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fpdの「映画スクラップ帖」 (名作に進路を取れ!)
★「9月1日から「はてな」ブログに移りました。https://fpd.hatenablog.com/

書庫▶洋画2010〜17年

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イメージ 5ラブ&マネー原題:One for the Money2012を見た。お気楽ラブコメディー。原作は「ジャネット・イヴァノヴィッチの1994年の小説私が愛したリボルバー」。

主演のキャサリン・ハイグルという女優はあまり見たことはないが、「幸せになるための27ドレス」「男と女の不都合な真実」「かぞくはじめました」などでおなじみの近年ではラブコメの女王と言われているようだ。

ラブコメの女王といえば、反射的にメグ・ライアン、キャメロン・ディアスなどが頭に浮かぶが、古いようだ(笑)。
 
映画は一言でいえば、現代版、賞金稼ぎ(バウンティハンター)の話。
逃亡している容疑者リストから”賞金”のワリのいい対象を選び、捕まえてお金を稼ごうという女賞金稼ぎの主人公をキャサリン・ハイグルが演じる。

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その女賞金稼ぎが、これはというターゲットを見つけるが、その相手が高校時代の元カレであり、お金かラブのどちらを選ぶか、というラブコメ。キャサリン・ハイグルは、第33回ゴールデンラズベリー賞最低主演女優賞にノミネート
 
6カ月前にデパートの下着売り場をクビになったステファニー・プラム(キャサリン・ハイグル)は、金なし、貯金なし、ローンありのバツイチ女性。
 
お金に困ったステファニーは、保釈金立て替え業を営む従兄のヴィニーを訪れて、保釈中に法廷に出頭しない者を捕まえて保釈金の1割を報酬としてもらえるバウンティハンター(賞金稼ぎ)の仕事を紹介される。

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                   銃の使い方も徹底的に習う。

お金欲しさにバウンティハンターの仕事を引き受けることにしたステファニー・プラムの最初の仕事は、何と、殺人容疑者の刑事・ジョー・モレリ(ジェイソン・オマラ)だった。ジョーはステファニーの高校時代の元カレで、ステファニーはフラレたことで憎々しく思っていた男だった。

ステファニーは、ジョー・モレリの殺人容疑事件を調べていくうちに不審な点があることに気づいていく。そして、ラストではジョー・モレリは犯人ではないことが明らかになるのだった。
 
トラックには運び屋の死体、ドラム缶には売春婦の死体、殺し屋がやって来て格闘があり、警官ジョーまでやって来てと大立ち回り。

ステファニー・プラムはジョー・モレリをトラックに閉じ込めて彼を警察署まで連行。
3日後、ジョー・モレリはカップケーキを持ってステファニー・プラムの部屋を訪れ、ステファニージョーを部屋に入れる。

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実は、この”カップケーキ”は、ステファニーにとって、高校時代からの大好物だった! このカップケーキが効果的に使われている。誰かにとっての「ピザ」くらいに相当するかもしれない。

・・・
監督:ジュリー・アン・ロビンソン
原作:ジャネット・イヴァノヴィッチ 私が愛したリボルバー
脚本:ステイシー・シャーマン、カレン・レイ、リズ・ブリクシウス
音楽:デボラ・ルーリー
撮影:ジェームズ・ウィテカー
劇場公開:2012年1月26日
上映時間:91分

主な出演者:

■ステファニー・プラム(キャサリン・ハイグル
元デパートの下着部門の責任者。従兄のヴィニーが経営する保釈保証会社で、逃亡者を捕まえる仕事を請け負う。モレリと付き合っていたが、ある日突然連絡が来なくなり捨てられる。
■ジョー・モレリ(ジェイソン・オマラ
ステファニーの元恋人。警察官。殺人の罪を擦りつけられる。現在逃亡中。
■リカルド・マニョーソ(ダニエル・サンジャタ
通称レンジャー。最強の賞金稼ぎ。射撃の腕も超一流。ピッキングも得意。新人であるステファニーの面倒を見ることになる。
■ジミー・アルファ(ジョン・レグイザモ
ジムのオーナー。表向きは穏やかで人当たりのいい人物なのだが、裏ではヘロインの密輸に関わっており、殺人も厭わない残忍な人物。
■ルーラ(シェリー・シェパード
売春婦。危険を顧みずステファニーに情報を教えてあげる、親切で優しい人物。
■エディ・ガザラ(ネイト・ムーニー
ステファニーの旧友。トレントン警察の警部補。
■バーニー・クンツ(アダム・ポール
ステファニーのお見合い相手。家電店を経営している。
■コニー・ロゾリ(アナ・リーダー
ヴィニーが経営する保釈保証会社の社員。妹のティナはステファニーと同級生。
■ヴィニー・プラム(パトリック・フィッシュラー
ステファニーの従兄弟。保釈保証会社を経営している。結婚している。
■ベニート・ラミレス(ギャヴィン=キース・ウメー
14歳の頃からジミーのジムに通っている。裏でジミーと手を組み、ヘロインの密輸に関与している。暴力的な性格。目撃者を殺して無罪を勝ち取る、凶悪なレイプ犯でもある。
■メイザ(デビー・レイノルズ
    ステファニーの母方の祖母。自由気まま。

「雨に唄えば」のデビー・レイノルズが当時80歳で出演している。この映画のあと1本出演し、2016年12月に84歳で亡くなっている。


★★

気楽に気晴らしに見るには最適。

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インサイド・ルーウィン・デイヴィス/名も無き男の歌(原題:Inside Llewyn Davis2013)を見た。第66回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したジョエル、イーサン・コーエン監督によるドラマ。ストーリーを追うというよりも、60年代初頭の牧歌的なフォークソング音楽を聴くといった映画か。
 
フォークソングで有名な1960年代のニューヨーク・グリニッジビレッジを舞台に、音楽活動に奔走しながらも苦闘する、ほとんどその日暮らしの浮浪者に近いシンガー・ソングライターが過ごす1週間を見つめている。
 
出演は「ボーン・レガシーなどのオスカー・アイザック17歳の肖像」「ドライヴ」などのキャリー・マリガンなど実力派俳優が結集。コーエン兄弟ならではのユーモラスな語り口に加え、詳細に再現された1960年代フォークシーンの描写も見どころ。

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ピーター・ポール&マリーの歌唱で知られる別れの歌として馴染みのある「500マイル」のカバーや、滑稽なプロテストソング「Please Mr. Kennedy (お願い、ケネディさん)」等、様々なフォークソングを聴くことができる。

ボブ・ディランが出現する前の1961年のニューヨーク。売れないフォーク・シンガー・ルーウィン・デイヴィスの悲惨な一週間を描く。”ユリシーズ”という名前の猫が登場し、主演級の”名演技”を見せる。
 















予告編


映画は、うだつの上がらないフォーク歌手、ルーウィンの、不運続きの冴えない、一週間ほどの日々を描く。

ルーウィンは、定住する住居がなく、友人宅に居候を続ける。
コーヒーハウスで歌っても大した評判にならない。歌手仲間の女性を妊娠させてしまう。レコーディングの話来るが、自らの信念を貫いて、受け付けないぷーたろーで仕事を選べる立場かと苛立ちさえ覚える。

仕事を大物プロデューサーとのオーディションでも、金目当てのグループ・デビューは拒否。売れようと思えばそこそこの才能はあるのだが、売れようと積極的にこうとしない

とくに音楽に執着もないようで、食いつなごうとしての船員免許もあるが、免許証を紛失してしまう結局、コーヒーハウスで唄うしかない。時代は、どんどん、移り変わっていく・・・

コーエン兄弟が描きたかったのは、たとえ恵まれた状況ではなくても、人間としての誇りはあって、ルーウィンは、ダメ人間のように描いてはいるが、最後の最後まで誇りを失わないのだ。そこを描きたかったのだろう。

・・・
友人から預かった猫に逃げられてしまう。友人が猫を引き取りに行くと言うと、あす持っていくと答える。さあ困った。猫は見つかるのか・・・。

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コーヒーショップで元カノとコーヒーを飲んでいると、偶然窓から猫が歩いているのが見えた。追いかけていって捕まえ、翌日友人宅に届ける。飼い主の奥さんが、大声で騒ぐ。「これはうちの猫じゃない。タマ・タマがない。どこに・・・」(笑)。ルーウィンが連れてきたのは似てはいたがメス猫だった!

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イメージ 5下品な言葉も多い。ファ○○は「チクショー」「クソッタレ」、ファ○○・ユーは「クタバレ」「死ね!」。アスホー○は、「ゲス野郎」。日本語の方が語彙は豊富?(笑)。

主人公はコーヒーハウスで、弾き語りでフォークを歌うときに、必ず「古くて新しけりゃフォークソングだ」が口癖で、これが客の失笑を買い受ける。

コーエン兄弟の映画は、「オー・ブラザー!」以来、どうも肌に合わず、しっくりとこない。「インサイド・ルーウィン〜」は、かなり抑えた映画で、どうしようもないクズのような生き方の人間にも暖かい目を向けている、といった印象の映画だ。

キャリー・マリガンは、「ドライブ」や「華麗なるギャツビー」などほかの映画では、キュートな魅力を発揮している映画が多いが、この映画では、かなり意志の強い女性を演じている。
 
・・・
原題:Inside Llewyn Davis、2013、アメリカ
監督・製作・脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
製作:スコット・ルーディン
製作総指揮:ロバート・グラフ
撮影:ブリュノ・デルボネル
美術:ジェス・ゴンコール
衣装:メアリー・ゾフレス
音楽:T=ボーン・バーネット、マーカス・マムフォード
出演:オスカー・アイザック、キャリー・マリガン、ジョン・グッドマン、ギャレット・ヘドランド、F・マーレイ・エイブラハム、ジャスティン・ティンバーレイク、スターク・サンズ、アダム・ドライバー
上映時間:104分

☆☆☆


 
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人生はシネマティック!」(原題:Their Finest2016)をそのタイトルに惹かれて見た。
監督は17歳の肖像」のロネ・シェルフィグ。”ダンケルク”をテーマにした映画製作を題材にした英国製作の佳作。どちらかといえば地味な映画だが、映画ファンには見ごたえがある。
 
主演は「アンコール!!」や「007 慰めの報酬」でボンドガールを演じたジェマ・アータートン、「ハンガーゲーム」シリーズのサム・クラフリン、「マリーゴールド・ホテル」などのビル・ナイのほか、ジェレミー・アイアンズも言われないと気づかないほどだが出演原作は、リサ・エヴァンス2009年に発表した小説Their Finest Hour and a Half
 
クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」で脱出劇が描かれていたが、「人生はシネマティック!」では、ダンケルクで兵士を救出した姉妹の実話映画化に情熱を傾ける人々が描かれる戦意高揚というプロパガンダ映画というよりも、疲弊した国民に勇気を与えようとした映画づくりを描いている

旧式の手動式タイプライターを叩く小気味いい音、さらにさすが紅茶の国、大変な時も紅茶を飲んで一息つくといった英国人気質などの雰囲気もでている
  
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1940年、第二次世界大戦下のロンドン。
コピーライターの秘書として働いていたカトリン(ジェマ・アータートン)は、人手不足のため代わりにコピーを書いたところ、情報省映画局特別顧問のバックリー(サム・クラフリン)の目に留まる。

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そして、フランス・ダンケルクでドイツ軍の包囲網から兵士を救出した双子の姉妹の感動秘話を描き国民の士気を高めようとする新作映画の脚本陣に加入することになる

しかしベテラン俳優のわがままや、政府や軍部からの横やりなどにより脚本は二転三転。それでも困難を乗り越え撮影も大詰めを迎えた頃、カトリンたちに最大級のトラブルが起こる。
 
連日、ドイツ軍の空爆を受け、建物は無残に崩れ落ち、瓦礫が散乱した中を人々が行き交。映画館では、銃後を守る女性たちが、工場で銃弾を製造している様を描いた劇映画が映し出されていた。
 
朝まで100万発が必要だと言われ、やるしかないと女性たちが奮起する戦意高揚映画。情報省映画局の特別顧問バークリーは、劇場で観客の様子を観察していたが、受けは今ひとつ。お偉方からも苦言を呈されてしま

「国が元気になる映画を作ってくれないと困る。大切なのは”信憑性”と”楽観”だ」と言われ「ネタを探します」と答えるバークリー。
 
そんな時、コピーライターの秘書をしているカトリンが情報省映画部を訪れていたときに、徴兵されたライターの代わりに書いた広告コピーがバックリーの目に留まり、彼女が新作映画の脚本家としてスカウトされたのだった。
 
映画部は「ダンケルクの闘い」を次の映画の題材にしようと考えていた。
追い詰められた英仏兵を助けた民間人の中に双子の姉妹がいたという新聞記事を見た映画部はカトリン取材に行かせ

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出かけてみると、双子は彼女がマスコミ関係者でないのを確かめて、部屋にあげてくれた。彼女たちは、実際は途中でエンジンが停まり、ダンケルクにはいけず、先行の船に溢れかえるように乗っていた兵士たちを乗せただけだと語る。
 
新聞が大げさに書いたので父が怒っているとも語る
しかし、彼女たちはその時のエピソードを楽しそうに語るのだった。兵士のカバンに犬が入っていてびっくりしたこと。フランス兵がお礼のキスをしてきたことなど。
 
よそ者が嫌いな父が戻ってくるのではないかとそわそわしながら、双子はカトリンに、映画部から来たのならロバート・ドーナットに会ったか?と楽しげに聞いてきた。会っていないと応えると、ヒッチコックの三十九夜」(原題:The 39 Steps、1935)に出演したドーナットのブロマイドをみせてくれた。映画の話しになると生き生きしだす二人だった
 
カトリンは、スペイン戦争で足を負傷し空襲監視員を務めながら絵を描いている夫、エリス(ジャック・ヒューストン)と暮らしていが、エリスはカトリンに、ウエールズの故郷に帰れと言いだす。
 
自分だけなら友人の家に泊めてもらって絵を描くことも出来るというエリス
収入が少ないのが理由とわかっているので、カトリンは「私が稼ぐわ」と言い、脚本の仕事をなんとしても成功させようと決心する
 
カトリンは企画会議で、双子の姉妹が語ったエピソードを紹介する。”信憑性”と”楽観”のある企画だと評価され、映画化することが決ま

カトリンは、バックリーとレイモンド・パーフィット(ポール・リッター)の3人の共同で脚本を書き始めところがいきなり情報省のフィル・ムーア(レイチェル・スターリング)に呼び出され

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                 脚本の修正を迫るムーア(右)

姉妹が乗る船「ナンシー号」のエンジンが故障したというエピソードが、英国が誇る技術力の威信を傷つけるから脚本を直せというのだ
 
それならスクリューに何かはさまったことにすればいいと彼らは次々とアイデアを出し、情報省を納得させた。キャラクターの肉付けも次第に出来上がっていく
 
しかしまたもやクレームが入。姉妹は実際にはダンケルクに行っていない 
英国海域さえ出ていない事実と違うというの
 
これは「プロパガンダでしょう?」とバックリーは上層部を説得し、企画は続行となが、企画会議ではこのことを隠していたカトリンに対して、バックリーは「われわれまで騙すな」と強い口調で忠告する
 
最初は女性の台詞だけを書いてもらうとカトリンに言っていたバックリーだったが、カトリンはバックリーが思った以上の実力があることに気付
 
カトリンの方もバックリーに対して、最初は高圧的だと感じていたが、精力的な仕事ぶりを見て、だんだんシンパシーを感じ始めていった・・・

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この映画の魅力は、映画製作の裏側についての進行状況や、セリフのやりとりの面白さが描かれていくこと。映画の冒頭で、映画製作会社の幹部の女性が「脚本1頁は、映像1分、フイルム80ヤード(約73メートル:1ヤード=91.4センチ)よ。監督がトイレの紙みたいに使わなければ」という。
 
脚本に関しては「これが映画だ。現実から退屈な部分を削る。事実と真実は違う。何よりもストーリーが優先」。映画のストーリーの骨格について、黒板の上で「スタート」と「結末」を決めて、その間に「犬」「ダンケルク」「船のエンスト」「叔父の死」とあとは隙間を埋めるだけ、といった会話が交わされる。

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船のスクリューに何かが挟まったシーンで、人が海中に潜ろうとするときに「エロール・フリンみたいに立ち向かって!」と檄が飛ぶ。映画ファンには馴染みのあるエロール・フリンは、1933年にオーストラリア映画で映画デビュー。1930年代、40年代と、活劇映画で勇敢に正義をもって悪に立ち向かうキャラクターを演じ人気を集めた

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カトリン映画館に完成した映画「ナンシー号の奇跡」を観に行くと、感動して涙を流している人々の姿があった隣の帰還兵は、「2回見ると笑える」といい、右隣の女性はもう5回も観たと言い「私たちの映画よね!」と興奮を隠せない何度も観ている人たちがいるということ。帰還兵はカトリンの職業を尋ねた。カトリンは空襲監視員よ、と答えた。
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モデルとなった双子の姉妹たちも映画の出来栄えに喜んでくれ日々励んでいるという。カトリンは再びタイプライターの前に座。フィルが声をかけてきた。「ハッピーエンドにね!」「わかっているわ」カトリンは微笑むとタイプライターを矢のような速さで打ち始めた。
 
映画製作を題材にした映画と言えば、雨に唄えば(1952)「映画に愛をこめて アメリカの夜(1973)ゴダールの軽蔑(1963)脚本家を描いた作品ではビリー・ワイルダーのサンセット大通り(1950)最近ではトランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015)などがある。「人生はシネマティック!」もこれら名作に負けないほどの作品に仕上がってい

原題は、バックリーの劇中にもあった言葉「人生の一時間半を捧げる最もふさわしい作品」から来ている

主な出演者:
ジェマ・アータートン - カトリン・コール (主人公:コピーライター秘書から脚本家へ)
サム・クラフリン - トム・バックリー  (英国情報省映画局特別顧問)
ビル・ナイ- アンブローズ・ヒリアード/フランク
ジャック・ヒューストン - エリス・コール (カトリンの夫:空襲監視員)
エレン・マックロリー - ソフィー・スミス
ポール・リッター - レイモンド・パーフィット (英国情報省映画部の幹部)
エディ・マーサン - サミー・スミス
レイチェル・スターリング - フィル・ムーア  (英国情報省)
リチャード・E・グラント - ロジャー・スウェイン
ヘンリー・グッドマン - ガブリエル・ベイカー
クローディア・ジェシー - ドリス/リリー
ステファニー・ハイアム - アンジェラ/ローズ
ナターリア・リュミナ - ミュリエル、エリスの友人。
ジェレミー・アイアンズ - 軍の幹部
ジェイク・レイシー - カール・ランドベック/ブラニガン
  
脚本に焦点を当てている映画作りのため、セリフもシャレている。
ラストに見せる映画が持つ救済力にもうならせられる

☆☆☆

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ナチスの犬」(原題:Suskind(ススキント=人名), 2012、オランダ)を見た。
ナチス占領下のオランダで1,000人のユダヤ人を救おうとしたドイツ系ユダヤ人の戦争ドラマ。

重厚な人間ドラマであった「シンドラーのリスト」に近い。残酷なシーンはほとんどないが内容では負けていない。主人公は、拘留されたユダヤ人を輸送する任務に当たるが、輸送列車の向かう先が収容所ガス室だと知った彼の決意と葛藤の実話。

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映画の冒頭、タイプライターを叩く音をバックにテロップが流れる。
「1942年、ドイツ占領下のオランダ。オランダ系ユダヤ人は公園、レストラン、学校への出入りを禁じられた。自由を奪われ迫害されながらも、彼らは最悪の事態を免れるため屈辱を甘んじて受け入れた」。映画のラストには、「差別と迫害に苦しむすべての人々に捧ぐ」とある。

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ドイツ軍にユダヤ人をドイツに輸送した後は労働をさせる。そのように言われて子供を取り上げられる母親たちの不安。ナチスは、ユダヤ人の子供は将来敵になると容赦はしなかった。

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主人公のドイツ系ユダヤ人ススキントは、ナチスの将校たちが、女たちが舞台でスカートをまくりあげてラインダンスなどを踊るオランダ劇場の支配人であることと、移送任務にあたることでアウシュビッツ行きをまぬがれていた。

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イメージ 6「ユダヤ人評議会」という組織があったが、これは(収容所への)”移送”を免れる人物の選考を行っていた。「移送免除証明書」を発行していたが、実質上はナチスの奴隷のような組織だった。

ユダヤ人評議会の長老たちは、ナチ親衛隊とも仲良くしているようで、収容所送りのリスト作成を作成していた。
ドイツ人は上官将校の命令で数だけをこなすことに関心があって、実際に誰をリストに入れるか入れないかは評議会が決めている、といった事情が皮肉っぽく描かれている。

上半身裸の男たちが、溶鉱炉のようなところで、労働を行っていたが、そこで「卍」の鉄を作っていたりしている。そんな中、ススキントは、あるとき、労働させられるというのは建前であって、”死の列車”に乗せるリストを自分が手伝っていることに気づき、そこから救出作戦に命をかけて取り組むことになる。

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小さな子供や赤ん坊をバッグ、トランク、麻袋などの中に隠し、ナチスの手から守ろうとするシーンが凄まじい。「捨て子は全てユダヤ人とみなす」というナチス。

収容所へ送る人数のノルマ達成のために、見つかった赤ん坊は、”死のリスト”に書き込まれ、ラグビーのボールのように列車の中に投げ込まれる。人名リストと実際の人数との数合わせ。

学校の廃校舎に匿った13人の子供の数の赤ん坊の人数分の人形を抱えて列車に載せられる母親たち。 親子が離ればなれに引き裂かれる現実の厳しさを描いている。

戦争シーンやアウシュビッツのガス室などのシーンはないものの、歴史的な事実に報われない虚しさが残るが、最後にはやや救われるシーンもある。

映画の予告編で雰囲気が伝わる。













予告編

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オランダ映画はあまり馴染みがないが、監督のルドルフ・ヴァン・デン・ベルフ(1949年〜 )は、オランダの映画監督、脚本家。1982年より30年にわたってドキュメンタリーや劇映画を制作。2010年9月に監督8本目となるフィーチャー映画「Tirza」が公開されたが、第83回アカデミー賞外国語映画賞のオランダ代表に選ばれたが、ノミネートには至らなかった。

監督作品:
「アイリーンを探して」 Looking for Eileen (1987) 監督・脚本
「Evenings」 (1989) 監督
「ザンガディクス」 De Johnsons (1992) 監督
「異常犯罪心理捜査」 In The Cold Light Of Day (1996) 監督
「For My Baby」 (1997) 監督・脚本・原案
「アムステルダム 恋の旅」 Snapshots (2002) 監督・脚本
「Tirza」 (2010) 監督・脚本
「ナチスの犬」 Süskind (2012) 監督・脚本


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ハイヒールを履いた女」(原題: I, ANNA, 2012、劇場未公開)を見た。
イギリス、ドイツ、フランス合作。1時間33分。

ある殺人事件の鍵を握る謎の女と、彼女に惹かれていく刑事のサスペンスミステリー映画。「さざなみ」のシャーロット・ランプリングユージュアル・サスペクツ」「仮面の男」のガブリエル・バーン共演
 
・・・
夫と離婚したアンナは、一人娘に勧められてお見合いパーティに参加する。
そこでジョージという男性と意気投合して彼のマンションで一夜を過ごすが、ジョージは翌朝死体となって発見される。ジョージを殺害したのはアンナなのか。彼女に心惹かれる刑事のバーニーは密かに尾行を開始するが
 
監督・脚本を担当したバーナビー・サウスコームはシャーロット・ランプリングの実の息子。本作監督デビュー

監督:バーナビー・サウスコーム 
出演:シャーロット・ランプリング(アンナ・ウェルズ)、ガブリエル・バーン(バーニー・リード)、エディ・マーサン(ケヴィン・フランクス)、ラルフ・ブラウン(ジョージ・ストーン)、マックス・ディーコン(スティーヴィー・ストーン)、ほか
 
映画のオープニング・シーンでクレジット(出演者)が出たあとに、映画タイトルの
I, ANNA」と出るが、2つ目の「N」がくるりと向きを変え、後ろから見たような文字になる。これは主人公の「アンナ」がどこか”ヘン”ということを暗示したものか。

・・・
ロンドンの街中。公衆電話ボックスに入ったアンナ・ウェルズシャーロット・ランプリングが、元夫のサイモンに電話をかけている。彼女は娘のエミーと孫のキアラも一緒に会いましょうと提案するが、サイモンの返事は芳しくなかった気落ちした表情で受話器を置くアンナ

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場面は代わり、アンナが1人でお見合いパーティの会場に来てい
アレグラという名札を胸につけたアンナはジョージ・ストーンと名乗る男性に声をかけられ。2人の会話は弾み、アンナはジョージの自宅マンションへついて行。しかし翌日、頭部を強打されたジョージが部屋で死亡しているのを隣人が発見。
 
通報を受けた刑事のバーニー・リードが現場に駆けつけ
バーニーはそこでアンナとすれ違アンナはエレベーターに忘れた傘を取りに来ていたのだった。一言二言、言葉を交わしただけでアンナに惹かれたバーニーは、電話ボックスから誰かに電話を掛けているアンナの姿を遠くから見つめ。アンナの履いている靴は赤かった。
 
アンナは帰宅するが、なぜか腕に激痛が走。理由は思い出せない
警察がジョージ殺害の容疑者を捜す中、バーニーはアンナの車のナンバーから彼女の身元を調べ
 
警察はジョージの元妻ジャネットを訪ね
ジョージとジャネットの間にはスティーヴィーという16才の息子がおり、警察はジョージの死にスティーヴィーが関係しているのではないかと考えた。
 
一方、バーニーも独自にアンナを尾行し始め
尾行の間も、頻繁にアンナは電話ボックスから誰かに電話してい
デパートの寝具売り場で働いているアンナ。仕事中、彼女の脳裏に血まみれで横たわるジョージの姿がフラッシュバックする
 
帰宅すると、一緒に暮らしている娘のエミーが孫のキアラをベビーカーに乗せて帰ってき。エミーはお見合いパーティはどうだった?とアンナに尋ねが、アンナは失敗したわと答え
  
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アンナを尾行するバーニーは、アンナが出向いたお見合いパーティに参加者のふりをして紛れ込。ダンスをし語り合った2人。アンナの目に、バーニーとジョージの姿が重なって見え
 
警察ではバーニーの同僚フランクスがジャネットとスティーヴィーを尋問するが、2人は事件への関与を完全否定。アンナと夕食を共にしたバーニーは、実はお見合いパーティの前にも君と会っているよと打ち明けが、アンナは全く覚えていない

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バーニーの単独行動に不信感を抱いたフランクスたちは、アンナの経歴を調べ。アンナが事件に関係していると確信したバーニーは、アンナの家を訪れる。アンナはうろたえて泣き出し、全てを思い出す。
 
あの夜、ジョージに乱暴に襲いかかられたアンナは、部屋にあった美術品で彼を殴り殺していたのだった
 
アンナの部屋を見渡したバーニーは、全てを理解する
エミーやキアナと暮らしているというのはアンナの妄想だった
アンナのエミーての電話は、全て自分の留守電に掛けられていたの

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バーニーはジョージのマンションへアンナを連れて行。ジョージを殺害した部屋に
1人足を踏み入れたアンナは、そこで過去の自分の姿を見
 
サイモンとの離婚のショックで、子守をしていたキアナからうっかり目を離してしまったアンナ。それが原因でキアナは交通事故死を遂げ、以来エミーとも離れてしまっていたのだった
 
そんな哀しい過去を思い出したアンナは、そのままジョージの部屋の窓から飛び降りようとする。しかしそこへ飛び込んだバーニーがアンナの腕をつかみ、なんとか思い留まらせ。アンナはバーニーの胸に顔を埋め、大声で泣き出すのだった
 
・・・
ストーリーの前後が錯綜して、時系列通りに進まなかったり、現実と妄想や回想が入り混じったりで、やや混乱するが、点と点がやがて線になって結びついていく。サスペンス・ミステリーの常套手段。

孤独によって一人の女性が精神的にも破壊されていく姿を描いている。
ラストシーンでのランプリングの演技が見所。

この映画の当時、シャーロット・ランプリングは60代の後半だが、170センチとスタイルが良く、見合いパーティに参加しても男を惹きつける魅力を持つ。
 
タイトルとシャーロット・ランプリングの主演ということで見たが、映画館で見るには、やや不満といった映画かも知れない。
 
★★


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