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fpdの「映画スクラップ帖」 (名作に進路を取れ!)
★「9月1日から「はてな」ブログに移りました。https://fpd.hatenablog.com/

書庫▶洋画1970〜00年代

映画スクラップ帖の中心的な時代、1970年代のリアルタイムで見た映画を取り上げています。ほとんど1970年代当時に見ただけの映画が多く、多くは、簡単メモをベースに、周辺情報を追加で紹介。

一番気合が入っている時代ではあります(笑)。
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愛と喝采の日々」(原題:The Turning Point,1977)を見た。
今頃見たのか?(笑)「愛と追憶の日々」(原題:Terms of Endearment,
1983)は見ているが「愛と…」のタイトルが多く紛らわしい。”喝采の日々”はバレエダンサーの世界の人間模様を描く。

主演女優の2人を見るだけでも価値がある映画。
「アパートの鍵貸します」「あなただけ今晩は」のシャーリー・マクレーン(当時33歳)と「奇跡の人」「卒業」のアン・バンクロフト(同35歳)の共演が見どころ。

かつて同じバレエ団で主役の座を争ったディーディーS.マクレーン)とエマA.バンクロフト)の、対照的な人生を送る2人が再会し、20年ぶりに本音をぶつけ合うシーンでは、取っ組み合いの大喧嘩をするシーンが迫力がある。バレエに精通したスタッフとダンサーによる見応えのあるバレエ映画。
 
・・・
オクラホマシティに、アメリカン・バレエ・カンパニーの巡業公演がやってきた。ディーディー・ロジャースシャーリー・マクレーンは、夫のウェイン(トム・スケリット)、一男二女の子供達とともに、その公演を観に行く。

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かつて同団のダンサーであり、今はバレエ教室を経営するロジャース夫妻は、20年ぶりに旧友たちと、そしてトッププリマのエマ(アン・バンクロフト)と再会する。
 
イメージ 3その夜、ロジャース夫妻の開いた歓迎のパーティで、エマは美貌とバレエの才能を有するディーディーの長女エミリア(レスリー・ブラウン)にプロダンサーになることを強く勧める。ディーディーとエマは、かつて「アンナ・カレーニナ」の主演やウェインを巡ったライバルであった頃を回想し複雑な思いに駆られるのだが・・・
 
・・・
後半のバレエシーンは圧巻。
舞台シーンを見ている様な錯覚になる。親子関係、女同士の嫉妬、確執、誤解と友情なども描いている。

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ディーディー(シャーリー・マクレーン
オクラホマシティで夫とバレエ教室をしながら、3人の子供と幸せに暮らしている。20年前はアメリカン・バレエ団のプロダンサーで、エマとプリマドンナの座を競い合っていた。平凡な主婦になってしまった自分の人生に寂しさを感じている。
エマ(アン・バンクロフト
ディーディーの昔のライバルであり親友。長年バレエ団で主役を務めてきたが、最近は肉体の衰えを感じている。女の幸せを諦め、バレエ一筋で生きてきた。
エミリア(レスリー・ブラウン
ディーディーの長女。バレエの才能があり、エマにスカウトされてニューヨークのアメリカン・バレエ団に入団する。エマが名付け親。ジャニーナという妹とイーサンという弟がいる。
ユーリ(ミハイル・バリシニコフ
アメリカン・バレエ団のプリンシパル。ロシアからやってきた。エミリアと恋仲になるが、浮気をして彼女を傷つける。
ウェイン(トム・スケリット
ディーディーの夫。アメリカン・バレエ団のプリンシパルだった。ディーディーと結婚する時に踊りをやめ、彼女と一緒にオクラホマシティでバレエ教室を開いている。
アデレード(マーサ・スコット
アメリカン・バレエ団の経営者。25周年を迎えるバレエ団を存続するため、資金繰りや宣伝活動に忙しい。相棒は元ダンサーでエマの恋人だったマイケル。
ダカロウ(アレクサンドラ・ダニロワ
昔は有名なプリマドンナだった女性で、今は有望なダンサーだけに個人レッスンをしている。ニューヨークへ来たエミリアとディーディーを自宅へ下宿させてやる。
ロージー(アンソニー・ザーブ
昔アメリカン・バレエ団の楽団の指揮者をしていた。今はミュージカルの指揮者をしている。ディーディーと再会して彼女を口説く。
 
☆☆☆

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イメージ 3黒猫・白猫」(原題:Black Cat, White Cat、フランス、ユーゴ、ドイツ合作、1998)を見た。「パパは、出張中!」「アンダーグラウンド」のエミール・クストリッツァ監督作品。

ドナウ川のほとりに暮らすジプシー一族に起こる若者の恋愛や石油列車強奪計画といった奇想天外なエピソードを、陽気にストレートに描いたブラック・ジョーク満載のドタバタコメディ
 
群像劇で、一族のドンを取り巻く姿は、まるで「ゴッドファーザー」であり、結婚式場から花嫁が逃走するのは「卒業」であり、おバカキャラの多い登場人物は「グレートレース」といった趣がある。気楽に見るには面白い。タイトルの黒猫と白猫をはじめ、ガチョウ、犬、豚、羊、馬など動物も数多く登場している。
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楽団も登場。全体に流れる音楽も印象深い。
貧しい村とは対照的に、豪華客船も登場する。
 
・・・
ユーゴスラビアのドナウ川沿いのある田舎町で暮らすマトゥコは、働きもせずに毎日博打に明け暮れている。ある日、マトゥコは、水上で商売をしているロシア人に騙され、有り金すべてを失ってしまう
 
起死回生を狙い、マトゥコはブルガリアからやってくる石油運搬車両の強盗を目論む。マトゥコは息子ザーレを伴って、一帯の支配者グルガのもとへ行き、計画への出資を依頼する。グルガは、マトゥコの父ザーリェとは深い縁故がある。マトゥコは、ザーリェは既に死んでいると嘘をつき、グルガから香典として大金を受け取る。
 
その夜、マトゥコは、マフィアのダダンに車両強盗への参加を持ちかける。
ダダンは強盗の利益を殆ど得るということで合意し、計画に参加する。
 
ザーレは、川辺のカフェで働くイーダに恋をしている。
ザーレはイーダの祖母スイカが経営しているレストランから楽団を借り、入院しているザーリェのもとへ連れていく。楽団の演奏を聞き、ザーリェはたちまち元気を取り戻して退院する。
 
先日、ダダンはザーリェが所有する工場を強引に買い取っており、ザーリェは孫のためにその金を残そうと考えている。
 
死期が迫っていることを自覚しているグルガは、孫のヴェリキに仕事を全て譲って入院する。グルガは、ヴェリキが早く結婚相手を見つけるよう、強く願っているのだが・・・
 
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・・・
ドタバタコメディで、一攫千金を夢見る男に周りが巻き込まれて大騒動になる話だが、ハッピーエンドで終わる。
 
イメージ 4”ゴッドファーザー”と呼ばれるグルガという人物は、お金持ちでありながら、歯がガタガタ。部屋には「カサブランカ」のハンフリー・ボガートの写真が貼ってある。家でも出先でも、テレビがあると「カサブランカ」を繰り返し見ているところがおかしい。

とくにラストシーンの「ルイ、これが美しい友情の始まりだ」のシーンは、ビデオテープ(VHS)を巻き戻して何回も見るのだ。

そして、映画の最後のセリフが、そのセリフで決まる!
 
映画は20年以上前の映画だが、現在のような携帯電話ではなく、大型で重い移動電話だ。結婚式に持ち寄られるお祝いの品は、ポータブルプレヤー(CDでなくレコード)、ハンドクリーナー、アイロン、量(はかり)、扇風機など時代を感じさせる。

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マトゥコ(バイラム・セヴェルジャン)
ユーゴスラビアのドナウ川沿いの田舎町で暮らす、博打好きの男。自堕落でまともに働かず賭け事にうつつをふかす。権力や金に弱く、相手によって自分の意見をころころと変える。
ザーレ(フロリアン・アジニ)
マトゥコの息子。17歳。真面目で純朴な青年。だらしない父親に呆れており、優しく勇敢な祖父を慕っている。年上の女性イーダと恋人関係にある。
ダダン(スルジャン・トロヴィッチ)
町で幅を利かせている新興マフィア。成金趣味の粗暴な麻薬中毒者で、自分の意見を通すために平気で暴力的な手段を使う。4人の妹がおり、末妹の結婚相手探しに頭を悩ませている。
イーダ(ブランカ・カティク)
祖母が経営する川沿いのレストランで働く美人。ザーレの年上の恋人。明るくひょうきんな性格で、アメリカ文化に憧れている。
ゼーリェ(ザビト・メメドッフスキ)
マトゥコの父。マトゥコに愛想を尽かしており、孫のザーレを目にかけている。元アコーディオン奏者で、何よりも音楽を愛している。
グルガ(サブリ・スレジマニ)
ユーゴスラビアでも有数の実力派マフィア。ゴッドファーザーと呼ばれ、かつてイタリアのマフィア組織にいた。住民達の尊敬と畏怖の念を一身に集めている。ゼーリェとは堅い絆で結ばれた戦友同士。老衰のため、車椅子に乗って生活している。孫息子の結婚相手探しが唯一の悩み。映画「カサブランカ」の大ファン。
ヴェリキ(ジェセール・デスタニ)
グルガの孫。祖父を心から慕っており、動けないグルガの代わりに業務全般を担っている。背が高く常に悠然と構えている。一目惚れする相手を花嫁にすると決意している。
スイカ(リュビシャ・アジョヴィッチ)
イーダの祖母。川沿いでレストランを経営している。恰幅の良い豪胆な老女。面に出さずとも、イーダの将来を案じている。
アフロディータ(サリア・イブライモヴァ)
ダダンの末の妹。生まれつき背が低く、周囲からテントウムシと呼ばれている。夢で見た憧れの男性と結婚すると心に決めている。ザーレと政略結婚させられそうになるが結婚式場から逃げ出す。そして運命の男と巡り合う。

一面のひまわり畑が登場するが、まるで映画「ひまわり」のよう。

・・・
蛇足:50−60年前の田舎では、(日本でもそうだったが)トイレは水洗ではなく、汲み取り式だった。この映画では、道楽な父親に仕返しをと、トイレに仕掛けをして、父親が入ったところで、綱を引くと・・・下にズドンと落ちる仕掛けだった! なんとか脱出するが、ガチョウを捕まえて、タオルがわりに体を拭くのだが、ホースの水でシュシュシュ・・・でも臭いが残りそう。

花嫁の脱走方法などが微笑ましい。


★★


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オースティン・パワーズ」(原題:Austin Powers1997を見た。3作目まで制作されたシリーズ第1作。主演のマイク・マイヤーズはプロデューサーと脚本も兼ねている。

007シリーズのパロディで、イギリスのモテモテ有能スパイ、オースティン・パワーズの活躍を描主人公がスパイといっても、本家の007のボンドとは全く異なり、見た目も冴えない男だが、なぜか女性たちに追いかけられる。下ネタ連発で、品のないおバカ映画だが、憎めないところはある。マイク・マイヤーズが主人公と宿敵Dr.イーグルの二役を演じている。
 
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1967年、流行に乗る有名ファッション写真家でありイギリスの諜報員でもあったオースティン・パワーズ(マイク・マイヤーズ)は、自身が所有するナイトクラブで宿敵Dr.イーブル(マイク・マイヤーズ)を追い詰める。

イーブルは「Bob's Big Boy」(レストラン「ビッグ・ボーイ」のマスコット人形)の像の形をしたロケットで宇宙へ逃走し、自身を人体冷凍保存する。イーブルが蘇生した時に備え、オースティンは包接水和物に自ら入り冷凍睡眠を始める。
 
30年後の1997年Dr.イーブルは新たな世界征服計画と共に地球へ帰還する。
組織の隠れ蓑として買収したシアトルのコーヒー会社が経営的に大成して表の世界では大実業家となったMr.ナンバー・ツー(ロバート・ワグナー)もイーブルのもとに戻り、数百万ドルをかけた「バルカン計画」に加担する。
 
すでに裕福であったイーブルだが、数々の計画で世界各国をゆすり、より多くの金銭を得ようとする。しかし1960年代には恐ろしかったはずの陰謀のいくつかは、この30年間に実現してしまっており、部下からいちいち訂正を受ける。
 
核兵器の奪取、世界の拿捕(だほ)という古い計画は撤回したが、世界征服に必要な金額として1千億ドルを要求することを決める(当初100万ドルと提示するが、30年間で貨幣価値が変わったという部下の忠告で金額を上げた)。
 
一方、部下のフラウ・ファービッシナ(ミンディ・スターリング)はイーブルの精液を使い、人工的にイーブルの息子スコット・イーブル(セス・グリーン)を作り上げていたが、彼はグランジハードロック、PCゲームに夢中なボンクラで世界征服に関心をもってくれず、イーブルを失望させる。
 
その頃、イーブルの復活に気付いたイギリス国防省はオースティンを解凍。
1960年代に彼の助手であったミセス・ケンジントン(ミミ・ロジャース)はこの30年間に退職したため、娘ヴァネッサ・ケンジントン(エリザベス・ハーレイ)が彼のエージェントとなる。

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1960年代に彼が持っていた自由恋愛主義の信条は、1990年代には時代遅れとなっており、ヴァネッサを誘惑しようとしても成功しない。
 
後に2人は夫婦に成りすましてラスベガスのホテルに宿泊し、ナンバー・ツーのイタリア人秘書アロッタ・ファジャイナ(ファビアナ・ウーデニオ)と出会う。偵察と情事のため彼女の日本風ペントハウスに向かい、地球のに核弾頭を打ち込み噴火の引き金とし世界の爆発を目論むイーブルの「バルカン計画」を知ることになるのだが・・・
 
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・・・
「007」シリーズでは、亜流のデヴィッド・ニーブン主演の「007カジノロワイヤル」のコメディ大作映画に近いドタバタコメディ。

イメージ 2登場人物を極端に漫画化しているところが笑わせる。
特に悪玉スペクターは、会議中に、実績を上げなかった幹部を即座に射殺したり火あぶりにしてしまう狂気の側面と、はにかんで、喋りながら右手の小指を突き立てて唇に持っていく癖などが抱腹絶倒

オースティンのエージェントとなるヴァネッサ・ケンジントン(エリザベス・ハーレイが魅力的で、オースティンがモーションをかけるが、世界中でオースティンと二人だけ生き延びても、絶対に恋人にはならないと断言する。
 
主な登場人物:
オースティン・パワーズマイク・マイヤーズ
プロのカメラマンとして世間に名を馳せる傍らで国際的に活躍するスパイ1960年代さながらのフリーセックス思想を持つカリスマナルシスト。色男を気取るわりに、笑ったときの歯並びが悪い。
Dr.イーブルマイク・マイヤーズ
エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド007シリーズのスペクターNo.1)を元にしたキャラクター。世界征服を企む悪の組織の親玉。ただ、1960年代とタイムスリップした1990年代のギャップに苦しみ、はした金で国連を脅迫して笑いものにされたり、カウンセリングでもうまく人ととけ込めないなど内向的な性格。ペルシャ猫を可愛がっているが、このビグルスワースという猫は冷凍睡眠の影響で脱毛してスフィンクスになってしまった。
バジル・エクスポジション:マイケル・ヨーク
オースティン・パワーズの上司。
Mr.ナンバー・ツー:ロバート・ワグナー若年時ロブ・ロウ
エミリオ・ラルゴ(007 サンダーボール作戦のスペクターNo.2)を元にしたキャラクター。Dr.イーブルのフロント企業の担い手。右目の部分に黒いアイパッチをしている。アイパッチに、ポーカーでのトランプの裏側を透かして見えるセンサーを内蔵している。
フラウ・ファービッシナ:ミンディ・スターリング
ローザ・クレッブ(007 ロシアより愛をこめてのスペクターNo.3)を元にしたキャラクター。ヒステリックな女性幹部
スコットセス・グリーン
世界征服を引き継ぐために人工授精で作られたDr.イーブルの息子。しかし1990年代的なボンクラ青年に育っている。

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あまりにも呆れてしまうほどの”存在の耐えられない軽い”映画で、後半部分は、見るのを省略した(笑)。
 
★★


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イメージ 2映画「ラン・ローラ・ラン」(原題:独: Lola rennt、英: 
Run Lola Run)を見た。

ドイツ語の原題「ローラが走る」英語の原題も「走れ、ローラ、走れ」とあるように、主人公の女性ローラが、マラソン選手のようによく走る。

タイムリミットの20分間をめぐって、主人公が走るのだが、様々なことが起こって、まだ20分以内?というツッコミどころはあるが、テクノポップな音楽、赤毛の女性の走るスタイル、プロットの構成など、20年前の映画だが、実験的で斬新なところがある。
 
「スライディング・ドア」という映画があったが、主人公が電車に間に合わなかった場合と間に合った場合と二通りのその後の成り行きが描かれていた。「ラン・ローラ・ラン」は、なんと3通りのストーリーが描かれるのだ。
 
・・・
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ベルリン。午前11:40ローラの家の電話が鳴る。裏金の運び屋をしている恋人マニからの電話だ。その声は、必死に助けを求めるもので「ローラ、助けてくれ!ボスの10万マルクを失くした、12時までに金を作らないと殺される・・・というものだった恋人のマニの窮状を救うため、20分で10万マルクを用意しなければいけなくなったローラ。

時間はわずか20分。ローラは受話器をを投げ出し、マニの命を救うため、どうしたものかと考えた挙句、疎遠になっていて頼みたくはなかったが、会社の重役の父親に、金を用立ててもらうために、飛び出した。走れ、ローラ、走れ。

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・・・
待ち合わせに遅れたローラを電話口で怒るマニ。
ローラはバイクを盗まれたので、タクシーで待ち合わせ場所に向かったが、タクシーが別の場所に行ってしまい、家に戻ったところだった。マニは”運び屋”だった。
 
いつも、ローラがバイクで来て、ただそれに乗るのだけだったが、その時は地下鉄を使い、お金の袋を電車の中に置き忘れてしまったのだった(同じ車両にいた浮浪者が持って行ったとみられる。マニは電車の扉が閉まってからその浮浪者をの顔を見ている)。金額にして10万マルク(日本円で620万)。

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トラブルが起きたら愛の力で助けると言ったではないかとマニは電話口でローラを責めた。ボスとの約束は20分後の12時それまでに10万マルクを何とか作って持って行くと返すローラに、マニは電話ボックスから見えるスーパーを襲えばその金額くらいあるだろうと言いだした。必死に止めるローラの頭に色々な人の顔が過ぎる。そして、会社の重役である父に頼もうと決心し、走り出したのだった・・・

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父親の仕事場まで走るローラは、乳母車を押す夫人自転車に乗る男など色々な人とすれ違い、そのたびに彼らの未来が早送りで展開される。そして、マニが置き忘れた袋を持った浮浪者やこれから父と会う約束のあるマイヤーともすれ違った。
 
ローラは走った。父親のオフィスでは、父親は不倫相手と、今後の関係について話し合っていた。恋人のために10万マルクを用立てるように頼むローラを父親は家に帰って寝ろとあしらい、自分は他の女性と子供と暮らす、仕事人間だと責めるくせにお金だけは当てにされるのは御免だと言い放った
 
そしてローラは義理の娘で本当の父親は死んだと追い討ちをかけた。約束の時間まであと数分、再び走り出すローラ。途中、救急車とすれ違う。そして、マニがスーパーに入ろうするのが見え、呼びかけたが聞こえなかった。
 
マニはスーパーで発砲し、警備員に追い詰められるもローラが助けに入り、マニはレジからお金を抜いていった。スーパーを出て二人で走り出したが、通報を受けた警察に囲まれ、警官の誤射によってローラは胸を打ち抜かれて倒れた。
 
しかし、物語はこれで終わらない。
ベッドで愛してる?とマニに聞くローラは彼の本心が知りたかった。問答の末、いや、別れない、と、走馬灯から現実に戻ったローラは、家から走り出す所からやり直す。
 
階段で犬を飼っている男に足を引っ掛けられる。すると、ローラが家を出るタイミングがずれ、すれ違う人の運命も変わっていく。そして、マニの忘れた袋を持つ浮浪者とぶつかった。
 
そして、物語は別のストーリーで展開していく。
繰り返し家を出るローラの3度目のストーリー。再びベッドの上の光景。マニはローラにもし自分が死んだらどうするか尋ねた。彼女は死なさないと返すが、彼は灰を海に撒いてくれと頼み、自分が死んだ後、きっとローラは自分を忘れ他の男と一緒になるだろうと考えた。
 
そして、マニの死を覆すべく、時間はローラがアパートを飛び出すところから始まる。ローラは犬を飛び越え、声を掛けてきた自転車乗りはそのまま浮浪者のいるカフェに入り、彼に自転車を売りつけた。

公衆電話から自転車に乗った浮浪者が見えたので、その男を追った。浮気相手との話を切り上げマイヤーの車に乗り込んだ父親は途中でローラに会ったという話をいた後、事故をおこし、事の発端のローラのバイクを盗んだ男も巻き込まれた。
 
父親にも無心できず走り続けるローラはダンプに引かれそうになったところ、立ち止まると目の前にカジノ発見し、ドレスコードを無視して100マルクのチップを買いルーレットに参加。全額を20番に賭けうと的中。つぢて勝ったチップをすべて再び「20」に置くと、ルーレットのボール球は20に落ちた。すぐに換金した。
 
時計を見ると、運命の12時まで、後3分だった。一方、浮浪者の自転車を追うマニはお金を返す見返りに銃を要求され、銃とお金を交換した。
 
ローラが救急車の後ろに飛び込むとそこには、父親の会社の警備員が心臓マッサージをされていた。彼の手を取ると、心臓が動き始め、救急隊員はホッとして、スーパーの前でローラを下ろした。
 
しかしそこにはマニがいない。不安げに待っていると上役の車に乗せられたマニがやってきて、彼を待っていたローラにキスをしてねぎらった。マニはローラにたくさん走った?その袋はなにと訪ねたがローラは答えず微笑んだ。

・・・
”運び屋”の映画としては、ジェイソン・ステイサムの「トランスポーター」シリーズや、最近のクリント・イーストウッドの主演映画、タイトルもズバリ「運び屋」がある。ギャングなどの犯罪者を車に乗せて逃がす”運び屋”は「ドライヴ」だった。

「ラン・ローラ・ラン」は、1999年サンダンス映画祭ワールドシネマ観客賞受賞。
ベルリンを駆け抜けるローラを、テクノポップにのせて3パターンのストーリーで描く。ゲームのように、上手くいかなかったら初めからやり直すというストーリー仕立て。

同じ時間を何度も繰り返すリフレイン・プレイヤーを描いたとの見方もあるが、このリフレインに関する理論的な説明は一切ない。また、アニメなど様々な映像手法が使われている。

主な出演者:
ローラ:フランカ・ポテンテ
マニ: モーリッツ・ブライプトロイ
ローラの父親 :ヘルベルト・クナウプ
ユッタ・ハンゼン:ニーナ・ペトリ
警備員:アーミン・ローデ
ホームレス: ヨアヒム・クロール
マイヤー :ルドガー・ピストール

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                      マニとローラ。

この映画で主演のフランカ・ポテンテは世界的に知られるようになった。その後、「ボーン・アイデンティティー」ではマット・デイモン演じる主人公の恋人役に抜擢された。 2007年にはエリック・バナと共演したオーストラリア映画「ディア マイ ファーザー」、2008年にはスティーヴン・ソダーバーグ監督、ベニチオ・デル・トロ主演の「チェ 28歳の革命/39歳 別れの手紙」に出演。

モーリッツ・ブライプトロイは、のちに「ミュンヘン」「ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜」などに出演している。

★★


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L.A.コンフィデンシャル」(1997)を再見した。
アメリカ文学界の狂犬”といわれるジェイムズ・エルロイ原作の「L.A.四部作」の3作目に当たる。「暗黒のL.A.」4部作は、発表順に①「ブラック・ダリア」(2006年映画化)②「ビッグ・ノーウェア」③「L.A.コンフィデンシャル」④「ホワイト・ジャズ」。原題の「L.A. Confidential」のコンフィデンシャルは「秘密情報」といった意味。
 
■アカデミー賞:
映画は70アカデミー賞9部門にノミネートされ、作品賞の最有補だったが、同年の末に開されたタイタニックが11部門を受賞したため、わずかに助演女優(キム・ベイシンガー)脚色賞2部門のみを受賞。憎っくき「タイタニック」め!(笑)。
 
■内容:
1950年代を舞台にダイナーで元刑事を含む6人が惨殺された「ナイトアウルの虐殺」事件を捜査するロス市警LAPD)の3人の活躍を描いた作品。ナイト・アウルは「夜のフクロウ」意味の店名。なかなかいいネーミング。ロサンゼルス市警察(Los Angeles Police Department、略称:LAPD)は、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス市に本部を置く警察日本ではロス市警と呼ぶ。
 
チャイナタウン」(1976)以降のフィルム・ノワールとしては最高峰といわれ1990年代を代表する傑作の1本とされる。暗黒で、血なまぐさく、いかがわしい人間が、暴力と権力をこれでもかと使い、徹底的に犯人をいたぶりながらも正義とは何かを追及していく物語である。
 
■簡略ストーリー:
1950年代のロサンゼルス
マフィアの幹部であるミッキーコーエン逮捕をきっかけに、コーエンが手中に収めて手社会利権を巡り、血みどろの抗争が勃発。コーエンの部下が次々と殺され、彼らが手中に収めていたはいずこかへ消えて行った。
 
そんなある日、コーヒーショップ”ナイト・アウル”で客と店員が皆殺しにされる殺人事件が発生。被害者の1人は、血のクリスマス事件の責任を問われ警を懲免職になった、元刑事のステンスランだった
 
彼の相棒であったバド・ホワイト巡査ラッセルクロウ)は復讐を誓い、昇進したばかりのエド・エクスリー警部補(英語ではLieutenant= 副官:ガイ・ピアース)、署で”ハリウッドジャック”と呼ばれているジャック・ヴィンセンス巡査部長ケヴィン・スペイシー)とともに捜を始めていく。

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やがて犯人と思われる男の三人組を追い詰め、銃撃戦の末に三人はエドに射殺される。これで事件は解決したと思われたが・・・。

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■見所:
・50年代アメリ完全再現に成功したプロダクション・デザイン。
・クライマックスの銃撃戦の迫力。
・「ブラック・ダリアに負けず劣らずの陰惨な殺人現場のシーン。
・次第に明かされていく謎、ロロ・トマシ(登場人物)のトリック。
・プロとプロでしか分かり合えない友情、ある種の三角関係に陥るロマンス。

ノワールのジャンルにくくれないほどの多面的な魅力がたっぷり。
・警部のジェイムズ・クロムウエルがLAPDの諸悪の根源のように描かれるが、LAPD自体は、映画「チェンジリング」の1920年代のころから腐敗が描かれている。

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         刑事のジャック(ケヴィン・スペイシー)に銃を向けて殺す人物は・・・。      

■主な出演俳優:
ラッセル・クロウとガイ・ピアーズの出世作となった作品。一方、お色気路線の女優のキム・ベイシンガーが妖艶。オスカー(助演女優賞)を受賞した。

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    ベロニカ・レイク(往年の美人女優)似でベイシンガー史上、最も美貌といわれた

エド・エクスリー(ガイ・ピアース:ひねくれているが上昇志向が強い。
バド・ホワイト(ラッセル・クロウキレっぷりも半端ない。
ジャック・ヴィンセンス(ケヴィン・スペイシー:クールで洒脱
ダドリー・スミス(ジェイムズ・クロムウエル):警部だが卑劣。悪徳。
リン・ブラッケン(キム・ベイシンガー):美貌の高級娼婦。
シド・ハッジェンス(ダニー・デヴィート):ゴシップ新聞記者。
ピアース・モアハウス・パチェットデヴィッド・ストラザーン
 
■スタッフ:
監督/脚本/製作:カーティス・ハンソン
製作総指揮:ダン・コルスラッド/デヴィッド・L・ウォルパー
製作:アーノン・ミルチャン/マイケル・ネイサンソン
原作:ジェイムズ・エルロイ『L.A.コンフィデンシャル』
脚色/共同製作:ブライアン・ヘルゲランド
撮影:ダンテ・スピノッティ/ジム・ミューロー(カメラ・オペレーター)
編集:ピーター・ホーネス
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
美術:ジャニーン・オッペウェール
スタント:リック・エイヴリー/ジミー・オルテガ/ジョーイ・ボックス/ボブ・ヘロン
 
ちなみに、映画にロス市警(LAPD)が登場する主な映画には以下のようなものがある。
L.A.コンフィデンシャル
『LAPD処刑分署』
S.W.A.T.
エンド・オブ・ウォッチ
カラーズ 天使の消えた街
クワイヤボーイズ
コブラ
スピード
センチュリアン
ターミネーター
チェンジリング
背徳の囁き
パニック・イン・スタジアム
ヒート
ブルーサンダー
プレデター2
リーサル・ウェポンシリーズ』 
 
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                      映画パンフ。
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