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fpdの「映画スクラップ帖」 (名作に進路を取れ!)
★「9月1日から「はてな」ブログに移りました。https://fpd.hatenablog.com/

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「十二人の怒れる男」(Twelve Angry Men) 予告編
 
「十二人の怒れる男などの名作の監督として知られるシドニー・ルメット監督が、9日、ニューヨークで亡くなった(リンパ腫)。86歳だった。
 
数々の骨太の社会派映画といわれる作品を残した。ご冥福を祈ります。
 
シドニー・ルメットは1924年6月25日ペンシルベニア州フィラデルフィアの生まれ。もともとは、舞台俳優で、映画にも出演していた。終戦後はオフ・ブロードウェイイーライ・ウォラックユル・ブリンナーたちと俳優グループを結成。このグループはのちにアクターズ・スタジオの母胎となったというから、有名俳優が陸続と出現する前の時代も経験していることになる。戦後のハリウッドの生き証人のような人だったことになる。
 
俳優活動に飽きたらなくないと思ったルメットは、1950年代に演出家に転向。
 
時代はまだ、テレビドラマの黎明期。そんな中で、制作に手腕を発揮し、売れっ子演出家となったようだ。5年間に約500本の作品を演出したというから驚きだ。
 
このテレビ局の経験が大きな転機となる。局を辞めたあと、1957年に初の劇場映画「十二人の怒れる男」の監督を務める。この作品は、ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞、一躍人気監督の仲間入りを果たした。
 
1960年代には「夜への長い旅路」(1962年)や監督の地位を不動にした「質屋」(1964年)など、主に文芸作品の映画化で力を発揮した。
 
1970年代には、アル・パチーノ主演のセルピコ」(1973年)、オールスターキャストの「オリエント急行殺人事件」(1974年)、再びアル・パチーノ主演の狼たちの午後」(1975年)、テレビの視聴率の裏側をえぐった「ネットワーク」(1976年)と次々に話題作を発表し、名実共にアメリカ映画界を代表する巨匠となる。
 
1990年代になると、やや精彩を欠いたようで、「グロリア」(1999年)では主演女優のシャロン・ストーンゴールデンラズベリー賞にノミネートされるなど駄作の烙印を押された。
 
もう終わった監督とみられていたが、「その土曜日、7時58分」(2007年)で復活を果たした。この映画は、緊張感にあふれ、わくわくするような往年の重厚な映画を思わせた。ルメット健在なりを印象付けるものとなった。
 
アカデミー監督賞に4度、英国アカデミー賞監督賞に3度、カンヌ国際映画祭パルム・ドールに4度ノミネートされたが、いずれも受賞には至っておらず、賞には無縁だったが、2005年にはその生涯における業績を評価され、アカデミー名誉賞を贈られた。
 
 
監督作品:
 
1958年「十二人の怒れる男」(Twelve Angry Men) ☆☆☆☆
1958年「女優志願」(Stage Struck ) ☆☆☆
1959年「私はそんな女」(That Kind of Woman) ☆☆☆
1959年「蛇皮の服を着た男」(The Fugitive Kind )
1962年「橋からの眺め」(A View from the Bridge )
1962年「夜への長い旅路」(Long Day's Journey into Night)
1964年「質屋」(The Pawnbroker)
1964年「未知への飛行」(FailSafe)
1965年「丘」(The Hill )
1966年「グループ」(The Group) ★★
1967年「恐怖との遭遇」(The Deadly Affair)
1967年「グッバイ・ヒーロー」(Bye Bye Braverman)
1968年「The Sea Gull」
1969年「約束」(The Appointment) ☆☆☆
1970年「はるかなる南部」(Last of the Mobile Hot Shots)
1971年「ショーン・コネリー/盗聴作戦」(The Anderson Tapes) ☆☆☆
1972年「Child's Play 」
1972年「怒りの刑事」(The Offence)イメージ 1
1973年「セルピコ」(Serpico)☆☆☆☆
1974年「Lovin' Molly」
1974年「オリエント急行殺人事件」(Murder on the
  Orient Express)☆☆☆☆
1975年「狼たちの午後」(Dog Day Afternoon )
  ☆☆☆☆
1976年「ネットワーク」(Network ) ☆☆☆☆
1978年「エクウス」(Equus)
1978年「ウイズ」(The Wiz)
1980年「Just Tell Me What You Want」イメージ 2
1981年「プリンス・オブ・シティ」(Prince of the City )
1982年「デストラップ・死の罠」(Death Trap)
1982年「評決」(The Verdict)
1983年「Daniel」
1984年「ガルボトーク/夢の続きは夢・・・」(Garbo Talks)
1986年「キングの報酬」(Power)
1986年「モーニング・アフター」(The Morning After)
1988年「旅立ちの時」(Running on Empty)
1989年「ファミリー・ビジネス」(Family Business)★★
1990年「Q&A」(Q&A)イメージ 3
1992年「刑事エデン/追跡者」(A Stranger among Us)
1993年「ギルティ/罪深き罪」(Guilty as Sin)
1997年「NY検事局」(Night Falls on Manhattan)
1997年「Critical Care」
1999年「グロリア」(Gloria )
2004年「強制捜査」(Strip Search)
2006年「Find Me Guilty」
2007年「その土曜日、7時58分」(Before the Devil Knows
  You're Dead)☆☆☆☆
                                       ↑これは面白い
             「その」記事はこちら:http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/59103593.html
 
 
 

  • ルメットはTV出身ですが
    そのことがアメリカ映画を新しく変えたと思います
    ニューシネマの土壌を彼が作ったのではないでしょうか
    ご冥福をお祈りします

    観られる機械の少ない『丘』を
    追悼してみなさんに観て欲しいです
    傑作ですので

    [ HK ]

    2011/4/10(日) 午後 3:01

  • 顔アイコン

    HKさん>そのおもしろそうな映画「丘」のお勧めありがとうございます。HKさんの「傑作」とは、楽しみ。

    メモしてチャンスをうかがいます。

    fpd

    2011/4/10(日) 午後 3:07

  • 顔アイコン

    「十二人の怒れる男」、
    脚本力、演出力、演技力…その素晴らしさに圧倒された作品です。

    大掛かりなセットを作ったり、長期のロケをしたり、
    多額の資金をつぎ込まなくても、こんなに面白く深いテーマを持った作品が描けるのだと
    感嘆した作品です。
    「狼たちの午後」は最近見ましたが、アルパチーノとジョン・カザールが作る緊迫した独特の「空気」、
    見応えがありました。

    「十二人…」から半世紀を経ての、「その土曜日、7時58分」、いつか見たいと思います。

    alf s mom

    2011/4/10(日) 午後 4:56

  • 顔アイコン

    こんばんは。
    多くの社会派作品の中に「ガルボトーク/夢の続きは夢・・・」なんて作品は、この監督としては異色でしょうか?
    でも、小品といえるこの愛らしい作品はお気に入りです。
    確か「質屋」は一般映画としては、はじめて女性の胸が露になる作品でしたね。

    [ - ]

    2011/4/10(日) 午後 6:35

  • これだけいい社会派ドラマを残してきたのに
    何故にリメイクで「グロリア」?残念でしたねー
    一番好きなのは『セルピコ』です。黙とう
    TB&ぽち

    pony

    2011/4/10(日) 午後 6:46

  • 顔アイコン

    『狼たちの午後』は劇場で2回
    『オリエント急行』や『ネットワーク』も封切で
    『評決』も映画館へ走りました。
    好きだったなぁ〜この監督。
    長らく未公開だった『未知への飛行』も怖いけど
    印象深い映画でしたよ。

    GH字幕

    2011/4/10(日) 午後 8:23

  • 顔アイコン

    alf.momさん>「十二人の怒れる男」は、裁判ものではベストの1本と思っています。モノクロで、おそらく低予算で、限られた空間の陪審員裁判の手に汗握る傑作ですね。

    ヘンリー・フォンダの情熱が伝わってきます。

    fpd

    2011/4/10(日) 午後 8:50

  • アバター

    作品数も多い監督さんでしたね。
    結構見てるつもりでもまだまだでした。
    年齢を考えるといたしかたないかと思うけど、こういう社会派の監督さん他に居ない気がします。
    TBさせてくださいね。

    木蓮

    2011/4/10(日) 午後 8:51

  • 顔アイコン

    bigflyさん>「ガルボトーク/夢の続きは夢・・・」は未見ですが、グレタ・ガルボの関連ですか。「質屋」はTVで、ざっと見た程度で、見たうちに入らないので、再見が必要な作品です。ロッド・スタイガーの代表作でしょうね。

    fpd

    2011/4/10(日) 午後 8:55

  • 顔アイコン

    ポニーさん>「グロリア」はオリジナルはまあまあでしたが、リメイク(未見)は散々のようですね。「セルピコ」は好きな映画の1本ですね。警官ですね。「スカーフェース」「クルージング」などアル・パチーノの作品が、時々こんがらがることがあります(笑)。

    fpd

    2011/4/10(日) 午後 8:57

  • 顔アイコン

    GH字幕さん>その「未知への飛行」は面白そうですね。

    「狼たちの午後」「セルピコ」「ネットワーク」(ピーター・フィンチ、フェイ・ダナウエイでしたね、これは見ごたえあり)は劇場でした。

    fpd

    2011/4/10(日) 午後 9:00

  • 顔アイコン

    もくれんさん>社会派監督と言うと、いまでは少ないですね。
    マーチン・スコセッシやオリバー・ストーン(間違いなく社会派ですね)などでしょうか。

    fpd

    2011/4/10(日) 午後 9:43

  • 顔アイコン

    凄い監督さんだったんですねえ。映画館でたくさん上映されていましたよ。多分、父も好きだったのでしょう。昔は何でも映画館主の好みで上映出来ましたから。

    https://ameblo.jp/jewelry-azusa

    2011/4/10(日) 午後 10:42

  • 顔アイコン

    あずさゆみさん>巨匠の一人だったでしょうね。

    映画館主の好きな映画が上映できるとはいい時代でしたね。「十二人の怒れる男」は、監督のデビュー作ですが、これは
    名作でした。

    fpd

    2011/4/11(月) 午前 6:12

  • 顔アイコン

    数本しか見ていませんが、「十二人の怒れる男」は見事でした。へンリー・フォンダとか登場人物の個性が面白かったです。

    シーラカンス

    2011/4/13(水) 午後 11:17

  • 顔アイコン

    シーラカンスさん>「十二人」では、一人、また一人と変わっていく過程で、ヘンリー・フォンダの説得力が光りました。

    fpd

    2011/4/14(木) 午前 0:07

  • 顔アイコン

    fpdさんが『約束』を観てられるとは脱帽でした。
    TBしますね。

    GH字幕

    2011/4/16(土) 午後 10:41

  • 顔アイコン

    GH字幕さん>オマーシャリフ、見ました(笑)。

    fpd

    2011/4/16(土) 午後 10:53

  • 今月はリズの追悼の続きをするつもりでしたが、ルメット追悼に切り替えましたw
    名作と言われる代表作をしっかり観ていきたいと思ってます!

    pu-ko

    2011/4/17(日) 午後 0:18

  • 顔アイコン

    pu-koさん>リズが亡くなったのは、つい先日ですが、もうだいぶ前のような気がします。ルメット追悼、楽しみにしています(笑)。

    fpd

    2011/4/17(日) 午後 1:37

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