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fpdの「映画スクラップ帖」 (名作に進路を取れ!)
★「9月1日から「はてな」ブログに移りました。https://fpd.hatenablog.com/

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ザ・マジック・アワー」「ステキな金縛り」などの三谷幸喜監督のユニークなテレビ・ドラマ「Short Cut」(2011年、Wowow開局20周年記念ドラマ)を見た。
 
2時間20分のドラマだが、登場人物は3人だけ
そのほとんどが、結婚10年の離婚危機にある夫婦が、妻の生まれ故郷の山村を何十年ぶりかに訪問して、山道を口けんかをしながら歩くシーンだけで、2人の関係が徐々に変化していく過程を描いた話。
 
2人の会話のやり取りだけで2時間以上ものドラマを飽きさせずに引っ張っていく三谷監督のすごさに脱帽だ。
 
・・・
三谷監督が自らの生誕50周年の「大感謝祭」として意欲的な創作を続ける、自身初となるテレビドラマ作品である。
 
ドラマで夫婦を演じるのは、日本映画を代表する実力派俳優・女優である中井貴一鈴木京香。中井と鈴木が演じる夫婦の会話を通して、笑いの中に「夫婦とは何か」「人生とは何か」を問うというもの。鈴木京香の幼友達として、かつて鈴木に好意を寄せていた梶原善との掛け合いも面白い。
 
昨年、中井貴一と小泉今日子の掛け合いの面白さで人気ドラマとなった「最後から二番目の恋」にも通じる、中井貴一のコメディっぽいとぼけた演技と、鈴木京香の自然体の魅力が、何ともほほえましい。
 
・・・
イメージ 2男(中井貴一)は、エリートサラリーマン。妻(鈴木京香)は広告会社勤務のキャリアウーマン。
 
二人は結婚して10年。お互い仕事が忙しく、すでに夫婦関係は完全に冷め切っている。
 
妻の祖父の葬儀の帰り、山道に迷い込んだ二人。周囲に誰もいない山奥で、気兼ねなくののしり合う喪服姿の夫婦。お互いの話がかみ合わず、とんちんかん夫婦の様相が強まり、果てしない口げんかの末、徐々に二人の関係に変化が訪れる。
 
・・・
ドラマで注目されるのは、その撮影手法。
長編ドラマとして前代未聞の「完全ワンシーン・ワンカット」。
ドラマの始まりから終わりまで、一度もカメラを止めずに撮影するという画期的な手法に挑んでいる。カメラのつなぎ(カット割り)というのがほとんどないのが新鮮だ。
 
撮影場所は険しい山道。そんな過酷な環境で、NGの許されないワンシーン・ワンカットに挑んでいる。夫は、妻が、喜々として、自然の山の中でいきいきと動き回り、雑草も食べたり、かなりワイルド。靴とストッキングを脱ぎ捨て、水遊びしたりという一面を見て驚く。車が故障したため、山道を歩いて国道に出て車を拾うまでの話だけだが、それが2時間以上でも、まったく長さを感じさせない。
 
夫が知っている妻は、高級レストランで食事をし、BMWを乗り回すことくらいだったのだ。山道にも慣れて歩く妻に対して夫は、「インディ・ジョーンズになった気分だ」と、妻の知らない面を見つけ出す…。
 
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都会の忙しい生活で、夫婦間のすれ違いや、数年間は別居に近い生活。
広告会社のAD(アート・ディレクター)の妻なのだが、何回もADをアシスタント・ディレクターと間違う夫に、「私のことを何にも知らない」と不満の妻だったが・・・。
東京に戻ったら、「レストランで食事をしよう」と山中で何回も誘う夫に、「なんであなたと」という表情で、”考えとく〜”と、大声で叫ぶと、それがこだまとなって響く。
 
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喪服の袖が汚れた鈴木京香は、「袖を引っ張って」と夫の力を借りて、袖を引きちぎり、ノー・スリーブ姿になったかと思うと、木のぼりをするために、スカートの裾に切れ目を入れて、登りはじめたりと野性味たっぷり。すらりとした白い脚をあらわにして・・・。たき火を起こす”技術”まで持っている妻を見直す夫。
 
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「私に惚れ直したの?」と京香だが、「冗談じゃないわ。いまさら。前から変わっていない。(あなたが)知らなかっただけ」といったセリフがポンポン。
 
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トレンディ・ドラマ(1980年代の「ふぞろいの林檎たち」)などで注目された中井貴一だが、こんなにうまい俳優になるとは思わなかった。
 
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これは、面白かった。
お勧めのドラマである(guchさん、買いです!)。
 
☆☆☆☆
 
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映画のタイトルは、一見のどかな雰囲気の「紀子の食卓」(2006)だが、園子温監督作品であるので、一筋縄ではいかないことを想像しながら観た。案の定だ。
 
 
 
家族だんらんの食卓においしい料理が出てくる映画ではなかった。
 
54人の女子高生が一列に並んで、隣同士手を握り合い、和気あいあいの雰囲気で・・・と思うのもつかの間、急行列車が通過する直前に一斉に新宿駅のプラットホームで飛び込み自殺を遂げるという、衝撃的なシーン!もある。
 
映画のテーマの一つは、人間の孤独感。
それを補うために、相手のニーズに応じて、仮想家族を派遣する「レンタル家族」の派遣業という仕事があるというのが驚きだ。
 
園子温監督といえば「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」「ヒミズ」など問題作が多いが、「紀子の食卓」は、2001年に監督した作品「自殺サークル」の続編

「紀子の食卓」でも、自殺サークルとみられるサイト「廃墟ドットコム」が登場、家族に対して違和感を感じた紀子が、「廃墟ドットコム」で知り合った「上野駅54さん」に会うために家出を企てるが・・・。
 
159分の映画は少々長いが、家族との関係に苛立ちを抱えている、どこにでもいそうな女子高生・紀子(吹石一恵)とその妹ユカ(吉高由里子)、自分勝手な父親(光石研)と暮らす中で、そこには居場所はないと考えた紀子は、家族を捨てて東京へと向かったことから、恐ろしいホームドラマが展開していく。 
 
・・・
吉高由里子の女子高生役はいいが、吹石一恵の高校生役は、映画撮影時、24歳で少々無理があるか。「35歳の高校生」(米倉涼子)ほどではないが(笑)。
 
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光石研は、わき役が多いが、この映画では、主役級。
ドラマ、映画共に出演本数は多いが、自然体の演技が光る名わき役の一人だ。
 
園子温監督は、血が飛び散るようなグロい映像が多いので、好みが分かれるが、次回作「地獄でなぜ悪い」(9月28日公開)も、タイトルからして、覚悟がいりそうだ。
 
 
★★
 
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