飛べない豚

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キャラクターは可愛い動物だけど、中身は本格的な戦争作品「Cat Sit One」。
戦争劇画の巨匠である小林源文原作のアニメ作品が、ついに公開になりました。
劇画のほうはベトナム戦争が舞台で、「Cat Sit One 80'S」はそれに続く80年代のテロ/ゲリラとの戦いが主題ですが、アニメは時代設定が変わり現代のPMCとなっています。
画はフル3DCGで描かれており、戦闘描写は非常に迫力があります。
BOMB COMICSの洗礼を受けた身としては、小林作品の映像化という点でも感慨深いですね。
最近見た映画DVDの感想です。

イメージ 1
まずはL.A.コンフィデンシャル。
ジェームズ・エルロイのLA四部作の一つ、「L.A.コンフィデンシャル」を原作とする傑作映画です。
真面目で優秀な警部補のエド、手荒な方法で事件に臨むバド、テレビドラマのスーパーバイザーを務めて華やかな世界に身をおきながら、タブロイド誌から賄賂を貰って情報をリークするジャック。
この3人の刑事を主人公とし、彼らがロサンゼルスとLAPDの暗部に迫っていくお話です。

原作は読んでいませんが、この映画は非常に見ごたえがある傑作であると思います。
「一番悪い奴」に迫っていく筋書き、主人公3人の心情の描き方、真相を解き明かすヒントとなる言葉の使われ方、どれも巧みだといえるでしょう。

これは余程高い評価を受けたに違いないと思いましたが、調べてみるとアカデミーでは助演女優賞と脚色賞を受けたのみ。
ではこの年のアカデミーで最も高い評価を受けたのは何かと言えば、ディカプリオ主演の「タイタニック」でした。
wikiによると、作品賞、監督賞、撮影賞、主題歌賞、音楽賞、衣裳デザイン賞、視覚効果賞、音響効果賞、音響賞、編集賞を受賞しています。

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いやね、確かにタイタニックのVFXは凄かったと思いますよ。
だから視覚効果賞を取るのは妥当なところでしょう。
だけど「作品賞」もそうですか?どうも納得できません。
タイタニックはVFXは凄いですが、物語としてはよくある悲恋話ではないですか。
VFXがもの凄い、よくある悲恋話が、作品としてL.A.コンフィデンシャルより優れているのでしょうか?
もう13年前の話ですから、後の祭りにも程がありますけど。
と、こんな話を友人にしたら、「それってアバターに対する評価と同じだね」と言われました。
確かにアバターもあらすじを聞いただけで、狼と踊る将校が思い浮かびましたから…

とはいえ、僕自身も一観客として反省すべき点がないわけではありません。
当時は「タイタニックがすごい」ととても評判で、僕も見に行きました。
結果としては「映像は凄いけど、物語としてとくに見るべきところがない作品」という評価だったわけですが、一方でL.A.コンフィデンシャルに関しては、当時はそもそも作品自体を知りませんでした。
もし、今1800円を握りしめてどちらかを見に行けと言われたら、絶対にL.A.コンフィデンシャルを見に行きますが。
世間の話題にどうしても小市民は踊ってしまいますが、本当に優れた作品が妥当に評価されるには、やはり観客自身も能動的に情報を集めて作品を見る姿勢が大事ということなのでしょう。


イメージ 2
続いてカラーズ。
1988年に公開された映画です。
ロサンゼルスで活発に活動するストリートギャング同士の対立や、ロサンゼルス市警察のギャング対策ユニット「C.R.A.S.H.」の捜査員の活動を描いています。

ストリートギャング問題は貧困や人種差別、教育問題、人種間対立などと密接に関係しているので、この映画を一本見ただけでどうこう言えるほどのことではありませんが。
社会問題の一面を描いたと言う点で、高い評価の出来る映画と言えるでしょう。
物語もギャングや警察それぞれの心情やあり様を示しながら、緊張感の高い展開が続きます。
現在にも続くストリートギャング問題の一端を垣間見せる、佳作であると思います。

現在でもストリートギャング問題は麻薬密売などとも関係する社会問題であり、さらに「MS-13」の名で知られる中米系の凶悪なギャングが流入するなど、今でも社会に対する大きな脅威となっています。
C.R.A.S.H.という部署は現在はないそうですが、LAPD刑事部にはギャング団・麻薬課があり、警ら局サウス方面部にはギャング犯罪殺人課が設置されています。
それだけギャングの勢力は今でも強く、また彼らが関係する麻薬や殺人事案は後を断たないということでしょう。

The Winds of God(舞台)

今井雅之さんの舞台「The Winds of God」を見てきました。
生で舞台を見るのはこれが2回目です。

あらすじは皆さんご存知かと思いますが簡単に
現代の漫才師である田代誠(アニキ)と袋金太(キンタ)が交通事故に遭い、目が覚めるとそこは昭和20年8月の日本だった。
二人は自分たちの前世である神風特攻隊員・岸田中尉と福本少尉の肉体に、その魂だけが移っていたのだ。
現代人の感覚からは想像もつかない、特攻隊員の生き様。
二人は当時の特攻隊員と衝突しあいながらも、心を通わせるようになる。
しかし祖国のために命を捧げる戦友らは、次々と出撃していく…

「現代の自分たちが戦争、そして神風特攻隊と生身で向き合うったとしたらどうなるだろうか」
平和主義にしても戦争賛美にしても、つまらぬ美辞麗句のむなしさを痛感しつつ、「戦争と向き合うこととは、戦わねばならぬこととはどういうことなんだろうか?」を突き詰めて考えた作品なんだろうと見る度に思います。
今井さんの考えとは違うかも知れませんが、戦争とは好戦的な人が言うほど格好良いものではないし、かといってそれをただ腐して「戦うこと」や戦争で戦った人々を非難する平和主義が美しいわけでもない、ということを感じます。
またそれを思えば、そ日本人は戦争に無頓着、無関心で、単純に考えすぎなのかなとも。
水戸黄門じゃあるまいし、勧善懲悪なんてあるはずもないのに。

劇には寺川中尉という人物が出てきます。
アニキとキンタの前世である、岸田中尉と福本少尉の同僚です。
彼は圧倒的不利な戦況において、神風特攻隊こそが起死回生の切り札であると信じ、この戦いに身を投じることによって自分の愛する人を守ろうとします。
戦後日本が教育や様々なプロパガンダでやってきたことは、彼のような人物を「無駄死に」あるいは「洗脳されていた」「神風のような無謀な行為の犠牲者」としてみるか、ただひたすら美化するか、どちらかだけだったかも知れません。
しかし寺川中尉が実際にいたとして、彼と志を同じくした特攻隊員は実際にいたと思いますが、彼を無駄死にと評したり、あるいはただ美化することが、本当に彼らと向き合ったことになるのだろうか、という疑問はあります。

僕は空軍ヲタの人ほど詳しくはないですが、航空戦力のマネジメントとして神風特攻隊を指導したこと自体はかなり否定的に見ています。
これはヒューマニズム的な発想ではなく、搭乗員と航空機を体当たりで損耗しても相手に打撃を与えるというのは、アメリカと日本の国力を考えればこそやってはいけないと考えているからです。
トップがあまりにも精神主義に走ったとしか思えないですし、それでは近代国家同士の戦争で勝利をすることはできません。
この考え方そのものは「神風は無駄死に」論の人と共通する部分あるとはいえます。
軍人は命を賭して戦うからこそ、戦争指導者はより効果の高い戦法を模索すべきという発想が根底にあるからです。
こちらは貴重な航空機や物資、パイロットを損耗し、高い国力を持つ相手は次々補充を送りくるんでくるというのは割に合いません。
冷徹な戦争マネジメントとして考えてみると、この点は無視できないと考えます。

しかし同時に思うことは、これは僕の方こそ精神主義的でしょうが、ともかくこのような方法を持ってでも彼らが自分の家族や祖国を守ろうとした行為が果たして「無駄死に」なのかと。
本当に無駄死になるとすれば、それは生き残った者や後世の人間が、彼らが守ろうとしたものをないがしろにした時でしょう。
命を賭して守ったものを引き継いだ人間が、それをでたらめに扱って台無しにしたのでは本当に無駄死にです。
戦争に勝利することには失敗しましたが、彼らが守ろうとしたものを現代の私たちが引き継ぐことはできます。
日本にしても家族のことにしても、それらを守る事ができれば彼らの犠牲を無駄にしないで済むかも知れません。
ただこのことに関して言えば、本当に無駄死になりそうで怖いのですが…


真面目な感想はこれくらいですが、この舞台が面白いのは観客を笑わせ、楽しませる部分も工夫されている点です。
馴染みのフリートークにしても、アニキとキンタの掛け合いにしても、舞台と観客席が心情的に非常に近いと感じます。
またそうであるが故に特攻隊員が出撃すれば友達が出撃したような気持ちになりますし、アニキとキンタの苦悩する姿も自分の近くで起きているような感じもします。

今後も今井さんが演じ続けるのは難しいかも知れませんが、この作品そのものは舞台演劇として残っていって欲しいですね。
十数年前のアメリカ映画です。出演はトム・クルーズ、デミ・ムーア、ジャック・ニコルソン、キーファー・サザーランドなど。

海兵隊の基地で若い兵士が変死し、捜査の結果リンチによって殺されたことが判明する。実行者である二人の海兵隊員が海軍の軍法会議にかけられることになり、トム・クルーズ演じる海軍法務官キャフィ中尉がその弁護を担当。キャフィが弁護のために事件を詳細に調べていくうちに、実はジャック・ニコルソン演じる基地司令官が命令を出し、部隊内で「コードレッド」と呼ばれるリンチを行わせていたことがわかる、というもの。

なんでこの映画を取り上げるかというと、時津風部屋での力士リンチ死事件の図式がこの映画とあまりにもそっくりで、思い出したからです。映画の方はキャフィが司令官の犯罪を司法の場で明らかにして終わるのですが、果たして相撲界はどうでしょうか。北の湖理事長もやる気があるのかないのか判然としませんし、どうも世間との乖離は大きいようです。現実は"Good men are few"なんでしょうか。

大脱走の2

ルガー大佐は捕虜に対する紳士的な態度についてもそうですが、ナチスをバカにしたような態度でも親衛隊員の反感を買っています。もし大佐が先述のような貴族出身の軍人であったなら、ナチスやヒトラーを心底蔑んでいた可能性は否定できません。ナチスが政権を獲得した1933年ごろの段階でも、ナチス党首脳部は30代〜40代が中心と非常に若く、しかも殆どが労働者や官吏の子息でした。大佐が貴族の身分だから労働者や官吏を一律にバカにすると言うことはないでしょうが、元々社会の中で地道に実績を積み上げたとは言いがたい者達が、勢いに乗って国政を左右する立場になり、しかもその政治主張や国家運営に稚拙さが垣間見られた場合、大佐のような人物にはなりあがり者が粋がっているように見えることはあるでしょう。昨今の日本で例えれば、ホリエモンや村上世章氏らを良家の方々がバカにしているようなもの、と言えるかもしれません。「空軍将校捕虜は空軍の管轄である、親衛隊ではない!。また、ゲシュタポも同様」という厳しい言葉にも、単に職域を侵されただけではない、彼らの専横に対する怒りも感じられます。

ただそうは言っても、大佐が所属しているドイツ空軍は、ナチス中核メンバーであるヘルマン・ゲーリングの尽力によって成り立ったといってよいのです。第一次世界大戦後のヴェルサイユ条約でドイツは空軍力の保持を禁じられましたが、将来的にドイツから分割された土地を取り戻し、あまつさえドイツ新領土の獲得を目論むヒトラーにとって空軍力再建は不可欠であり、そこで白羽の矢がたったのがかつてのドイツ空軍のエースであったゲーリング。空軍再建のために内緒で飛行訓練をし、飛行クラブと言う名目で組織をつくり、それを土台に新生ドイツ空軍が出来上がったわけです。以後はスペイン内戦に義勇兵と言う名目でコンドル軍団を送り込み、歴史に悪名を残すゲルニカ空爆などをし、第二次世界大戦へと繋がっていきました。その意味では、なんだかんだいってドイツの空軍力が整備されたのはナチスの功績と言うしかないわけですし、戦中は指導力の欠如から無能者呼ばわりされたゲーリングも、空軍再編の功績は確かにあったのでしょう。しかし判断のミスから空軍を、そしてドイツとドイツ国民を追い詰めたのもナチスなのですが。それ以前に、ロクに資源もないドイツが無闇に戦争をやるな、ともいえますが。

そんなわけで大佐と親衛隊及びゲシュタポとの対立関係には、並々ならぬものがあったのではと思います。

一方捕虜の側で真っ先に語るとするなら、ヘンドリーというアメリカ人捕虜でしょうか。ヘンドリーは調達屋で、お菓子にカメラに身分証明書につるはしに服地など、脱走準備や買収に必要な物品をかき集めては仲間に提供していて、彼の詐欺師のような働きには見ていて感心してしまいます。

彼が着用しているのはイギリス空軍の制服です。なぜアメリカ人なのにイギリス空軍の制服かと言うと、恐らく彼は義勇兵だったと思われます。ご存知のようにアメリカは1939年にヨーロッパで始まった戦争に当初は不干渉の姿勢を保ち、介入する姿勢を見せませんでした。1941年12月8日に日本軍が真珠湾を攻撃することで、アメリカは日本とその同盟国である独伊と開戦、本格的な第二次世界大戦が始まるわけです。このアメリカ参戦までの2年間の間、義勇兵としてイギリス軍などに志願したアメリカ人がいました。アメリカ人だけではなく、ドイツの侵攻によってポーランド、チェコなどが次々と降伏していくと、これらの国を脱出した人々からも義勇兵がイギリス軍に志願していったので、イギリス軍には多種多様な人種がいたのです。なのでヘンドリーはイギリス空軍に参加したアメリカ人義勇兵で、同じアメリカ人のヒルツは服装と階級章から、アメリカ陸軍航空隊の正規兵だと思います。

戦争映画の面白さは、こうして登場人物の制服や徽章などから、色々想像していくこともあると思います。なのでなるべく制服徽章類も凝ってくれるとありがたいですね。大半の人は「そんなのわからない」と仰るでしょうが、既に申し上げたとおり僕はミリタリーヲタクでして。

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