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暑さも吹き飛ばすような、氷よりも冷たい映画が「氷点」(笑)。
座布団が運ばれるのは「笑点」。
「氷点」は、1966年の公開時は、それこそ大きな話題となっていたようだ。
原作は三浦綾子の小説として有名であり、何回かTVでドラマ化されている。
映画は、モノクロの画像で、いきなり華麗で鮮やかなピアノ演奏の手つきで始まる。
ぐいぐいとひきつけられるオープニングの映像。家の中の調度品などが捉えられ、
当時としては、かなり裕福に見受けられる家庭を映し出す。
この映画の主人公は、何不自由なさそうな上流家庭の夫人(大学教授を父に持つ娘)であり、これを演じる若尾文子のすごさ!
タイトルの「氷点」というのは、心が凍るほどの、凍え死ぬ限界点を表わしている。出生の秘密に隠された運命に翻弄される娘に扮した安田道代が映画の中でいうせりふ「(私にも)氷点があった」から来ている。
山本薩夫監督と言えば、社会派の巨匠。
「白い巨塔」「不毛地帯」「華麗なる一族」といった問題作が代表作だが、「氷点」でも、ドラマとしての見せ場がたっぷり。
幼い子供を殺された夫婦が、わけありの他人の子供を引き取ることになった。夫は、その子供の父親がわが子を殺した殺人犯であることを知りながら、妻に子供の世話をさせて、妻が不貞を働いていたことを責め、苦しませようとたくらむ。
ところが、最後に意表をつく結末があった。
自分が育てててきた娘に近づいてきた大学3年の娘のボーイフレンド(津川雅彦が若い!)に、娘との交際は「理由がある」から、止めたほうがいいと伝える若尾のすさまじいほどの演技のシーンは、思わず息をのむ。「もったいぶった言い方をしても、何を言われても、自分の気持ちは変わらない」という津川に「ふふん、何も知らないくせに、事実を知ったら、逃げ出すに違いない。聞かないほうが身のためだ」と若尾がすごむシーンは、最近の松たか子の「告白」のドッカーン以上の迫力だ。)
2時間サスペンスドラマの主役で有名な船越英一郎の父、船越英二が、若尾の夫役。お手伝いさん役に森光子が扮している。
津川雅彦が、今では、たぬき親父のような風貌で映画界の重鎮の一人だが、この映画では、若々しい。昔は「君の名は」(1963〜64年)のテレビドラマなどでは、二枚目で、アラン・ドロンかと思うようなイケメンだった(笑)。
☆☆☆
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ありがとうございました






レイさん>このころの映画は、若尾文子の映画も面白いですね。もっと見たくなりました。
2010/7/21(水) 午後 0:23
ginさん>内藤洋子のTV版もあったようですね。津川雅彦も、昔はほっそりしてイケメンでしたね。
2010/7/21(水) 午後 0:25
guchさん>「合点」承知の助です。「点」がいくつかな・・1,2,3・・・座布団は1枚!(爆)。
2010/7/21(水) 午後 0:27
わたしは
新珠三千代 内藤洋子 芦田伸介でみました。
ショッキングな映画でした。
2010/7/21(水) 午後 2:23
私もbbさんと同じで、TV版の新玉・内藤の「氷点」がとても印象に残っています。
若尾・安田の「氷点」が作られていたこと、知りませんでした。
若い頃の津川雅彦は、本当にハンサムでした。
アラン・ドロンに近かったかどうかは、忘れましたが。
酷暑の毎日。実に「タイムリー」な記事でした!
2010/7/21(水) 午後 4:47
bbさん>何回もドラマ化されていて、それぞれ見た映画で、衝撃を受けたこととおみます。新珠、内藤もいい配役ですね。
2010/7/21(水) 午後 8:05
alf.momさん>TVのバージョンも何回もあるようですが未見です。映画では、若尾がすごい迫力でした。若い津川を誘惑しようとするのは、まさにミセス・ロビンソンのようでした(笑)。
2010/7/21(水) 午後 8:07
こんばんは♪これはDVDですか?観たいなあ。原作を読んで面白かった記憶はあるのに、内容をサッパリ忘れております(汗)
[ ナビィ55! ]
2010/7/21(水) 午後 8:09
ナビィ55さん>そうです、DVDで見ました!。面白いですね。
古いと思ったら、結構いけます(爆)。
2010/7/22(木) 午前 0:13
私はテレビで内藤洋子さんが主役の時のを見ました。
母親は新珠三千代さんだったと思います。
けっこう当時の私にしたら、ショッキングな内容でした。でも深い見応えのある秀作ですね!
2010/7/22(木) 午後 5:42
ゆうちゃん>↑みなさん、新珠、内藤の作品を見ているようですね。
映画の若尾文子は、またすごいですよ(笑)。
2010/7/22(木) 午後 7:39
( ´ー`)y─┛チァーパーボェー
高校生の頃 原作の氷点が面白くて一日で読んで 次の日に続氷点を買いに行きました。
石原さとみさんのドラマもありましたね
ポチ
2010/7/25(日) 午前 10:39
nipponiaさん>原作が面白いので、何回もドラマ化されているようです。石原さとみ版も4年くらい前に。
2010/7/25(日) 午前 11:25
山本監督は自著「私の映画人生」で本作を失敗作と言っています。原作はキリスト教から来る贖罪がテーマですが、これが自分の肌合いと異なるものを感じていたというのです。しかしそれでも観ていて飽きない演出は流石と思いました。本作の初見は歌舞伎町松竹でのオールナイト上映でした。
[ SL-Mania ]
2011/4/7(木) 午後 2:27
SL-Maniaさん>監督は失敗作と言っていましたか。
それなりに面白い作品であると思いました。若尾文子は、若い時から演技は目を見張ります。
2011/4/7(木) 午後 3:58
導入部の娘の死を説明する展開がすばらしいですね。
TB、ナイス&村クリック!
2015/11/8(日) 午後 1:04
> ぴくちゃあさん>導入部から引き込まれました。
ナイス&村クリック!感謝。
2015/11/8(日) 午後 1:31
映像記録さん、TBありがとうございます♪
2019/7/3(水) 午前 4:43
若尾文子さんの誕生日記事、
TBさせてもらいました。
2019/7/4(木) 午前 8:38
> ぴくちゃあさん、TBありがとうございます♪
2019/7/4(木) 午後 1:21