「運び屋」(原題:The Mule、2018)を見た。MOVIXさいたまにて。
今や映画界のレジェンドであり巨匠のクリント・イーストウッド(88)が、麻薬カルテルの運び屋である90歳の老人を演じる。役者としては「グラン・トリノ」以来10年ぶりとなる。
俳優としてのイーストウッドをみられるのは、今後あるかどうかわからないので貴重。枯れた演技とか、いぶし銀を超えたにじみ出る”老人”の姿を見せる。ビシッとスーツで決めるシーンもある。60年間も映画界の第一線でトップを走る俳優兼監督というのは類を見ない存在。
映画は、なぜ、たったひとりで10年もの間、麻薬カルテルの運び屋をしていたのか、驚きの事実が明らかになる。
出演者は、麻薬カルテルのボスを「アンタッチャブル」のアンディ・ガルシア、麻薬取締局の捜査官を「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパー、その上司を「マトリックス」シリーズのローレンス・フィッシュバーンが演じる。イーストウッドの元妻役には「ハンナとその姉妹」のダイアン・ウィースト、娘役には、イーストウッドの実娘であるアリソン・イーストウッドが出演。
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アール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、孤独に暮らす90歳の男。商売に失敗し、自宅も差し押さえられかけた時、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられる。それなら簡単と引き受けたものの、それが実はメキシコの麻薬カルテルの“運び屋”だということを、彼は知らなかった…(MovieWalker)。
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2005年。花屋の仕事をしてきたアール・ストーン(イーストウッド)が、花の品評会に出席するシーンから始まるが、”色男”と言われてきただけあって、華やかな衣装の女性客たちにさりげなく声がけするのも慣れたもの。「ここは美人コンテスト会場じゃないよ。3階だよ」といった具合。
ストーンは、朝鮮戦争に従軍した退役軍人。
ユリ科の植物であるデイリリーの栽培でいったん成功するが、インターネット販売など時代の変化に取り残され、商売に失敗。自宅も差し押さえられかけたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられるのだが・・・。
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外面(そとづら)はいいが家族を顧みず見放された男が、懸命に罪滅ぼしをして元妻や娘との絆を取り戻そうとする姿を描いている。イーストウッドの身長は、Wikiによると193センチと長身のはずだが、この映画では、90歳の老人ということで、背中を丸めて、背格好も女性たちと並んでも、同じくらいに見える。
車を運転するときに流れるラジオの曲に合わせて口ずさんだり、ダンスに興じたりイーストウッドの音楽好きの一面もにじませる。運び屋をはじめて第1回(First Run)、第2回、第3回…と続くが、麻薬取締局の捜査官(ブラッドリー・クーパー)らによって捕まるのか…? 結末やいかに…? というのが見所。
話しかけてきた老人がまさかの”運び屋”とは知らずに会話する麻薬捜査官(左)。
前作「15時17分、パリ行き」が期待はずれだったので、不安が多少あったが、満足の作品だった。
■主な出演者:
・アール・ストーン:クリント・イーストウッド
・ベイツ捜査官:ブラッドリー・クーパー
・主任特別捜査官:ローレンス・フィッシュバーン
・トレビノ捜査官:マイケル・ペーニャ
・メアリー(アールの元妻):ダイアン・ウィース
・アイリス(アール夫妻の一人娘):アリソン・イーストウッド
・ジニー(アイリスの娘):タイッサ・ファーミガ
・ラトン(カルテルのボス):アンディ・ガルシア
・フリオ(ラトンの部下):イグナシオ・セリッチオ
・サル(フリオの相棒):ポール・アラヨ
・リコ(ベイツの内通者):ヴィクター・ラスク
上映時間:116分
■「参考」:クリント・イーストウッド出演作品「投票」結果(2016年):
☆☆☆
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