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ついに「ラ・ラ・ランド」(原題:La La Land、2016)を見た。公開初日の初回、MOVIXさいたまにて。映像と音楽がすばらしい。映画を見た後、音楽が頭にこびりついてリフレインし、締め付けられていた苦しい胸がようやく収まってきた。しばらく次の映画を見ようという気が起こらないほどの興奮に打ちのめされた映画だった。
起承転結のように、春・夏・秋そして、一気に5年後の冬という背景の文字とシーンが映し出され、主人公2人の関わりが、まったくオリジナルとは思えない興味深い展開で描かれていく。
「セッション」(2014)で数々の賞レースを賑わせ、世界中を虜にした新進気鋭のデイミアン・チャゼル監督は当時28歳。2年後に30歳で「ラ・ラ・ランド」を世に創り出したことに驚かざるを得ない。
歌と音楽とダンスとラブストーリーを融合した圧巻的なミュージカル映画。
昔の映画のリバイバルを劇場で見るときにしかお目にかかれなかった「シネマスコープ」(CinemaScope)の文字が現われた時には、”これぞ映画”と思った。
出演はジャズピアニストのセバスチャンには「きみに読む物語」「ドライヴ」「スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜」などのライアン・ゴズリング、ミア役には「アメイジング・スパーダーマン」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のエマ・ストーン。映画は、アカデミー賞で主演男優・女優賞を含む13部門14ノミネートで、大本命作品と目されており、月曜日(27日)に結果がわかる。
・・・
夢追い人が集まる街ロサンゼルス。
映画スタジオの中にあるカフェで働くミア(エマ・ストーン)は女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかりだった。
ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられた。
彼の名はセバスチャン(ライアン・コズリング)。セバスチャンは、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。
やがて二人は恋に落ち、互いの夢を応援し合うが、セバスチャンが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる・・・。
「春」「夏」「秋」そして5年後の「冬」を迎えた時、二人の運命は・・・。
・・・
この映画が話題になり始めた半年前の昨年の9月ごろから見たかった映画。
ジャズの店で歌われるミュージシャンのジャズにはその歌唱力で圧倒された。
映画の中に、懐かしい映画の名前がポンポン登場する。「カサブランカ」「理由なき反抗」、比較的新しいところで「恋に落ちたシェークスピア」など。
最初から最期まで目が離せないカラフルな色彩と音楽。有名映画へのオマージュシーン。主人公たちのタップダンスは、往年の”ジンジャー・ロジャースとフレッド・アステア”。ジーン・ケリーの映画のあの有名なシーンの再現も。
そして、何度も登場する、あのピアノのメロディ。その曲が流れるたびに、胸が締め付けられ苦しいほどだった。「その曲は弾かないでくれ」と語った「カサブランカ」のリック(ハンフリー・ボガート)のような心境だったが、曲はしみた。
映画ファンをうならせる映画ですべてを盛り込んでいた。
すべての夢をかなえるのは難しい。ミアは、5年後、かつてアルバイトをしていたカフェに客として戻ってきた。5年前には、女優を憧れのまなざしで見ていたが、今は自身が女優となって。5年前の女優のレジでの所作は鮮明に覚えている。今は自分が同じ行動をしていた!
大きな夢はかなったが、失ったものも大きかった。
その失ったものは、このようなものだったというシーンが妄想によって映像化されていた。切ない。
現実に戻される二人。話した言葉しか相手に伝わらないとは言うが、わずかな一瞬の笑顔で通じ合うこともあるのだ。
ラストの”アイ・コンタクト”は切ないが、それも人生か。”セラヴィ!”。
ジャズ・ピアニスト役を演じたライアン・ゴズリングは、撮影までの3ヶ月間に渡りピアノ特訓を行い、全てのシーンを実際に弾いているという。
大満足の映画だった。暫定今年のNo.1映画。
監督:デイミアン・チャゼル
脚本:デイミアン・チャゼル 撮影:リヌス・サンドグレン 編集:トム・クロス 音楽:ジャスティン・ハーウィッツ 出演:
セバスチャン(”セブ”)・・・ライアン・ゴズリング
ミア・・・エマ・ストーン キース(バンド歌手)・・・ジョン・レジェンド ビル(レストラン・オーナー)・・・J・K・シモンズ 2016/アメリカ/シネマスコープ/5.1ch/128分/字幕翻訳:石田泰子
「Start A Fire」などの楽曲がすばらしい。
楽曲リスト:
Another Day of Sun
Someone in The Crowd
Mia & Sebastian's Theme
A Lovely Night
Herman's Habit
City Of Stars
Planetarium
Summer Montage/Madeline
City Of Stars
Start A Fire
Engagement Party
Audition (The Fools Who Dream)
Epilogue
The End
City Of Stars (Humming)
追加:アカデミー賞では「監督賞」「主演女優賞」(エマ・ストーン)「美術賞」「撮影賞」「作曲賞」「主題歌賞」(2のうち1)の6部門で受賞。「作品賞」は「ムーンライト」。
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ありがとうございました






> すかあふえいすさん>予想した通り、色彩と音楽とダンスがすばらしく、これまでのミュージカル映画のいいとこどりのような印象も受けました。
TBありがとうございます。
2017/2/26(日) 午前 5:50
> ぴくちゃあさん>「ロシュフォールの恋人たち」のカラフルな映像にそっくりだったり、ミュージカル映画の名作の総集編のような印象も。
ナイス&クリック感謝。
2017/2/26(日) 午前 5:51
いろんな意味でオスカーを取るだろう作品ですし、みんなが投票する作品でした。
大本命間違いなし。
ただ日本人はミュージカルが苦手なんで、どこまでヒットするかが気になります。
記事にしたらTBお願い致します。
2017/2/26(日) 午前 8:29
興奮が冷めないうちに…。きっとfpdさんも好きだろうと思ったら…(爆)
シネマスコープという画面が出た瞬間、何か素晴らしい予感が…(^^)原色の鮮やかさ!! デトラード配色(赤・黄・緑・青)の調和。デジタルでは出せない、懐かしい色調!!
ジャズとミュージカルを蘇らせた、新しいジャンルか…。
ミュージカルは苦手でほとんど観ませんが、この映画はもう一度観たいですね。最後のシーンは泣けました。
2017/2/26(日) 午後 4:27
> atts1964さん>ミュージカルが苦手というのが、ミュージカル好きには理解できません(笑)。オスカーを独占する勢いもありますね♪
2017/2/26(日) 午後 6:07
> NZ_RRさん<これは映画ファンにはたまらないですね。
NZ_RRさんがミュージカルが苦手というのは初耳です(笑)。
最後のほうは胸が詰まりましたよ。
2017/2/26(日) 午後 6:08
fpdさん、こんばんは^^

今日、主人と観に行って来ました
凄い!って思いました
この女優さんは初めて見ましたがこれで
実際にララランドを現実にした訳ですね
2017/3/2(木) 午後 6:44
> 天野岩戸さん>楽しいミュージカルでしょう♪
これでハリウッドのトップ女優の仲間入りですね。
2017/3/2(木) 午後 7:03
fpdさん
ナイス!をありがとうございます
トラバさせて頂きますね
2017/3/5(日) 午後 8:10
> 天野岩戸さん>この映画は感動ものでしたね♪
TBありがとうございます。
2017/3/5(日) 午後 8:31
おっ、ふと見上げたら又、ララランドだった、、。やっぱり皆さんが称賛するようにこの時代にマッチした秀作くんだと思うんですよ、。アカデミーのおっさんおばさんは根が腐ってる、、何でこれじゃないんだ〜、これはもう将来、プライスウォーターの呪いとして言い伝えられますよ、、。
2017/3/5(日) 午後 9:09
> guchさん>「作品賞」として残らなかったことは、将来に残る「悔い」ですね♪
2017/3/5(日) 午後 9:13
映画ファンにはワクワクするようなシーンがいっぱいでした♪
でも、お互い仕事には成功したけれど、恋愛にはハッピーエンドではなかったですね
ラストは「ニュー・シネマ・パラダイス」のような、切なくも美しいノスタルジックさを感じました
トラバお願いします♪
2017/3/9(木) 午後 8:31
> ベベさん>もう一度は見たい映画です。
ミュージカルファンには最高でした。
TBありがとうございます。
2017/3/9(木) 午後 8:41
よかったです。メロディもラブロマンスも夢もちょっとほろ苦いところも最高でした。TBしますね。
2017/3/26(日) 午後 11:08
シーラカンスさん>音楽が頭から離れません♪ ラストもよかったです。
2017/3/26(日) 午後 11:31
伺うのが遅くなって申し訳ありません。
楽しくてカラフルで切ない物語でした。
やっぱりラストシーンで静かに強い印象を受けました。
TB&オール☆させてください♪
2017/4/18(火) 午前 10:48
> 風森湛さん>色調が原色のようにカラフルで、明るくまさに「ロシュフォールの恋人たち」を彷彿とさせるミュージカルでした。
TB&オールポチ感謝。
2017/4/18(火) 午後 0:52
評判通り見ていて楽しくなる音楽と踊り、冒頭のシーンから掴みはOKって感じでしたね。
ラストシーンの余韻はチャゼル監督らしさもあってとても印象的でした。
TBお願いします。
2017/6/14(水) 午前 7:41
> かずさん>ミュージカル映画ファンとしては、最高の映画でした。
お気に入り映画の1本になりました♪
TBありがとうございます。
2017/6/14(水) 午前 7:44