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fpdの「映画スクラップ帖」 (名作に進路を取れ!)
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書庫▶邦画2010〜17年

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吉田類の『今宵、ほろ酔い酒場で』」(2017)を見た。
全く予備知識無しで見たが、予想通り映画「深夜食堂」の居酒屋版といった映画で、居酒屋を舞台にしたつの物語が描かれるオムニバス映画
 
人生のチャンスに見放された人々が集う「居酒屋チャンス」、居酒屋の珍客に翻弄されるサラリーマンを描く「どつぼ酒場」、詐欺容疑で追われ、最後の一杯を飲もうとした男の運命をつづる「ふるさと酒場土佐っ子」の3本。

・・・
吉田類は、2003年に始まったTV「吉田類の酒場放浪記」で全国の酒場を飲み歩く“酒場詩人”として人気爆発したが、吉田は各話の案内役(ドラマ「世にも奇妙な物語」におけるタモリ的な役割)に加え、第3話では主人公を演じ、主題歌「時代おくれ」(河島英五の名曲のカバー)を歌っている
 
■第1話今宵ノ一軒目居酒屋チャンス」)

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なぜか人生のチャンスに見放された者ばかり集まる”ホッピー”の居酒屋チャンス。
そこに、よく芸能人がサングラスで変装したような格好で若い女が逃げ込んでくる。店主のママが機転を利かせてかくまったところ、彼女は人気アイドルグループのメンバー、エリリンこと山下絵里子(松本妃代)だった。
 
イメージ 5恋愛禁止のルールを破って恋人と駆け落ちしようとしたものの、彼は急に逃げ腰になってしまった。落ち込むエリリンをアイドルであることを知らないふりをして、励ますママや常連たち。常連客の中には大スクープを狙うマスコミ関係者もいて、とくダネと、隠しカメラで撮影するのだがエリリンは明日、横浜アリーナでコンサートがある予定だが、逃げていたのだった。

チャンスに集まったのんべいたちとエリリンは飲み明かし、店のママや常連客に励まされて、朝、タクシーで帰った。しばらくすると、テレビで、アイドルグループの一員としてエリリンが元気に歌う姿があった。一夜を明かした店の常連客だけにわかる
”ホッピー、ハッピー”とTVに向かって叫んでいた。
 
■第2話(今宵ノ二軒目「どつぼ酒場

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平凡なサラリーマン・日暮義男(伊藤淳史)は、妻と子供が帰省し、今夜は一人居酒屋でささやかに夏休みを楽しもうとしていた。お目当ての店は「店主が高齢で休止」と張り紙が有り、雨が降っていたので、雑居ビルの行き止まりにある居酒屋「どつぼ酒場」に足を踏み入れた。

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店に入ると、大将はやる気がなく、出てきたのはスーパーで買った冷凍マグロをオーブンで温めたものが出てきた。ビールも生ぬるいビールだった。嫌な予感がよぎる義男。

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そんな彼の前に、飲みすぎて倒れる老人、自称・美魔女の若作りホステス、ヤクザの親分(津田寛治)ら強烈なキャラクターたちが次々と現れる・・・。平凡なサラリーマンが、最後には”どつぼ”にハマり「どつぼサイコー」となってしまう。

■第3話:今宵ノ三軒目(「ふるさと酒場 土佐っ子」)
居酒屋・ふるさと酒場土佐っ子に立ち寄った森本勝也(吉田類)。
彼は投資会社モリモトファンドの社長で、巨額詐欺の疑いで警察から行方を追われていた。バッグに太いロープを忍ばせ、人生最後の一杯を楽しもうとする彼の目に飛び込んできたのは、居酒屋ふるさと酒場土佐っ子」という店だった。

イメージ 6そこには故郷・高知の名酒「竜馬」があった。ふるさとの香りと味につられ、高知県の山奥・仁淀川中流域の村で生まれ育った子供時代や、両親、学校の先生、そして幼なじみの翔太との思い出が心に浮かぶのだった
 
・・・
オムニバス映画は、だいたい全てが面白いかというとそうでもなく、個人的には、第2話がツボだった。

一つは、自称・美魔女の登場。非社交的なサラリーマン(伊藤淳史)が美魔女に誘われて無理やりタンゴを踊らされるシーンは、抱腹絶倒ものだった。

そもそも居酒屋「どつぼ」にたまに店の手伝いに来る、どう見ても50代後半くらいのど派手メイクの女が「美魔女Part IIで〜す」と登場してくるのだ。「私いくつに見える」と聞いてきたので、日暮(伊藤淳史は、リップサービスで「42,3くらいですか」というと「口がうまいんだから、何を狙っているの」だった(笑)。
 
もう一つは、ヤクザの親分(津田寛治)とのエピソード。
その親分が子分を連れて店にやってくるシーン。「予約してないけど一杯飲ましてくれねえかな」(親分)「ミシェランの店じゃないよな」(子分)。

この親分子分は、いつも喧嘩しているようで、弟分が、兄貴に向かってタメ口で文句を言うと「誰に向かってモノを言っているんだ」と親分。「じゃあラインでも送りましょうか。絵文字をつけて」(子分)。

イメージ 4「堅気の人がいるから、表に出ようや」というと「それ健さんのセリフですか」といった会話が続く。日暮が帰ろうとすると、帰ったはずの親分が戻ってきて、飲み直しをして、”兄弟杯(さかづき)”を交わすところは見所だった。平凡なサラリーマンだった日暮が、べろんべろんに酔って、「どつぼもいいな」と変わってしまうところがおかしい。
 
第3話では、投資会社社長が、故郷の芋焼酎「竜馬」を飲んで、数十年前を思い出すシーンがあるが、友だちと自然の山中を歩き、木に登ったり「スタンド・バイ・ミー」の世界。

昭和35年当時、家では、酒の密造をしていたが、年に一度税務署が検査に来るのだった。税務署員が来ると聞き付けると、酒蔵の樽などを隠し、焼酎も押し入れに家族総動員で隠すのだったが、署員がいちいちチェックする。ただ隔離された山村で焼酎は消費されるので、「どうせ焼酎はぜんぶションベンになって出てしもうので、この辺で」と引き上げてしまう。

小学生の子供も、興味半分で、焼酎を口にするが、「まずい!」「どこがうまいんや、あんなもん」と吐き出してしまう。「〜だがや」「〜みいや」「〜やけ」といった方言のオンパレード。

最後に、吉田類が、「いやぁ、居酒屋って、本当にいいもんですね」というのはどこかの(水野晴郎)のセリフそっくりだ(笑)。

最後に、吉田類自身が歌を歌う。
歌詞は・・・。
♪1日2杯の酒を飲む。サカナはとくにこだわらず
♪マイクが来たら 微笑んで
♪十八番(おはこ)をひとつ 歌うだけ〜

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「今宵も 酒場に集う 飲んべいの 皆サマに捧げます 吉田類」

期待していなかった分、拾い物の映画だった。
 
次の方々にはおすすめ(笑)。
■ジーナさん…お酒好き。
■ギドラさん…第3話は「龍馬」というお酒や、高知の山奥などが舞台。
 
☆☆☆

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映画「団地」(2016)を見た。
日本を代表する名優である岸部一徳、藤山直美主演ということで関心があったが、劇場公開時に見逃していた。

監督の阪本順治は「顔」(2000)で藤山直美主演の映画を撮っているが、藤山直美のスケジュールが2週間ほど空くと聞きつけ、藤山を念頭に構想を数日で練りあげ、約1週間で脚本を書き上げた。
 
団地内の噂話や騒動をコメディタッチで描いていくが、最後に奇想天外な結末が待っている。日本を代表する名脇役である石橋蓮司、岸部一徳、藤山直美、大楠道代、濱田マリ、麿赤兒などがずらりと登場するのも見所。
 
・・・
山下ヒナ子藤山直美は、スーパーのレジ係のパート。清治岸部一徳は、近隣の林をぶらぶら散策するのが日課。そんなある日、漢方薬店の客だった男、真城斎藤工が2人のもとを訪ねてきた。
 
「ごぶさたです」のつもりで、なぜか「五分刈りです」などと言う真城。
日本語が不慣れだと言うの。漢方薬を買いたいと言う真城に清治は、廃業したので無理わと答え
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噂話が生き甲斐の団地住民たちが集う自治会。次期の自治会長候補にされた清治は、密かに闘志を燃やしていた。

しかし結果は落選。もう辞めたいといっていた現会長の行徳正三石橋蓮司)の圧勝で再選が決まった。
 
清治「ええ人やけど人望がない」と住民が話しているのを影で耳にし、ショックのあまり台所床下にある収納庫の中に隠れてしま。一切外に出なくなった清治。

住民たちの間に、清治が蒸発したという噂が立ち始める。住民たちの中にはあろうことか、ヒナ子が清治を亡き者にしたのではと疑惑を持ち始めるのだが…。
 
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          ゴミ出し場で自治会長の立候補を清治に打診する君子(右)

噂はテレビ局に伝わり、ゴミ出しにでたヒナ子に突然、テレビ局のレポーターがマイクを向けて、「ご主人が行方不明ではと聞かれ、ヒナ子は大声でえんえんと笑い続ける光景がテレビに映し出され、団地住民の疑惑はますます深まってい
 
・・・
清治は、自治会長になったら、3ヶ月に1度はダンスパーティを開催したいと妄想するシーンなどが見所。ヒナ子もカラオケで中島みゆきの「時代」ををうたう妄想をするのだが・・・。

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               住民たちが見上げるその先に見えたのは・・・。

最後のまさかのオチは、「SF」だった!?
ラストの解釈は受け取り方でさまざまあるようだ。

藤山直美と岸部一徳の最強コンビの”関西弁”も絶好調だった。

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                 漢方作りに精を出す山下夫婦

山下夫婦昼夜を徹して漢方薬の調合に励む姿などは、プロの手付きで感動すら覚える。カメラが、真上から映すシーンが何度かあるが、床下に隠れた床を映すのに効果的だった。
 
ネタバレ:「未知との遭遇」で宇宙からの円盤が登場するが、まさかの「団地」の上空にも!?
 
主な出演者:
■藤山直美山下ヒナ子清治の妻。パートでスーパーのレジの仕事をしている。物事を悪い方へ考えるネガティブ思考。)
■岸部一徳山下清治ヒナ子の夫。漢方薬店を閉店。団地に越してきたが、熱心な漢方の客のために自宅でひっそりと漢方を製造。表向きは廃業。)
■大楠道代行徳君子(正三の妻。団地内住人のボス的存在。)
■石橋蓮司行徳正三(団地の自治会長)
■斎藤工真城(「効果きしめん」と語るなど日本語の話し方が正確でなく一本調子。そのワケとは…。)
■冨浦智嗣宅配便の男 (配達先でなぜかいつもトイレを借りるのは・・・)
■竹内都子(団地内の主婦:噂話が生きがい)
■濱田マリ西(団地内の主婦:団地の住人に噂話を焚きつける)
■原田麻由(団地内の主婦:噂話が生きがい)
■滝裕可里(団地内の主婦:噂話が生きがい)
■宅間孝行吉住将太
■小笠原弘晃 吉住喜太郎
■三浦誠己主任
■麿赤兒 権藤
■中山卓也山下直哉(山下夫妻の息子)
■堀口ひかる真城の妻(乳飲み子を抱いているが赤ん坊の顔はなぜか見せない。)
■田井弘子吉住百合子

                                                      予告編

 ☆☆☆


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トワイライト ささらさや」(2014)を見た。
映画が公開された頃、最初にタイトルを見たときには「ささらさや」の意味がわからなかったが、「ささら」は田舎町の地名。「さら(サラ)」は、新垣結衣(あらがき・ゆい)演じる主人公の名前。「トワイライト」は黄昏のこと。


夫の死後、幼い子供を一人で育てることになったヒロインと、他人の体を借りて彼女を助ける亡き夫を、新垣結衣大泉洋が初共演で演じる感動ドラマ。

映画は、主人公の「私はもうこの世にいません」という言葉から始まり、一気に経緯が映像で紹介され、しばらくして映画のタイトル画面に現れる。

加納朋子の小説「ささら さや」を基に、メガホンを取るのは「神様のカルテ」「くじけないで」などの深川栄洋。

・・・
亡くなった人間が蘇ってある人にだけは見えるという映画は、これまでにも何本もあった。「ゴースト/ニューヨークの幻」「黄泉がえり」などだが「トワイライト ささらさや」では、亡くなった人物(サヤの夫)が、サヤのまわりの複数の人物に乗り移るというもの。
 
夫から見たら、妻のサヤや生まれたばかりの子供が心配で心配で仕方がないので、あるときは旅館の女将に、あるときは子供に乗り移るのだが、その話し方の口調が夫(大泉洋)とソックリなのが、観客を笑わせる。
 
・・・
ユウタロウ大泉洋は落語家が、全く笑いが取れないでいる。
そんなユウタロウの落語を聞いてただひとり笑ってくれたサヤという女性(新垣結衣)がいた。親を知らないで育ったというサヤとユウタロウはやがて結ばれ、ユウスケという息子が生まれた
 
しかしその直後、ユウタロウ交通事故にあい、死んでしまう。
ユウタロウの葬儀で、サヤは初めてユウタロウの父親石橋凌と顔を合わせる
 
サヤはユウタロウに、父は死んだと聞かされていたのだが、ユウタロウの父親は、シングルマザーでユウスケを育てるのは難しいだろうからと、ユウスケを手渡すようにサヤに命じてきたのだ。
 
サヤは果たして、ユウスケを手放すのか、あるいは・・・。
 
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・・・
ユウタロウは、亡くなっても、残した妻と赤ん坊のユウスケが心配で、他人の体を使ってサヤの前に現れるが、何度かそれを繰り返しているうちにユウタロウ乗り移ることができるのはユウタロウを見ることができる人間だけ。さらに同じ人間には二度と乗り移れないということにユウタロウは気づく。

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この映画の大きな見所は、ユウタロウが人に乗り移った時のシーン
乗り移られた人物には、まず落語家の師匠(小松政夫がいた。

次に旅館の女将(富司純子など。この富司純子の台詞回しと表情が圧巻。
まさに”女・大泉洋”といった語り口。しかも、寝転がって、両足をバタバタさせたりするところなどコミカルで笑わせる。

次に、言葉を失った4歳の少年(寺田心の演技がすごい。
撮影当時、実年齢6歳の寺田心は、大人の口調で喋るところが面白く、今では天才子役の一人として注目されることになった。そのほか、ささら駅の駅員(中村蒼などにも、ユウタロウは乗り移っていた。

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ホロリとさせるところもあり、予想以上に面白かった。
富司純子と寺田心を見るだけでも価値があった(笑)。
 
監督:深川栄洋 
出演:
新垣結衣(サヤ)・・・落語家の夫を事故で亡くしシングルマザーに。
大泉洋(ユウタロウ)・・・売れない落語家。
中村蒼(佐野)・・・ささら駅の駅員。
福島リラ(エリカ)
寺田心(ダイヤ)
石橋凌・・・ユウタロウの父。
小松政夫・・・落語のユウタロウの師匠。
富司純子(お夏)・・・ささらの旅館の女将。
つるの剛士(義男)・・・ささらを出ていった男。
波乃久里子(久代)・・・お夏の友人。
藤田弓子(珠子)・・・お夏の友人。
ほか。

☆☆☆


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話題の映画「カメラを止めるな!」(2017)をようやく見た。イオンシネマ大宮にて。
K's Cinemaなどミニシアター2館の上映から口コミで面白さが広がり、現在では全国規模での上映となっている。

製作費はわずか300万円といい、8月の上旬現在で、今年の興行ランキングのトップ10にランクインしているというから、”お化け”映画になったと言える。現在、興行収入は12億5700万円を突破。独立系では破格の超特大ヒットだ。
(追加:その後30億円超となった。)

見れば納得。
ストーリーやネタバレは、”厳禁”ということで、知りたい人はネット記事にまかせるとして、映画ファンを喜ばせる”ツボ”が詰まった映画と言えるかもしれない。

こんな映画が見たいという映画を見せてくれる。
ほとんど全てが無名俳優の出演で、先入観なしで白紙で見られるのがいい。

・・・
イメージ 1主演女優は、秋山ゆずきという女優。
素人ぽさがあるかなと思ったらどうしてどうして、見ているうちに、だんだんと演技に拍車がかかっていき、ひょっとしたら日本アカデミー賞にノミネートがあるかも。

特別美人というわけではないが、手持ちカメラが常に追いかけるので、後ろ姿で、階段を登るところなど、意識的にと思われるが、ホットパンツのお尻のアップが多い(笑)。イタリア映画「にがい米」のシルバーナ・マンガーノのダイナマイトバディには及ばないが、なかなか魅力的。

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■以下、ややネタバレ注意報1:映画製作の裏側(撮影現場や制作・進行・モニターチェックなど)を見せてくれるのが面白い。映画の中の映画(劇中劇)というスタイル。どこまでが本当で、どこがウソかわからないところもあるが、撮影はギリギリのところで行われたようなドタバタ劇が、コメディタッチで描かれ引き込まれる。

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■2:登場する人物が、それぞれ、なにかしら問題を抱えてたり、性格・嗜好に特徴(アル中、飲み物のアレルギー&こだわり・・・)があって、それらがストーリーに上手く混じり合っている。

■3:最初に完成シーンを見せられるが、後からそこまでのいきさつが説明され、その陰には”涙ぐましい”映画クルーの奮闘ぶりがあった。そのあたりは、上手くつながるのかと、ひやひやさせられ通しだった♪ 

もう一度「面白い!」と強調。
低予算映画でも、アイデアで面白い映画ができる典型。

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               「よろしくで〜す」が口癖だった秋山ゆずき

日本全国を熱狂の渦に包み込んでいる、上田慎一郎監督作「カメラを止めるな!」。8月26日時点で累計興行収入12億5700万円、同31日時点で観客動員100万人を突破し、“感染”の勢いは増す一方。そんななか、劇中で「よろしくで〜す」が口癖のアイドル・松本逢花を演じた秋山ゆずきの今後に期待がかかる。まさに「よろしくで〜す」か。

■映画は、2017年製作、公開。監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールの《シネマプロジェクト》第7弾作品。2017年11月に先行公開。その後、国内及び海外の映画賞を数々受賞。2018年6月に日本国内で凱旋上映。監督・上田慎一郎にとっては初の劇場長編作品。

■ぴくちゃあさんの一言:「これを見ずして、2018年の映画は語れない。」

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あゝ荒野」(後編、2017)を「前編」に続いて見た。
岸善幸の監督により、前後編の2部作として2017年107日に「前編」、10月21日に「後編」が公開された「前編・後編」合わせて約5時間!。

原作は、1966年に刊行された寺山修司の唯一の長編小説
舞台を近未来の2021年に設定し、原作を大きく改変。新次の生い立ちライバル裕二らはオリジナルキャラクター。ただ、健二もヤン・イクチュンに合わせて韓国人とのハーフに変更している。
 
・・・
幼いころに父親は自殺、母親にも捨てられ野性的な性格に育った新次。
一方、吃音症で対人赤面症に悩む建二。母親の死後、暴力をふるう父親と共に生活していたが耐えられず、家から出るため床屋に住み込みで働いている。この似たモノ同士のような二人がひょんなことから出会い、元ボクサーである堀口にしごかれプロボクサーを目指す。人が心にもっている愛や孤独、自分と向き合うといった青春物語。
 
・・・
(「前編」の大まかなあらすじ)
2021年、東京・新宿。
幼い頃に父が自殺し、母・京子にも捨てられた沢村新次菅田将暉は、教会の孤児院で育。そこにいた兄貴分の劉輝を慕った新次が、劉輝は裕二に殴られて半身不随になってしまう。新次は刃傷沙汰を起こし、少年院に送致され
 
社会復帰した新次は、裕二がプロボクサーになったのを知り、復讐のために自らもボクサーになった。「片目」こと堀口ユースケ・サンタマリアの下で特訓し、プロデビューを果す。

理髪店で働く韓国系の二木建二ヤン・イクチュンは、吃音と対人恐怖症に悩まされていた。家に帰ると無職の父・建夫モロ師岡に稼いだ金を奪われ、暴力を振るわれる日々

イメージ 5そんな毎日から逃げ出したかった建二も、片目のジムに入。建二と新次は共に寝起きし、一緒に訓練しながら親しくな

芳子木下あかり、写真という恋人もでき、着実に勝利を重ねる新次に対し、建二はまだ開花していなかった・・・。
 
・・・
「後編」は、ボクシングシーンがかなりの時間を占め、血しぶきが飛び散り、リアルなファイティングに息を呑む。

主人公の二人、新次菅田将暉と建二ヤン・イクチュン)は、ボクシングの本格的な猛特訓を行っただろうことが推測される。
 
ボクシングについて新次は、アニキと呼ぶ建二に言う。
「なんのスポーツでも負けたやつは見苦しい。嫌いだ。運のねえやつな。オレはおやじみてえにぜってぇなりたくない(父親は首吊り自殺した)。殺されるくらいならぶっ殺してやる。」
 
一方、建二の父親・建夫は、「ボクシングなんて、所詮茶番だ」と建二に言うと、建二は「なぜ(自分を日本に)連れてきた!なぜ連れてきた!」と泣きじゃくる。
 
このふたりに共通するのは、親子であっても、ともに”つながっていない”という事実。ボクシングの力もついてきた建二は、ボクシングの事務所を移籍する。事務所の若いオーナー(やはり小さい頃にいじめられた過去がある)に見込まれて引き抜かれたのだ。オーナーが対戦相手に、ボクシングのランキング3位くらいの相手をやっと納得させて、対戦を組むことになったが、建二は断る。オーナーが、誰が相手なら承知するのか、と問うと「新次」という答えが返ってくる。建二は、同じジムにいる限り新次と対戦できないことから移籍をしたのだった。
 
・・・
新次建二の挑戦に対して「あいつは俺につながろうとしている。その手には乗らねぇ。行くぞ」とものすごい形相を見せる新次

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ついに、新次建二の闘いのゴングが鳴る。
1R(ラウンド)は、建二が優勢。2Rは、新次が逆襲する。3Rは、ボクシングというより殴り合いの喧嘩の状況となる。
 
映像で森の中が映し出される。小さな滝の前に幻のように全裸の女性の後ろ姿が見える。新次の声で「いちばん汚ねえ国に俺たちは生きている」と言うセリフが聞こえる。
 
ボクシングで、両者ともに傷だらけになる。
新次が何度も何度も、建二にブロウを浴びせるシーンが続く。
建二は新次から受ける拳の数を、かぞえはじめ。建二の内なる肉声。
35・・・44、45・・・51・・59、63、64・・・、73、74・・・。

建二は立ったまま防御もせず、ただ受けるのみだった。それを見ていた二代目がタオルを投げが、リングを鳴らす槌を宮木社長が奪い、最後まで戦わせろと言
 
客席の新次の母親(木村多江)は、狂ったように「殺せ!殺せ!」と絶叫する。
リング内は両サイドの関係者で混乱。新次はまだ戦う気でた。
ファイティングポーズを取ったまま「兄貴、立てよ、兄貴!」と絶叫。

建二は「ぼくはここにいる、だから愛してほしい」と思いながら、新次の拳で倒れた。試合終了のゴングが鳴結局、建二は亡くなる。建二が去ったのと同じ頃、新次の前から芳子も去っていった

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・・・
映画の冒頭で、気晴らしに新次を連れて競馬に出かけた片目ユースケ・サンタマリアは、馬の勝ち負けは親の血統が大事いう。ろくな出身ではない新次は、複雑な気分にな。世間では相変わらず社会奉仕プログラムの是非が取り沙汰されており、反対のデモ続いてい

介護現場の厳しい状況も描かれていた。高齢化が進み、結婚式場が葬儀場に変わっていた。生きることより、死ぬことがビジネスになっているといった時代を反映していた。
 
生きていくうえで誰もが孤独であり、それは荒野を歩いているようなものなのか一言では言い表せないような映画だが、懸命に自身の宿命と戦った若者たちの青春映画であることには間違いないようだ。
 
主な出演:
・沢村新次(新宿新次):菅田将暉
・二木建二(バリカン健二):ヤン・イクチュン
・芳子:木下あかり
・片目(堀口):ユースケ・サンタマリア
・馬場:でんでんイメージ 6
・二木建夫:モロ師岡
・君塚京子:木村多江
・宮木太一 : 高橋和也
・山本裕二 : 山田裕貴
・劉輝 : 小林且弥
・二代目(石井) : 川口覚
・川崎敬三(自殺抑止研究会会長)  : 前原滉
・恵子 : 今野杏南
・福島 : 山中崇
・マコト : 萩原利久
・為永猛 : 松浦慎一郎
・まり(為永の妹) : 山田杏奈
・オルフェ(バー楕円のマスター) : 鈴木卓爾
・曽根セツ(芳子の母親):河井青葉
・神山(新次の対戦相手):大内田悠平
・檜垣(新次の昔の仲間):井之脇海
・真熊:山本浩司
 
若手俳優の中では演技派と言われる菅田将暉(すだ・まさき)が、汗と血がほとばしる凄まじい姿・演技を見せていた。菅田将暉の代表作になった。

韓国俳優のヤン・イクチュンは「息もできない」は監督・主演など1人5役を演じて注目されたが、「あゝ、荒野」では、小心で、人付き合いができず、吃音(どもり)の中で、最初は目立たなかったが、後半に入って、自己主張するようになっていく過程が見事に描かれていた。

■「息もできない」(2008):https://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/64121381.html
10年前にヤン・イクチュン出演したが、頭が角刈りでヒゲを生やしているので別人の印象だが・・・。
 
キネマ旬報ベスト・テン
日本映画ベスト・テン第3位
主演男優賞(菅田将暉)
助演男優賞(ヤン・イクチュン)
読者選出日本映画監督賞(岸善幸
 
 
☆☆☆
 
 
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