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「永い言い訳」(2016)を見た。
原作・脚本・監督は西川美和。原作は直木賞候補作になった。
2017年キネマ旬報ベスト・テン5位。主演は本木雅弘、共演は竹原ピストル(日本アカデミー賞助演男優賞受賞)、深津絵里、黒木華、池松壮亮、堀内敬子ほか。
出演陣を見ると豪華だが深津絵里、堀内敬子、黒木華などは2時間の映画で、最初の10分ほど登場していなくなってしまう。もったいない(笑)。
この映画は、ややぼーっとして生き方が定まらない小説家と、教養に欠け子供からの尊敬はみじんもない父親のダメ男ふたりと小さい子供二人が中心のドラマで、子供というのは大人が思っている以上にしっかりしていて、それを理解していない大人とのギャップがよく描かれている。
・・・
作家の衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻の夏子(深津絵里)が友人の大宮ゆき(堀内敬子)とともに旅行に出かけるのを見送ったその日に、彼女が事故死したことを知らされる。もっとも、妻のいない間に愛人の福永(黒木華)と不倫行為に没入していた幸夫にとっては、さして悲しい出来事ではないのが実情だった。
それでもマスコミの手前、悲劇のキャラクターを演じていた幸夫のもとに、夏子の友人大宮ゆきの夫、大宮陽一(竹原ピストル)が電話をかけてくる。
トラック運転手である陽一はふたりの子供を抱え、妻を失った事実に打ちひしがれて同じ境遇の幸夫と思いを分かち合おうとしたのだ。
執筆に情熱を注ぎ込めない幸夫は陽一のアパートを訪ね、中学受験を控えた長男・真平(藤田健心)と、その妹である保育園通いの灯(あかり、白鳥玉季)のことを知る。家事の素人である陽一は母親役を兼ねられない、と見てとった幸夫は子供たちの世話を買って出た。
器用に対応をこなし、子供たちの信頼を得てゆく幸夫。家事に没頭するなか、幸夫はこれまでにない暮らしの充実感を味わっていた。
だがある日、妻の遺したメッセージから彼女が幸夫をもう愛していなかった、と幸夫は知り、絶望感に襲われるのだった・・・(Wikiを一部引用)。
・・・
衣笠幸夫という本名は、鉄人といわれた元野球選手と同姓同名で、何かと引き合いに出されるのを嫌ったのか、ペンネーム「津村啓」を対外的には使い、作家としてデビューして以来、本名をごく親しい仕事相手にすら明かしたことはなかった。
幸夫が友人の子供に言うセリフがある。「自分を大事に思ってくれる人を、簡単に手放しちゃいけない。みくびったり、おとしめたりしちゃいけない。そうしないと、ぼくみたいになる。ぼくみたいに、愛していいひとが、誰もいない人生になる。」
幸夫は、結婚して20年、妻が家で髪を切ってくれていた。床屋に行ったことはない。友人が、妻の死に涙しているのに、自分自身は涙が出ず、悲しみがわいてこなかった。友人の息子も母親が亡くなったときに棺のそばで涙が出なかった。その息子に対して父親は「悲しくないのか」と語ったという。
涙を流すことだけが悲しみではないのだ。 最近の子役は演技がしっかりしていてうまい。藤田健心という子役は、母親を亡くした思春期の子供の役だが、福くんもかすみそうだ(笑)。父親がだらしないのをしっかり見ていて反面教師にしているようで「いい父親ぶって、いやだ。お父さんみたいにはなりたくない」ときっぱり言うところもすごい。
好奇心旺盛といった幼い娘を演じる白鳥玉季という子役も、大人がたじたじするほど質問攻めにするシーンは圧巻。この二人の子役はブレイク間違いなしといわれているようだ。
西川美和監督の作品は、「ディア・ドクター」にしても「夢売るふたり」(西川作品では個人的ベストワン作品)にしても、どこか人間関係がシリアスに見えて滑稽さが漂っている印象を受ける。
監督作品:
「蛇イチゴ」(2002年) - 監督・脚本 ☆☆☆
「female「女神のかかと」(」2005年) - 監督・脚本
「ゆれる」(2006年) - 監督・脚本・原案 ☆☆☆
「ユメ十夜「第九話」」(2007年) - 監督・脚本
「ディア・ドクター」(2009年) - 監督・脚本・原作 ☆☆☆
「夢売るふたり」(2012年) - 監督・脚本・原案 ☆☆☆☆
「永い言い訳」(2016年) - 監督・脚本・原作 ☆☆☆
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ありがとうございました



> パットマンXさん>よく見ているようですね。
子供の目線で見ず、押しつけは通用しないよう出すね。
2017/7/22(土) 午後 9:55
ついに観られましたか(^o^)
私は冒頭の幸夫と夏子のやり取りが、我が家と同じようで感情移入しながら
映画を観ました。
私もスマホに「もう愛してない。ひとかけらも」と、夫当てに未送信メールを
書いておくかな?…(>_<)
TB致します(^o^)丿
2017/7/22(土) 午後 10:07
> Genaさん>ようやく見ました。
隙間風が吹いていた冒頭でしたね。子供たちは、しっかりしていましたね。
TBありがとうございます。
2017/7/22(土) 午後 10:17
竹原ピストルがいいですね。
TBさせてもらいました。
ナイス&村クリック!
2017/7/23(日) 午前 5:38
> ぴくちゃあさん>竹原ピストルが、本木の発言に「かっとなったような顔」を見せたかと思うと次の瞬間の笑顔になる変わり身が、うまいですね(笑)。
ナイス&村クリック&TB ありがとうございます。
2017/7/23(日) 午前 6:20
現代にはありがちなことですよね~〜〜
竹原ピストルって変わった名前ですね~~
初めて知りました。
☆オールポチ☆
2017/7/23(日) 午前 8:16
> レイさん>最近は芸名も変わっているのが多いですね。
マキタスポーツとか(笑)。
☆オールポチ☆感謝。
2017/7/23(日) 午前 8:33
↑マキタスポーツさんは、実家がスポーツ用品店だそうです。
…で、本名も牧田なので、このような芸名だそうです。
実家の「マキタスポーツ品店」のCMにもなりますね。
2017/7/23(日) 午後 4:57
> Genaさん>動く広告塔ですね♪
2017/7/23(日) 午後 7:41
淡々とした作品ですか?
2017/7/23(日) 午後 9:39
> MARUMAさん>淡々とした地味な作品ですね。
2017/7/23(日) 午後 9:45
「人間関係がシリアスに見えて滑稽さが漂っている印象」そうですね、西川監督の良さはそこにあると思います。
あれあれ、TBしてませんでしたね。では大量にTBしていきます。(笑)
[ ひろちゃん2001 ]
2018/5/6(日) 午前 7:23
> ひろちゃん>大量TBありがとうございます♪
2018/5/6(日) 午後 6:10
お兄ちゃん役の子は、あと何年かしたら、イケメン俳優としてブレークしそうな気がしました(笑)
笑える部分もありましたが、深く考えさせられる事の多い作品。
観れて良かったです〜! 私もTBお願い致します。
2018/6/14(木) 午後 11:07
西川美和は是枝の一番弟子だからね、師匠同様人間洞察力があるよね、ボクは〈ゆれる〉が一番好きですね、、、次にこの映画〈永い言い訳〉
[ たっふぃー ]
2018/6/14(木) 午後 11:24
> ゆうちゃん>子役が生き生きしていましたね。将来活躍しそうです。
2018/6/14(木) 午後 11:37
> たっふぃーさん>そして、しっかりした観察力・洞察力、視点がありますね。カンヌでは、気に入られているようです(笑)。
2018/6/14(木) 午後 11:39
映画の中で、衣笠は「人間は変わるものだ。昨日の俺と今日の俺は違っている」と言っていましたが、なるほどと思いました。
TBさせてください。
2018/10/18(木) 午前 7:44
> ギャラさん、なかなかいい言葉でしたね♪
同じでは停滞あるいは後退ですね。
TBありがとうございます。
2018/10/18(木) 午前 8:45
bbfさん、初ナイスありがとうございます。
ブログを訪問させていただきました♪
2018/10/23(火) 午前 6:01