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fpdの「映画スクラップ帖」 (名作に進路を取れ!)
★「9月1日から「はてな」ブログに移りました。https://fpd.hatenablog.com/

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原作を読んでから、映画を観た。
 
1年B組の担任、森口先生を演じた松たか子の演技に尽きるといってもいいほどの、さまざまなすばらしい演技。たんたんと語って、興奮した話し方でもなく、冷静で、自分の幼い娘を殺された母として、犯人を追い詰めていくプロセスが、まさにエンタテイメント・・・。
 
“なーんてね”という言葉が、この映画には、少なくとも3回以上登場する。とくに一番最後に発せられる、このセリフの意味は一瞬、「おや」と思う、まったく意外で意表を突く言葉で、おもしろい。
 
TVの3年B組金八先生とは大きく異なり、この1年B組は、荒れている。しかし、先生に従っているふりをするなど、かなりしたたかな面も持っている。
 
この映画、もしくは原作についての多くのコメントで、後味が悪いとか、救いようがないとか言った言葉が目に付いたが、決してそうは思わなかった。映画としてのエンタテイメント性は群を抜く面白さ。
 
松たか子が、道を歩きながら、娘を殺された事実を思い出し、慟哭して、座り込んで、絶望の悲しみのどん底にあるような姿を見せたかと思うと、すぐに起き上がり「○○らしい!」と立ち上がるのである。その気持の切り替えのすごさ!
 
犯人Aの最大の弱点をつかんで、そこを完膚なきまでに、容赦なく打ち砕き、「これは、あなたの(犯人Aの)更生への第一歩よ」と語る松たか子のたたみかけはすごい。
 
犯人Aは、自らを天才科学者と思い、他の生徒は、馬鹿ばかりと見下していたが、いくら科学分野で、優秀だといっても、人間的には、まだ13歳の子供。復讐を完遂しようとする森口先生には到底かなわない。
 
すさまじいラストシーンは、3Dもかなわないほどの、目が覚める映像が・・・!
 
そのショックは、「パチンではなく、カーーーーン!」だった(笑)。この意味は、映画を観た人はわかるところ。
 
今年も、もう折り返し地点の6月。
今の時点では、邦画の最大の話題作で、主演女優部門の演技ということでは、ダントツ1位の松たか子でしょう(笑)。
 
映画では、偏見の目で見られている「HIV」(ヒト免疫不全ウイルスHuman Immunodeficiency Virus)に対する認識が、かなり間違った受け取られかたをしていると語られている。13歳以下は、殺人を犯しても、罪を問われず、法に守られるという法律的な矛盾もテーマの一つとなっている。
 
スローモーションや、時計の逆戻りのシーン、全編に流れる音楽もリズミカルで印象に残る。
 
映画はこうでなくちゃぁ、・・・・・なーーんてね(爆)。癖になりそうな、言葉と、松たか子の演技。 
 
主な出演:
森口 悠子 - 松たか子
寺田 良輝(ウェルテル) - 岡田将生
下村 優子(少年Bの母) - 木村佳乃
森口 愛美 - 芦田愛菜
桜宮 正義 - 山口馬木也
戸倉 - 高橋努
少年Aの父 - 新井浩文
少年Aの母 - 黒田育世
少年Aの継母 - 山田キヌヲ
教授 - 鈴木惣一朗
教授の教え子 - 金井勇太
テレビの声 - 山野井仁
 
 
☆☆☆☆
 
 
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    重くて暗くて後味悪くて・・
    でも”映画として”これは素晴らしいです。
    多分今年一番に選ばれることになるでしょうね。
    TBさせてくださいね。

    car*ou*he*ak

    2010/6/26(土) 午後 7:11

  • 重い気分になるという話を聞いてましたが、自分に子供もいないこともあるのか
    すごく客観的に観れて楽しめました。中島監督凄いです!
    私もTBさせて下さい。

    Banilla

    2010/6/26(土) 午後 7:11

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    Cartoucheさん>原作を読んでから見ましたが、映像にすると、スタイリッシュで、陰湿な内容、いじめなどにもかかわらず、映画として楽しめました。

    fpd

    2010/6/27(日) 午前 9:39

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    きいたんさん>見る前のに、さまざまな感想を聴いていましたが、「怖いもの見たさ」もあって、原作を読んでから見ましたが、映像や松たか子のすごさなどを堪能しました。

    fpd

    2010/6/27(日) 午前 9:41

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    しゃがみ込んで悲しみに暮れてると思ったら、すっと立ちあがって、ひとこと吐くシーン、
    記憶に残りますね。松たか子はこれで、今年も各映画賞の主演女優賞候補の筆頭でしょう。
    あの終盤の炸裂する映像、その逆まわしの映像も、なんか凄かったです♪。

    ffa**77

    2010/7/3(土) 午前 3:03

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    ふぁろうさん>映像のすごさは、書物の想像もいいですが、すごいですね。松たか子を、ここ数本の映画で、見直しました!(爆)。

    fpd

    2010/7/3(土) 午前 9:53

  • >映画としてのエンタテイメント性は群を抜く面白さ
    ですね〜淡々とした冒頭の語り生徒が騒いでようが動じずに
    道議的なこと考えだしたら見れない映画
    単純にスカッとしました。これでいいのだ! TBしますね〜

    pony

    2011/1/28(金) 午後 2:54

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    ポニーさん>面白さはグンバツでした♪(笑)。
    TBありがとうございます。

    fpd

    2011/1/28(金) 午後 4:06

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    原作を読んでたのと、『嫌われ松子の一生』でこの監督の演出が肌にあわなかったので、観るの辞めようとおもっていたのですが、、、、結局ロードショウで観てしまいました。松たか子はすごくよかったのですが、やっぱりあわなかったですね。

    日本アカデミー作品賞。主要部門はほとんど『悪人』なのに、、、、不思議です。

    [ おいちゃん ]

    2011/2/27(日) 午後 2:02

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    ste*wag*n*488さん>「嫌われ松子」は、好みが分かれるかもしれませんね。ファンタジー映画のようでした。日本アカデミー賞は、演技賞は「悪人」がすべて獲得、監督・作品は「告白」と、形はちぐはぐになってしまいましたね。

    「告白」は、原作も読みましたが、映画はいろいろな意味で斬新な気がしました。

    fpd

    2011/2/27(日) 午後 3:23

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    誰にも感情移入できず、苛立ちと怒りを覚えながら、でも惹きこまれる面白い映画でした。表情を変えない松たか子の役は難しかったでしょうね。素晴らしいです。

    シーラカンス

    2011/2/28(月) 午後 10:37

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    シーラカンスさん>娘の父親は怒りを表しながらも・・・でしたが、登場人物のほとんどが感情移入できる役はなかったですね。
    松たか子は淡々とした話し方でしたが、映画の要でした。

    fpd

    2011/3/1(火) 午前 7:15

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    言葉のもつ意味と言い回しでの差分、「これぞ映画にしかない武器」がふんだんに使われているのが良いですね。
    はっきりと言って「前作を越えた」映画ですね。
    (原作もミステリでは傑作です)

    [ ひろちゃん2001 ]

    2011/6/24(金) 午後 11:44

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    ひろちゃん>辛口のひろちゃんが「昨年の邦画1位」とは、(いまさらですが。爆)「告白」のパワー全開というところですね。

    fpd

    2011/6/25(土) 午後 9:19

  • この映画を「後味が悪い」と捉えるかどうか…。

    原作と違って、教師が最後体育館に現れるところ、原作にない「どっかーん」の台詞、執拗なくらいに繰り返される爆破シーンの映像から、爆弾は実際には爆発していないと見ました。

    殺人を犯すのが何故いけないのか?
    それに対する監督なりの回答がこの映画なのだと思います。

    相手の心の痛みを慮る想像力、それがいじめや紛争やテロを解決する唯一無二の手段だと言ってるように思えてなりません。

    中島監督が手掛けた「パコと魔法の絵本」、AKBのプロモーションビデオにも想像力というテーマは共通です。

    [ みんけんひで ]

    2013/12/3(火) 午後 11:52

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    ひでさん>この年、衝撃の1本でした。
    「ドッカーン」はインパクト絶大でした♪

    fpd

    2013/12/4(水) 午前 5:37

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    みんけんひでさんがおっしゃるように、想像力の産物ととらえるのが中島監督の映画でしょうね。娯楽映画として楽しめました。

    瀧野川日録

    2017/3/9(木) 午後 5:20

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    トリックスターさん>原作は複数人の視点で語られていましたが、映画は、映像的にも、より娯楽的に作られていたような気がします。

    fpd

    2017/3/9(木) 午後 5:28

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    私も”ドッカ〜ン”はフェイクだと思いました。な〜んてね(笑)
    イヤ・ミスの女王の称号を持つ湊かなえですが、彼女原案の「北のカナリアたち」(吉永小百合主演)はイヤ・ミスではなかったです(苦笑)。
    TBさせてください。

    [ あきりん ]

    2017/3/13(月) 午後 8:14

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    > あきりんさん>この年は「告白」と「悪人」が邦画を席巻しましたね。

    湊かなえでは「贖罪」の女優陣、とくに小泉今日子、池脇千鶴などがすごかったです。

    fpd

    2017/3/13(月) 午後 8:25

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