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fpdの「映画スクラップ帖」 (名作に進路を取れ!)
★「9月1日から「はてな」ブログに移りました。https://fpd.hatenablog.com/

書庫▶洋画2010〜17年

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スリーデイズ」(原題:The Next Three Days, 2010)を見た。
「クラッシュ」(2004)の監督・脚本家としてアカデミー賞を受賞したポール・ハギスの監督・製作・脚本ということで見たが、アクションも少なく前半は平凡で、後半にサスペンスタッチに変わる脱獄映画。

主演はラッセル・クロウで、この映画にも出演しているリーアム・ニーソンの「96時間」シリーズのようなキレがなかった。

妻が無実だが殺人容疑で逮捕され、しかも、きわめて不利な状況証拠のため殺人罪が確定。その妻を救おうと、脱獄を何度も成功させたプロからノウハウを学び、アメリカと犯罪者引渡し条約を結んでいない国への一家ぐるみの脱出を目指し、入念な脱獄計画を練るというストーリー。
 
・・・
ドン・キホーテなどを講義する大学教授のジョン・ブレナン(ラッセル・クロウは愛する妻子とともに幸せな毎日を過ごしていたが、ある朝警察が突入して妻のララエリザベス・バンクスが殺人の容疑で逮捕されてしまう。

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3年がたち、ジョンは一人で息子を育てながら、妻の無実を証明するため懸命に奔走していた。裁判でララに不利な証拠が提出され、覆ることなく遂に殺人罪が確定する。絶望し、獄中で自殺未遂を起こしたララをみてジョンは決断を下す。「彼女の人生と家族の幸せを取り戻す」それは命を懸けた決断だった。
 
ジョンは生活の全てを犠牲にし、孤独や恐怖に苛まれながら、脱獄経験者の「日常と違う動きを観察する」という忠告を聞きパピヨンのような、綿密な脱獄計画を練り上げていく。偽のパスポート、免許証、社会保障ナンバーなどを手に入れる。

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           受刑者となった妻に面会するジョン(ラッセル・クロウ)。

ララの移送までのわずか3日(原題:映画のタイトル)しかない。
不動産を売ることにするが、時間がかかり、銀行強盗まで考える。金のために麻薬密売人を襲撃。自家用車の2代目プリウスから脱獄計画を嗅ぎつけた警察はジョンの周囲に捜査の手を伸ばす。
 
難攻不落のピッツバーグの刑務所から大学病院への移送が始まる。
救急車を襲うが、脱獄に反対するララを説得しながら地下鉄などで逃走。
動物園パーティに行っている息子と合流し、車で逃走。ハイチに向かうとゴミ袋で見せかけてベネズエラに向かう。一方で無実の証拠となるはずだったボタンも失われるWiki)
 
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2008フランス映画すべて彼女のために」のリメイク主人公の妻ララは、無実で投獄され、状況証拠に固められて死刑を宣告されてしまう不運に襲われる。

夫がすべてを投げ打って、脱出させる計画を図る。
道路、空港など警察網が張り巡らされる中、脱出できるのかというところが見所。
各検問所では、大人2人と子供1人の3人連れを中心に取り締まられるのだが、このピンチを抜け出す方法が、面白い。
 
教師の主人公が、普通に拳銃を持って銃撃戦も見せるのだが、アクションとしては中途半端で残念。ラッセル・クロウもさえないおっさんといった印象。妻役のエリザベス・バンクスは「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「スパイダーマン」「ブッシュ」などに出演している。
 
★★


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クリント・イーストウッド監督の「ヒアアフター」(原題:Hereafter、2010)を見た。
この映画は、日本では2011年2月19日からワーナー エンターテイメントジャパンが公開していたが、直後の3月11日に発生した東日本大震災を受けて、3月14日に、同日限りで上映中止された作品だった。大津波のシーンが日本に起きた震災を連想させることや震災の状況を配慮しての判断だという。

イーストウッドは2008年に「チェンジリング」「グラン・トリノ」を撮り、翌2009年に「インビクタス/負けざる者たち」(原題:Invictus)を監督。
それに続くのが「ヒアアフター」だった。

この映画のあとにも現在まで、すでに6本の監督作品が公開されているが、現在は4度目のリメイクとなる「スター誕生」(原題:A Star Is Born)の公開が控えている。この5月には88歳になるが、現在世界の映画界では最も尊敬されている監督の一人と言われる。

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この映画はまったく無関係な3つのドラマが同時進行する。

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一つは、フランスの女性ジャーナリストでテレビキャスターのマリー(セシル・ドゥ・フランスのストーリー。マリーは、津波にのまれた時に臨死体験を経験。その時に見た不思議な光景を忘れることができずにいた。

二つ目は、イギリスの少年マーカスジョージ&フランキー・マクラレンの話。マーカスは、愛する双子の兄を亡くしてしまった悲しみから立ち直れず、兄と再会することを望んでいた。

三番目は、主人公であるアメリカ人ジョージ(マット・デイモンの話。ジョージはかつて霊能者として知られた人物だが、次第に自らの才能を嫌悪、その才能を用いずに生きていこうとする。

全く別々の3人が、ある日ロンドンで出会うことになるのだが・・・

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臨死体験をしたパリ在住のテレビキャスター(セシル・ドゥ・フランス)は、あの体験がいったいなんだったのか、仕事もそっちのけで追及を始める。
 
サンフランシスコで静かに暮らす男(マット・デイモン)は、じつは本物の霊能力者だったが何もかも見えてしまう事に嫌気がさし、今では「仕事」から手を引いている。ロンドンに住む少年マーカス(ジョージ&フランキー・マクラレン)は、あるとき大好きな双子の兄に降りかかった運命を前に、ひとりで立ち向かうことになる。

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「ヒア アフター」、人の死を扱っているが、実際には「生きること」をメインテーマにしている。これは、「愛する家族の突然の死」を体験した人々を癒す作品でもある。日本では、晩年の丹波哲郎が死後の世界を描いた「大霊界」等があったが「ヒアアフター」にはアメリカ的な考えが貫かれているようだ。
 
製作総指揮スティーヴン・スピルバーグということで、映画の冒頭の津波のシーンは、パニックスペクタクルのド迫力だった。映画のテーマとしては地味だが、予備知識なしで一度は見ておくべき映画かもしれない。

日本映画では「ツナグ」では、死者に一度だけ合わせてくれる案内人が描かれた。「黄泉(よみ)がえり」では、死人が黄泉(よみ)から蘇る超常現象が描かれていた。

「ヒアアフター」では霊能者が、家族など近親者を亡くした人の手を握ると、瞬間的に閃光がフラッシュされ、死者が生き残った者に伝えたいことが霊能者にわかり、それをメッセージとして残された人間に伝えるというものだ。大抵は、落ち込むことなく元気に生きろと勇気づける言葉なのだが・・・。

画面の”絵的な”映像面では素晴らしいものがあった。

蛇足だが、オールタイム映画投票(洋画)で、たっふぃーさんが「ヒアアフター」と「ビリディアナ」(いずれも未見)に10点(爆弾)を献上していたので取り寄せていた。次は「ビリディアナ」だ!(笑)。

☆☆☆


  
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アウトレイジ 最終章」(2017)を見た。池袋・新文芸坐にて。
奇しくも2日前に亡くなった大杉漣の遺作となってしまった。作品は、北野武監督による、裏社会の男たちが繰り広げる血で血を洗う激しい抗争の行方を描いたバイオレンスアクションのシリーズ第3作
 
「アウトレイジ」「アウトレイジ・ビヨンド」で終わりかと思ったら、”バカヤローコノヤローの連発”でもうひと稼ぎを狙ったのか、今回は、血気盛んな男たちの戦いは日本国内だけでなく、韓国にも飛び火し、国際的な抗争劇へと発展する。

出演は、西田敏行光石研、白竜、名高達男といったおなじみの面々に加え悪役として映画「凶悪」で凄みを見せたピエール瀧大森南朋らが新たに参戦している
 
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日本の二大勢力だった関東山王会と関西花菱会の巨大抗争後、韓国に渡った元大友組組長・大友(ビートたけし)は、日韓を牛耳るフィクサー張(チャン)会長(金田時男)の下で市川(大森南朋)ら手下を従え、済州(チェジュ)島の歓楽街を裏で仕切っている。
 
ある日、買った女が気に入らないと日本のヤクザからクレームが入る。
クレームの主は花菱会直参幹部・花田(ピエール瀧)だったが、女を殴ったことで逆に大友から脅されて大金を請求される。
 
花田は側近たちに後始末を任せ、ひとり日本に帰国する。
後始末を任された側近が張会長の若い衆を殺害してしまい、激怒した大友は日本に戻ろうとするが、張会長に制止される。

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            古参幹部をまとめようとする新会長(大杉漣)だが・・・。

山王会を実質支配下に収める花菱会の新会長の座には、前会長の娘婿で元証券マンの野村(大杉漣)が就いていた。金さえ稼げれば何でもありという野村のやり方に、古参幹部の若頭・西野(西田敏行)は敵意を燃やしていた。

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        会長の証券マン出身のくせが抜けず、会議が多いと不満げな幹部たち。
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        会長を追い落とせば若頭にすると持ちかける現若頭・西野(西田敏行)

西野を厄介払いしたい野村は、若頭補佐・中田(塩見三省)に若頭の跡目を取らせようと手を回すが、本心は二人を揉めさせ、いずれまとめて捨ててしまう算段だった。
 
一方、花田が張会長率いる巨大グループを敵に回したことを知った西野は、花菱会の会長代理として、花田を連れて張会長に詫びを入れに行くことにするが、その裏には大金を稼ぐ花田の金をむしり取ろうという魂胆があった。
 
野村は自分の地位を守るため、この西野の行動を利用しようとするが、野村の思惑に勘づいた西野も奇策を講じる。
 
花菱会と張グループの揉め事の裏で、野村と西野の覇権争いが始まり、事態は張会長襲撃にまで発展する。張会長の身に危険が及んだことを知った大友は、張会長への恩義に報いるため、また殺害された若い衆と、過去の抗争で殺された兄弟分・木村の仇を取るため日本に戻る決意をするMovieWalker)
 
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昨年秋に公開された映画だが、ヤクザ組織の新会長役で、大杉漣が出演している。前会長の女婿で、証券マン上がりという設定だが、従来からの古参幹部に喝を入れるが、幹部のほとんどは面従腹背で、下克上も風雲急といった状態。
 
この映画の面白さ、見所は強面の役者のオンパレード。また、その怒号の応酬とバイオレンスが凄まじい。特に西田敏行がドスが効いた演技を見せる。

イメージ 6一方で、名だたる強面俳優たちの仲間入りを果たしたのがピエール瀧両肩に掘られた入れ墨姿で吠えるような顔は、強面おじさんたちの中でも群を抜く恐ろしさ。しかも今回は、変態おじさん役でもある(笑)。       
強面である一方、組みの組織では、補佐的な雑魚といった面があり、小心なところがコミカルでもある。         ↑怖っ。
第1作・2作で生き残ってきたヤクザのイメージ 7若頭補佐で色の入ったメガネの奥から凄みを見せる塩見三省は、”本物か?”と思われるような怖さを持っている。
主要人物が、次々に銃弾に倒れて死んでいき、ついには、大友(ビートたけし)も、ショッキングな方法で自害し、映画が終わる。
警察組織とヤクザ組織の馴れ合い、警察の正義とは何かなども描かれている。このシリーズも3作品で、”最終章”となったが、やや寂しい印象もある。
大杉漣さんのご冥福を祈ります。
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(池袋・新文芸坐にて、2月23日)
★★
  
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マンチェスター・バイ・ザ・シー」(原題:Manchester by the Sea2016)をようやく見た。主演のケイシー・アフレックが第89回アカデミー主演男優賞を受賞。映画は脚本賞も受賞した。 
 
ある事故をきっかけに心を閉ざした男が父を亡くした甥との生活を通して過去のつらい記憶と向き合っていくドラマ。友人もおらず、他人とのコミュニケーションが取れない主人公が、なぜ人間を遠ざけることになったのかの理由が徐々に明かされていく。その想像を絶する経験が余りにも辛く、その原因を起こした罪を背負う生き様が描かれる。
 
雪景色の港町の風景も素晴らしく、背景に流れる音楽も素晴らしい。
しんみりさせるような地味な映画だが、主人公の過去の明るかった時と現在の落ち込んだ状況が交互に映し出される映像にも引き込まれる。
 
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のジョーが操縦する漁船に乗り、まだ幼い甥のパトリックとリーが仲良く釣りをしている。ボストン近郊のアパートで、住み込みの便利屋として働くリー・チャンドラー(ケイシー・アフレック)。アパートの配管工事や電球交換、道路の雪かきなど雑用に追われる日々。暗い過去を持つ彼は愛想も悪く、失礼な言動も目立つため住民としばしトラブルになることも…。
 
仕事の後、バーへ行っても話しかけてきた女性にそっけない態度をとり目が合った男性客には喧嘩をふっかける始末。そんなやさぐれ者のリーが、故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーにいる仲の良かった兄のジョー(カイル・チャンドラー)が病院に運ばれたという電話が入
 
車を飛ばして病院に駆けつけると、ジョーは1時間前に亡くなっていた。
ジョーは過去にも心臓発作を起こして医師から余命宣告を受けていたため覚悟はしていたが、突然のことで混乱。
 
ジョーの遺体に別れを告げたリーは兄の息子で甥のパトリック(ルーカス・ヘッジズ)のもとへ。車の窓から見えるこの町の風景に過去の記憶が次々と思い出され
 
アイスホッケーの練習中だったパトリック。彼も心の準備ができていたようで父の訃報に取り乱すことはなかった。パトリックを病院に連れていき ジョーの遺体と対面させた後、車で帰宅。

今夜はリーも泊まっていくことに。パトリックも悲しみを紛らわすため
友人を家に呼び、彼女を家に泊めた。翌日、リーはパトリックを連れて兄の遺言書を保管している弁護士の元へ出向く。そこで意外な事実を聞かされ
 
リーがパトリックの後見人に指名されておりこの町に引っ越すための費用まですでに準備してあった。兄から何も聞かされていなかったリーは弁護士に「後見人なんて無理だ」と告げもし自分が断った場合、パトリックには近親者がいないため(この時点で実の母親とは音信不通)リーは戸惑いながらも後見人を引き受け。リーは父を亡くしたパトリックとともにこの町で新たな一歩を踏み出すことができるのか?

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リーは自分が暮らすボストンにパトリックを呼ぶことを提案するがパトリックにとっては友達や彼女、生活のすべてがこの町にあるためここを離れたくない。また、ジョーが遺した自宅や漁船の処分を巡っても2人は揉めてしま
 
しかし、リーにはどうしてもこの町で暮らしたくない理由があった…。
リーもかつてはこの町で家庭を持っており妻と3人の子供と幸せに暮らしていた。
 
しかし、自分の不注意で自宅が火事になり眠っていた子供たちを焼死させてしまうつらい体験をしていたのだ。警察での事情聴取の際、警官から拳銃を奪って自殺を図るほど自分を罰しようと苦しんでいた。
 
この火事が原因で夫婦仲もギクシャクし妻のランディ(ミシェル・ウィリアムズ)とも離婚。家族との思い出がつまったこの町を離れ、逃げるようにボストンに移ったのだった
 
ジョーの葬儀が行われる春までとりあえずリーはこの町でパトリックと暮すことにした。そんな時、パトリックが音信不通だった母親と密かにメールでやり取りしていることをリーは知
 
実の母が後見人になれないかパトリックに様子を見に行ってもらが母親や再婚相手との気まずい距離感に後見人を頼むのは無理と判断。
 
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ある日のこと、リーは町で偶然元妻のランディと出会
新しい夫との間に生まれた男の子をベビーカーに乗せていた。この場から立ち去りたいリーを制止してランディは謝罪の言葉を述べた。
 
「”あの時は自分のことで精一杯であなたの心の痛みまで理解してあげられず散々責めてしまってごめんなさいもうあなたのことは恨んでいないしまだあなたを愛している」とランディの涙ながらの謝罪に感謝しつつもリーは逃げるようにその場を立ち去
 
動揺が収まらないリーは近くのバーへ。わざと他の客因縁をつけ、殴り合いに。友人のジョージが止めに入たがリーは顔面から流血。
 
ジョージの家で彼の妻から手当を受けている最中 こらえていた感情が一気にあふれ出しリーは声をつまらせて泣き出した。帰宅したリーは、キッチンでトマトソースを温めていたがうっかりうたた寝をしてしま
 
すると、死んだはずの娘たちが「パパ、私たち燃えているの?」と…。
あまりにもリアルな夢にリーは驚いて飛び起き部屋の中は煙に包まれていた。
 
幸い火事にはならなかったが自分には後見人の資格がないと悟ったリーはふたたびジョージの家を訪問。パトリックが高校を卒業するまでサポートしてもらえないかと頼。そしてリーは今後のことについてパトリックに話をした
 
高校卒業まではジョージ夫妻の家に住み、今住んでいる家は貸し出すことに。
そして、パトリックが成人を迎えたら管理している遺産をすべて譲るつもりだと。思いがけない提案に戸惑うパトリック。
 
この町で一緒に暮らせないかと尋ねがリーの返事は「どうしても乗り越えられない・・・つらい過去を克服できない叔父の気持ちを汲んだリーはその提案を受け入れた。
 
もう一つの懸案事項だった漁船については自宅に飾ってあるアンティークの銃を売ってその資金で新しいモーターに交換。漁船の管理もパトリックに任せることにした
 
春が来て、ようやくジョーの遺体を埋葬。そこにはランディの姿もあった
その帰り道、リーとパトリックは拾ったボールでキャッチボールをしながら「ボストンで部屋が2つあるアパートを借りるつもりだ。パトリックがいつでも泊まれるように…」リーは楽しそうにパトリックに話した。ジョーが遺した漁船に乗って現在のリーとパトリックが沖へ向かう。
 
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主演を演じたケイシー・アフレックは、俳優・監督としても名高いベン・アフレックの弟。ケイシー・アフレックは、2010年にドキュメンタリー映画「容疑者、ホアキン・フェニックス」を監督・主演しているが、ホアキンとケイシーが仕掛けたジョークであることが発覚して映画は興業的に失敗。「マンチェスター・バイ・ザ・シー」に主演の予定だったマット・デイモンが、ケイシーに役を譲ったと言われる。ケイシー・アフレックは、アカデミー賞の他、この年の男優賞を数多く受賞する名演を見せた。

元妻のランディ(ミシェル・ウイリアムズ)と主人公のリー・チャンドラー(ケイシー・アフレック)が再会するシーンで、ランディの涙ながらの「”あの時”はごめんなさい」は見応えがあった。

☆☆☆☆



  
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ケイト・ブランシェットルーニー・マーラがそれぞれ2016年アカデミー賞主演女優賞、助演女優賞にノミネートされた「キャロル2015)を見た。
 
ブルー・ジャスミン」(アカデミー賞主演女優賞受賞)のケイト・ブランシェットと、「ドラゴン・タトゥーの女」(アカデミー賞主演女優賞ノミネート)のルーニー・マーラ。大女優と気鋭の若手女優による、いわゆるLGBTを扱った映画。
 
1950年代の米ニューヨーク。現代以上に、人々が「こうあるべき」という生き方が求められた時代を舞台に、運命的な出会いを果たしたふたりが、ひかれ合う自らの本心に従い、自分らしくあろうとする姿を映像美とともに描き出す。
 
原作は太陽がいっぱい」で知られるパトリシア・ハイスミスが別名義で発表した100万部以上のベストセラー。監督はエデンより彼方になどの鬼才トッド・ヘインズ
 
映画では、ラブストーリーなどはとくに、出会いの場面=話の出だしというのは重要な要素であり、そこを見るだけでも作品の評価がある程度決まるといえるほどだ。「キャロル」の出だしの場面は、ラストシーンでガーンと効いてくる。
 
これまで、数多くの映画で、ラストシーンを最初に持ってきて、普通に映していて、そこから、それまでのいきさつを描いて、同じシーンに戻る、とその時に受ける印象が大きく変わるというもの。その最たるものが、デヴィッド・リーン監督の「逢引き」(1945)だった。同じシーンを見ても、二度目に見ると、まるで異なり、胸が詰まるのだ。ほかにも「ことの終わり」「白いカラス」などもそういった印象だった。
  
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娘の親権を巡って離婚係争中の裕福な人妻キャロル(ケイト・ブランシェット)と写真家を目指してデパートでアルバイトをしている若いテレーズ(ル―二―・マーラ)がレストランで会話をしているシーンで始まる。そこに、テレーズの知り合いの男が割って入り、キャロルとテレーズは別れる。

キャロルは、別れ際に、テレーズの肩にそっと手を当て「それじゃあ」といってさりげなく別れるのだが、これも、そこまでのいきさつを見てからは、かなり重要な意味を持つ。
  
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映画を見るときに、常に気にしているのは、登場人物の人間関係と時代背景。
アメリカ人の場合は、話の後にファーストネームをつけて、言うことがある。
「これはXXだね、ジョン」といった具合だが、字幕には名前は出ない。
 
映画の中で、映画が上映されているシーンがあり、グロリア・スワンソンとウイリアム・ホールデンがでていた(「サンセット大通り」1950年公開)ので1950年代はじめということがわかる。アイゼンハワー大統領(1953年大統領就任)、GE(ゼネラル・エレクトリック)のカラーテレビ、キャノンのカメラなどが登場したりするので、その時代を表している。

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 1952年のニューヨーク。高級デパートで働くテレーズ(ル―ニ―・マーラ)は、クリスマスでにぎわう売り場で美しい女性に目を奪われる。鮮やかな金髪と赤い唇の持ち主の名はキャロル(ケイト・ブランシェット)。
 
彼女もまたテレーズを見つめ返す。一瞬でキャロルに憧れを持ったテレーズは、販売した商品をきっかけに急速に距離を縮めていくが、キャロルは不幸な結婚と偽りの人生に身を置く、悲しみに包まれた女性だった・・・
 
物語は、良き妻、良き母であることを求められて苦悩するキャロルの姿と、そんな彼女に近づこうとするテレーズの真摯な思いを映し出していく。
 
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ル―ニ―・マーラは「ドラゴン・タトゥーの女」のピアス女から一転して、素朴で、純粋な女性を演じている。一方のケイト・ブランシェットは、「ブルー・ジャスミン」で、病んだ女性を演じていたが、キャロルは、いかにもセレブのような立ち居振る舞いで、相変わらず存在感、オーラがすごい。
 
テレーズとキャロルはいったんは別れたが、テレーズが、キャロルに会いたくて会いに行ったときに、レストランの片隅にいたキャロルが、テレーズを目にしたときの、目の演技がすごい。キャロルが、テレーズを視界に入れた瞬間で映画は終わるのだが・・・。このラストシーンも余韻を残す。
 
離婚訴訟で、娘の親権を獲得するために、夫が探偵を使って、妻の「素行」「行動パターン」を調査するというのもすさまじい。それらの証拠をタテに、娘に合わせないという「禁止要項」を誓約書に盛り込むというのだ。

キャロルは、反対すると思いきや、事実を認めたうえで、それでも、娘に会えるというのは、一方の親として当然と、訴えていた。もし応じなければ、無益な長期の裁判に持ち込むというのだった。

「噂の二人」「アデル、ブルーは熱い色」など女性同士の同性愛を描いた作品はこれまでにもあったが、「キャロル」は、大女優と新進女優との演技を見る映画として、見ごたえがあった。とくに、ケイト・ブランシェットのすごさをあらためて感じさせる映画でもあった。
 
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