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fpdの「映画スクラップ帖」 (名作に進路を取れ!)
★「9月1日から「はてな」ブログに移りました。https://fpd.hatenablog.com/

書庫▶邦画2010〜17年

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「モテキ」の大根仁監督が、1985年の原田眞人監督作品「盗写 1/250秒」を基に、主演に福山雅治を迎えての写真週刊誌のカメラマンのパパラッチぶりを描く。

元スターカメラマンで、いまは芸能スキャンダル専門のしがないパパラッチ福山雅治と、その見習いとなった新人女性記者二階堂ふみが、互いに衝突を繰り返しながらもスクープを連発していくさまをコミカルに描いている。

・・・
世界的な戦場カメラマン、ロバート・キャパにあこがれてカメラマンになり、数々の伝説的スクープをモノにしてきた凄腕カメラマン・都城静(福山雅治)。

しかし、その輝かしい業績も、現役の雑誌編集者たちにはほとんど知られていない。過去のある出来事をきっかけに報道写真への情熱を失ってしまった静は、芸能スキャンダル専門のパパラッチに転身。

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それから何年もの間、自堕落な日々を過ごしてきたのだ。                 そんな彼に、再び転機が訪れる。ひょんなことから写真週刊誌「SCOOP!」に配属されたばかりのド新人記者・行川野火(二階堂ふみ)とコンビを組まされる羽目になってしまったのである。

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案の定、まったく噛み合わずケンカばかりの静と野火。ところが、この凸凹コンビが、まさかまさかの大活躍で独占スクープを連発! そしてついに、日本中が注目する重大事件が発生する・・・

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福山雅治が中年のパパラッチを演じているが、髪の毛は茫茫、無精ひげで登場し、一瞬、福山雅治かと思うほどだった。

イメージ 4新人記者・野火(二階堂ふみ)と車でネタ探しに出かけるが、野火が「どこへ行くんですか」と聞くと、「恵比寿・中目(=中目黒)・代官山は、芸能人の釣り堀なんだよ」だった。

車でじっと待つ時間が長く深夜になると、さすがに野火も「12時ですよ。私、終電がなくなっちゃう」というと「カタギが眠っている間に、俺たちの食いぶちが転がってんだ」だった。

野火の口癖は「この仕事はマジ最悪」。

スクープ写真を撮って、その撮られた側から車で終われカーチェイスが繰り広げられるが「静さんは元暴走族だったんですか。ハリウッド映画かと思いました。マジ、ヤバイ。本当に最高っすね、この仕事」に変化していく。

スクープ写真などに出くわすと「マジ最悪」といっていたのが「マジ最高」に変わっていくのだ。SCOOP!編集部の雑誌の売り上げは、188,000部、215,530部、250,100部、274,520部、288,000部、そしてついに350,000部を突破する。

静が昔からつるんで遊び歩いてきたチャラ源(リリー・フランキー)が離婚した妻が娘に合わせてくれないと、娘を誘拐して警官隊に包囲される。静は、撮影のふりを演出。チャラ源は、完全に正気を失って、もはや狂っていた。銃を持っていて、手元が狂って静を撃ってしまう。

リリー・フランキーは「凶悪」の映画のように、不気味でキレっぷりがさらに増幅している。「SCOOP!」の編集責任者に吉田羊、そのスタッフに滝藤賢一など演技派が脇を固めている。

最初は、スキャンダルを追うカメラマン、記者などできないといっていた野火だったが、最後には、若い新人の男を引き連れて、ネタの現場に率先して向かっていく姿が描かれ、一種の成長物語となっている。

福山雅治は、「ガリレオ」などの「真夏の方程式」の知的な数学者のイメージとは真逆の”ゴキブリのようなパパラッチ”を演じているので、ファンにはお勧めできないかもしれない。

映画としては、全体に品がなく”ゲス世界”を描いていて感動も共感もない。
俳優の演技を見る映画かもしれない。

劇場公開日:2016年10月1日/上映時間:120分/映倫:PG12
主な出演:
福山雅治、二階堂ふみ、吉田羊、滝藤賢一、リリー・フランキー、斎藤工、塚本晋也、中村育二、石川恋、澤口奨弥

★★


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チチを撮りに(英題:Capturing Dad、日本映画、2012)を見た。
昨年「湯を沸かすほどの熱い愛」(2016)で話題になった監督・中野量太の長編デビュー作。2000年から短編は撮っていたが「チチを撮りに」で長編に初挑戦。映画は、国内のみならず外国でも評価を得た。
湯を沸かすほどの熱い愛」を見ていなかったらおそらく見なかった作品。
「湯を沸かす〜」と同様、両親が別れた後の子供たちと残された母親のパワーといった点では共通項が多い。中野監督は「湯を沸かす〜」は”重い喜劇”とどこかで語っていたようだが「チチを撮りに」は”軽い喜劇”かもしれない。
17歳と20歳の娘を演じる二人が有名女優でないところが瑞々しい。          母親役が渡辺真起子、叔父役が滝藤賢一という演技派が固めているので、75分の短い映画だが、引き締まっている。
・・・
小さい頃他に女を作り出ていった父親に会いに行く姉妹の話。その父が末期癌で長くはないと知らされた母親が姉妹を送り出す。行きすがらに父親が亡くなってしまが、小さい頃別れた父親に会いにいった姉妹の複雑な気持ちを丁寧に描いてい
タイトルの「チチ」がカタカナになっているのは、ダブルミー二ングで、父親と同時に母性の意味を含んでいるため。姉妹が自転車に相乗りしているときに、妹が姉の胸に触ったときと、土手で、母を囲んで両隣に座った娘二人が、母の胸を触ったときにそれぞれ”チチ(乳房)に触らないで”というユーモアのある言葉が出てくる(笑)。
簡単なあらすじ:
昼キャバに勤めるなどのフリーターの姉・葉月柳英里紗と女子高生の妹・呼春(こはる、松原菜野花は、父親が14年前に女を作って出て行ってしまって以来、母の佐和渡辺真起子と3人で暮らしていた。
ある日、佐和から「お父さんがもうすぐ死ぬから会いに行って、ついでにその顔を写真に撮ってきてほしい」と頼まれた姉妹は、困惑しながらも、ほとんど記憶に残っていない父親に会いたい気持ちもあり、電車を乗り継ぎ父親のいる田舎町へやってくる。
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2人はそこで、異母兄弟の少年西森千尋小林海人や叔父西森徹二滝藤賢一に出迎えられるが、すでに父は他界しており、さらに思いがけない人生の修羅場に遭遇する。
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                  「私の代わりに行ってね。」
母子家庭で育った葉月と呼春姉妹。父の記憶もほぼ無い二人に母が頼んだのは、もうすぐ死ぬ父の写真を撮って来るという“おつかい”だった。その目的は、写真を見て「ザマーみろって、笑ってやる」ことだったのだが、意外な結末が待っていた。
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映画の導入部から、引き込まれる。脚本のすばらしさが、この映画でも際立っている。余計な説明的な言葉はなく、映像で伏線をいくつか魚を釣るときのようにエサをばらまいておき、それらがあとでつながってくる。
水道の蛇口のアップ。炊飯器の釜に研いだ後の米が入っている。それを見る40歳くらいの女性の後ろ姿。
川沿いでパンを食べる女子高生。魚にパンの切れ端を投げて、それに食いつく魚を見てニンマリ。食べた後は、横になって寝そべる。のどかな雰囲気が漂う。
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                 「来週、水曜日は20%引きだから」
昼キャバの看板。若い娘と中年男が店から出てくる。若いキュートな20歳前後の娘が男に、来週はいついつならいるから、来られたらきてとさりげなく催促。男は飴玉を取り出し娘の口に入れる。女が、その飴の種類を当てる。他愛ないやり取り。「バイバイ。じゃあまた」。
そんな高校生とアルバイト・キャバ嬢の携帯に母親からメッセージが入る。「大事な話がある。6時に集合」という内容だった。
ここで、「チチを撮りに」のタイトルが入る。
姉妹は、何ごとかと思って、時間に家で母を待つ。「実は父親が違うとか」「再婚か?」など思いを巡らすが、そんな中、母親が寿司の持ち帰りを買って帰ってきた。果たして、その重要な話とは・・・。
料理をしながら、ついでに言うように「お父さん死ぬんだって」という。「3日前に徹二さんから電話があった。徹二さんというのはお父さんの弟」だった。
・・・
湯を沸かすほどの熱い愛で世界中から高い評価を受けた中野量太監督の劇場長編処女作。SKIP国際Dシネマ映画祭2012にて、監督賞・SKIPシティアワードをW受賞し、全14賞を受賞。第63回ベルリン国際映画祭ではジェネレーション部門で正式招待された。
主な出演:
東村葉月(呼春の姉):柳英里紗
東村呼春(葉月の妹):松原菜野花
東村佐和(呼春・葉月の母):渡辺真起子
西森徹二(呼春・葉月の叔父):滝藤賢一
西森正高(呼春・葉月の父):二階堂智
西森千尋(呼春・葉月の異母兄弟):小林海人
西森都子(徹二の妻):今村有希

監督・脚本:中野量太
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小ネタや、様々なエピソードがおもしろい。
寿司の出前で、マグロばかり食べる妹。姉は「かっぱ巻きを食べるのを見たことがない。かっぱも食べろ」と妹に言うが、お構いなし。姉は、キャバ嬢の仕事からか、タバコも吸う。亡くなった父親は「セブンスター」を吸っていたが、娘もセブンスターで、マグロが大好物だった、というオチもある。
「米」を届けに来るオッサンがいるが、そのオッサンを家に入れまいと玄関で格闘する母親のシーンが圧巻(笑)。過去に一度は関係を持った男らしいが、「もう来ないで」というものの、電話が鳴って、電話に出ようとすると、足をつかんで離さない男。後ろからズ○○を引きずりおろそうとするシーンがすごい。まさに”コメ(=米)ディ”。半ケツは免れたが危なかった。

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                               「遺産が目当てで来たんでしょ?」
葬式での修羅場も「ある・ある」で現実味がある。音信不通だったのに、急に娘が現われ叔母は「遺産目当てだろう」と初めから決めつけていたのだ。「そんな遺産はいらない」と啖呵を切る娘(姉)。「遺産放棄」の念書まで書かされる。あとで、母親に「遺産なんかいらない、と啖呵を切ったよ」とメールを送ると、「さすが、わが娘」と安心する母親。
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        「気持ちはわかるが、火葬の最後のお別れまでいてくれないか。」
葬式から、娘の姉が持ち帰ったものとは・・・。かつて一度だけ万引きをしたことがあり母から強く怒られたのだが、「人生で二度目の万引きをした」というその「もの」とは・・・。母親が「それ、もらっていい?」と聞くや否や、それをなんと川に投げてしまう。
「ああ、スッキリした」と母親。
母親役の渡辺真紀子は、「愛のむきだし」「ヒミズ」などの個性派女優。
その長女役の柳英里紗は「シン・ゴジラ」にも出演しているが、328人のキャストの一人で気が付かなかったが、出演作品には「天然コケッコー」「グーグーだって猫である」「星守る犬」などがある。

「湯を沸かすほどの熱い愛」の監督、長編第1作から、なかなかやるな!(笑)。

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湯を沸かすほどの熱い愛」(2016)を見た。
昨年10月に劇場公開され、見た人の評判がよく、日本アカデミー賞では、最優秀主演女優賞宮沢りえ)、最優秀助演女優賞杉咲花などを受賞。「優秀賞」はそれぞれ5人いて、アメリカのアカデミー賞のノミネートのようなモノ。「最優秀」は一人で、昨年度の”女優部門を制覇”した作品だ。映画としての評価も、キネマ旬報の日本映画ベスト・テンでは7位にランクインした。
 
映画を見る前は、奇をてらったような少々気恥ずかしいタイトルだな、シングルマザーの肝っ玉母さんと娘の話かなと勝手に思い込んでいた。とんでもなかった。

映画が始まって、役者の名前もタイトルも一切なしで物語が進行。
2時間たって最後にタイトルが出る。”やられた!”と思うような衝撃(笑)。
評判通りスゴイ映画だった!
 
主人公の幸野双葉宮沢りえ)が、学校でいじめにあっている娘や、突然蒸発した夫や、偶然出会ったヒッチハイカーなど、自身と関わる全ての人々に接する姿勢が”熱く”泣かせるほどで、胸が詰まり、号泣の一歩手前だった。
 
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映画の冒頭、画面には湯気のごとく店主が蒸発しました。当分の間 お湯は沸きません。幸の湯という手書きの張り紙が映し出される。舞台は、銭湯なのだ。それで ”湯を沸かすほど”なのか。銭湯の女将さんが、戦闘モードで家族を勇気づける話だった。
 
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1年前、一家のあるじである幸野一浩(オダギリジョー)が家を出て行ってしまう。以来銭湯・幸の湯は閉まったまま双葉(宮沢りえ)と安澄(あずみ、杉咲花)母娘は二人で頑張ってきた。

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安澄は、高校2年の女子高生。性格が内気で、ほかの友達の輪には加わらず孤立していた。今日も自分の机を抱えるようにしがみつく。なぜかなと思えば、クラスの女子高生たち数人が、一人一人安澄の机を蹴っていく。
 
絵を描くのは得意のようで、教師からは褒められるが、クラスメイトは勝手に絵の具のチューブを安澄の服の上や髪に塗りたくっていた。教師から聞かれても、自分で塗ったと言い張る。
 
安澄の制服が盗まれる事件が起こる。
安澄の母・双葉が「逃げちゃあダメ。自分の力で立ち向かわないと」というと、安澄は「私は立ち向かう勇気なんてないの。お母ちゃんとは違う」と言い返す。「お母ちゃんと安澄は何も変わらないよ。」と励ます双葉。
 
制服がない安澄は、体操着で学校に行った。クラスメイトは、体操の時間じゃないよ、とイヤミを言ってきた。安澄の取った行動は、大胆だった。

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体操着を脱ぎ捨て、母親が万一のためにと買ってくれた”勝負下着”姿になったので、教師もクラスメイトも唖然としてしまう。「どうか、制服を返してください」安澄
いつのまにか、だれかがしばらくして教室に制服を投げ入れていた。
 
制服を着て家に帰ると母が待っていたが、母・双葉は驚きの声で「あ、制服。頑張ったんだ!」。細かいことは詮索しない母だったが「うん。お母ちゃんの遺伝子がちょっとだけあった。」と安澄は、一皮むけて成長したようだ。

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ところで、この母娘の間には、安澄の知らない秘密があった。
蒸発した夫を探偵を使って居場所を突き止めたり、何と9歳の鮎子(あゆこ、伊東蒼)という隠し子がいたり、様々なことが双葉の上に降りかかってくる。
 
しかも、ある日、いつも元気な双葉がパート先のパン屋で急に倒れてしまった。
精密検査の結果、肺、肝臓、脳にまでガンが転移していて、ステージ4の末期がんを告げられる。余命2−3か月と下された。気丈な双葉は残された時間を使って家族のために、生きているうちにやるべきことを着実にやり遂げようとする。

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安澄は、母から小さい頃に「手話を習っておきなさい。いつか役立つときがくるから」といわれていたという。その意味が後でわかるシーンがあるが、泣かせる。
 
夫が外に作ったという鮎子という9歳の少女が、幸野家で暮らすことになる。
その鮎子がいうセリフ。「これからはもっと一生懸命働きます。できればでよいですが、この家にいたいです。でも、まだ(いつか戻ってくると言い残し去っていった)ママのことを好きでもいいですか」というのだった。子役(伊東蒼)もうまい。
 
イメージ 3蒸発した夫のグータラぶりをオダギリジョーが自然体で演じている。約束は守らない。パチンコに一時間だけ行ってくるといって、1年間もいなくなってしまうのだ。

結婚するときに約束した、エジプトに行こう、店を改装しようという約束も守られていない。「日本しか知らずに死んでいくなんて、人生もったいない」と冗談めかして言う双葉。

双葉自身も幼いころ母に捨てられた経験がある。
探偵を通じて、母親を探し出すも「そんな子は知らない」と無視されてしまう。母親を演じているのがセリフもないワンカット出演だが、昨年11月に亡くなったりりィだった。
 
病院のベッドで双葉の「こんなにもスケールの小さいお父ちゃんに子供を託して死ねないわ」「死にたくないよう」と叫ぶような声は悲痛だった。
 
ヒッチハイクをしている若者(松坂桃李)は目標もなく旅していたが、双葉にしてみたら「時間を無駄にしているあなたの腐った時間に付き合わされると反吐(へど)が出る」ときっぱり。

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北海道から旅しているというのはウソで、一度も北海道に行ったことがないという。「北海道に行くことを目標にしたら」と双葉がアドバイスをすると「目標を達成したら、報告に行ってもいいですか」と返答が。「いいですよ、でも”早めに”来てね」(←余命いくばくもないので)もぐっとくる。

宮沢りえは「紙の月」の好演につづき「湯を沸かす〜」でも、死期が迫った鬼気迫る演技で女優根性を見せている。もはや日本を代表する女優の一人ともいえそうだ。

一方、その娘役の杉崎花は、出世作といえるのが、2013年1月より放送されたドラマ「夜行観覧車」。このドラマでは、鈴木京香の娘役で、家庭内暴力に荒れる娘役を好演。以降ドラマや映画に多数出演するようになった。

2014年、日経トレンディ主催の「2015年の顔」に選出された。
2016年、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」でヒロインの妹・美子を演じた。そ
して「湯を沸かすほどの熱い愛」では銭湯を営む一家の娘役を演じ、日本アカデミー賞ほか各映画賞の助演女優賞を受賞。最新作に「無限の住人」がある。焼き肉のCMでもなじみが深い。
 
そのほか、脚本、セリフもいろいろちりばめてあり、見ごたえのある映画だった。
 
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22年目の告白 - 私が殺人犯です - (2017)を見た。MOVIXさいたま(初回9:00)にて。最近、あちこちのブログで紹介されており、できるだけ目に入る情報を控えてみた。それで正解だった。「結末は絶対に言わないでください」「ネタバレはみないで」的な映画だが、ポスターがすでにネタバレしている。「欺かれる」?(笑)。
 
ということで、これから映画を見る人は、この記事も斜め読みしてください。

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この映画を見る前は、藤原竜也か、あの「藁の楯」の幼女誘拐犯か。
演劇でしごかれた大げさな演技か、くらいに思っていた。軽くみていたのだ。
それは見事に”いい意味で”覆された。絶叫したり、おおげさに泣き叫んだりする演技は、時としてウソっぽい。淡々と静かに語るところに俳優の演技・実力が見える。

ただ映画を見る前から、また映画が始まってからもある素朴な疑問があった。
犯人の年齢だ。22年前に殺人を犯した犯人が、その犯行当時20代半ばとすると、現在は40代半ばになっているはず。実年齢35歳の藤原竜也に不自然さはないのか。そうでなくても年齢の割に童顔で目が優しい。凶悪犯なのか。いろいろな”伏線”があってその疑問は解決されていったが。

まさか、まさかという展開が、少なくとも二度起こる。
 
映画の宣伝は、藤原竜也X伊藤英明の初共演による”ガチ”対決(犯人と刑事)の構図で行われているが、実はある”第三の”の存在が大きい。すべては、この男の”闇”の部分に光が当たっているのだ。
 
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1995年に起こった5件の連続殺人事件。犯行の手口の異常性と猟奇性で世間の注目を集めることになる事件を担当したのは牧村航(伊藤英明)。熱心な捜査の甲斐あって、犯人をあと一歩のところまで追いつめるも、その狡猾さに打ち負かされ、犯人を逃し、尊敬する上司(平田満)を殺されてしま

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そのまま事件は迷宮入りし時効を迎え
そして事件から22年後、突如当時の犯人が書いたという手記「私が殺人犯です。」が発行される。あの事件の犯人を名乗る人物(藤原竜也)が発表した手記に世間やマスコミは食らいつが、それがまた新しい事件や騒動の引き金となる。
 
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事件の時効について考えさせられる。
凶悪殺人事件の時効が成立されたとき、その被害者の絶望と怒り。
何十年も事件を追ってきた警察官たちの喪失感と無力感。

時効が成立して「私が犯人だ」と名乗り出た意図とは・・・。

映画は2012年に韓国で公開された映画私は殺人犯ですをもとに製作された。
私は殺人犯ですは韓国で270万人動員監督の入江悠が、リメイク実現に約
2年半の年月を費やして完成したクライムサスペンス

主な出演者:
曽根崎雅人:藤原竜也 (時効後連続殺人犯人を名乗り登場。告白本を出版)
牧村航:伊藤英明 (事件を追い続ける刑事。事件後、妹が行方不明)
岸美晴:夏帆  (被害者遺族の娘)
小野寺拓巳:野村周平牧村里香の恋人)
牧村里香:石橋杏奈 (牧村の妹)
春日部信司:竜星涼 (刑事。牧村の部下)
戸田丈:早乙女太一  (橘組・若手構成員)
滝幸宏:平田満  (22年前の牧村刑事の上司)
山縣明寛:岩松了 (被害者遺族。医者)
橘大祐:岩城滉一 (橘組・組長)
仙堂俊雄:仲村トオル  (事件を追及するジャーナリスト兼テレビキャスター)
 
・・・
それにしても、仲村トオルは、テレビでは「家売るオンナ」の不動産会社の屋代課長としてコミカルな一面を見せ、映画では「64 ロクヨン」(前・後編)にも出演し、今回の「22年目の告白」ではその役柄の広さを示していた。

今年の邦画では、まだ見ている作品が少ないが、後半に公開される作品を含めても、ベスト5には入れたい作品となった。よく練られた脚本だと思う。

それほど、”衝撃”は大きかった(←大文字にしたいほどインパクトがあった)。
 
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三池崇史監督の「一命(2011)を見た。仲代達矢主演切腹」(1962)のリメイク。

音楽・坂本龍一、主演・市川海老蔵という豪華スタッフ&キャストによる史上初の3D時代劇。原作は滝口康彦の「異聞浪人記」。

出演は、市川海老蔵のほか、瑛太、満島ひかり、役所広司、笹野高史、新井浩文、青木崇高、波岡 一喜ほか。

貧しい侍たちが、愛する者との暮らしを願って武家社会のしきたりに歯向かう姿を、絢爛な映像でドラマティックに描き出す。

(簡単なあらすじ)
戦国の世は終わり、平和が訪れたかのようにみえた江戸時代初頭、徳川の治世。   その下では大名の御家取り潰しが相次ぎ、仕事も家もなくし生活に困った浪人たちの間で“狂言切腹”が流行していた。

それは裕福な大名屋敷に押し掛け、庭先で切腹させてほしいと願い出ると、面倒を避けたい屋敷側から職や金銭がもらえるという都合のいいゆすりだった。
そんなある日、名門・井伊家の門前に一人の侍が、切腹を願い出た。

名は津雲半四郎(市川海老蔵)。家老・斎藤勘解由(役所広司)は、数ヶ月前にも同じように訪ねてきた若浪人・千々岩求女(ぢぢいわもとめ、瑛太)の、狂言切腹の顛末を語り始める。

武士の命である刀を売り、竹光に変え、恥も外聞もなく切腹を願い出た若浪人の無様な最期を・・・。半四郎は、驚くべき真実を語り出すのだったMovieWalker)

・・・
時代は1610代後半。テーマは「武士の面目」生活に窮する一部の浪人の間で流行ったという狂言切腹を扱っている。ひたすら悲劇が続く映画。

武士の面目でもある刀を売った瑛太と、刀を売らずに置いていた市川海老蔵、「武士に二言があってはならぬ」と武士の面目を貫こうとする井伊家の家老役所広司、武士の面目なんてバカバカしい、生きることが第一だと考えるようになった市川海老蔵

市川海老蔵は、瑛太が井伊家の庭で切腹させられる直前に妻子を助けてもらえるように懇願したことを井伊家家老役所広司)に問いただすシーンがあ

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妻子を救うため3両を乞う瑛太に対して、大勢の中の武士のうちの一人でも、同情・慈悲を持った武士はいなかったのか・・・と。このあたりの海老蔵の迫力はすさまじい。

さらにすごいのが、市川海老蔵と井伊家の大立ち回り。木製の刀で真剣を持った武士数十人と闘うのだ。「三十郎」の三船敏郎の大殺陣回りをも彷彿とさせる大迫力だった。

この作品の根底にあるのは「武士社会」「武士道」に対する疑念だ。
この物語の主人公・津雲半四郎もそうした「武士道」、武士社会のもつ「形式」の世界の中でに生きてきた。武士としての誇りとともに清貧な生活を送ってきた。

しかし、娘に子供(半四郎にとっては孫)が産まれ、そうした「人」としての自然の喜びに触れ、子供たちのために生きていこうとする欲求が生まれていく。

家族のためではなく「面目」「体面」「様式」のために生きていくことと、家族のために「3両を譲ってくれ」と物乞いする生き方のどちらが本来の在り方かを問う


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津雲は乱闘の最中、屋内にどうどうと据え付けられた「赤備え」の甲冑を見て、こうした武士の生きかたを喝破する。「武士の面目とは人身を飾るだけのものと存じます」

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市川海老蔵の映画はそれほど見ていなかったが、風格・貫録があるのには驚いた作品だった。大物感漂う役所広司もかすむほどだった。木の刀で切腹をしようとくり返し挑む瑛太の壮絶な姿もすさまじいものがある。

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三池崇史監督は、もともとやくざ映画や裏社会を描いた映画が多いが、「十三人の刺客」などの重厚な侍映画も印象に残る。意表をついた作品としては「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(2007)や「愛と誠」(2012)などがあり、「愛と誠」などはお気に入り作品の1本だ。

現在公開中の「無限の住人」のあと「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」が8月に公開される。
 
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