Oh My God !

栗ご飯 よそう茶碗に 秋の訪れ

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人が本を読もうと思った時に、まず一番の理由はなんだろうか?

それには、3つの理由が挙げられると思う。

一つ目は、お気に入りの作家さんの本だったからと言うもの。

たぶん、これが一番多いだろう。

次に、書評誌等で話題になったから、何かの受賞作品だったからと言うのもある。

評判になれば、自ずとその本に手が行くという読者も居ると思う。

そして3つ目は、タイトルに惹かれてというもの。

中身がどーいうものかも判らず、ただタイトルだけで面白そう!と思って手にする本。

今回読んだ作品は、その3つ目の理由から手にした本だ。

玖村まゆみ・作の完盗オンサイト

今回記事を書くに当たって、この作品のことを調べてみたら、2011年の第57回江戸川乱歩賞

受賞作だったこと。

また、この年の受賞作はこれだけでなく、江戸川乱歩賞始まって以来の女性作家のW受賞であったことだ。

ちなみに、もう一人の受賞者は、川瀬七緒氏の『よろずの事に気をつけよ』である。

では【あらすじ】といこうか。

【あらすじ】
どこまで真剣? ホントにできるの? 
550歳の人質を皇居からいただいちまえ!

報酬は1億円。

皇居へ侵 入し、徳川家光が愛でたという樹齢550年の名盆栽「三代将軍」を盗み出せ。
前代未聞の依頼を受けたフリークライマー水沢浹(とおる)は、どうする? ど うなる? 
不気味な依頼者、別れた恋人、人格崩壊しつつある第3の男も加わって、空前の犯罪計画は、誰もが
予測不能の展開に。
最後に浹が繰り出す、掟破りの奇策とは?

書評(第57回江戸川乱歩賞選考委員)
アイデアは馬鹿馬鹿しく、動機は不条理。特異な才能の出現を感じた――<東野圭吾氏>

講談社webサイト 『完盗オンサイト』 ないよう紹介文より引用
 http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2171325
【登場人物】
水沢浹(とおる)
フリークライマーの腕は一流だが、現在仕事もお金もなく、別れた恋人が忘れられない。
失意の帰国を果たしたが、今ではホームレス状態。

岩代
行き倒れとなった浹(とおる)を助けた寺の住職。
住職の仕事の合間に建設会社でアルバイトをしている。

斑鳩
岩代と共に生活している、うまく言葉を話せない子供。
母親は行方不明。

伊藤葉月
プロクライマーで、いつも2番手の地位にあることからプリンセスと呼ばれている、浹の元恋人。
クライミングなどのスポーツ用品とプロ契約を結び、そこを経営する社長と婚約していたが、あるクライミングの
国際大会でドーピング疑惑を起こし、契約を破棄され3000万円の損害請求を起こされ、失意のうちに帰国した。

國生環
岩代と浹が働く工事現場の元請け会社・國生地所の社長。
浹が工事現場でクライミングの練習をしているのを見咎める。
しかし、そのクライミング技術に惚れ込んで、ある以来を浹にする。

國生肇
環の兄で身動きができないほど超肥満体の國生地所会長。
とんでもない事を思いつき、弟の環に、無理難題を言う。

瀬尾
とある大学病院の医者だったが、今はそこを離れている。
人格が破壊し、妄想に取り付かれ狂ってしまっている斑鳩の父親。

スミレ
岩代の知人で、長唄の師匠。
ギャルかと見紛うようなド派手なファッションに身を包む年齢不詳の女性。
浹(とおる)を気に入っている。

【読み終わっての感想】
文句なしに面白かった!

ただ、ミステリーと言うには、少々荒っぽいと言うか荒削りな印象を持った。

だいたい、皇居に忍び込もうとするなんて、なんとまぁ荒唐無稽な話だろうと思ったが、
浹と環の

やり取りから、俄然面白くなった。

この作品、訊けば第57回江戸川乱歩賞の受賞作品だとか。

その選考過程では、大モメしたようで、選考委員の内田康夫氏が酷評している。

本書の巻末に選評が載っているのを読むと


かと思えば、東野圭吾氏や桐野夏生氏は、寸評を加えつつも、絶賛している。

こうも評価の分かれる作品は珍しい
ように思う。

どんなミステリー作品を選ぶにしても、概ね選考委員の意見がまとまっているものと素人は

思い勝ちだが、どうやら、そうでは無いらしい。

とまれ、思いがけず本書を手にし、読んだ身としては、冒頭の感想どおりである。

今後、この作者がどんな作品を描くかによって、評価が固定するだろう。

内田氏が酷評するような作家
であるか、東野氏や
桐野氏が言うように、伸び代のある作家なのか。

今後の作品を待ちたいと思う。



閉じる コメント(4)

はじめまして。ご訪問&コメ、ありがとうございました(*^^*)
発想の斬新さと、勢いある筆力で一気読みさせる作品でしたよね。
本賞の受賞作は、巻末の選者の講評を読む楽しみもあります。同業者として、新たなライバルをどのような姿勢で迎え撃つのかと思いながら読んだりもします(*・∀-)☆
受賞作家の二作目は、大変なプレッシャーがあることでしょう。同時受賞された川瀬さんは、シリーズ物にして二作目を出されたので読むのを楽しみにしています。玖村さんも、そろそろお出しになられるのかしら、楽しみです。
トラバ、よろしくお願いします。

2012/7/22(日) 午前 10:45 金平糖

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こちらこそ、ご訪問&コメントありがとうございます。
同業者と言う事は、作家さんなのですね。
一般の読者とは違った目線での観察眼は慧眼に値します。
2作品目は相当なプレッシャーだとあたしも思います。
選考委員の内田康夫氏に酷評されただけに、それを乗り越えた作品にしたいと思うのは当然でしょうから。
同時受賞された川瀬さんは、シリーズ物にされたと言うのは、ある意味賢明と言えましょう。
毒のある言い方になってしまいますが、読者のウケを狙ったものかと。
まぁ、作家とすれば売れてナンボですからねぇ(^^;
お二方の次作品、本当に楽しみです。
トラバありがとうございました。

2012/7/22(日) 午前 11:35 マリア・アデレード・ルイス

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こんにちは。
コメントありがとうございました。

私は、川瀬七緒さんの『よろずの事に気をつけよ』を読みました。
ここ数年、乱歩賞の作品を読んでいます。
個人的には、『テロリストのパラソル』、『天使のナイフ』、『13階段』が好きです。
高校生のときに読んだ『放課後』以来、東野圭吾さんの作品にはまっています。

おすすめの作品がありましたら紹介してください。
今後ともよろしくお願いします。

2012/7/22(日) 午後 6:21 [ 池T ]

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池T 様いらっしゃいませ♪
こちらこそ、ご訪問&コメントありがとうございます。
川瀬七緒さんの『よろずの事に気をつけよ』は未読ですが書評等では評判が、かなりよろしいようですね。
図書館利用派なので、手にする機会があれば、是非読んでみたいと思います。
受賞作ばかりを狙って読むと言う事がないので、読む本も本格推理小説からライトノベルミステリー・時代小説や純文学とまで、バラバラなんです。

なので、乱読タイプですねぇ〜(^^;
オススメできる作品と言いますと、最近はまっているのが海外ミステリーでしょうか。
J・D・ロブ(またの名をノーラ・ロバーツ)が描く、【イブ&ロークシリーズ】です。
NYPの殺人課刑事のイブとその夫で地球一の大富豪Mr.ローク
が活躍する近未来型ミステリーです。
結構、ハマりますよ♪

2012/7/23(月) 午前 10:44 マリア・アデレード・ルイス

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