|
テレビ朝日60周年記念番組「白い巨塔」(5話完結)をすべて見た。
原作発表、初の映画化から50年以上が経ち、医療現場も環境も大きく変わったが、携帯電話(院内ではPHSが使われていた)が当たり前の現代に置き換えられ、岡田准一演じる財前五郎の役も含めて、出演者の人物像も掘り下げられて見応えがあった。「白い巨塔 最終夜」の平均視聴率が15・2%を記録し有終の美を飾った。
「ただいまより財前教授の総回診が始まります〜」
田宮二郎の一世一代の当たり役だったが、岡田”財前”も過去の名優たちと比較されるプレッシャーをはねのけて、予想を上回る深みがあり”怪演”といってもいいほどだった。数回、ドラマ化されたが、ドラマでは最高ではないかと思った。
映画版の田宮二郎は傲慢・不遜でふてぶてしさ、野心満々の人物だったが、岡田准一は田舎の母親との関係を常に頭に置き、自身のガン(すい臓がん)発覚に慟哭するなど、野望の裏の人間的な弱みなども見せていた。
財前五郎が、晴れて浪速大学医学部第一外科の教授へと上り詰め、ついにはドイツからの招聘で、渡独するシーンも本物で見所だった。ドイツシーンは、フランクフルトで撮影したという。
ドイツでも財前は手術シーンを披露して、ドイツの医療関係者たちから「すばらしい(独:Ausgezeichnet=英:excellent)」と絶賛される。財前も、短い言葉ながら、「大丈夫(Alles klar)」などと自然にドイツに順応していた。
「教授選を終えて、海外に呼ばれて行くという、財前にとっていわば全盛期のような時期。ドイツに学会とオペで招待されるのは栄誉なことなので、その背景も踏まえてロケに臨んだ」と語る岡田准一。
現地プロデューサーも岡田の存在感を絶賛したという。岡田准一は「日本の作品のクオリティも世界基準を目指していくのが理想的だと思っています。そういう意味でも国内外問わず仕事をしていきたい」とグローバルな活躍に思いをはせていたという。
必ず教授になってみせると愛人に誓う財前五郎。
意表を突いた配役も見られる。
市川実日子の教授役だ。映画版で加藤武が演じた、教授戦では、2人の候補のどちら側に
東教授の娘・佐枝子(飯豊まりえ)は里見(松山ケンイチ)に思いを寄せるが・・・。
東都大学・船尾教授役は、映画版の名優・滝沢修は圧倒的な存在感を見せたが、今回は椎名桔平。悪くはなかったが、映画版で滝沢修が裁判で大学の権威を守る発言をして迫力があった。その発言は、大河内教授を演じた岸部一徳のセリフに変更されていた。第4話は医療裁判となり、イケメン弁護士役で斎藤工と山崎育三郎が登場した。
財前教授には手落ちはありません。
約2時間の制約でコンパクトに描く映画版と、10時間(実質7時間程度)のドラマ版を比較すると、映画版では描けなかった人物描写の深みなどを描くことができた。
柳葉敏郎、松重豊、小林薫、寺尾聰、岸本加世子、市毛良枝、高島礼子、岸部一徳、斎藤工、山崎育三郎など脇役陣がドラマに深みを与えた。財前のライバル・里見医師を演じた松山ケンイチは、飄々として軽すぎ感があり、やや役不足に思えた。
財前(岡田准一)が部下の柳沢医師(満島真之介)に、医療カルテの改ざんを暗に要求する、笑い顔が不気味で、今ドラマのサイコーのシーンではなかったか。今後、テレビ局●●記念で「白い巨塔」が万一放送されることがあれば、岡田・財前が基準となりそうだ。岡田超えはかなりハードルが高い!?
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:ついでにクリック・ポン♪。
|

>
- エンターテインメント
>
- テレビ
>
- ドラマ番組

ありがとうございました



