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fpdの「映画スクラップ帖」 (名作に進路を取れ!)
★「9月1日から「はてな」ブログに移りました。https://fpd.hatenablog.com/

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イメージ 1
 
映画「自分の事ばかりで情けなくなるよ」(2013)は、タイトルの面白さと、いまや若手俳優の中では、映画「紙の月」や三谷幸喜のドラマ「オリエント急行殺人事件」などの出演と引っ張りだこの俳優・池松壮亮(いけまつ・そうすけ)が主演だったのでみた。監督は「アフロ田中」(2012)でデビューした松居大悟。松居大悟は、脚本家、演出家、映画監督、俳優で、1985年11月生まれの29歳。長編映画は、今年封切り作品を含めて5本。
 
 
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イメージ 2池松壮亮は、「紙の月」のややおとなしいチャラ男とは全く違って、精神状態が不安定で凶暴な性格の人物を好演している。
 
かなりマイナー作品のようで、劇場公開すら知らなかった。この映画は、「音楽」バンドと、「物語」のコラボという点がユニーク。
 
いくつかのエピソードからなる、悩み、もがき苦しむ主人公たちの群像劇だが、その中の主人公の心情が、映画に挿入される歌詞と連動するような作り方になっている。
 
例えば、会社のOLが、その日、一人で気に入ったバンドのライブに行く予定があったが、上司から残業の業務命令がある。一応、「明日ではダメですか」と聞くが、上司は「今日、終えて欲しい。君しかできない」などと言われて「分かりました」と仕事を続ける。
 
それでもライブの終演、アンコールに間に合うかどうかわからないが、タクシーを使い会場も走って駆けつける。一応は終わって、アンコールの場面だった。
 
バンドのリーダーが語っている。
「アンコールというのを何にするか、いつも考える。アンコールは、もう一度聴きたい曲というのが普通だが、例えば、きょうのライブに仕事で間に合わなかった人もいるだろう。そんな人が、駆けつけた場合、アンコールだけ間に合ったとする。アンコールだけでも、来てよかったと思えるようなオリジナル曲を作ったので聴いてください。」というものだった。
 
駆けつけたOLの心情を見透かしたような言葉だったが、その歌詞が、またそのOLの気持ちを代弁しているようなものだったので、OLは号泣してしまう。
 
そのOLは、見かけがダサいので、当然社内でも、男子、女子を問わず飲み会の誘いもない。仕事中にもイヤホンでなにか聴いている。それを見た同僚の美人OLが、一言いうのだ。
 
「そういうの(イヤホン)をしていると、また、社内で嫌われる要素を作っているのよ」と嫌味を言われる。
 
”また?”って、いわれたOLは思うが・・・。
そのOL、トイレに入って、菓子パンを食べならが、イヤホンで音楽を聴き、”あと3時間”と、仕事のあとのライブを待ち遠しくしていた。そして、一人つぶやく。「どうせあたしには、サヨナラする相手もいませんよ。」しかし、一方では、頑張れ、ワタシ。負けるなワタシ」と自分を鼓舞する。
 
このライブにいったOL、終了後一人でカラオケに行って思い切り、狂ったように歌っていたが、侘しい(笑)。
 
・・・
東京で、病院に勤めると言って田舎から出てきた女子。
実は風俗(ピンサロ)で働いている。店の名前はが「ハチミツとクローバー」。
ある日、田舎の妹から電話があり、病床にあった母が亡くなったので、あす戻って来いという。その女子、明日は「制服デー」だ(ピンサロでのコスチューム出勤)ということを思い出す。「行けないかも」と返事。当日、「早退」を申し出るが、マネジャーが、「指名も多いから、あなたに休まれると」とダメよダメダメだったが・・・。
 
その日、ピンク色のナースの格好で出勤。妹から確認の電話があったが、「急患が入ってしまって」・・・(笑)。
 
・・・
映画は、「イノチミジカシ コイセヨオトメ」「あたしの窓」「おやすみ泣き声、さよなら歌姫」「傷つける」のパートがある群像劇だが、最後にまとまってくる。
 
イメージ 4実際に存在するバンドなのか知らないが、尾崎世界観(人名)という人を中心とした音楽グループ「クリープハイプ」というバンドの曲が最初から最後まで流れる。主題歌は「傷つける」。
 
映画の最後のライブシーンで、この「クリープハイプ」が登場する。
その新曲というのが「社会の窓」だった。歌詞は、「誰もわかってくれない、話を聞いてくれ〜♪」といったもの。
 
タイトルは結局、人間というのは自分のことばかり考えて、他人のことを思いやらない、自己中が多いというのを嘆いているということなのか。
 
監督・脚本は、松居大悟。
俳優・宣伝は、SPOTTED PRODUCTIONS
制作は、ビクターエンタテイメント。
 
追加:「百円の恋」の主題曲”百八円の”恋”を歌っているのが、劇中登場するクリープ・ハイプ(音太郎さんのコメントより↓)。「百円の恋」を見ていたが、そういえばイメージが同じようだった。
 
 
★★ (興味のある人は)
 
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  • この映画知らなかったです。
    jpdさんの記事を読んで、この映画みたくなりました。

    最近、池松壮亮は大活躍ですね。
    これからが楽しみの俳優です。

    きょうも映画みにきてます。
    いまからドキュメンタリー映画「
    うまれる ずっと、いっしょ。」をみます。

    [ 熊本ミノル ]

    2015/1/23(金) 午後 1:20

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    余り知らない若手俳優なので調べたら映画「鉄人28号」で哲順を操縦する金田正太郎役を演じていたあの子役ですか?
    余りにも幼く見えたので此の正太郎役を演じていた時は15歳でしたか?

    [ tatsu ]

    2015/1/23(金) 午後 5:10

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    > 熊本ミノルさん>池松壮亮の役柄の幅広さに驚きです。

    fpd

    2015/1/23(金) 午後 8:18

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    > tatsuさん>「鉄人28号」の少年も、今や若手俳優のホープの一人ですね。きのう「ブルーリボン賞」だったか、助演男優賞(「紙の月」)を受賞しましたね。

    fpd

    2015/1/23(金) 午後 8:20

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    題名は聞いたことが有ります。
    意外と面白そうですね。
    そうですか、池松壮亮が主人公でしたか(^o^)

    確かに人間は自己中心な生き物ですよね。
    うちの夫も「マイペース」で自分勝手です(p_-)

    Gena

    2015/1/23(金) 午後 11:46

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    ジーナさん>池松壮亮は「紙の月」では、ボンボンのような役で、とくに個性的には見えませんでしたが、こちらでは、全く違っていたので、やはり演技派の一人のようです。

    fpd

    2015/1/23(金) 午後 11:56

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    題名に目を惹かれますね〜〜
    題名見ただけで内容がわかるような(笑)
    ☆オールポチ☆

    レイ

    2015/1/24(土) 午前 8:22

  • なんか微妙〜!な作品ですね?
    題名も自己中と云うか?自己満足?

    MARUMA

    2015/1/24(土) 午前 8:50

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    レイさん>こういう説明的なタイトルも時々ありますね。

    アメリカ映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は、家族のことですね(笑)。

    ☆オールポチ☆感謝。

    fpd

    2015/1/24(土) 午前 8:53

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    MARUMAさん>自己中のタイトルですね。超マイナー作品でした。

    fpd

    2015/1/24(土) 午前 8:54

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    じつはクリープハイプのライブ会場で、このチケットをボランティアで販売の手伝いをしていました。尾崎くんはカリスマ的人気で、この映画を観に行った人の多くがクリープハイプのファンの女性だと思います。この映画もクリープハイプの曲から作った作品です。話題作「百円の恋」の音楽としてクリープハイプの「百八円の恋」が使われています。特徴的な声と名前の通り独自の世界観を持ったミュージシャンです。

    [ 音太郎 ]

    2015/1/25(日) 午前 1:47

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    音太郎さん>教えていただきありがとうございます。

    やはりクリープハイプは、女性の心情を歌っているような曲ですね。

    「百円の恋」は今月初めに映画館で見ましたが、そういえば、背景の歌が、そんなイメージでした。

    fpd

    2015/1/25(日) 午前 7:52

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