれています。
さらに20年前にNAVIに掲載された、宮崎駿監督の漫画「駆けろ2馬力 風より疾く」という作品が掲載されています。
この漫画は宮崎監督の2CVとの出会い、それに対する思い入れ、楽しい苦労話などの思い入れが綴られた随筆のような作品となっています。
2CVのカットモデルやフランスの軍用機といった楽しいイラストもあり、これらは「雑想ノート」など兵器モノの宮崎漫画をご覧の方には御馴染みのものですね。

作品の内容によると、昔々アニメーターの間で車が流行りだしたものの、「反米帝、反カー、反バーガー」という左翼の典型のような監督は、このような風潮を「軽薄だ」と嫌っていたそうです。
ところが子供を保育園へ送り迎えするために、監督自身がどうしても自動車が必要になった。
その時に思い立ったのが2CV。
監督はシンプルな2CVを「この車そのものが文明批判だ」と思って乗っていたようです。
そして2CVをとても気に入られ、トラブルや部品確保に苦労しながらも愛用していく。
この出会いにより、監督は「車好きの車社会嫌い」になったそうです。
一時期は2CVを手放さざるをえなくなりパブリカに乗られていたそうですが、この車はとても不愉快なものだったとのこと。
再び2CVを手に入れたものの、仕事が忙しくて2CVとの付き合いが難しくなり、最入手から7年後に泣く泣く手放して、今度はハイドロニューマチックのGSに乗り換え。
そしてまた2CVに戻り、「ズーっと乗っていようと思う」と締められています。

これを読むと、監督が2CVのことを深く愛していらっしゃるのは良く分かります。
ただ文明批判というのは疑問ですが。
「文明の利器を農民にも広めよう」「農家のおっかさんでも運転できる車を」と言う2CVの開発目的を考えれば、またシトロエンという会社の歩みを考えても、それは自動車が当たり前になりつつある時代の的外れな認識ではないかと僕は思います。
事実、2CVは戦後のモータリゼーションを加速させた一台ですから、これを考えても「文明批判」と言う評価はどうも違うような気がします。
どちらかというと、「車は大きく豪華になりすぎた。今後の地球環境を考えれば、シンプルなグローバルスタンダートを築かねばならない」とした初代のホンダ・シビックのほうが、余程文明批判ではないかと思えます。
当時の新しい技術を用い、自動車の風潮を批判してモダンな簡素を追求したわけですから。
そのシビックも快適性の追求、安全性の追及で大きく重くなってしまったのは、皮肉と言うか止むを得ないと言うか。

ただしこの疑問は、僕が重箱の隅をつつくような性格をしているからこそ。
そういう細かい話はさておき、2CV愛好家の作品として読むととても楽しいものと言えるでしょう。
また2CVの「人の役立つ商品を作る」という開発の始まりと、それがきちんとビジネスになっていったことは、商業のあり方として今でも学ぶ点は多いと思います。

昨今は安全や環境に関わる規制が多くなったので、あそこまでシンプルに、また安価に作ることはなかなか難しいのではと思いますが、何かとと多すぎる車に疑問を呈する意見は方々で見受けられます。
自動車は本来は人々に自由と解放を与える機械だと思うのですが、自動車や社会が発展していく過程で所有者が束縛されることも増えたと思います。
リベラリストのように大上段から自動車メーカーや自動車社会をを切るつもりもありませんし、「自動車というもの自体が古いんだ」というような冷徹な意見も僕は持てません。
高級車や高性能なスポーツカーを、「環境第一、贅沢は敵だ」の如く攻撃する神経なんて沸いてきません。
その上で、自由と解放という自動車本来の喜びをより多くの人に知ってもらえるような商品が必要ではないか、と思うのです。
それは高性能車や高級車へのアンチテーゼではなく、選択肢を増やすことの一つ、と自身では考えています。

自動車メーカーだからこそ考えられる「人々が必要とする実用性」や「快適性や居心地のよさ」を、もっと簡素な形で実現する方法はないものでしょうか?。
勿論ビジネスとして成立し、会社に利益をもたらすことを必要条件として。
僕はアホなのでさっぱり思いつきませんが。

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fou*_u*d*r_stro*e
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