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fpdの「映画スクラップ帖」 (名作に進路を取れ!)
★「9月1日から「はてな」ブログに移りました。https://fpd.hatenablog.com/

書庫▶邦画2010〜17年

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映画「チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜」(2017)を見た。タイトルが長いので、以下「チア・ダン」。女子高生の成長物語であるとともに青春エンターテイメント映画として面白かった。いまや人気絶頂の広瀬すずが主演。

2009年3月に普通の女子高生チアリーダー部が、本場アメリカのチアダンス世界選手権大会で優勝を果たした福井県立福井商業高等学校の実話を映画化。

福井県立福井商業高校チアリーダー部は、2006年に創部され、2009年の全米チアダンス選手権から数えて、2016年現在では通算6回の優勝という偉業を成し遂げている。全く知らなかったが、日本の地方の高校が、全米の優勝高校(シアトル高校のチーム・イレブンなど)を相手に王者となるという偉業を成し遂げていたとは!

「チア・ダン」は今年3月に劇場公開され、公開1ヶ月で観客動員は100万人を突破する大ヒットを記録。来年2018年にはTBSでドラマ化が決定している。

・・・
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県立福井中央高校に入学した友永ひかり(広瀬すず)は、中学からの同級生の孝介(真剣佑)を応援したいためだけにチアダンス部へ入部する。

しかしひかりを待ち受けていたのは、顧問の女教師・早乙女薫子(天美祐希)による「目標は全米大会制覇!おでこ出し絶対!恋愛禁止!」という超厳しいスパルタ指導だった。

早々に周りが退部していく中、チームメイトの同級生・彩乃(中条あやみ)の存在もあり何とかチアダンスを続けていく決意をするひかり。

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チアダンス部は“全米大会制覇”に向かって走り出し、フツーの女子高生たちの夢への挑戦が今、始まるのだが・・・。

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福井高校にベンツが乗り入れられる。ナンバープレートは「4598」(ジ・ゴ・ク・ヤ=地獄や)。車から降りたのは、チアダンス部の顧問・早乙女薫子(天美祐希)だったが、このコーチは、まさに鬼。こう書くと、よくある青春スポ根ものかと思ってしまうが、この鬼コーチも、その裏では人知れぬ苦労があったことが分かる。

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このコーチは、笑顔だけは欠かすな、がモットーで、「福井のままでいいのか?福井地獄よ」と目標を高く持てとハッパをかける。その目標というのが全米のチアダンス・コンテストで優勝というのだから部員たちは、キョトンとしてしまう。

「限界を超えちゃいますか。とんでもないところまでいっちゃいますか」と部員に檄を飛ばすのだ。「レベルが低いと、調和が乱れちゃうのよね」と中心的な役割のひかりまで外してしまう。”仲良し地獄”になってしまうからだという。

中心(センター)に部長の彩乃(中条あやみ)を据え、彩乃は、あえて部員ひとりひとりに足りないところ、欠点を指摘する。

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                  中央が彩乃(中条あやみ)

全体的に説明的な部分が多いが、後半の決勝のラストへ向かっての福井のチーム「JETS」の演技にアメリカの実況アナも観客も「福井コール」が起こり、鬼の早乙女も号泣するシーンがある。

早乙女が、廃部寸前のバドミントン部を引き継いで、チア・ダンス部に衣替えしたものの、校長など学校側は、元に部を戻すように言うが、チア・ダン・メンバーたちが説得して「アメリカで優勝します」と宣言したことで、渋々チア・ダン部は存続することになった。アメリカで優勝すると、学校側は態度を一変して、取材を喜々として受けるのだ。

広瀬すずのほか、彩乃役の中条あやみがなかなか良かった。
高校生役などは、その年齢にあった女優しか演じられないので、今が旬の広瀬すずや中条あやみなどは、特訓を受けて、見事なダンスぶりをいせていた。”へそ出し”ルック?がかわいかった。

広瀬すずは今年3月に高校を卒業、女優一筋にしぼりこむや、若手女優陣では一人勝ちが止まらないと言われている。

「チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜」(東宝)は、5月に興行収入が10億円を突破。

「興収10億円」というのは広瀬すずにとっては、昨年3月公開の「ちはやふる−上の句−」(東宝)から4作続けての大台突破になるらしい。

映画「チア・ダン」での最大の見せ場は、ミニスカ・ユニホームに着替えて試合に臨む場面で、円陣を組んで、「明るく、素直に、美しく。レッツゴー!」と元気に叫ぶシーンか。とにかくフレッシュだ。

この映画を見ていて、「フラガール」(2006)との共通点なども感じた。
蒼井優が18歳くらいで、フラガールに挑戦する姿がフレッシュで広瀬すずとダブった。コーチ役の天美祐希が、「フラガール」の松雪泰子といったところか。

■主な出演:
友永ひかり - 広瀬すず
玉置彩乃 - 中条あやみ
紀藤 唯 - 山崎紘菜
東多恵子 - 富田望生
永井あゆみ - 福原遥
山下孝介 - 真剣佑
村上麗華 - 柳ゆり菜
矢代浩 - 健太郎
絵里 - 南乃彩希
南青山女子高校チアダンス部の主将 - 大原櫻子
大野 - 陽月華
ひかりの父 - 木下隆行TKO
多恵子の母 - 安藤玉恵
教頭先生 - 緋田康人
校長先生 - きたろう
早乙女薫子 - 天海祐希

■スタッフ
監督:河合勇人
脚本:林民夫
音楽:やまだ豊
主題歌:大原櫻子ひらり
挿入歌:大原櫻子「青い季節

  予告編

まず劇場では見ない映画だが、Yahoo(T)ポイントがあり、Yahoo動画だけはポイント利用で見られたので見た。同様に「ラ・ラ・ランド」も吹き替え版で再見した。

☆☆☆




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是枝裕和監督の「三度目の殺人」がきょう、ベネチア映画祭で上映されるという。
その記念にか、今日のスポーツ紙は1面、最終面も含む特別構成が目についた。

きょうの「サンケイスポーツ」の紙面は特別構成の”2本立て”。
通常面は、野球だが「三度目の殺人」が4ページ建てで、雑誌でいえば、表紙・表2・表3・表4(終面)を乗っ取った格好。

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↑通常1面。
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↑特別構成の1面。
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1面と最終面の見開き紙面。

2013年にカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した是枝裕和監督とタッグを組んだ福山雅治が再び取り組んだ映画が「三度目の殺人」。日本映画史に残るサスペンス映画との呼び声も高いので期待が高まる。弁護士に扮する福山と容疑者役の役所広司が火花を散らす心理戦という。日本公開は9月9日。

出演はほかに、広瀬すず、市川実日子、斉藤由貴、吉田鋼太郎、橋爪功、満島真之介など。

役所広司、福山雅治などはかなりの手ごたえを感じているようで、コンペティション部門で賞を受賞するか気になるところ。


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淵に立つ」(英題:Harmonium2016を見た。日本・フランス合作のドラマ映画である。監督「歓待」「ほとりの朔子」など深田晃司、主演浅野忠信

第69回カンヌ国際映画祭にて「ある視点」部門の審査員賞を受賞
キネマ旬報・日本映画ベスト・テンの第3位
 
この映画はすごいとだけ言って、あとは「見てください」といいたい映画。
登場人物はわずか数人。しかも、それぞれが奥底に秘密を抱えている。
内面まで全くリアルに演じて最後までぐいぐいと引き込まれる。
 
言い古された言葉だが、まったくの予備知識なしで見るべき映画。
それだったら書くなといわれそうだが、書かないと見てみようかという気が起こらない(笑)。
 
・・・(以下、若干のネタバレあり、注意)
カンヌ映画祭でで話題になった・・・くらいの情報で見たので”ラストの衝撃”(←ネタバレしている?)が大きかった。
 
主役の浅野忠信は、演じる役柄について「俺にぴったり」と語ったとか。
それは得体のしれない男。言葉も丁寧で、常に身支度を整え、姿勢もまっすぐで、一見して紳士のようだが、実は・・・と根底にある狂気(←ネタバレしている?)。
 
下町で小さな金属加工工場を営みながら平穏な暮らしを送っていた夫婦とその娘の前に、夫の昔の知人という男が現われる。奇妙な共同生活を送りはじめる彼らだったが、やがて男は残酷な爪痕を残して姿を消す。8年後、夫婦は皮肉な巡り合わせから男の消息をつかむ。しかし、そのことによって夫婦が互いに心の奥底に抱えてきた秘密があぶり出されていくといったストーリー。
 
・・・
あらすじ(Wikiより: ”一部”ネタバレあり):                           町工場を営む鈴岡利雄古舘寛治は、妻子との会話はあまりないもののとくに波風の立たない穏やかな家庭を有していた。
 
そこにある日、利雄の古い友人である八坂草太郎浅野忠信が現われる。八坂は11年ぶりに刑務所から出獄してきた身の上であり、その身を案じる利雄はさっそく自宅の一室を彼のために貸すのだった。
 
突然のことに動揺する妻・章江筒井真理子)だったが、八坂の人当たりの良さと誠実さに好感をもった。通っている教会での演奏会のためオルガン練習に余念のない娘・蛍篠川桃音も、演奏に長けアドバイスしてくれる八坂になついてゆくのだった。
 
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すっかり家族同然になった八坂は、あるとき章江に殺人を犯したことを告白するが、すでに彼に揺るぎない信頼を寄せていた章江にとっては、むしろ八坂への感情が愛情に変わるきっかけとなるばかりであった。
 
家族が八坂を核として動き始めた実感を得たとき、彼は章江を犯そうとし、拒絶されたことで蛍に矛先を向け乱暴を働いた。すべてを目の当たりにし狼狽する利雄をおいて、八坂はその姿を消し二度と戻らなかった。

8年の月日が流れた。町工場は平穏を取り戻してはいたが、成長した蛍は正気を失い車椅子生活を送っていた。彼女の介護に没頭する章江も、著しい潔癖症から脱することはできなかった。

彼女らのため失踪した八坂を探偵を使って探させる利雄だったが、時の流れがいつしか諦めの気持ちを彼に抱かせていた。利雄の工場ではといえば、勤めていた青年・設楽篤三浦貴大の退職に伴い後継者として山上孝司太賀という若者が出入りするようになっていた。

熱意をもつ孝司は好意的に迎えられていたが、ふとしたことから利雄に、自分の父親が八坂であることを洩らす。孤児であり父親の記憶はない、と弁明する彼だったが、家族の忌まわしい記憶を掘り起こさせるには十分であった。八坂と共謀して人を殺めたことを利雄は妻に明らかにするが、もはやそれは遅すぎた告白であった。

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探偵の調査の結果、撮影された八坂とおぼしき写真をたよりに、家族と孝司は自動車で地方の小村へと向かう。だが、発見された男の正体は全くの別人だった。すべての希望を奪われた章江は、起き上がらせた蛍とともに破滅的な行動に出るのだった・・・

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出所した男・八坂が犯した殺人などは詳しく描かれていない。
男は、自分で決めた約束事があったようだ。それは何か・・・。

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八坂鈴岡家で食事をするときに、鈴岡の妻・章江と娘だけが食事前に祈りをささげるが、夫は、勝手に食事を始める。無表情で、家族の行動には無関心ということを知る。八坂自身は監獄での習性が抜けずに、ごはんやおかずをかき込むように口に入れ、さっさと食器を片付け自分で洗う。
 
八坂は章江と歩いているときに、プロテスタントですかと聞く。
そこで、八坂は信仰心(宗教)には2種類あると語
サル型の宗教とネコ型の宗教だという。サル型は、子ども(信仰する人間)が、自分から親(神様)にしがみつくもの。ネコ型は、親(神様)に、子ども(信仰する人間)が首根っこをくわえられるモノだというのだ。
 
章江は「私はけっこう神様にしがみついていると思ったけどな〜」と語っていたが、じっさいのところは、八坂言うように、ネコ型の信仰心しか持ち合わせていなかったようだ娘が不随状態になり、娘とともに自殺をしようとする章江にとって、信仰は無意味に思えたのだった
 
八坂が川釣りに出かけ、河原でいきなり態度を豹変させるシーンにハッとさせられる。今まで、紳士然としてきた男がついに本性を見せたのか・・・。八坂が利雄にいう。「お前は本当に小せえヤツだな。俺がクみたいな生活をしている時、お前はックスまでして子どもを作ってよ。何でこの生活が俺じゃねえのかって思うよ」と言ったのは、11年の長い刑務所生活のせいで心がゆがんだだけではなく「利雄がどこかで約束をやぶったからだと思ったからだった驚く利雄に「冗談だよ」とフォローするのだが・・・。根底には、やくざの本性が潜んでいる。
 
・・・
主人公の前科者の男・八坂(浅野忠信に翻弄される人妻を演じる筒井真理子がすばらしい。最初に八坂を見た時は、動揺を隠せなかったが、実はオルガンが弾けて、娘にオルガンを教えている姿を見てすっかり安心し、やがてはこの男に”よろめいていく”人妻の心理の変化を巧みに表情であらわしてうまい。

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筒井は、前半と後半(8年後)では、内面の変化だけでなく、身体面の変化も必要と提案して、撮影の3週間で、体重を13キロ増減させたという。潔癖症で、手のせっけんでの洗い方も数えていたり、預かった小物を、徹底して拭いたり・・・。
 
そのかいあってか、国内の映画賞で筒井真理子は主演女優賞をほぼ総なめ(「横浜映画祭」「高崎映画祭」「毎日映画コンクール」ほか)。筒井真理子は、「アキレスの亀」「希望の国」「探偵はBARにいる2」「ルームメイト」などに出演。
 
利雄を演じる古舘寛治は、つかみどころのない、ひょうひょうとした人物を自然体で演じている。これまでに出演している映画では「ぐるりのこと。」「南極料理人」「夢売るふたり」「海よりもまだ深く」などがある脇役俳優である。

浅野忠信は、今や国際俳優のひとりで、この映画での抑えた怪しさ、不気味さは底知れない雰囲気だった。
 
深田監督は、カンヌ映画祭で、記者からストーリーの着想を聞かれ「描きたかったことのひとつは、私たちの日常を唐突に、理由もなく破壊する暴力です」と説明。「事故や自然災害など、因果関係や罪と罰があるわけでもなく、唐突に日常を破壊してしまう。暴力そのものを一切描くことなく、暴力性を映したいと思っていました」と語っている。

絶対にネタバレしてはいけないラストは、一切触れない。
まとまりがつかない、アタマを整理できない・・・ということもあるが(笑)。
 
英題:Harmonium
2016/日本、フランス 上映時間119分
監督・脚本:深田晃司
音楽:小野川浩幸
主題歌:HARUHI
出演:
浅野忠信- 八坂草太郎
筒井真理子- 鈴岡章江
古舘寛治- 鈴岡利雄
太賀- 山上孝司
三浦貴大- 設楽篤
篠川桃音- 鈴岡蛍
真広佳奈 - 鈴岡蛍(8年後)
 
☆☆☆☆


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この世界の片隅に(2016)を見た。昨年は邦画の豊作の年で「シン・ゴジラ」「君の名は。」「湯を沸かすほどの熱い愛」「怒り」などが記憶される。

とりわけアニメでは「この世界の片隅に」は、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位などを記録。旬ベスト・テン10作品の中の未見作品の1本だったが、動画のオンライン配信(有料)で見ることができた。

参考:キネマ旬報ベスト・テン
1位:「この世界の片隅に」☆☆☆
2位:「シン・ゴジラ」☆☆☆
3位:「淵に立つ」 ☆☆☆
4位:「ディストラクション・ベイビーズ」
5位:「永い言い訳」 ☆☆☆
6位:「リップヴァンウィンクルの花嫁」☆☆☆
7位:「湯を沸かすほどの熱い愛」 ☆☆☆☆
8位:「クリーピー 偽りの隣人」 ★★
9位:「オーバー・フェンス」
10位:「怒り」☆☆☆

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映画は、ザ・フォーク・クルセダーズの2枚目のシングル曲である悲しくてやりきれない」(1968)がコトリンゴのカバーとしてオープニングで使われている

♪悲しくて悲しくて〜とてもやりきれない このやるせない モヤモヤをだれかに 告げようか♪という曲である。映画のテーマにあったモチーフとして使われていたのだろう。

映画は、昭和19年(1944年)に広島市江波から呉(くれ)に18歳で嫁いだ主人公すずが、戦時下の困難の中にあっても工夫を凝らして豊かに生きる姿を描く。

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イメージ 5太平洋戦争のさなかに青春時代を生きたひとりの女(すず)と、周囲の人々の生活を丹念に描いていく、こうの史代の同名漫画を原作とし、ほぼ完全再現といわれる。
う〜っとした性格の主人公”すず”のほんわかキャラと、とぼけたユーモア前半は、のんびりしたなかにも日常をコメディタッチで描く面白さがある
日付を追って刻々と移り変わる状況の中、食糧難や灯火管制、空襲の恐怖などがあるが、すずだけはポジティブで楽しそう。好きな絵を描いたり、道草を摘んだり、武将の考案したという節米料理を作など楽しい経験に変えてしまうのだ。
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しかし、後半にはいると、日本軍の戦局の悪化に変わり、ほのぼのとしていた雰囲気からB29による爆撃により、防空壕に入ることを余儀なくされるなど厳しい現実に直面する牧歌的な生活が丹念にユーモラスに描かれてきただけに、後半は胸をえぐられるような喪失感を感じさせるのだ
能年玲奈改め”のん”が広島弁で声を演じるすず
「〜じゃ」「〜じゃろが」「〜しとるけ」「〜じゃけ」「〜しとったんよ」「〜かのう」「〜あるけ」「〜(大丈夫)かいね」「こまいのう」「ほいで」「〜ますけ」・・・など(舞台がジーナさん出身地、広島界隈でもあり、イチオシのお気に入りというのがわかります。笑)
 
「べっぴんさんになったがね」といわれたすずの「アホか!」というのがいい(笑)。
すずの夫・周作が、すずの描いた絵に対して「どれくらい男前に描けたんじゃ」と聞くと、「いけん、いけん。これは重要機密じゃ」といって絵をバッグに収めてしまうのだ。
 
すずと周作が口論していると近くにいた男から、夫婦喧嘩を迷惑そうに「お二人さん、そりゃあ、今しなけりゃならないケンカかね!」というのがおかしい。
 
憲兵というのも話には聞くが、かなり高圧・威圧的だったようだ。
すずが、軍艦をスケッチしているだけで、絵は没収され、調査しているのではないか、暗号を送ろうとしているのではないかと疑われ、厳重に戒められるのだ。

戦時中の配給制度、闇市、ご飯を5倍に薄めておかゆにするなど、食料不足も描かれている。鉛筆を使いきれないくらい短く削ると「短かっ!」といわれるほどだ。

呉から、広島に投下された原爆も「いま、何か光ったね」「雷じゃろか」と大きな雲の形でさりげなく映し出す。時系列で、昭和18年あたりから終戦を告げる玉音放送、戦後の昭和21年あたりまでの呉に住む人々の一般市民の生活を淡々と描いている。戦時中の記録という意味でも、リアルに再現されていて価値がありそうだ。

映画は、第29回東京国際映画祭にてワールドプレミアが行われ、2016年11月12日に日本国内で封切られた。当初の封切り日の公開館数は63館だったが、徐々に規模を拡大し、累計360館を超えた。

累計動員数200万人・興行収入25億円を突破
これはミニシアター系の映画としては異例のヒット。日本国外では世界44の国と地域で上映。製作の足がかりとなる資金をクラウドファンディングで一般から調達したことでも知られる。映画のラストで、調達者の名前が紹介されている。

外国では、6-7月の「台北映画祭」に招待され上映されたほか、今月から米国で一般公開される。
 
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永い言い訳」(2016)を見た。
原作脚本・監督西川美和。原作は直木賞候補作になった。
2017年キネマ旬報ベスト・テン5位。主演は本木雅弘、共演は竹原ピストル(日本アカデミー賞助演男優賞受賞)、深津絵里黒木華池松壮亮堀内敬子ほか。
 
出演陣を見ると豪華だが深津絵里、堀内敬子、黒木華などは2時間の映画で、最初の10分ほど登場していなくなってしまう。もったいない(笑)。

この映画は、ややぼーっとして生き方が定まらない小説家と、教養に欠け子供からの尊敬はみじんもない父親のダメ男ふたりと小さい子供二人が中心のドラマで、子供というのは大人が思っている以上にしっかりしていて、それを理解していない大人とのギャップがよく描かれている。
 
・・・
作家の衣笠幸夫本木雅弘は、妻の夏子深津絵里が友人大宮ゆき堀内敬子とともに旅行に出かけるのを見送ったその日に、彼女が事故死したことを知らされる。もっとも、のいない間に愛人の福永(黒木華)と不倫行為に没入していた幸夫にとっては、さして悲しい出来事ではないのが実情だった。

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それでもマスコミの手前悲劇のキャラクターを演じていた幸夫のもとに、夏子の友人大宮ゆきの夫、大宮陽一竹原ピストルが電話をかけてくる。
 
トラック運転手である陽一はふたりの子供を抱え、妻を失った事実に打ちひしがれて同じ境遇の幸夫と思いを分かち合おうとしたのだ。

執筆に情熱を注ぎ込めない幸夫は陽一のアパートを訪ね、中学受験を控えた長男真平藤田健心と、その妹である保育園通いの灯(あかり、白鳥玉季のことを知る。家事の素人である陽一は母親役を兼ねられない、と見てとった幸夫は子供たちの世話を買って出た。
 
器用に対応をこなし、子供たちの信頼を得てゆく幸夫。家事に没頭するなか、幸夫はこれまでにない暮らしの充実感を味わっていた。
 
だがある日、妻の遺したメッセージから彼女が幸夫をもう愛していなかった、と幸夫は知り、絶望感に襲われるのだった・・・(Wikiを一部引用)
 
・・・
衣笠幸夫という本名は、鉄人といわれた元野球選手と同姓同名で、何かと引き合いに出されるのを嫌ったのか、ペンネーム「津村啓」を対外的には使い、作家としてデビューして以来、本名をごく親しい仕事相手にすら明かしたことはなかった
 
幸夫が友人の子供に言うセリフがある。「自分を大事に思ってくれる人を、簡単に手放しちゃいけない。みくびったり、おとしめたりしちゃいけない。そうしないと、ぼくみたいになる。ぼくみたいに、愛していいひとが、誰もない人生になる。
 
幸夫は、結婚して20年、妻が家で髪を切ってくれていた。床屋に行ったことはない。友人が、妻の死に涙しているのに、自分自身は涙が出ず、悲しみがわいてこなかった。友人の息子も母親が亡くなったときに棺のそばで涙が出なかった。その息子に対して父親は「悲しくないのか」と語ったという。
 
イメージ 4「悲しくないわけがないじゃん」と幸夫にいう。
涙を流すことだけが悲しみではないのだ。 最近の子役は演技がしっかりしていてうまい。藤田健心という子役は、母親を亡くした思春期の子供の役だが、福くんもかすみそうだ(笑)。父親がだらしないのをしっかり見ていて反面教師にしているようで「いい父親ぶって、いやだ。お父さんみたいにはなりたくない」ときっぱり言うところもすごい。

好奇心旺盛といった幼い娘を演じる白鳥玉季という子役も、大人がたじたじするほど質問攻めにするシーンは圧巻。この二人の子役はブレイク間違いなしといわれているようだ。

イメージ 5竹原ピストルは深夜ドラマ「バイプレイヤーズ」で、毎回最後に座ってテーマ曲を歌っていたので歌手として知っていたが、映画では「私の男」(2014)くらいしか見ていなかった。「永い言い訳」では、朴訥とした父親役を存在感たっぷりに演じていた。

西川美和監督の作品は、「ディア・ドクター」にしても「夢売るふたり」(西川作品では個人的ベストワン作品)にしても、どこか人間関係がシリアスに見えて滑稽さが漂っている印象を受ける。
 

監督作品:
「蛇イチゴ」(2002年) - 監督・脚本  ☆☆☆
「female「女神のかかと」(」2005年) - 監督・脚本
「ゆれる」(2006年) - 監督・脚本・原案  ☆☆☆
「ユメ十夜「第九話」」(2007年) - 監督・脚本
「ディア・ドクター」(2009年) - 監督・脚本・原作 ☆☆☆
「夢売るふたり」(2012年) - 監督・脚本・原案 ☆☆☆☆
「永い言い訳」(2016年) - 監督・脚本・原作 ☆☆☆


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