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クリストファー・ノーラン監督の最新作「インターステラー」を見た。
約3時間の映画で、気合を持って臨まないと居眠りをするかもしれないという、やや難解な映画だった。
タイトルの「インタステラー」とは、”惑星間移動”を意味する言葉。
地球の寿命があとわずかだと判明した未来で、人類は新たな惑星を探すことを選択。人類の存亡を懸け、そして愛する子供たちの未来を守るため、ひとりの男が前人未到の地へと旅立つ話・・・と考えればいいのかもしれない。
子供たちには「必ず帰る」と約束したものの、宇宙での数時間は地球上での数十年に相当し、地球に残された娘などは、「見捨てられた」と思ってしまう苦悩も描かれる。地球から、一方的に、画面上で娘が父親が地球を立った時期の年齢に達した頃話しかけるが、宇宙からの返事はない。
物語のベースに用いられているのが、宇宙理論の研究で知られる天体物理学者キップ・ソーンの理論。ワーム・ホールを使ったソーンの恒星間航行法などが取り入れられたという。
ウィキによると、ワームホール (wormhole) とは、時空構造の位相幾何学として考えられる構造の一つで、時空のある一点から別の離れた一点へと直結する空間領域でトンネルのような抜け道である。平べったい宇宙船が進むと、ガラスの破片か、氷の中を進むような、ガシャガシャと進む場面など、未体験空間が待ち構えている。
独特の映像表現や劇場が揺れを起こしたような錯覚を覚える轟音が響く大音響は、驚きだったが、映画で「5次元」の世界を描けばこうなる、というような映像を見せられたような印象だ。
これまでにノーラン作品は「インソムニア」「バットマン」シリーズ(「バットマン・ビギンズ」や「ダークナイト」)、「インセプション」などを劇場で見てきたが、どれもこれも凝っていて、重厚さは伝わって来るが、ヘビーで考えさせられるような映画が多い。
「インターステラー」は、近未来の地球が飢饉などの危機に直面していることから、宇宙の彼方に、人類が住める惑星があるに違いないと旅立つ話だが、実は・・・という事実が後で分かる。
蛇足だが、最近、邦画の「ユリイカ」(2001)という映画を見たが、この映画の中で、
アン・ハサウエイ演じる生物学者のアメリア・ブランド博士の発する言葉が「ユリイカ!」(字幕:謎が解けた!)だった。ユリイカという言葉は、ラテン語で「発見した」という意味だが、こういう時に使うのか、とわかった。
出演したマシュー・マコノフィー(「ウルフ・オブ・ウォールストリート」「ダラス・バイヤーズ・クラブ」)、アン・ハサウエイ(「レ・ミゼラブル」「プラダを着た悪魔」)、ジェシカ・チャスティン(「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」「ゼロ・ダーク・サーティ」)なども相当物理用語などを勉強したといい、相対性理論や、”マーフィーの法則”(主人公の娘の名前がマーフで、幽霊が見えるらしい超能力を持っている)や、”5次元”(時空間が加わる)といった世界についての知識がないと、なかなか理解しにくい映画だった。これまでのSF映画のような、単純にワクワクするようなミステリアスな宇宙を描いた作品とは異なる。
前半は、地球のシーンが続くが、NASA(アメリカ航空宇宙局)がまったく、世間から隔離され秘密裡に活動している姿が描かれ、宇宙に旅立つ挑戦者たちが選ばれてミッションを遂行する。
元・エンジニア、物理学者などが命懸けで宇宙に向かって飛び立ち、たどり着いたところは、果たして・・・という光景が驚きの世界。
ベテラン俳優・マイケル・ケインを始め、マシュー・マコノフィー、アン・ハサウエイ、マット・デイモンなどの演技は素晴らしいが、やや消化不良の映画だった。
同じ宇宙を描いても「ゼロ・グラビティ」の方が、90分と時間もコンパクトで、3Dで見たせいもあるが理解しやすかったし感動的だった。
☆☆☆ (ノーラン監督作品は、あまり相性が良くないようだ)
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ありがとうございました






オネムさん>理論がどうの、5次元がどうの・・・と言われても、単純に面白いという映画がいいです。
TBありがとうございます。
2014/12/3(水) 午後 3:59
もぉ ワームホールから 5次元空間から あまりにも難しすぎて、昨年の「ゼロ・グラ」1時間半ですべて感動をというほうが あたしには向いています。
愛こそが 時空を超えてというのが あまりにも・・でした。
2014/12/3(水) 午後 11:24
たんたんさん>まさに同感です。この監督は、理論、凝り性、完璧症なんでしょうね。
2014/12/3(水) 午後 11:28
自分もつい最近映画館で見てきました。
大画面で見るに値する、わくわくする映画でしたね。
いずれレビュー記事書きたいと思います。
2014/12/5(金) 午前 0:40
WANTEDさん>ご覧になりましたか。
大画面で大音響、やはりこうした映画は劇場に限りますね。
2014/12/9(火) 午後 2:15
お久しぶりです。仙台で観ました。私はすごく面白かったです。
宇宙を舞台にしているにも関わらず、戦いや争いがない設定が斬新でした。ゼログラビティもそうでしたが。
コンピューターロボットは2001年宇宙の旅のモノリスのようだし、ジョンリスゴーは2010年に出演してましたね。
「地球を救うために銀河系を超えて主人公が奮闘する」という意味では今度公開される宇宙戦艦ヤマトも同じですが、日本のイマジネーションはアメリカには本当に叶わないなぁと、少し寂しくなりました^_^;
2014/12/12(金) 午後 6:36
イラシさん>好きな人は面白かったようですね。これまでのいくつかの作品のオマージュもあったようですが、あまり見ていないのでわかりませんでしたが。
クレジットもないのになぜ、という俳優も出ていて驚きました。
2014/12/12(金) 午後 6:41
私はノーラン監督の作風には惹かれる方なので、これもどっぷりと楽しみました。
予告も予備知識も何もなしで観たので上映時間の長さも知らずで、映画館を出たら、えっ、もうこんな時間?という感じでした。
TBさせてください。
[ あきりん ]
2014/12/29(月) 午後 7:03
あきりんさん>どうもノーラン監督作品は、映像表現で先駆的でしょうが、「インセプション」も映像の凄さは伝わりますが、イマイチはいりこめませんでした。
2014/12/29(月) 午後 8:46
あけましておめでとうございます♪
今年もよろしくします。
壮大なドラマで、予想できない展開に、驚きました。家族の愛、人類愛でしょうか。ンーランの発想はやっぱり凄い。TBしますね。
2015/1/1(木) 午後 4:36
> shi_rakansuさん>壮大でしたね。五次元だとか、相対性理論などありましたが、驚きの映像を体験しました。
2015/1/9(金) 午後 7:51
ノーランの独特の世界観や品はやっぱりいいな〜って思います。
宇宙って未知数な部分があるから話の展開もすんなり受け入れられたし楽しめました。
TBお願いします!
2015/3/18(水) 午前 8:11
かずさん>独特ですね。やや難しく感じましたが(笑)。
2015/3/18(水) 午前 8:57
さっきやっと途中に30分の“インターミッション“をいれて見終わり増した。つかれちゃいました。TBは明日にします、、、。
2015/4/23(木) 午後 9:39
guch63さん>この映画あまり感動的でもなく・・・。
4次元の世界をそれらしく描いていましたが。
2015/4/23(木) 午後 9:40
5次元か・・・。
2015/4/24(金) 午前 10:56
難解というよりも、宇宙の話自体が薄いですね。(人間の映画き方も宇宙で薄くなる)
結局、親子愛の映画でした。
TBお返しします。
[ ひろちゃん2001 ]
2015/4/25(土) 午後 11:37
ひろちゃん>人間が描かれていないようですね。
親子愛(父娘)でしたね。
2015/4/26(日) 午前 8:08
「ユリイカ!」は、アルキメデスがお風呂に入っていたときに発見した「アルキメデスの原理」の言葉ですね。
ラテン語で「おいおい、おれ発見しちゃったぜ!」みたいな意味でしょうか。
2015/5/8(金) 午後 5:58
瀧野川日録さん>発見しちゃったといった意味のようですね。
2015/5/8(金) 午後 7:43