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「アラビアのロレンス」 (1962)を再見した(初回の劇場リバイバル鑑賞は1971年、テアトル東京にて)。果てしなく続く雄大な砂漠と地平線、美しい夕陽の映像美や、列車の爆破脱線シーン、壮大なスケールの戦闘シーンなどが今見ても驚異。
新人だったピーター・オトゥール”ロレンス”の栄光と挫折を、重厚な脇役陣を迎えて描く比類ないスケールのデヴィッド・リーン監督の最高傑作。
20世紀映画の金字塔ともいわれ、壮大な映像とモーリス・ジャールの映画音楽、ロレンスがマッチの火を吹き消した後に砂漠に太陽が昇る名シーンなどが印象深い。
オスマントルコからのアラブ独立(アラブ反乱)に関与した戦いの末に、指導者や指揮官に利用され、さらに部族同士の愚劣な対立が、イギリス人青年将校ロレンスのアラブに対する情熱を失わせ、挫折するまでを描いたヒューマン・ドラマでもある。
撮影期間は当初5ヶ月を予定していたが、実際の撮影には2年3ヶ月も要した。ロケ地は、ヨルダン、スペイン、モロッコ、ロンドン、サリー州、カリフォルニア州など。
アカデミー賞で、7部門で受賞(作品・監督・編集・録音・美術(カラー)・撮影(カラー)・作曲賞)。オトゥール(主演)・シャリフ(助演)はノミネートにとどまった。
■簡略ストー リー:
1935年。
新聞記者が故人について参列者に尋ねると「素晴らしい業績をあげたがよく知らない」「英雄だが自己顕示欲にまみれた男」「彼ほど偉大な人物は居ない」と評価は毀誉褒貶(きよほうへん)相半ばしていた。
1916年。
イギリスの外交官のドライデン(クロード・レインズ)は、周囲から無骨者で通り、変人扱いされているものの、アラブについて精通していることから、イギリス軍のエジプト駐屯部隊情報部のトマス・エドワード・ロレンス中尉(ピーター・オトゥール)に、シリアの王子ファイサル(アレック・ギネス)に会い、協力を要請する任務に就かせる。 早速、アラビア半島へ渡ったロレンスは、ファイサルの部下アリ(オマー・シャリフ)と出会うものの、その案内を断る。
ロレンスは途中で、イギリス軍のブライトン大佐(アンソニー・クェイル)と出くわし、トルコ軍の襲撃を受けているファイサルの元にたどり着く。
ブライトン大佐は、苦戦するファイサルに撤退を勧めるが、アラブ人の心を知るロレンスは、地中海に向けて巨砲を構える港湾都市アカバを、内陸から攻める作戦を立てる。 到着したアリは、ネフド砂漠を渡るのは不可能だと言ってロレンスの無謀さを非難するが、50名を率いるロレンスはアカバに向かったが・・・。 ・・・
映画の中で見られる太陽と砂の映像が神々しささえ感じさせる。
アラビアの砂漠の自然の美しさと厳しさ。ヨルダンのフセイン国王が全面的に撮影協力した。本物の武器を無料で貸し出し、圧巻は膨大の数のエキストラ。3万人の砂漠パトロール隊と1万5000人の実在のアラブ遊牧民「ベドウィン」がアラブとトルコの兵士のエキストラになっているというから驚きだ。
・・・
監督:デヴィッド・リーン
製作:サム・スピーゲル 脚色:ロバート・ボルト 撮影:フレデリック・A・ヤング 編集:アン・V・コーツ 音楽:モーリス・ジャール 出演:
■トマス・エドワード・ロレンス:ピーター・オトゥール ■ファイサル王子:アレック・ギネス ■アウダ・アブ・タイ:アンソニー・クイン ■アリ:オマー・シャリフ ■エドモンド・アレンビー将軍:ジャック・ホーキンス ■ジャクソン・ベントリー:アーサー・ケネディ ■ハリー・ブライトン大佐:アンソニー・クェイル ■ベイ:ホセ・フェラー ■ドライデン:クロード・レインズ ■ガシム:I・S・ジョハー イギリス映画
配給:コロンビア・ピクチャーズ 1962年製作:216分/228分(ディレクターズ・カット) 製作費 $15,000,000 北米興行収入 $44,824,140 世界 $70,000,000 今回は、ブルーレイで鑑賞(「DVD」もあるが画質が違う)。
かつて、テレビの洋画番組で放送もされたが、砂漠から蜃気楼のように豆粒で登場するアリ(オマー・シャリフ)のシーンなど、素晴らしさは半減以下で、途中で見るのを中止したことがある(笑)。
オールタイム・マイベスト映画の1位作品。
☆☆☆☆☆
(☆4個が最高だが、ベスト3作品だけ☆5個があり、そのうちの1本)
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