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松本清張原作小説「砂の器」を、舞台を現代にアレンジし実写化したドラマがフジテレビ開局60周年記念ドラマとして放送された(3月28日)。
映画「砂の器」(1974)は、不朽の名作として日本の映画史上で燦然たる地位と評価を得ているので、過去に数回(5回※)ドラマ化され、期待を裏切られてきたので、期待もしなかった。実際見てみたら、”予想通り”期待をはるかに下回る出来だった(笑)。
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2018年、ハロウィーン当日の渋谷で、身元不明の撲殺死体が発見される。
得られた手掛かりは、被害者の東北なまりと「カメダ」という単語のみ。
これらを頼りにベテラン刑事・今西栄太郎(東山紀之)は、若手刑事・吉村(野村周平)と独自捜査に乗り出す。
その実行犯は、近年評価を高めている天才作曲家・和賀英良(中島健人)だった。和賀は愛人の成瀬梨絵子(土屋太鳳)の部屋に身を寄せた後、再び普段の華々しい生活を続ける。一方、今西は執念で被害者の身元を割り出す…。
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原作、映画では、戦後まもない頃、父が不治の病と言われた「らい病」(ハンセン病)により、息子の秀夫がその過去を封印しようと唯一その事実を知る恩人を殺害するという話だが、今回のドラマでは、兄が殺人を犯し、しかも父親までその犯人を殺すという凄惨な過去を封印するという設定に変更されていた。
それはそれでいいが、ドラマでは巡礼の親子の姿を無理やり挿入(笑)。
巡礼姿が登場するときにかぶさってくる”宿命”の音楽が映画ではまさにハイライトだったが、全くドラマでは単調だった。
映画で丹波哲郎が合同捜査会議でハンカチを持って説明する本浦千代吉と三木巡査の交流などを紹介するエピソードのセリフも、東山紀之が長々と説明して泣くシーンを入れているが、説得力が薄い。
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タイトルだけ「砂の器」としているが、別物と言われても仕方がないほどのテレビ用のドラマだった。ハロウインやスマホが登場する「砂の器」は、名作の器とは程遠い”紙コップ”のような軽いドラマだった。若い層へのウケ狙いがミエミエの若手人気俳優・女優のキャスティングだったのだが。
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ちなみに10年前のフジテレビの開局50周年(2009年)記念ドラマは「不毛地帯」だった。これは、映画の2時間ものを、ソ連の状況なども詳しく紹介して見応えがあった。40周年(1999年)記念は「長崎−上海物語『月の光』」、30周年(1989年)は「フジテレビ30年史〜秘蔵VTR〜一挙大公開」だった。
他局では、TBS開局60周年(2011年)は連続ドラマ「南極大陸」「JINー仁ー」。日本テレビ開局50周年記念は、松本清張ドラマスペシャル「黒の回廊」「鬼畜」だった。
概して、開局記念スペシャルドラマといえば、安定感のある松本清張か山崎豊子原作のドラマというのが定番のようだ。
※「砂の器」は、今回6度目のドラマ化となる。
映画化(1974年)される前の1962年に初のドラマ「砂の器」が放送された時には、主人公の今西栄太郎警部を演じたのは高松英郎だった。以後、1977年版で今西警部は仲代達矢、1991年版は田中邦衛が演じた。その後は、2004年版では、音楽家・和賀英良にフォーカスし、和賀を中居正広が演じ、2011年版は、今西警部ではなく所轄署の吉村刑事にフォーカスし、吉村を玉木宏が演じた。
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映画「砂の器」の印象が強すぎて、ドラマ化されても、テレビ業界で影響力の大きいとされるジャニーズ事務所のタレントが主役に配役されることが多く、期待が薄れる。人気若手の俳優で視聴率を稼ごうとするかたわら、脇には、いつも登場する重鎮であり犬の声の人(北大路欣也)、名バイプレーヤーの一人、柄本明、女優陣では黒木瞳、泉ピン子などが出演。
今回のドラマも、コンセントこそ引き抜かなかったが、15分で見るのをやめて、「わたし、定時に寝ます」という人もいたようだ。
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ありがとうございました






おはようございます(∩´∀`)∩
私も筋書きは知っているので途中でお風呂に入りました(笑)
中居正広の「砂の器」は挿入音楽が良かったです。
今回は薄〜〜〜〜い「砂の器」でしたね!!
☆オールポチ☆
2019/3/30(土) 午前 8:59
2009年の「不毛地帯」は半年に渡って放送されましたから気合いが違います。自分もエキストラで何度も行きました。
[ みんけんひで ]
2019/3/30(土) 午前 9:20
> レイさん、薄っぺらな内容でした♪
☆オールポチ☆感謝。
2019/3/30(土) 午前 9:22
> みんけんひでさん、「不毛地帯」は毎回楽しみにしていました♪
2019/3/30(土) 午前 9:23
↑ワタシは風呂じゃなくてもう寝ました、、、((´∀`))。
そりゃ時代が違うって事はアタマじゃ理解出来ますが頭に中心部では認めてないですよ、、。
2019/3/30(土) 午前 9:29
> guchさん、途中で風呂に行ったり、寝たり…散々な「空(から)の器」だったようです♪
2019/3/30(土) 午前 9:30
映画で成功した作品を超える
テレビドラマはないですね。
2019/3/30(土) 午前 10:00
ヘタにいじらない方が良いのでは?
2019/3/30(土) 午前 10:16
> ぴくちゃあさん、ドラマでの成功は難しいですね♪
2019/3/30(土) 午前 10:50
> MARUMAさん、ただ全く同じでは、リメイクの意味がないですね。
2019/3/30(土) 午前 10:51
中居正広さんのが 音楽が良かったので 今回はどうかな?と思って見始めましたが全く別物でした。
他の事をしながら最後まで見ましたが 薄かったです。
現代にしなくて良かったのに やはりらい病を扱うのは今は難しいんでしょうか?
[ ocarin ]
2019/3/30(土) 午前 10:52
> ocarinさん、全く現代に置き換えてしまったので、イメージががらりと変わってしまいましたね。
2019/3/30(土) 午前 10:54
コマーシャルの合間に本編を放映しているような,無残なドラマになり果てていましたね。いくらゴールデンタイムで、配役人が豪勢とは言え、フジテレビの営業がたくさん宣伝をとれたからって、あれはないでしょ。松本清張も草葉の陰で泣いていることでしょう。
2019/3/30(土) 午後 5:08
トリックスターさん、またCMかと何度も何度も中断し、見る気力もなくなりますね♪ ひどかったですね♪
2019/3/30(土) 午後 5:14
私も観ませんでした。
あの名作を越えるようなドラマ作りは難しいですね。
2019/3/30(土) 午後 6:01
> Genaさん、オリジナルの良さを現代に蘇らせるドラマの難しさですね♪
2019/3/30(土) 午後 7:42
いっその事、映画のリメイクでなく原作通りにして
和賀英良が何人も殺していく冷酷な殺人犯にすれば良いのに(笑)
2019/3/31(日) 午前 3:39
> ギドラさん、名作映画がある以上、どうやっても…笑。
2019/3/31(日) 午前 5:57