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フジテレビ系のドラマ「不毛地帯」を見ました。 このドラマの原作はおなじみ山崎豊子氏で、フジテレビでは二度目となる、唐沢寿明氏主演での山崎作品のドラマ化です。 元帝国陸軍参謀で戦後は商社マンに実を転じた壱岐正が、敗戦への責任感を追いながらも苛烈なビジネス戦争へと身を投じていくお話です。 壱岐のモデルが伊藤忠商事で取締役などを務めた瀬島龍三氏であるのは、よく知られています。 第一話では、終戦と過酷なシベリア抑留からの帰国を経て近畿商事に入社し、航空自衛隊の次期主力戦闘機(F-X)をF-104とする為に尽力することを決心するまでが描かれました。 今回の内容を見ると、壱岐と言う人は本当に優れた頭脳をもっているのだなと思います。 彼が近畿商事に入社した直後は繊維部に配属されるのですが、そこで最初に行ったことは図書館に通って11年間の新聞を読んで時勢を知ること。 自分は何が分からないのか、何を知るべきなのかを知っていたからこそ、それをしたのでしょう。 分からないことをすべきことを的確に判断できるのは、優秀な人だからこそ滞りなくできることです。 今後のF-X内定獲得の為の戦いがどうなるのか、来週以後の描かれ方が楽しみです。 さて、山崎作品にはもう一人の瀬島龍三がいます。 今月末に公開される映画「沈まぬ太陽」に出てくる、利根川総理のブレーン・龍崎です。 映画のほうは未見ですが、原作は読みました。 この会長室篇で、国民航空改革のために外部から社長を連れてくるのが龍崎です。 壱岐はどちらかというと真摯で、産業から国を発展させる使命感を持つ人物ですが、龍崎は総理のブレーンとして暗躍する影の人物といった印象が強いですね。 以前に山崎作品を愛読されている方のHPを読んだ事がありますが、「壱岐のような純粋な人物より、龍崎のような恐ろしさを持ってる人物の方が、実際の瀬島に近いのではないか」という感想が書かれていました。 もちろん人間性において両面を持つのはよくあることなので、いずれもその面においては人柄をよく表わしているのかもしれません。 また瀬島氏ご本人も、様々な批判や評価の声がある人物です。 この両作品の映像化には、強い興味を持っています。
今年の秋は二人の瀬島龍三が、気になる存在となりました。 |

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