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fpdの「映画スクラップ帖」 (名作に進路を取れ!)
★「9月1日から「はてな」ブログに移りました。https://fpd.hatenablog.com/

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山崎豊子原作の小説は、たいていが映画化され、大きな話題となっている。
白い巨塔」「不毛地帯」「華麗なる一族」「沈まぬ太陽」などがあるが、テレビドラマの「女系家族」や「運命の人」も面白かった。それらに先立って、「暖簾(のれん)」(1957)「赤のれん」(1958)に続き映画化されたのが「ぼんち」(1959)である。
 
・・・
宮川一夫が撮影、芥川也寸志が音楽を担当した。
時代劇スターの市川雷蔵が1958年の「炎上」に続いて挑んだ現代劇であり、その演技は高い評価を得た。
 
              ニュース映像:撮影快調。再生不可こちら:http://youtu.be/dxDDWnEDbdE
 
そうそうたる女優陣がみどころで、大映のスター女優がずらり。
京マチ子若尾文子越路吹雪などの風呂のシーンなどは、なまめかしく”貴重”だ。中でも、撮影当時25歳の若尾文子の美貌が群を抜く。
 
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・・・
大阪・船場で四代続いた足袋(たび)問屋の河内屋。
四代目の喜兵衛(船越英二)は婿養子であり、店は実質的にその妻の勢以(山田五十鈴)と、その母のきの(毛利菊枝)が支配していた。
 
五代目で一人息子の喜久治(市川雷蔵)は、妻の弘子(中村玉緒)を母と祖母に追い出され、花街に足を向けるようになった。父が死に、河内屋の若旦那となった喜久治は金にものを言わせ芸者のぽん太(若尾文子)、幾子(草笛光子 、女給の比佐子(越路吹雪)など次々と妾を作っていく。やがて戦争が始まり、河内屋も蔵を一つ残すだけで全焼してしまった。
 
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五代目の喜久治(市川雷蔵)の放蕩ぶりはすさまじく、あちこちの妾に子供が生まれるが、母、祖母からは、妾のこどもが男なら5万円、女なら10万円を渡して「縁を切る」という家訓を押し付けられるのだ。
 
戦後10年たった昭和30年の現在から、昭和の戦前の妾たちとのかかわりと商売など時代背景を振り返るストーリーで、おとなしいが破天荒な喜久治の生きざまを描いている。
 
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この当時は大映が力を持っており、山崎豊子の作品は、その後大映が映画化の権利を得て、次々に映画化した。古き良き時代の豪華キャストによる女優・俳優が見どころだ。

足袋問屋を牛耳っているのが、祖母と母だったが、普通は跡取りとしては男を望むのが一般的だが、ここでは違っていた。男だったら、万一”デキ”が悪かったら打つ手がないが、女だったら、婿養子に最適な男を選べばいい、というのだ。
 
そういえば「女系家族」も三姉妹が力を持っていて、長女は独身だが、次女、三女のそれぞれの伴侶は、妻の言いなりで、力がなかった(笑)。
 
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出演:
喜久治:市川雷蔵 
ぽん太:若尾文子
比佐子:越路吹雪
勢以:山田五十鈴
幾子:草笛光子  
弘子:中村玉緒
お福:京マチ子
太郎:林成年
春団子:中村鴈治郎
内田まき:北林谷栄
きの:毛利菊枝
土合:菅井一郎
和助:嵐三右エ門
泰助:伊達三郎
憲兵:浜村純
高野市蔵:潮万太郎
芸者:毛利郁子
喜兵衛:船越英二
 
製作:永田雅一
監督:市川崑
 
☆☆☆
 
 
 
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    雷蔵の眠狂四郎なら劇場で祖父と観た
    『眠狂四郎 人肌蜘蛛』(1968)がトラウマです。
    紫姫を演じた緑魔子のなんと艶めかしいこと。
    「将軍の妾腹。それも畜生腹と蔑まれる男と女の双子。
    日陰者の不平不満がこうじての淫虐、オヤジ家斉への当て付けか」
    と雷蔵の狂四郎節もノリに乗っておりましたよ。
    松方弘樹や田村正和には真似できない男の色気は
    稀代の天才役者・市川雷蔵だこそ演じられた当たり役でした。

    GH字幕

    2014/2/27(木) 午後 8:40

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    GH字幕さん>稀代の天才役者・市川雷蔵ですか。
    雷蔵は、モテモテ人気だったようですね。

    「眠狂四郎 人肌蜘蛛」(1968)がお勧めのようですね。

    これは要チェックです。

    fpd

    2014/2/27(木) 午後 8:54

  • 時代劇の白塗りのキリッとした雷蔵さんもいいけれど、素の顔(と言ってもメイクしているでしょうね)で演じた作品も実に素晴らしいです。
    市川崑さんとは相性が良かったんでしょうかね。
    「炎上」、「破戒」も忘れられません。

    こ〜ぢ

    2014/2/27(木) 午後 9:54

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    こ〜ち”さん>時代劇はほとんど見てこなかったので、雷蔵の時代劇も見ないと・・・ですね。「炎上」「破戒」もおすすめのようですね。

    fpd

    2014/2/28(金) 午前 6:45

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    *゚+゜.;:おはよぉ・・☆彡ヾ(´∀`●)ノ=з =з
    大映が華やかな頃の映画は顔ぶれが豪華でしたね〜
    当時は邦画は見なかったんですが、これは観たような気がします(*^_^*)
    ☆オールポチ☆

    レイ

    2014/2/28(金) 午前 9:21

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    市川雷蔵への入門は、まず、
    『新・平家物語』(1955:溝口健二)を見て、
    『薄桜記』(1959:森一生)を見て、
    剣三部作の
    『斬る』(1962:三隅研次)、
    『剣』(1964:三隅研次)、
    『剣鬼』(1965:三隅研次)、
    をお薦めします。
    その他にも山のようにあります。
    私自身、市川雷蔵出演作品159本のうち半分も見ていないですけど、、、。

    ぴくちゃあ

    2014/2/28(金) 午前 9:34

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    レイさん>大映全盛期の頃でしょうね。

    ☆オールポチ☆感謝!

    fpd

    2014/2/28(金) 午前 10:04

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    ぴくちゃあさん>それでも60−70本くらいは見ているというのはさすがですね(笑)。

    時代劇の好み如何ですね。時代劇・侍ものは避けてきました(笑)。

    fpd

    2014/2/28(金) 午前 10:07

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    「ぼんち」は雷蔵でなくては出来ないお役でした。昨年、10数本の雷蔵作品を観ましたが本作は戦前の船場の文化が色濃く表現されていて、その意味でも貴重な作品と大阪の友人も申しておりました!
    雷蔵はリアルで知っている訳ではないのですが、凄い役者ですね。普段の彼はスタッフでさえすれ違っても判らなかったとか。メイクをしてカメラの前に立つとガラリと変わる。
    今年も特集があれば嬉しいのですが。
    数本まとめての記事ですがTBさせてくださいね。

    アンダンテ

    2014/2/28(金) 午前 10:14

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    アンダンテさん>人気の高かった雷蔵の映画は、ほとんど初めて見ました。これから機会を見てみてみたいですね。

    TBありがとうございます。

    fpd

    2014/2/28(金) 午後 2:52

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    懐かしいです。
    転載させていただきます。

    [ 太郎 ]

    2014/3/8(土) 午後 8:01

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    太郎さん>今回初めてみましたが面白かったですね。

    fpd

    2014/3/8(土) 午後 9:44

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    船場あたりでは、息子に相続させるよりは家付き娘に婿をとって、経営させるというのはごく一般的だったと聞いています。男は独立して働けといったところです。甘えが出て放蕩散財させない知恵だなと感心したところです。

    [ SL-Mania ]

    2014/5/23(金) 午後 5:47

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    SL-Maniaさん>放蕩息子に相続させないようにするために婿養子をとるということがあったようですね。

    fpd

    2014/5/23(金) 午後 6:02

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    「ぼんち」は、「おとうと」の成功(キネ旬1位)での勢いそのままで、宮川カメラを組んでの落としたカラーでのリアリズムなカラーでの絵作りが印象的な作品でしたね。
    当時は総天然色映画は、「カルメン」みたいに不自然ですべてに明るいだけの映画が多かったので画期的であったようで、大映が一番、リアルなカラー作品を作っていましたね。(巨匠は、中々カラー作品は作らなかった)

    [ ひろちゃん2001 ]

    2014/9/4(木) 午後 4:57

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    ひろちゃん>宮川一夫がのカメラが印象的でした。

    女優陣も豪華です。

    大映が力を持っていた時期の作品が続きました。

    fpd

    2014/9/5(金) 午前 0:05

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    市川崑としては意表を突くスタイリッシュな凝った画は少ないが、、、雷蔵がいい、巧い、、、風呂のシーンがいい、オーバーラップがいい、、、

    [ たっふぃー ]

    2018/4/26(木) 午後 6:03

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    > たっふぃーさん>いいところ尽くめの作品・・・ですね。

    fpd

    2018/4/26(木) 午後 6:35

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    女優陣の記事も書きましたので、TBします。

    [ ひろちゃん2001 ]

    2018/4/26(木) 午後 7:14

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    > ひろちゃん、TBありがとうございます♪

    fpd

    2018/4/26(木) 午後 8:53

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