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「あれ?ついこの間、2011年版を見たと思ったのに」
こう考えてしまうのは、私がオッサンだからでしょうか。
ミシガン州警察(MSP)の車両評価2012年モデル版が出ました。
今回最大の特徴は、クラウンビクトリア・ポリスインターセプターが入っていないことです。
9月に最後のモデルがロールアウトし、フォードのセダン型はトーラスベースになりました。
だから当たり前なのですか、長らく「アメリカのパトカーといえばコレ」と思っていたCVPIがいなくなると寂しく思えます。
時代は過ぎているのですね。
現在のところコンプリート版はなく、各項目の要点だけが公開されています。
一通り見ると、新世代パトカーの性能は概ね横並びといったところでしょう。
加速性能で言えば、高性能エンジンの方は5秒台後半、3.5リッターNA級はその2〜3秒落ち。
ただトップスピードでみれば、カプリスは3.6Lも6.0Lも高い数値を出しています。
周回路でのタイムアタックも高性能版は1:35:00前後、下のエンジンが1〜2秒落ちぐらいで纏まっています。
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パトカー
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ロサンゼルス郡保安官本部(LASD)が毎年行っている、警察車両評価の2011年度版が出ました。
ミシガン州警察(MSP)のテストでは何故か結果が公表されなかったフォード・ポリスインターセプター(FPI)ですが、こちらのテストではちゃんと評価が出ています。
同車においては初めて第三者テストが公表されたということになります。
内容が非常に充実しているので、以下はさしあたりセダン型のパトカーに関することだけ書きます。
全体的に見てFPIターボ、カプリス、チャージャーHEMIは全体的に高い評価を得ていると感じました。
顕著なのは、やはり動力性能です
32ラップテストでは各車とも62mph以上の平均速度で走行しており、特にFPIは64mphを超えています。
平均ラップタイムでは1分21秒台に入ることもあり、高い実力を伺わせます
ここは四輪駆動ターボの面目躍如といったところでしょうか。
ファイナルが異なるニ車種がテストされたチャージャーHEMIも速いですね。
ところが意外にも、カプリスは記録が伸びませんでした。
4人の審査員のうち3人が平均1分24秒台、平均速度62mph台というのは、思ったほどではないという印象です。
勿論、飽くまでこのハイパワー三車種の比較の中では、と言う意味です。
日本の教習所のような市街地を模したコースを、二人の審査員が二周する追尾テストは、各車の個性が出ています。
このコースはラップテストとは異なり、パワーさえあれば高い成績が出せるとは限りません。
全体的な操縦性の良さが鍵になります。
総じて見ると最も安定して好成績を出したのは、FPIの自然吸気四輪駆動モデルでした。
二人とも総タイムは4分8秒台、平均速度35mph台です。
同ターボは一人は4分1秒42・36.60mphと全車中最速記録を出したものの、もう一人は4分14秒91・34.60と振るいませんでした。
カプリスやHEMIも、一人がFPI・NA・4WDを上回っても一人は下回る、或いは二人とも下回るといった感じで、総じて上回ることは出来ませんでした。
パワーのある車は市街地コースだと扱いにくさが出るのかも知れません。
それと比べれば、自然吸気の4WDはパワーが程ほどで安定性も高く、平均的に良い成績を出しやすいのでしょう。
60mphからの制動性能では135.44フィートのカプリスE-85燃料車、2位は138.44フィートのカプリス、3位は139.40フィートのFPI・NA・4WDです。
カプリスはブレーキテストでついに盛り返しました。
カタログを見ると「大型四輪ディスクブレーキを搭載」とあるので、それが良かったのかもしれません。
またここでも、FPI・NA・4WDが高記録を出しています。
加速性能は、これは完全にパワー優位の評価になっていますね。
0-60mph加速はカプリスが6.01〜6.17s、チャージャーHEMIが6.14〜6.88s、FPIターボは5.83sとなっています。
整備性はざっと見た感じだと、シボレー・インパラとCVPIが高評価を得ています。
ここにきて、旧型が優れた結果を出しています。
整備性は部品の交換のし易さが評価されるのですが、上の両者はいくつもの項目で高い得点を出しています。
特にCVPIは「平均的」を意味する5点を下回る項目が少なく、6点以上の項目が多くなっています。
審査員は保安官本部車両部の整備士がやるようなので、もしかしたら単に慣れの問題ではないかと言う気もしないではないですが。
逆に低評価だったのは、FPIターボです。
ウォーターポンプのアクセスとベルト交換は「最低」の1、ラック&ピニオンアッセンブリーは2、ミッションクーラーも2など、低得点が散見されます。
部品へのアクセス性や整備の作業性が評価されているので、これは所謂「工賃が高い」ということになります。
「自前で整備工場を持っていれば、工賃関係ないだろ」と思うかもしれませんが、全ての警察が工場を抱えているわけではありません。
また自前の工場があっても作業時間が長くなれば、同一作業における費用負担は上がることになり、パトカーを整備の為に拘束する時間も長い事になります。
全くの仮定ですが、CVPIが2時間で済むところをFPIが3時間掛かるとなれば、整備員の雇用コストが1時間分は余計に掛かるということです。
当然、1時間はFPIの稼働時間が減るということになり、ライフサイクル全体で見ればパトロールに使役される時間が減るということになります。
運送会社や航空会社で言えば、荷物やお客さんを乗せて利益を生み出している時間が短くなるようなものですね。
警察や保安官はもちろん営利事業ではありませんが、コスト増は市民・郡民・州民の皆さんの税負担に繋がります。
そう考えると、こういう点もバカに出来ないと思います。
かなり内容を端折ったので、書ききれていない部分が多々あります。
これ以外の部分は、冒頭のリンク先から資料をご覧ください。
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アメリカは飲酒運転に厳しい国です。
理由は、日本で危険運転致死傷罪が成立した経緯と似たようなもの。
日本は新たな条文を作ることで対応しましたが、向こうは致死ともなれば殺人罪が適用されることもあります。
メジャーリーグは新たな労使契約で、飲酒運転に対する罰則を盛り込む動きもあるようですね。
それにしても、パトカーで悪足掻きとは…
アメリカのパトカーは録画・録音装置が付けられており、動画は厳正に管理されて裁判で証拠となったり、また一般に公開されます。
youtubeに上がっているパトカーのダッシュカメラ画像がそれです。
こういうのですね
もちろん、単に事件の証拠として使われることもあります。
だから音声でも画像でも、バッチリ残ってしまうようになっています。
それにしても、そんなに韓国に帰るのが嫌なんでしょうか。
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ミシガン州警察が毎年行っている、年度モデル毎の車両評価の2011年版が公表されました。
今回の目玉は、パトカーでは新型カプリスとマイナーチェンジしたダッジ・チャージャーが、バイクでは2010年度から正式事業化したカワサキ・コンコース14ポリスが評価に入っていることです。
これらがどのような成績を出すのか非常に興味深いですね。
ところで、アメ車ファンの人はある疑問が頭に浮かぶかもしれません。
「あれ?新型ポリスインターセプターはどうしたの?」
そう、今回のテストで評価が公表されているポリスインターセプターは、旧型のCVPIのみです。
かといってテスト自体にかけられなかったわけでもないようで。
ダッジ・チャージャーの公式宣伝動画には件のテストの様子が使われているのですが、22秒付近に新型ポリスインターセプターセダンが映っています。
また37秒付近にはユーティリティ(エクスプローラー)も映っています。
つまり間違いなくテストはされたが、何らかの理由で公表はされなかったという事になります。
その事情は分かりません。
Autoblogの記事ではカプリスとポリスインターセプターの賑やかな話題があっただけに、残念に思います。
気を取り直してテスト結果についての考察を。
パトカー評価車両をセダン型に絞って見ると、CVPIのファイナル違いが二つ、インパラのガソリンとE85(ガソリン・エタノール混合)仕様、カプリスV8のガソリンとE85、チャージャーのV6とV8になります。
ラップタイム試験では、カプリス二種が平均1分37秒台を出しトップになりました。
E85の方が0.5秒速かったのですが、燃料の違いによる有意差はないと考えられます。
次点がチャージャーなのですが、V6もV8も平均1分38秒台で並び、両者の平均差は0.02秒しかありません。
これはHEMIが遅いと言うよりも、可変バルタイ化によりV6のタイムが上がったと見るべきでしょう。
2010年の試験では平均1分40秒台でしたから、2秒程度速くなったと考えられます。
三番目がCVPIで、ファイナルがローギアードの3.55の方が速いですね。
四番目がインパラで1分42秒台。
インパラは以前の試験でも相対的に遅かったので、車両の世代交代が進むと動力性能の面での不利は否めません。
加速と最高速テストでもカプリスの高性能さが光ります。
0 - 60mph加速ではE85が6.15秒、ガソリンが6.18秒となり、殆ど同レベルですがチャージャーV8の6.24よりほんの僅かに上回っています。
最高速はカプリスが148mph、チャージャーが146mphですからほぼ差はないと言っていいでしょう。
チャージャーのV6はここでは流石にV8に水を開けられ、60mph加速で8.65秒、最高速は130mphに留まっています。
インパラはチャージャーV6と加速タイムでほぼ同等、最高速では10mph弱高い数値を出しました。
最下位はやはりCVPI。
加速性能ではハイギアードの3.27が唯一の9秒台である9.01秒となり3.55でも8.87秒、最高速ではローギアードの3.55が119mphに留まります。
制動性能でもカプリスがトップでした。
60mphからの急制動では制動距離が唯一の120フィート台で、130フィート台前半のチャージャーよりも5〜10フィート程度短く止まっています。
インパラは130フィート台後半、CVPIはインパラと同程度かやや長い程度となっています。
やはり新しいものの方が高性能という結果が見受けられます。
視界の広さや快適性を調べるテストでは、CVPIが高い評価を受けています。
トップはCVPIの212.81点で、カプリスの203.57、チャージャーの202.70、インパラの195.95を上回っています。
特に視界関係の項目では概ねライバルを上回っていて、前方視界、後方視界、ドアミラーの評価が高くなっています。
視界に関しては、衝突安全性を高めた結果として古い設計の車よりピラーが太くなり、死角を増やすと言う現代の車が共通して抱える問題もあるのでしょう。
ただ他の項目でも頭上空間など評価されている部分もあり、CVPIの「古いフルサイズならではの良さ」があろうかと思います。
燃費評価ではチャージャーが他を上回りました。
燃費は市街地、高速、混合の三種類の燃費計測方法があるのですが、チャージャーV6は全ての点でライバルを上回っています。
V8は流石にそれよりは下回りますが、それでも高水準。
インパラはガソリンは概ね良かったのですが、E85の方は極端に燃費が悪くなる傾向にあります。
カプリスはCVPIと同程度の燃費となっていますが、これだけはメーカーの資料をそのまま転載したという注釈がついています。
試験できなかったのでしょうか。
但しその通りだったとしても、動力性能が圧倒的に違うと言う点は留意を必要とします。
総じて見ると。
高性能なカプリス、燃費は良いけど全体的にイマイチなインパラ、バランスが取れているチャージャー、快適だが性能は時代遅れのCVPI、という傾向を僕は見て取りました。
このテストでは新型ポリスインターセプターの結果が分からないのですが、CVPIより優れているのは間違いないと思うので、フォードもGMも次世代を担うだけの車両を出してきていると考えられます。
ちなみに。
アメリカのクライスラーファンのサイト「allpar.com」では、2011年度ミシガン州警察テストというデータが公表されており、そこには新型ポリスインターセプターやカプリスV6のデータも出ています。
共通する部分のデータは一致しているので、ある程度参考になろうかと思います。
これによると、動力性能ではV6自然吸気のFFは他社のV6より性能と同等かやや高いぐらい、V6ターボの4WDは他社のV8に若干劣るという結果が見て取れます。
制動性能では自然吸気は平均的、ターボはやや勝るようです。
最高速は131mphで両方とも頭打ちに。
バイクバイクはハーレーがロードキングとエレクトログライドの二種、BMWはR1200、カワサキがコンコース14です。
平均ラップタイムではBMWがトップで5分37秒18、カワサキが5分41秒05、ハーレーはロードキングが6分7秒98、エレクトログライドは6分8秒65という結果でした。
思ったよりカワサキが伸びなかったなという印象です。
理由は最高タイムと最低タイムで、カワサキがいずれもBMWより4〜5秒程度遅かったことです。
加速性能と最高速ではカワサキがトップでした。
40mphまでの加速ではカワサキがやや遅いのですが、60mphまでになるとBMW4.70秒、カワサキ4.50秒で逆転。
100mphではBMWの11.46秒に対し9.70秒と2秒近い差をつけ、最高速はBMWの127mphに対し131mphとなっています。
ゼロヨンでもBMWの13.21秒(105.05mph)に対してカワサキは12.66(112.17)秒と速くなっています。
ハーレーは60mph加速ではいずれも5秒を超え、100mph加速では20秒を超えており、動力性能では日独二車に対して大きく水を開けられました。
60mphからの制動性能を見ると制動距離と減速率が調べられています。
減速率は「**feet/s^2」で表示されているので、時間の二乗に比例して**feetだけ走行距離が小さくなっていく、つまり数値が大きいほど短く止まれるということだと思います(多分)。
ここでもトップはカワサキでした。
平均減速率は27.46feet/s^2で、BMWの27.10/s^2を上回っています。
各車20回のテストでの制動距離を見ると、カワサキが6回の130feet台を出しているのに対し、BMWは3回です。
但し極端な数値の変動がなく、またBMWも制動距離が150feet台に入ることもあるハーレーと比べれば優れているので、信頼できるブレーキを装着していると言えるのではないでしょうか。
無線や緊急ライトなど装備の装着性ではカワサキはトップでした。
総得点は97.67で、他三車より10点程高くなっています。
2番目はエレクトログライドの88.67、3番目はロードキングの87.67、4番目はBMWの86.99となっています。
総じて見ていくと、カワサキは高評価でした。
ハーレーはやはり動力性能と制動性能の面で辛かったと思います。
BMWは全ての要素で概ねバランスが良い車両であると言えるでしょう。
カワサキで唯一気になるのはラップタイムですね。
動力性能も制動性能も優れているのにラップタイムがBMWに劣ると言うのは、もしかしたら慣れないと扱いづらいのかもしれません。
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ダッジ・チャージャーがいつの間にかマイチェンしていたようです。
名称も「Charger Pursuit」になっていました。
Pursuitは追いかける、追尾するといった意味で、この場合は被疑者を追尾するパトカーを表わしています。
外見で言うと、フロントとリアの意匠が変わっています。
特にリアはかなり手が加えられていて、ダッジ・チャレンジャーのようなデザインになりました。
V6エンジンは100cc増の3.6Lになり、VVT化もあってか出力は41馬力増の291馬力になっています。
HEMIはやはりVVT化され、出力は30馬力増の370馬力に。
シボレー・カプリス、フォード・ポリスインターセプターとライバルも新型に切り替わっており、2012年からはそれにカーボンモータース・E7も加わりますから、チャージャーにも梃入れが必要なのでしょう。
尚、上記公式HPには宣伝動画が上がっているのですが、そこにミシガン州警察が評価試験を行っている様子が映っています。
やはりミシガン州警察も、カプリスやポリスインターセプターをテストしていますね。
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