東江人のブログ

庄川のほとりに住む住人(しょうがわんちゅう)

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豆の話

 子どもの頃、花形と言えば『テレビジョン』だった。子供向けの番組もあったが、子供から大人まで夢中になったのは、アメリカからのテレビドラマだったような気がする。その頃,日本のものとは格段にレベルが上だったのである。幾つか記憶に残っている中に『ローハイド』と言うドラマがあった。西部劇というジャンルになると思うが、いわゆるガンファイトが中心ではない。数名の男たちが膨大な牛たちを輸送する牧童たちの物語なのである。牛を追い立てる鞭の音が、題名『ローハイド』となっている。幼い子供だったので、ほとんどドラマの内容は覚えていない。しかし、毎日馬にまたがり旅を続けるシーンが、何故か心に引かれた。毎日が、キャンプというものが、夢のような生活にみえ気に入ったのだろう。

 その中でも食事シーンが記憶に残っている。スチール製の皿にコップ、スプーンを使い仕事を終えた牧童たちが食事をとる。我が家にはそういう食器はなかった。髭もじゃのお世辞にも清潔といえないコックが皿に何やらスープ状のものを盛る。男たちは、それをかっ込み、まずいと言いながらコーヒーを飲む。正確ではないと思うがこういう印象が残っている。その頃、(1960年代)我が家にコーヒーはなかった。「どんな味がするのか?」想像の翼を広げてコーヒーを味わっていた。気になったのは牧童たちが、皿に盛ってぞんざいに食べていた『食べ物もの』だった。あれは何だろう…。今思うに、おそらくポークビーンズのようなものだったのではないか。キャンプ生活、がさつなコックが作る料理が美味しいはずもない。しかし、幼い私にとっては実に魅力的に思われた。「お百姓さんが一生懸命作っている食べ物を無駄にするな」と言う風潮がその頃あった。(良い傾向だと思う)
  しかし、ドラマの牧童たちは、実に適当に食べるのである。それがなんだか、格好がいい。私は、純朴なアメリカンスタイルという異文化に憧れた少年だったのだ。
 ドラマではまずいものを食べるシーンで、牧童の仕事がいかに大変かを表現していたのだろうが、私にとっては最高の食事シーンに思えたのだ。

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