「恋するブロンド・キャスター」(原題:Walk of Shame, 2014)を見た。
日本での劇場公開は2015年5月。
原題のWalk of Shame(恥ずべき歩き)とは何かなと思ったら、慣用句で「朝帰り」のこと。昨夜と同じ服で帰路につくこと。おもに誰かと一夜を明かした後、昨晩と同じ服で道を歩く行為。
この映画では、主人公の女性キャスター、メーガンが友人の女性二人とバーで飲みすぎてしまい、ひょんなことから親切にされた男と意気投合して、その男の家で一夜限りの時を過ごし、その次の日の朝、オフィスにたどり着こうとするまでの”恥ずかしい歩き”のこと。
「恋するバロセロナ」「恋するレシピ」など「恋する〜」で若い女性ウケを狙ったようなタイトルだが、安易すぎる。キャスターと言う邦題があっても、中身は8割ほどが主人公に襲いかかる災難がこれでもかと描かれる負の連鎖の”巻き込まれ型”ドタバタ・ロマンチックコメディだ。
主演は「ハンガー・ゲーム」シリーズのエリザベス・バンクスと「X-MEN」シリーズのジェームズ・マースデンで、共演は「エンド・オブ・ザ・ワールド」のジリアン・ジェイコブズほか。監督は「リトル・ニッキー」のスティーヴン・ブリル。
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ロサンゼルスの地方局KZLAのキャスターであるメーガン(エリザベス・バンクス)は、プロデューサーのダンに付き添われながら、大手テレビ局CNBの面接を受けに行った。面接では模範的な解答を行い、優等生を演じた。
知っておくべき過去の秘密はないか聞かれるが、メーガンは何もないと答えた。だが、実は取材中に猫に襲撃され、血まみれになる事件を起こしたことがあった。
2週間後、メーガンは結婚を約束していた婚約者のカイルに捨てられ、失意の中にいた。しかも、ダンから連絡が入り、CNBの仕事は別の人が採用されてしまったと言われる。
女友達のローズとデニースはメーガンを心配し、クラブに連れ出した。
メーガンはとにかく浴びるように酒を飲んだ。トイレに行くために席を立つが、間違って外に出てしまう。しかも、床板にヒールが嵌って抜け出せなくなってしまう。
メーガンが困っていると、バーテンダーのゴードン(ジェームズ・マースデン)に助けられる。メーガンはゴードンが恋愛小説を書いていることを知り、興味を持つ。友人に帰ると連絡を入れると、ゴードンの家に行って酒を飲んではしゃいだ。
メーガンが目を覚ますと、ゴードンの腕の中にいた。二日酔いで痛む頭を抑えながら、ベッドを抜け出した。携帯が見つからなかったため、ゴードンの家電から留守番電話を確認した。
ダンから連絡が入っており、CNBで採用された人のヤバい画像がツイッターで出回ったため、不採用になったと伝えられる。メーガンが採用の第一候補者となったというのだ。CNBの担当者はメーガンの現場での働きぶりを見て判断したいと言っており、明日生放送の見学に来ることになった。果たして、メーガンは、明日の重要な新しい仕事に間に合うことができるのか・・・。
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気楽に見られるドタバタ劇満載のおバカコメディ。
主人公メーガンが、どう見ても娼婦に間違われるようなド派手な黄色のボディコン・ミニスカート。バスに乗ると、年配の女性客から「恥を知れ」と言われたり、バス・ドライバーの女性からは、手持ちのお金がないというと、1ドル50セントを払えないなら出て行けとスプレーをかけられてバスから追い出され、乗客から拍手が起こる。
パトロールの警官からも、キャスターだと説明しても信じてもらえず、白い目で見られ、その歯がゆさなどが面白い。また、大の猫嫌いで、知り合いになった男が飼っていた猫がいると、箱で頭から覆い被せてしまう。ところが、いつの間にか、箱から出ていて、襲いかかってくるような凄みを見せるのだ。
14,5歳くらいの男の子供に自転車を貸してほしいというと「貸してもいいけど、おっぱいを見せて」というので、見せるふりをして、子供を突き飛ばして、自転車を盗んでしまうのだ。警官に追われても、元・陸上選手で、タイトミニスカでも走りが早い(笑)。
黄色い娼婦姿の女が自転車を奪って逃走しているなどのニュースが伝えられる中、なんとか、仲間のヘリコプターを使って、局にギリギリの時間にたどり着く。
キャスター席についたメーガンが、用意された原稿を読まずにとった行動は、「自分が黄色い衣装の人物だ」と語り、薬物関連の人物に関わったり、などの一部始終を赤裸々に語るのだった。
これらの報道をつぶさに見ていた局の担当者は、ご満悦。”キャスターの潜入ルポ”を高く評価して、次の新企画にも取り入れると大いに満足するのだった。
主な登場人物:
■メーガン(エリザベス・バンクス)
地方局KZLAのキャスター。キャリアアップを目指し、大手テレビ局CNBの面接を受ける。結婚を約束していたにも関わらず、恋人のカイルにフラれる。猫嫌い。元陸上選手で走るのが得意。
■ゴードン(ジェームズ・マースデン)
バーテンダー。恋愛小説を執筆している。猫を保護する、心優しい男性。
■ローズ(ジリアン・ジェイコブス)
メーガンの親友。しっかり者の女性。言葉を間違えたり変な行動を起こすデニースのツッコミ役。
■デニース(サラ・ライト・オルセン)
メーガンの親友。おバカだが、友人思いの優しい性格。