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長年の歴史を持つ老舗の味が自慢のソウル市内のネンミョンの名店
涼しげな食べ物が恋しくなる季節がやってきました。韓国では夏になるとネンミョン(冷麺)、コングクス、ピビングクス、メミルグクスなどの冷たい麺料理をよく食べます。キンキンに冷えたスープとちょうどいい硬さの麺が口の中いっぱいに広がる爽快感は、真夏の熱さを一気に忘れさせてくれます。そんなソウル市内にある冷たい麺料理の専門店を紹介します。
夏を代表する韓国の伝統グルメ、ネンミョン
ネンミョン(冷麺)は、韓国固有の麺料理で特に夏に人気の代表料理の中のひとつです。ネンミョンは、大きく分けるとムルレンミョン(水冷麺)とピビンネンミョン(混ぜ冷麺)があります。体を冷たくするムルレンミョンは冷たいスープと一緒に食べるもので、ピビンネンミョンはコチュジャンのたれを混ぜて食べます。麺類がさほど好きではない人も、夏になると必ず一回はネンミョンを食べるほど人気があります。一般的にネンミョンには、ピョンヤンネンミョン(平壌冷麺)と呼ばれるムルレンミョンとハムフンネンミョン(咸興冷麵)と呼ばれるピビンネンミョンがあります。冷たいスープにメミルミョン(そば)を入れたピョンヤンネンミョン、そして辛めのたれとさつまいも澱粉で作った麺を混ぜて食べるハムフンネンミョンは韓国人が好む夏のグルメです。
創業1953年、咸興ネンミョンが自慢の「五壮洞興南チプ(오장동흥남집)」
ソウル市の中区庁の近くにあるネンミョン(冷麺)通りには、行列が続くハムフンネンミョン(咸興冷麵)の店があります。1953年に創業した「五壮洞興南チプ」の代表メニューは、フェネンミョン(刺身冷麺)です。エイの刺身の辛味合え、ゴマ油、酢、カラシ、砂糖などのたれを入れて混ぜて食べる味は甘辛い味が好きな人にはたまらない一品です。
特にこの店は、さつまいも澱粉100%で作った歯ごたえのある麺が特長で、手作りの醤油だれに漬け出した麺が格別です。刺身が苦手なら牛肉と煮卵を入れたピビンネンミョン(混ぜ冷麺)もおすすめです。また刺身とお肉を一緒に味わいたい場合は、ソッキムネンミョン(刺身+肉冷麺)もおすすめです。
☞ メニュー: フェネンミョン・ピビンネンミョン・ソッキムネンミョン 9,000ウォン
☞ 営業時間: 11:00~21:10(第2、4水曜休み)
☞ アクセス: ソウルメトロ2号線、ソウル都市鉄道5号線「乙支路4街駅」8番出口を出て、中区庁サゴリから左に曲がって直進100m。
☞ 観光案内電話: +82-2-1330(日本語可) / 五壮洞興南チプ問合せ:+82-2-2266-0735(韓国語)
創業1946年、平壌ネンミョンの真髄「又来屋(우래옥)」
1946年創業3代目ピョンヤンネンミョン(平壌冷麺)の伝統の味を引き継いでいる店です。この店の自慢は牛肉やキジ肉のスープで1級の韓牛のみを使うことで有名です。韓牛のもも肉を塊のまま入れて4~5時間以上煮出したスープは、塩と醤油の他にもは何も入れていないさっぱりですっきりした味が一品です。刺激的な味に慣れた人にとっては多少味がないように思われますが、食べ進めるほど味に深みを感じることができ、食べ終わるとこの冷たいスープの味を求めてリピーターになるほどです。
またここのネンミョンが最高だと選ばれる秘訣は「純麺」で、これはメミル(そば)100%を使用しているので歯ごたえがあり、触感と香りが魅力的です。ただし純麺はメニューには表記されていないため、別に注文する必要があります。
☞ メニュー: ピョンヤンネンミョン 12,000ウォン(麺を注文時:13,000ウォン)
☞ 営業時間: 11:30~21:30(月曜休み)
☞ アクセス: ウルメトロ2号線、ソウル都市鉄道5号線「乙支路4街駅」4番出口から出て最初の道を右。
☞ 観光案内電話 +82-2-1330(日本語可) / 又来屋問合せ:+82-2-2265-0151~2(韓国語)
創業1939年、さっぱりとしたソウル式のネンミョン「韓一館(한일관)」
70年間もの間、鐘路を代表する韓国伝統料理専門店の「韓一館」。この店の代表メニューはプルコギで、歴代の大統領を始めとした著名人たちの馴染みの店としても知られています。ネンミョン(冷麺)専門店ではありませんが、人気メニューのプルコギと相性の良いムルレンミョン(水冷麺)とピビンネンミョン(混ぜ冷麺)も同時に人気になりました。ここのムルレンミョンは、味付けされたきゅうりとカットされた肉が入っているのが特長です。
☞ メニュー: ソウルネンミョン 10,000ウォン(ムルレンミョン、ピビンネンミョン)
☞ 営業時間: 11:00~21:00(名節休み)
☞ アクセス: ソウルメトロ3号線「狎鴎亭駅」2番出口を出て約10m直進、ビシュラで左折をし500m直進⇒国民保健公団の向かい側の大理石の建物6階
☞ 観光案内電話: +82-2-1330(日本語可) / 韓一館問合せ:+82-2-735-2002(韓国語)
こってりしたコングクスのスープは夏の滋養食!
コングクス(豆乳素麺)は夏の滋養食で、昔から豆は「畑の肉」とよばれるほどたんぱく質が豊富で、夏によく食べられている料理のひとつです。コングクスは大豆を水につけてふやかした後、臼でひいたままで濾したスープに麺を入れて塩で味の調整をしながら食べます。たんぱく質を補いながら味も満足のコングクスは、さっぱりしたきゅうりと氷を入れて食べるとさらにひんやりと美味しく食べられます。
創業1962年、栄養満点!こってりスープのコングクス「晋州会館(진주회관)」
ソウルの市庁駅にある晋州会館は、夏の栄養源であるコングクスが有名な店です。大きなステンレスの器に入ったコングクスは、他の店とは違う黄色がかったこってりスープが特長です。江原道でとれる地元の豆を特製の機械ですばやく砕き、水の他には添加剤を一切使っていません。麺は歯ごたえがあり香ばしいのが特長で、これは小麦粉、じゃがいも粉、メミル(そば)、ピーナッツ、松の実などをまぜて練り、ゆでた後に水で洗っているためで歯ごたえのある味が続きます。栄養たっぷりの豆乳スープは無料でおかわりができ、別に購入することもできます。
☞ メニュー: コングクス 9,500ウォン
☞ 営業時間: 10:30~22:00(年中無休)
☞ アクセス: ソウルメトロ2号線「市庁駅」9番出口から三星本館の裏道
☞ 問合せ: 観光案内電話 +82-2-1330(日本語可) / 晋州会館問合せ:+82-2-753-5388(韓国語)
しこしこの麺と辛めの味、ピビンククス
辛めでコチュジャンのたれを混ぜて食べるピビンククスを食べると、夏バテした食欲も戻ってきます。辛めなのに、甘さも感じられるピビンククスは、コチュジャンをメインにしてたれを作り、きゅうりやキャベツ、ゆで卵などを入れて食べます。
創業1964年、7種の穀物粉末を使用したピビングクス「ユリム麺(유림면)」
ソウルメトロ「市庁駅」目の前にあるユリム麺は、50年間変わらない味を続けている店です。ここは、直接練った手打ち麺を注文と同時にゆでるため、歯ごたえが生きています。代表メニューはピビングクス(辛だれ混ぜ麺)で、キュンリ、ニンジン、うす焼き卵、はちみつが入ったたれに7種の穀物粉末が入ったピビングクスは、香ばしくさっぱりとしているので女性に人気のメニューのひとつです。ネギ、手作りのたくわん、カラシ、スープ、ソースがついてきます。
☞ メニュー: ピビングクス7,000ウォン、ピビンメミル 8,000ウォン
☞ 営業時間: 11:00~20:30(年中無休)
☞ アクセス: ソウルメトロ2号線「市庁駅」11番と12番出口の間(駅前)
☞ 観光案内電話: +82-2-1330(日本語可) / ユリム麺問合せ:+82-2-755-0659(韓国語)
そばの香ばしい香り、メミルグクス
氷が入った冷たいつけだれで食べるメミルグクス(そば)も夏の人気メニューのひとつです。メミルグクスを一口含んでゆっくりかむと、そばの香ばしい味を楽しめます。メミルグクスは大根、のり、ねぎを入れた冷たいタレにつけて食べます。
創業1954年 氷が入った涼しげなメミルグクス「ミジン(미진)」
毎日行列の人気店「ミジン」は、60年間以上愛されているメミルグクス*そば)専門店です。この店の代表メニューにはメミルソバがあり、イワシ、コンブ、カツオなどの材料で作った透き通ったつけだれに、ネギ、大根おろし、のり、ワサビを入れ、麺をつけて食べます。このつけだれは、ちょっとだけつけても他の店よりも濃い目の味でさっぱりとしていて、おかわりも可能です。薄めで食べたい場合はのりを入れずに食べることをおすすめします。
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