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おはようございます。手作り品のお店「ストーリー55」のかかし子です。
こちら、横浜・鶴見は雲一つない快晴です。
今日は、押っ取り刀についての小話を一つ。 ご隠居:「おっ、どうした、ぜえぜえ息を切らして?」 八と熊:「えっ、なんにも聞いてません?」 ご隠居:「ん?」 八と熊「お仙ちゃんが長屋にくるって、 江戸の三大美人の一人ですよお。」 ご隠居:「それで、押っ取り刀で駆けつけた、ってわけか?」 八と熊:「へっ?なんです、それって? やっぱり、おっとりしてますかね。」
ご隠居:「ちがう。急いで駆けつけることをいう。」 八と熊:「へえー?」 ご隠居:「押っ取り刀とは、危急の場合に、腰に差すひまもなく、 急いで手に取った刀のことだ。」 八と熊:「そういうこって。ところで、最初の”おっ”、ってえのは?」 ご隠居:「意味を強めているんだな。そうそう、そういえば、 向かいのお藤さんのところに来てたぞ。」 八と熊:「そうでしょう。 じゃあ、少しここで待つとするか。」 ご隠居:「やめといた方がいいかもな。」 八と熊:「どうして?」 ご隠居:「いっしょだ、 お前達のお上さん達も。」 それじゃあ、また。 |
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おはようございます。手作り品のお店「ストーリー55」のかかし子です。
こちら、横浜・鶴見は雲一つない快晴です。
今日は、のっぴきならないについての小話を一つ。
ご隠居:「どうした?今日はずいぶんと浮かぬ顔をしてるな。」 八と熊:「今日は給金の日なんで。」 ご隠居:「それだったら、うれしいじゃあないか?」 八と熊:「ところがねえ、おいら達の懐には、な〜んにものこらない。」 ご隠居:「どうして?」 八と熊:「すぐに、借金取り達がきて、ぶんどっていきやがるんで。 最後には、女房達なんですけどね。」 ご隠居:「いっそのこと、とんずらするか?」 八と熊:「うっ、う〜ん、どうしよう。」 ご隠居:「のっぴきならない状況だな。」 八と熊:「それって?」 ご隠居:「避けることも退くこともできない、 どうにもならない、ってことだ。」 八と熊:「へえー?」 ご隠居:「いやだから、退く(のく)と引くが合わさった退き引きが変化して、 のっぴきになった。」 八と熊:「ああ、なるほどね、そういうこって。」 ご隠居:「で、どうする?どうするんだ?」 八と熊:「まだ、決心つきやせん。」 ご隠居:「どうにも動きのとれない、 だるまさんだな。」 それじゃあ、また。 |
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おはようございます。手作り品のお店「ストーリー55」のかかし子です。
こちら、横浜・鶴見は朝から良いお天気でした。
今日は、一肌脱ぐ(ひとはだぬぐ)についての小話を一つ。
ご隠居:「おっ、ばかに張り切ってるな、 なんか、あったか?」 八と熊:「いやあ、後をつけまわしてる野郎がいるんで。 ったく、けしからん。」 ご隠居:「だれの?」 八と熊:「向かいのお藤ちゃんのですよお。」 ご隠居:「そうか、ボディーガードで、 一肌脱ごう、ってわけか。」 八と熊:「ええっ?痛そう、因幡の白兎じゃあ、あるまいし、 とてもそこまでは。」 ご隠居:「なにが?」 八と熊:「人肌をはがすんでしょう?」 ご隠居:「ちがうちがう、ひとは、人じゃあなくて、一だ。 真剣になって援助することをいう。」 八と熊:「へえー?」 ご隠居:「肌脱ぐは、和服の袖から腕を抜いて、 上半身の肌をあらわすことだ。」 八と熊:「じゃあ、一は?」 ご隠居:「ひときわなどと同じように、強調の意味になる。」 八と熊:「なるほどね。じゃあ、さっそく、もろ肌ぬいで、、、」 ご隠居:「確実だな、お前達の方が、まちがえられるの。」 八と熊:「なにに?」 ご隠居:「変質者のストーカーに。」 それじゃあ、また。 |
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おはようございます。手作り品のお店「ストーリー55」のかかし子です。
こちら、横浜・鶴見は昨日からの雨がやっとやみました。
今日は、蛸(たこ)についての小話を一つ。
ご隠居:「おっ、今日はいそがしそうだな、 なんかあったか?」 八と熊:「長屋のみんなから、たのまれやして。」 ご隠居:「なにを?」 八と熊:「花見の席取り、カラオケの準備、それに、 酒ときれいどころの手配で。」 ご隠居:「得意なものばかりだな。 引っ張り蛸、ってわけか。」 八と熊:「それって?」 ご隠居:「一時に、多くの人から望まれることだ。」 八と熊:「へえー?」 ご隠居:「とれたタコを干し物にするのを見たことないか?」 八と熊:「ああ、あれね。八本の足を広げて、はりつけ状態にするやつで?」 ご隠居:「そうそう、それにたとえて、 八方から手を引っ張られ、誘われる様子をいったものだ。」 八と熊:「そうなんだ、やっぱり人気者ですからねえ、 おいら達は。」 ご隠居:「その内に、ならないといいが。」 八と熊:「なにに?」 ご隠居:「お上さん達のはりつけの刑に!」 それじゃあ、また。 |
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おはようございます。手作り品のお店「ストーリー55」のかかし子です。
こちら、横浜・鶴見はどんよりとした雲に覆われています。
今日は、胸突き八丁についての小話を一つ。 ご隠居:「どうした、ふうふう言って? 目の焦点がさだまって、おらんな。」 八と熊:「いやあ、ご隠居、聞いてくだせえ。」 ご隠居:「なんだ?」 八と熊:「納期が、あと一週間だっていうのに、 一緒に仕事してる兄貴が腹いたで、休んじゃいやして。」 ご隠居:「お鉢がぜんぶ、まわってきたか?」 八と熊:「そうなんで、ここんとこ、まともに寝てやせんぜ。」 ご隠居:「胸突き八丁、ってとこだな。」 八と熊:「それって?」 ご隠居;「物事の最も苦しい時、正念場のことをいう。」 八と熊:「へえー?」 ご隠居:「胸突きはきわめて険しい坂道のことだ。」 八と熊:「じゃあ、八丁は?」 ご隠居:「丁は距離の単位で、約110メートルだが、 富士山に関係している。」 八と熊:「っていいますと?」 ご隠居:「富士山の頂上までの最後の八丁が、最も険しく苦しい。 このことからこの表現が生まれたわけだ。」 八と熊:「なあ〜んだ、富士山ぐらい登るの、わけないですぜ。 それより、、、」 ご隠居:「なんだ?」 八と熊:「ありゃあ、胸につかえて、ほんとうに苦しかった。」 ご隠居:「なにが?」 八と熊:「豆腐八丁!」 それじゃあ、また。 |



