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キネマ旬報・読者選出ベスト10の5位にランクされていた「私の男」を見た。
(☆評価は、個人のもの) この中では「紙の月」「百円の恋」「舞妓はレディ」が
ベスト3。「私の男」は残念ながら、評価は低い。
(参考:キネマ旬報・読者選出ベスト10)
1:そこのみにて光輝く ☆☆☆
2:紙の月 ☆☆☆☆
3:小さいおうち ☆☆☆
4:舞妓はレディ ☆☆☆☆
5:私の男 ★★
6:ぼくたちの家族
7:0.5ミリ ☆☆☆
8:野のなななのか ☆☆☆
9:百円の恋 ☆☆☆☆
10:WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜 ☆☆☆
・・・
原作は、桜庭一樹(女性)による第138回直木賞受賞作。
原作(未読)と映画では、ラストや、一部登場人物などで違いがあるようだが、基本的には、父娘のいびつな関係(タブー)、アブノーマルな世界を描いている。血の雨(血しぶき)のシーンが2回あるなど、映画も、見る人を選ぶ作品だ。
登場人物の誰にも共感できない。
オープニングは、画面いっぱいの流氷のシーンで始まり、やがて水中から生き延びたような若い女性が現れ、氷の板の上に顔を出し、一瞬にやりとした表情を浮かべる。
場面は一転して、地震による津波のせいで、あたりは瓦礫の山。
ラジオの放送などから、北海道で津波があり、大きな被害があったようす。一部では火が燃え上がった光景も映る。家族を亡くしたとみられる幼い少女が呆然と立っている。
亡くなった人たちが、毛布をかぶせられ、多数横たわっている。
肉親を探す人がいる中、少女は、死者の頭を蹴るシーンも。
遠い親戚という男・腐野淳悟(浅野忠信)が、10歳の少女・花を引き取り、養女として育てることにした。やがて、花(二階堂ふみ)は、成長して高校生になっていた。淳悟は、独り身で家族はおらず30代半ば。遊びで関係を持っている女・大塩小町 (河井青葉)がいたが、花とも男と女という”禁断”の間柄になっていた。
やがて、ときは3年が過ぎ、花は婚約者・大輔 (三浦貴大)を伴って、淳悟との会食のためレストランにいた。大輔がメニューを見て、店員に注文している間に、テーブルの下では、淳悟と花の足先が絡まっていた。
花が、声には出さなかったが、淳悟に、二人だけに分かるような何かを語るように口を動かしていた。淳悟もなにか返事を返すような口元だった。このラストシーンは、何といったのか分からないが印象的なシーンとなった。
以下ネタバレ:(反転:未見の人、これから見る予定の人はスキップを)
淳悟は、花を養子縁組の形をとり養父の立場だが、実際は、花は淳悟が17歳の時の実子だった。そのことを花も知っていたが、父娘は、性的関係を続けていた。そのことを知った叔父・大塩 (藤竜也)は、花に関係を中止するよう進言したが、花は聞く耳を持たなかった。花にとっては、淳悟が全てだった。流氷が割れ、流氷の砕かれた板の上に残された叔父は命を失う。淳悟を長年知っている刑事・田岡 (モロ師岡)は、叔父の死んだ現場に花のメガネが落ちていたことから、その証拠を持って、淳悟の元を訪ねてきて、花のひび割れたメガネを持って「豚の餌だ」と言って淳悟に見せる。淳悟は、ただならない事態に、咄嗟に田岡の首にナイフで切りつけて、殺害してしまう。
・・・(↑タブレットでは見えないようですね。見えなくてよいのでは。笑)
”事件”が起こったあと、淳悟がうずくまっている姿を見た花は「(淳悟は)絶対に悪くない。私だって悪くない」というが、かなり自分勝手。父親になりたかった淳悟。家族になりたかった花。花は「小さい頃は(淳悟のことは)なんでもわかった。子供だったんだね、私たち」とつぶやく。
二階堂ふみが、大胆な演技を見せる。
花(二階堂ふみ)がさりげなくつぶやく言葉などが印象に残る。
「自由って飽きるんですね」「ひとりひとり、別々の世界で生きている」
「きっと見てきたものが違うんです」
高良健吾も出演しているが、限られた日数(わずか4日間)しか参加できず、2時間
10分の映画で、1時間40分してから画面に現れ10分くらいしか登場しない。
浅野忠信は、北欧の家系を引いているからか、S.コネリーのように胸毛真っ黒で、気持ち悪い(笑)。声もこもりがちで、どうも相性が悪いようで「ヴィヨンの妻」以来苦手。40歳前後にしては、妙におっさんぽく若さがない。演技はソツがなく、器用なようだ。
警察官役のモロ師岡は、腐野淳悟(浅野忠信)のかねてからの知り合いだったが、事実を知ったばかりに・・・。
映画も、薄暗いゴミ屋敷のような部屋が舞台で、全てに陰気臭く、流氷と北海道の自然の景色だけが見所だった。
R15+指定作品。第36回モスクワ国際映画祭コンペテイション部門に正式出品され、最優秀作品賞と最優秀男優賞(浅野忠信)を受賞。
このほか、康すおん、安藤玉恵なども出演。
★★
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ありがとうございました






二階堂ふみの演技を見たかったですね!
二階堂ふみを初めてドラマで観たのが2,3年位前のBS3で放映していた仲間由紀恵主演の「テンペスト」で宮中で下働きしている最下級の女童思戸(ウミトゥ)役で出演しており、演技も小気味良く台詞回しができており、最後は日本の大奥に当る御内原(ウーチバラ)を取り仕切る大勢頭部(上臈)まで上り詰めて琉球が明治政府(日本帝国)に併呑されて職を失った者達の暮らしや面倒を見る人徳者を演じていましたが、若いのに是から楽しみな女優に為りそうですね!
[ tatsu ]
2015/2/19(木) 午後 7:31
映画というメディアでしか表現できないようなストーリー。
確かに誰にも共感することはできないでね〜。
映画というメディアの静かな迫力を感じる作品でした♪。
2015/3/7(土) 午後 1:31
tatsuさん>二階堂ふみは、日本お若手女優ではいちばん期待されている女優の一人ですね。
「ヒミズ」で新人賞を獲りましたが、「四十九日のレシピ」「地獄でなぜ悪い」など、様々な役に挑戦していて頼もしい限りですね。
2015/3/7(土) 午後 2:42
ふぁろうさん>共感はできないですが、俳優・女優たちの熱演は見所でしたね。
2015/3/7(土) 午後 2:43
「いけないんだ、こんな恋」という意味でみてしまうとダメな映画ですね。
「ダメだと判っていてもはまっていく狂気の恋」を演じきった二階堂が凄いです。
TBします。
[ ひろちゃん2001 ]
2015/4/16(木) 午後 9:06
追伸
キネ旬の読者の方が評論家よりも高い評価なんですね。
恐るべしキネ旬読者ですね。
[ ひろちゃん2001 ]
2015/4/16(木) 午後 9:07
ひろちゃん>狂気が出ていましたね。
2015/4/16(木) 午後 10:29
ひろちゃん>キネ旬読者の方が、評価は我々に近いですね。
2015/4/16(木) 午後 10:30
昨夜、スカパー!で観ました。
あのラストのシーンでは、花は淳悟に「おめでとうは?」と聞いてます。
結婚する自分に父親ならば「おめでとう」ぐらいは言うんじゃないの?…と
言う意味ですわ。
口の動きで分かりました。
…で、テーブルの下では足で父親の足を撫でている(>_<)
役所広司の「渇き」とどちらが最悪なんだろうか?…と思いました。
「渇き」も評価が分かれた映画でしたね。
2015/8/7(金) 午前 9:09
> Genaさん>「渇き。」はかなり最悪という意見ですね。
「評価が割れる」=「低評価」ということですね(笑)。
2015/8/7(金) 午後 0:12
『私の男』でよかったのは河井青葉ぐらいかな、、、。
TB、ナイス&村クリック!
2015/8/8(土) 午前 7:38
> ぴくちゃあさん>あの女優ですね。
ナイス&村クリック!感謝。
2015/8/8(土) 午前 7:48
二階堂ふみの記事、TBさせてもらいました。
2016/9/25(日) 午前 5:18
> ぴくちゃあさん>TBありがとうございます。
2016/9/25(日) 午前 6:07
浅野忠信のTB、ほんの少し、させてもらいました。
2016/11/29(火) 午前 1:17
> ぴくちゃあさん>またまたTB(これが少し?)ありがとうございます。
2016/11/29(火) 午前 6:05
再度、二階堂ふみの誕生日記事、TBさせてもらいました。
2017/9/23(土) 午前 7:09
> ぴくちゃあさん>再度のTBありがとうございます♪
2017/9/23(土) 午前 9:03
再々度、二階堂ふみの誕生日記事を、TBさせてもらいました。
2018/9/21(金) 午後 11:09
ぴくちゃあさん、再々度の二階堂ふみの記事、TBありがとうございます♪
2018/9/22(土) 午前 5:47