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「女王陛下のお気に入り」(原題:The Favourite、2018)を見た。
今年のアカデミー賞を賑わせた作品の1本。第91回アカデミー賞では「ROMA/ローマ」と共に、最多タイとなる10部門にノミネートされ、第76回ゴールデングローブ賞では5部門にノミネート。オリヴィア・コールマンはアカデミー賞・主演女優賞を受賞。
監督はヨルゴス・ランティモス。主演はオリヴィア・コールマン。
共演はエマ・ストーン、レイチェル・ワイズ、ニコラス・ホルト、ジョー・アルウィン、ジェームズ・スミス、マーク・ゲイティスなど。
18世紀初頭のイギリスの王宮を舞台に、スペイン継承戦争下、女王のアン (オリヴィア・コールマン)のお気に入りになるために現側近のレディ・サラ (レイチェル・ワイズ)と、サラの従妹のアビゲイル・メイシャム (エマ・ストーン)が女王からの寵愛をめぐって激しい闘争を繰り広げるというもの。
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英国の王室のかつての女王が、一般的教養や政治的な知識などに疎く、容姿は醜く、決断力もなくお飾りの女王として描かれることに王室からクレームはなかったのかと思うが、これが実話というから驚く。
女王とは名ばかりで、実態は古くからの女王の幼馴染の侍従サラが実権を握っているのだが、そこに元貴族で没落した女がライバルの侍従として現れて、互いに足の引っ張り合いを演じるという醜いドロドロが描かれるので、好みが分かれるところ。
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「ラ・ラ・ランド」で女優を夢見る女性を演じたエマ・ストーンが、側近のサラを陥れる悪女を演じている。女王に取り入るためには手段を選ばずで、自ら政略結婚で、自分の地位を高めていくのだが…。
不安や不安定を煽るような音楽や、画面の両脇の直線がだ円のカーブを描くような、魚眼レンズのスクリーンも印象に残る。女王が17匹ものウサギを飼っていて、周りをちょろちょろ動いているのも不気味。これには隠された理由があるのだが…。
女王という立場だけはあるが…。
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(ストーリー)
舞台は18世紀初頭、イギリスはフランスと戦争状態にあった。
しかし、宮廷内は戦争の喧騒とはかけ離れた優雅な暮らしをしていた。
そんなイギリス宮廷に1人の女性がやってくる。彼女は名をアビゲイル(エマ・ストーン)という。
当時イギリスを統治していたのはアン王女 (オリヴィア・コールマン)だったが、彼女は体調が思わしくなかった。そんな彼女の世話をしていた側近のサラ (レイチェル・ワイズ)が事実上女王の意思決定を担っていた。イギリス宮廷にやってきたアビゲイルは、そんなサラの従妹なのだった。
長年蜜月関係にあるサラと女王(アビゲイルが現れるまでは)
サラの口利きによって宮廷内女中として働き始めたアビゲイル。
しかし彼女は同僚からの嫌がらせに合っていた。そんなアビゲイルはある日、通風で苦しむ女王のために薬草を摘み、塗る。すると女王の痛みは和らいだ。その出来事を評価したサラはアビゲイルを侍女に昇格させる。
何事にも熱心に取り組み誠実なアビゲイルと、勝気な性格で女王を操るサラ。
サラはフランスを脅威に思い、戦争を進めるために税金を倍増させようとしていた。しかしハーリーなど多くの政治家たちは戦争を終結させたいと望んでいた。
サラと女王の秘密を知ったアビゲイルのとった行動とは…。
ある時アビゲイルは、サラと女王に特殊な関係があることを知る。
アン女王からの信頼を勝ち得てきたアビゲイル。いつしか宮廷内にその立場を深く刻み込もうと思い始めたのだった。 左から:アビゲイル、女王、サラ
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一応コメディとなっているが、もっとブラック・コメディ的な要素が加われば…と思った。ラストシーンも、やや意味不明。ベテラン侍従のサラがいなくなり、アビゲイルが女王に呼ばれる。足をもんで欲しいという。アビゲイルが、女王にお休みになったらいかがと進言すると「求められたとき以外は話をするな」と一喝される。
17匹のうさぎの蠢く姿が画面にオーバーラップする。
女王にとって、うさぎは大のお気に入り。所詮、侍従の一人なども、うさぎと同等の存在であり、女王は侍従とは格が違うのだということを見せつけていたようだ。
★★
(主要3人の演技合戦は見所だが、ストーリーが新味・面白さに欠け…)
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ありがとうございました

