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fpdの「映画スクラップ帖」 (名作に進路を取れ!)
★「9月1日から「はてな」ブログに移りました。https://fpd.hatenablog.com/

書庫▶洋画 '20〜'60年代

この時代は、1969年を除いては、ほとんどがリバイバル、二番館での観賞か、TVの洋画劇場、一部VHS,DVDなどが中心。
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何がジェーンに起ったか?」(原題:What Ever Happened to Baby Jane?, 1962)を見た。2時間15分のモノクロ映画だが、サスペンスであると同時にホラー映画でもある。ジェーンに何が起こったのか。最後の2、3分で真相が明かされる。「今頃見たのか?」といわれそう(笑)。狂気に満ちた恐ろしい映画!(笑)。

1930年代に大人気だったベティ・デイヴィスジョーン・クロフォードの2大女優が共演。公開当時大変な話題となり、当時のポスターには、ある文言が記されていたという。「あなたはベティ・デイヴィスとジョーン・クロフォードのファンですか?」と。

往年の映画ファンに対して、美人女優二人の共演には違いないが、相当グロテスクでありファンは見ないでください、といった文言だ。映画を見た往年のファンが苦情や訴えなどを起こさないように映画会社が先手を打ったのか。映画は確かに強烈で、女優のイメージは覆され、あっと驚かされる。

・・・
1917年のこと、ジェーン・ハドソンはわずか6歳にして、すでに人気子役だった。ヴォードヴィルの舞台に立って愛らしい姿と歌で客を楽しませる「ベイビー・ジェーン」として喝采を浴びていた。

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          妹のジェーンばかりがちやほやされてネグレクトされている
              ブランチの心中は・・・(これが伏線となっている)。

しかし、その輝くような舞台を羨望と嫉妬で見る目があった。
姉のブランチである。ジェーンは舞台上だけでなく、そこを降りた後も家族から特別な扱いを受けるが、ブランチは公私にわたって妹の影に隠れ、誰にも省みられない。ジェーンは、その人気に乗じて、周りの大人たちにもわがまま放題だった。

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1935年。大人になったころ、ジェーンベティ・デイヴィスとブランチ(ジョーン・クロフォードの立場は大きく変っていった。映画の時代になると、ブランチは実力派の女優としての評価を得るが、ジェーンの人気は遠い過去のものとなり、俳優としても能力が無く、素行にも問題があるとされて仕事から外されていくようになったのだ。

大スターの姉と、仕事もなく酒びたりの妹、二人の立場は完全に逆転していた。
そんなころ、嫉妬にとらわれた姉妹の間に痛ましい自動車事故が起きた。

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この事故はジェーンが嫉妬にかられブランチを轢き殺そうとしたと報じられた。
間一髪で難を逃れたブランチではあったが、この事故で背骨に傷を受けて歩くことが出来なくなり、ジェーンはその責めを負うかたちで姉の面倒を見ることになった。

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こうして表舞台から消え、二人だけの世界で暮らし始めた姉妹だったが、姉に対するジェーンの呪いは何年たとうと消えず、ジェーンはやがて姉の人生を支配する醜く陰湿な暴君へと変貌していく。ブランチは食事も与えられず空腹感が増していく。

あるとき引き出しのなかにチョコレートを見つけて、夢中でいくつも食べる。その引き出しの中に銀行で引き出したとみられる小切手帳の控えがあった。ブランチのサインを練習したような走り書きがいくつもあった。ジェーンが勝手に銀行からお金を引き出していたのだ。

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ジェーンは、ブランチの可愛がっていた小鳥を昼食として出したのを皮切りに、ネズミを食事に出すなどしてブランチを精神的に追いつめる。

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そして、ジェーンの留守中にブランチが隠れて医者に電話で助けを求めたことからジェーンの怒りが爆発、ブランチを部屋に監禁する。更にジェーンは監禁に気付いた家政婦のエルヴァイラ(メイディー・ノーマンを殺害し、遺棄してしまう。

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芸能界への復帰という妄想を抱き始めていたジェーンは、売れないピアニストのエドウィン(ヴィクター・ブオノ)を雇っていたが、その彼もブランチの監禁に気付いてしまう。追いつめられたジェーンは瀕死の状態にあるブランチを連れて車で逃げ出す。

エルヴァイラの死体が見つかり、ジェーンがブランチを連れ出して行方不明になっていることが新聞やラジオで報道される。そのころ、ジェーンは海辺で子供のように遊んでいた。ブランチは息も絶え絶えにかつての自動車事故の真相をジェーンに語る。

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実は、あの事故はブランチがパーティでジェーンにバカにされたことからジェーンを轢き殺そうとしたもので、ジェーンは咄嗟によけて無傷だったがブランチの運転していた車は柱に激突し、そのために下半身が不随となったのである。

ジェーンは恐怖から咄嗟に逃げ出し、ブランチは車から這い出たところを発見されたため、ジェーンが犯人にされ、ブランチは酔っていたジェーンに事故当時の記憶がないことをいいことに、この事故をジェーンが起こしたものとしていたのだった。

ブランチがジェーンに詫びると、ジェーンは穏やかな表情で「アイスクリームを買ってあげる」と言って売店に向かう。その帰りに警官に見つかったジェーンは、自分を取り囲む人々を前に子供の頃のように軽やかに踊りだす。警官は瀕死のブランチをようやく見つける。

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かつて脚光を浴びた女優が過去の亡霊に取りつかれるという意味では、グロリア・スワンソン主演の「サンセット大通り」(1950)と似ており、一対をなしている映画ともいわれる。「何がジェーンに〜」に主演のベティ・デイヴィスとジョーン・クロフォードは、当時ライバル関係にあったという。

アカデミー賞には、デイヴィスだけがノミネートされ、クロフォードはノミネートされなかった。そのことで、クロフォードは不満に思ったのかわからないが、その年にアカデミー賞主演女優賞を受賞したアン・バンクロフト(「奇跡の人原題:The Miracle  Worker1962が出席できなかったことからクロフォードが代理でオスカーを受賞するという一幕もあったという。

映画では、車いすで不自由な姉のブランチが妹のジェーンから徹底的に虐待される。観客は、ジェーンは何と悪いヤツ、ブランチがかわいそうと応援し、感情移入するはずだが、実は・・・と最後に大逆転があるというわけだ。

イメージ 11ベティ・デイヴィスは、この映画の公開時は50代半ばだが、派手なメイクが強烈で、70代か80代に見える老婆か妖怪のような雰囲気。ほかの女優たちが躊躇するような役柄(醜い汚れ役)を自ら引き受けたという。

小道具も、くしゃくしゃにまとめて投げられた手紙、ブザー、電話機、車、ハンマー、人形、車いす、用意された朝食、鳥かごなど効果的。

主な出演:
■ジェーン・ハドソン - ベティ・デイヴィス: かつての子役スター。
■ブランチ・ハドソン - ジョーン・クロフォード: かつての映画スター。ジェーンの姉。
■エドウィン・フラッグ - ヴィクター・ブオノ: 太った売れないピアニスト。
■エルヴァイラ・スティット - メイディー・ノーマン: ハドソン家の家政婦。ブランチを心配する。
■ベイツ夫人 - アンナ・リー: ハドソン家の隣人。ブランチのファン。
■デリラ・フラッグ - マージョリー・ベネット: エドウィンの母。子離れできない。

50周年記念(2012年)の予告編↓。

  予告編
 
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世界的な巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の代表作の一本「8 1/2」(原題:イタリア語: Otto e mezzo=「8と半分」の意、1963)を再見した。

初回に見た時は、難解すぎて全く理解できなかった。
ハリウッド映画やドラマのように登場人物やストーリーを追う映画ではなかったからだ。ニュープリント版で見た。好みの問題で、観客を選ぶ作品かもしれない。
キネマ旬報ベスト・テン1位(1965年)。

温泉地に滞在する43歳の映画監督グイド(マルチェロ・マストロヤンニ)の苦悩を描いている。簡単な筋書きがあるとすれば、スランプの映画監督が、温泉地に来て静養しながら、次の映画の構想を練る。そこに製作会社の担当者や愛人が追いかけてきて彼を追い詰める、というストーリー。
「8 1/2」というタイトルは、この映画の製作まで、フェリーニが撮った映画が8本と、共同監督の作品があることを示し、主人公の映画監督グイドは、フェリーニの分身。
新作の撮影を控えているグイドは、構想がまとまらず、プロデューサーや製作主任から急ぐよう催促をされながらも、すでにクランクインを2週間も延期している状態。
老いたブルジョワや枢機卿などの湯治客に混じって現れるグイドの旧友や愛人、そして妻ルイザ・・・。仕事上のスランプに加えて、冷え切った夫婦関係と、公私ともに絶不調のどん底。グイドが取った行動とは・・・。
ストレスにさらされているグイドの脳裏に浮かぶのは、幼少時の記憶。美少女の幻影が現れては消える。クライマックスは、巨大な宇宙船発射台の屋外セットを前に開かれる記者会見シーンと、そこにいた老いも若きも全員(グイドに関わった人間たちが一堂に集まった)による大円団の手をつなぎ合っての踊りは壮観。
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  閉じ込められた現実から逃避したい。
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映像面では、オープニングの「車からの脱出と空中浮遊」。車が渋滞。ほとんどストップモーション。音楽、セリフもなく、カメラだけが左右に揺れる。車から出ようとしてもが気苦しむ男の姿。車からやっと抜け出して、空を飛ぶ男。海辺で、凧あげのタコのように宙に舞う男。ヘリコプターからの「バンジー・ジャンプ」。
男が病院で見ていた夢なのか。ドクターの声。「新作の準備か?」。          空想と現実を行き来する「グィド」(フェリーニ監督)の頭の中は、妄想が次々に現れる。しかも、それらは、まったくつながっていない。イメージの断片ばかりなのだ。   
神経衰弱状態現実面での家庭、製作、契約上の揉め事も加わり、逃避したい衝動を押さえ込んでいるような状態に支配されているのがグイドだった。

監督自身が製作会社や批評家などから浴びせかけられた批判や主張に対して、皮肉めいた感情を表しているのかもしれない。

映画のセリフの中で、グイドが自分に言い聞かせる言葉で印象に残る言葉も多い。         「最大の欠点は基本構想の欠如だ。思想性が無い。無意味なエピソードの羅列。」
「曖昧なリアリズムは面白いが君の狙いはなんだ。観客を恐がらせることか。」
「前衛映画としての長所も無く、その欠点のみを持っている。」
「独りよがりは困る。観客にわかる映画でないと。」

音楽は、「太陽がいっぱい」の二ーノ・ロータが担当。                     ワーグナーのワルキューレの騎行」が2度、流れていたのには驚いた。この曲は後年「地獄の黙示録」で有名になった。

  予告編

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映画の中に登場するサラギーナという醜悪な大女が登場するが、フェリーニ作品には、こうした大女が「フェリーニのアマルコルド」などよく登場する。フェリーニの子供時代に見た強烈な印象を反映しているのか。大女コンプレックスの裏返しか(笑)。

セリフの中に「人生はお祭りだ。ともに生きよう」という言葉があった。
世の中は、酸いも甘いもある。人もさまざま。嫌な奴も含めて、みんなで生きていく、というフェリーニのメッセージであったかもしれない。



出演:マルチェロ・マストロヤンニ アヌーク・エーメ クラウディア・カルデナーレ
監督・原案・脚本:フェデリコ・フェリーニ                             音楽:ニーノ・ロータ
モノクロ、2時間18分。









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エルマー・ガントリー/魅せられた男」(原題:Elmer Gantry1960)を見た。女性を追って宗教団体に入信した敏腕セールスマンの人生の行方を描く。
主演のバート・ランカスターが、お調子もので稀代のペテン師を演じ、ジェスチャーを交えた口八丁手八丁の語り口が圧巻で、この映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞した。作品賞にもノミネートされたが、脚本賞(リチャード・ブルックス)、助演女優賞シャーリー・ジョーンズ)の3部門で受賞した。
ノーベル賞作家ハリー・シンクレア・ルイスの原作を熱いトタン屋根の猫など文芸小説の映画化で成功を収めてきたリチャード・ブルックス監督が脚本も手掛けて映像化。
【ストーリー】
口が達者でプレイボーイのセールスマン、エルマー・ガントリーバート・ランカスター。彼はある日、美しい女性伝道師シャロン・ファルコナー ジーン・シモンズに一目惚れし、彼女の所属するキリスト教系宗教団体に入信することにする。
 
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シャロンの気を引くため目立とうとするエルマー・ガントリーは、とにかく弁が立ち、その強烈な個性で人々の心をつかみ、またたく間に伝道師のリーダーへと躍進していく。シャロンの信頼と愛情を手に入れたエルマーだったが、やがて、彼の黒い過去が明らかになる・・・
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それは、かつて彼に弄ばれたあげくに娼婦に身を落とした女ルル(シャーリー・ジョーンズ:写真左)が、すっかり聖人君子扱いされているガントリーを苦々しく思い、彼を騙して隠し撮りした写真とともにその汚れた過去を新聞で暴露したからだった。

信用を失ったシャロンたちは街の住人から激しく非難され、ガントリーにはゴミが投げつけられる。それを黙って受け入れるガントリーの姿を見て、最初は喜んでいたルルだったが、次第に罪悪感に苛まれるようになり、ガントリーを騙していたことを別の新聞で明らかにする。

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信頼を取り戻したシャロンたちは念願の教会を立てることができた。
しかし、そのお披露目を兼ねた場で火事が発生し、教会は焼け落ち、シャロンも火災に巻き込まれて死んでしまう。ガントリーは信者から、シャロンに代わって、伝導を続けて欲しいと請われるが、固辞し一人去って行く。
 
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この映画は、冒頭で、映画についての説明文が流れる。
「信仰復興(Revivalism=リバイバル)は皮肉にも 伝統的キリスト感と 慣習化された宗教儀礼のこっけいさを露呈した。だれしも良心に従い信仰を貫くのは自由だが、信教の自由とは他人の信仰を操ることではない。復興運動のもう一つの側面を描いた本作は、子供たちに見せるのがはばかられる問題作である。」

口八丁手八丁の流れ者だが、それでもどこか憎めない主人公を演じたバート・ランカスターが好演。とくに聴衆を相手に扇動的な布教スピーチを行い、トランス状態(=変性意識状態、恍惚状態)へと導いてゆく場面は見ごたえがある。稀代のペテン師でイカサマ師だが、巧みな話術で、聖職者として人望を集めていく。

エルマー・ガントリーは、親友で新聞記者のジム・レファーツ (アーサー・ケネディ)には「神は6日間で天地を創造したと思うか」「紅海が割れた?」「稲妻で十戒を書いた?」「死人を生き返らせたか?」「5,000人の食事を、5匹の魚と2つのパンで養った?」と矢継ぎ早に聞くが、その答えは「ノー」だった。もともと信仰心のかけらもなかったのだ。「神の家」と称される信仰の拠点でキリスト教の教祖的な存在となっていた美女のシスター・シャロン(ジーン・シモンズ)が、火災で亡くなり、ガントリーは後継リーダーになるよう要望されたが、街を去るしかなかった。

ジーン・シモンズは、「大いなる西部」「スパルタカス」などの代表作があるが「エルマー・ガントリー」では、オードリー・ヘプバーン(「ローマの休日」)や若き日のエリザベス・テイラー(「陽のあたる場所」)などに勝るとも劣らない可憐さと美貌を見せていた。

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エルマー・ガントリー/魅せられた男」(原題:Elmer Gantry1960)
監督・脚本:リチャード・ブルックス
主な出演者:
バート・ランカスター:エルマー・ガントリー(流れ者のセールスマン)
ジーン・シモンズ:シャロン・ファルコナー(女性伝道師)
シャーリー・ジョーンズ:ルル(売春宿の娼婦)
アーサー・ケネディ:ジム・レファーツ (「Zenith Times」紙の記者
ディーン・ジャガー:ウィリアム(ビル)・L・モーガン
パティ・ペイジ:シスター・レイチェル
146分


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イメージ 85月の7日間」(原題:Seven Days in May, 1964)を見た。
好きな俳優を1人挙げろといわれれば、真っ先にバート・ランカスターを挙げる(この40数年変わらず)が、そのランカスターが「OK牧場の決闘」などでも共演し、好敵手でもあるカーク・ダグラスと共演した見ごたえのある政治サスペンスの傑作。監督は骨太作品で知られるジョン・フランケンハイマー
 
最近のテレビドラマで「敵は味方のフリをする」というセリフがあるが「5月の7日間」も仲間として信頼していた人間が実は
○○だったという驚きがある。

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出演陣では、バート・ランカスターカーク・ダグラスという2大俳優が主役だが、もう一人、この二人以上に存在感を見せているのが、米大統領を演じているフレデリック・マーチだ。マーチは1930年代、サイレント映画からトーキーに移行した時代に「トーキースター第1号」といわれた名優。「ジキル博士とハイド氏」(1931)「我等の生涯の最良の日」(1946)で二度のアカデミー賞を受賞している。日本でいえば、”新劇の神様”といわれた滝沢修のような重鎮ではないか。
 
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海兵隊大佐のジグズ(カーク・ダグラス)からスコット将軍の動きを知らされたレイマン大統領は、レイ・クラーク上院議員(エドモンド・オブライエン)と側近のポール・ジラード(マーティン・バルサム)らに調査を命じ

ジグズは親友のヘンダーソン中佐(アンドリュー・ダガン)が聞いたことのない基地(テキサス州エル・パソ)へ転任すると知り、この陰謀に気づく。そしてスコットと親密だったエリノアという女性(エヴァ・ガードナー)の元を訪れ、エリノアが保管していたスコット将軍からのラブレターを入手する。 果たしてこれがスキャンダルの切り札として利用されるのか・・・といった展開。
 
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映画は、タイトルデザインから引き込まれる。かっこいい。
タイトルロールにかぶさる音楽はジェリー・ゴールドスミスアクションやサスペンスの緊迫感ある場面に効果的な音楽をつけることでは他の追従を許さないといわれるゴールドスミス。「脱獄」「逆転」などがあり、後には「猿の惑星」「パピヨン」なども担当している。
 
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ホワイトハウス前では、プラカードを持った大統領支持派と、反対派がデモ行進を行っていた。中にスコット将軍の写真を掲げる人間もいた。暴力沙汰の小競り合いがあり、多数の警察官が駆けつけ次々に警察の車に押し込む。
 
ジョーダン・レイマン米大統領(フレドリック・マーチ)の核軍縮条約案をソ連が受諾、平和な国際情勢が続いていた。ギャロップ調査の大統領支持率は29%と低め。
 
その政策にも方々から反対の運動が起こりはじめた。スコット将軍(バート・ランカスター)もその1人だった。ケイシー大佐(カーク・ダグラス)は将軍と親交があったが、軍部のおかしな動きを知り、その真相を探ろうとスコットに会見を求めたが、そこで紙片を拾った。

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それには40機のジェット輸送機を重要都市に派遣する暗号命令が書いてあった。
それに彼の同僚だった男が、Y基地に特殊部隊を率いて赴任したが、基地は陸軍省の記録にはないものだった。彼はホワイトハウスを訪れ、大統領に直接スコットへの疑問を伝えた。

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大統領は信用のできる5人を集めて、早速調査に乗り出した。ケイシー大佐はスコットの愛人だったエリノア(エヴァ・ガードナー)を探ったが、情報は掴めなかった。

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またせっかく資料を手に入れた1人も飛行機事故で死んだ。ほかの1人はY基地の大佐を説き、脱出してホワイトハウスに電話しているとき、大佐は兵士たちに捕まってしまった。証拠がない限り、スコットを責めることはできない。まして彼は民心を握っている。
 
スコットはケイシーの行動を知り、模擬非常動員計画の期日を早めた。
防空担当将軍がレーダーで空軍の行動をキャッチ、大統領に報告した。
大統領は全機に着陸を命じ、スコットを召喚して辞任を勧告したが、彼は承認しなかった。
 
レイマン大統領は新聞記者会見を開き、全国にテレビ中継で伝えるようにした。
そのとき、飛行機事故現場から告白書が発見された。大統領は記者達に向って意見の相違から将軍に辞任を求めたのだ、とだけ発表した。スコットは辞任する気にはなれなかった。しかし、すべては終わったのである(MovieWalker一部引用)
  
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ドンパチなどの戦闘シーンは一切なく、重厚なドラマが織りなす政治的なサスペンスに引き込まれる。紅一点のエヴァ・ガードナーは、出演時、40代前半。ただ、その美貌と人気は1950年代がピークだったようだ。アメリカ映画協会(AFI)が1999年6月に選出したアメリカの「最も偉大なる女優50名」では第25位。その後「大地震」「カサンドラ・クロス」などに出演した。

大統領側近が持っていた黒いブリーフケースは、核攻撃の許可を出せる道具が入っているものとみられるが、時々アップでそれとなく映し出されていた。

大統領の演説では「(自ら辞任させたスコット将軍について)スコットは敵ではない。核こそが敵だ」と語っていた。「アメリカを強くする」という発言は、なにやら現在の大統領と同じ表現に聞こえる。今見ても、あるいは今だからこそ、わくわくさせられる色あせない映画だった。

 劇場予告編

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エル・シドに「ベン・ハー」のチャールトン・ヘストン、その妻となるシメン役をソフィア・ローレンが演じ、ローレンが気品ある演技を見せている

約3時間の長編だが、飽きさせない展開で一気に見せる。

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[あらすじ]
時の王はフェルナンド1世(ラルフ・トルーマン)。王には長男サンチョ2世(ゲイリー・レイモンド)と長女ウラカ(ジュヌヴィエーヴ・パージェ)、次男アルフォンソ6世(ジョン・フレイザー)の3人の子がいた。

当時スペインは、ムーア人が崇拝するイスラム教とキリスト教とが、互いに讃える唯一神の対立により分断していた。この争いにより国が弱体するのを狙い、北アフリカイスラム系のムーア人ムラービト朝のユーサフは、世界を支配する為、最初の足がかりにスペインへの侵略を計画していた。

主人公のロドリゴチャールトン・ヘストンは、遠征地から花嫁となるシメンソフィア・ローレンを迎えに領地に戻る途中、ムーア人に襲われていた村で敵の首長、サラサゴのモータミン王らを捕らえた。
 
部下は処刑するべきと言うが、ロドリゴは捕虜を殺さず、領地へ連れて行く。出迎えた父へ捕虜を差し出すと、父はロドリゴに捕虜をどうするか任せるという。ロドリゴは「今後、領土内を侵略しないこと」と、捕虜に約束させて釈放した。
 
恩義を感じたモータミン王は、ロドリゴに「エル・シド」の称号を贈り、忠誠と友情を誓い自らの領地へ戻っていった。しかし、捕虜を逃がしたロドリゴは、騎士オルドネス伯ラフ・バローネに、「反逆者だ」と通告される。

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そのことを知らずに城でロドリゴを待ち焦がれるシメン。彼女の父は、王の最高剣士の称号を持つゴルマス(アンドリュー・クルークシャンク)。 その父はシメンに「もう一度、愛を学びなおせ」と、ロドリゴとの結婚に不承の意向を示した。

それでもシメンの気持ちは変わることなく、やがて城に着いたロドリゴと再会。シメンはムーア人を助けたロドリゴを「正しかったのだ」と、批判はしなかった。しかし、彼女の父ゴルマスのほうは、オルドネスにより反逆者として告訴されたロドリゴを非難。
 
これに対し息子を庇ったロドリゴの父親はゴルマスから侮辱を受ける。後に、そのことを知ったロドリゴは、ゴルマスに謝罪を求めるが、彼は自身が正しいと断固拒否をする。口論の末、二人は剣を抜き、ロドリコは殺意なくゴルマスを殺してしま。息をひきとる父から復讐を頼まれたシメンは、ロドリゴを恨み復讐を誓う。

そんな頃、城にアラゴンの王がやってきて、カラホラの領地をめぐり宣戦布告。すると、フェルナンド王は、ムーア人との戦いで、ただでさえ国内は不安定なのに、キリスト教徒どうしの内輪で戦争やっている場合ではないと言う。
 
結局「では、最高剣士同士で戦わせて決着をつけよう」ということになった。
ロドリゴは、反逆者の汚名を返上するべく志願し、苦戦しながらも勝利した。こうして彼は正式にカスティーリャ王国の最高戦士となった
 
そして、シメンの父親を殺した自分は、その「家族を庇護しなくてはならない」という当時の慣習に則り、王にシメンとの結婚を申し出て、王はこれを認めた。王の命であればとシメンは結婚に承諾するが、彼女がロドリコを憎む気持ちは変わらない
 
結婚式前に遠征に出かけたロドリゴに対し、シメンはオルドネスと共謀して、彼の暗殺を企て。たまたまムーア人のモータミン王に救われ大事に至らなかったが、ロドリゴは、この策略がシメンの仕業と知る。城に戻ったロドリゴは、それを知りつつシメンと結婚式を挙げた。しかし、心を閉ざしたシメンは、ロドリコと一緒にいられるわけもなく、彼女はすぐに修道院に身を寄せた。

やがてフェルナンド王崩御、領土は夫々の子供達に3分割で相続された。
すぐに領地を巡り、兄弟で争いが起こるだろうと、ユーサフは策略をめぐらす。
サンチョ王はカステーリアを相続していたが、他の領土も独占するために、アルフォンソを捉え幽閉しようとしたのだが・・・

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音楽が「ベン・ハー」と同様、ミクロス・ローザが担当し、重厚で印象的。半世紀以上も前の製作で、特殊効果など全く無かった時代で大勢のエキストラに建物、背景やセットも迫力満点。戦闘シーンもすさまじい。
 
3時間越え(3時間5分)の大作だが、相当な製作費を投入しているのではと思ったが、既存の古城を使うなど、様々創意工夫がなされたようだ。他の歴史映画と比較すると、巨額で有名な1963年の「クレオパトラ」が4400万ドルとケタ違いだが、1959年の「ベン・ハー」が1500万ドル。1960年の「スパルタカス」でさえ1200万ドル。この「エル・シド」は620万ドルというから「スパルタカス」の約半分。意外。

チャールトン・ヘストンは「十戒」(1956)「ベン・ハー」(1959)などの歴史劇の当たり役に続く作品で「エル・シド」(1961)さらに「偉大な生涯の物語」(1965)「華麗なる激情」(1965)など歴史上の英雄を演じて、日本でも人気となった。彫刻のような堀の深い顔立ちと長身(191センチ)で、まさに大画面のスクリーンで映えた。

ソフィア・ローレンは、1957年の「島の女」が公開され国際スターと見なされるようになり、1960年代までに、世界で最も人気のある女優のうちの1人としてハリウッドとヨーロッパの両方で作品に出演。

1960年の「ふたりの女」でアカデミー主演女優賞を受賞。翌年の作品が「エル・シド」で、当時26歳とは思えない堂々とした演技と貫録を見せた。2009年に「NINE」に出演後も、テレビ映画に出演している。現在82歳で健在。「エル・シド」での”黒衣の花嫁”姿など、美貌が光った。

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前列:オルドニェス伯爵(ラフ・バローネ)、シメン(ソフィア・ローレン)、ウラカ王女(ジュヌヴィエーヴ・パージェ)

主な出演者:
●ロドリゴ(エル・シド) - チャールトン・ヘストン: カスティーリャ王国の貴族で武将。●シメン - ソフィア・ローレン: ロドリゴの許嫁。
●ベン・ユサフ - ハーバート・ロム: ムーア人の王。スペインに攻め込む。
●オルドニェス伯爵 - ラフ・ヴァローネ: ロドリゴのライバル。シメンを愛する。
●ウラカ王女 - ジュヌヴィエーヴ・パージェ: ロドリゴに想いを寄せる。弟アルフォンソを溺愛。
●アルフォンソ王子 - ジョン・フレイザー: カスティーリャ王国の第2王子。
●サンチョ王子 - ゲイリー・レイモンド: カスティーリャ王国の第1王子。
●アリアス - ハード・ハットフィールド: カラオラの地を賭けた一騎討ちの審判。
●ファニェス - マッシモ・セラート: ロドリゴの忠実な部下。
●アル・カディア - フランク・スリング: バレンシア王(首長)。ロドリゴに命を救われるがユサフに従う。
●ドン・ディエゴ - マイケル・ホーダーン: ロドリゴの父。元最高戦士。
●ゴルマス伯爵 - アンドリュー・クルークシャンク: シメンの父。最高戦士。
●アル・ムータミン - ダグラス・ウィルマー: サラゴサ王(首長)。ロドリゴに命を救われた恩から味方に。
●神父 - トゥリオ・カルミナティ: 王国に帰還する途中のロドリゴと出会う。
●フェルナンド王 - ラルフ・トルーマン: カスティーリャ王およびレオン王。
●ドン・マルティン - クリストファー・ローデス: アラゴン王国の最高戦士。
●ベルムデス - カルロ・ジュスティーニ: ロドリゴの部下。
●ラミロ王 - ジェラール・ティシー: アラゴン王。
●ドルフォス - ファウスト・トッツィ: サンチョ暗殺の実行犯。事情を察したロドリゴに殺される。

11世紀のスペインの時代背景、キリスト教対イスラム教(ムーア人)の対立などの構図など当時の状況を知る1編ではある。

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