フレディの日記

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目の前にあった毛糸の屑が動いた 3

目の前にあった毛糸の屑が動いた。あるか無いかの風にふわふわと揺れ動いた。
それは夫が亡くなってから仏壇の横に大好きだったゴルフバックが置いてあるのだが、そこにある私が編んであげたヘッドカバーの毛糸の屑のように思われた。
二十一世紀も年経ち、私が七十半ばをとうに過ぎて一人になった秋の夕暮、
掃除でハタキをぱたぱたと掛けた時のこと。
何年かの間に溜まった毛糸の屑が中から舞い上がったかのように思えた。
夫の七回忌も過ぎ、そろそろゴルフバックも片付けようと思う。
彼の晩年は何よりもゴルフを愛し、最後は意識が混濁してもゴルフ三昧の夢を見ながら旅立って行った幸せな人だった。 
残された私には、置いて行かれた牝の黒ラブラドールの散歩と世話が残された。
何があっても彼女のために時間を割かなければならない。
一日の何時間は何処へ出かけても、犬を家の中で飼ってしまったからだと思っている。
けれど、彼女のお陰で散歩もし、心も癒され感謝すればこそ、面倒などと思ってはならない事だろう。
最後まで、自分なりの確かさを持って生きることが今の心情である。
最近、分からぬままに入門したパソコン教室で、少しでも脳の活性化に役立つことが出来ればと、勉強中だ。
さて、どうして、どうして自分の思うようには脳が働かず、指導して下さる先生に申し訳ないと思いながらも楽しい時を過ごしている。
そして、人との出会い、ふれあいを大切に、生きがいを感じながら生涯学習をしつつ、
「成せばなる、成さねば成らぬ何事も」の精神を持って残された時間を命ある限り前に進みたい。
こんな私の希望をあの世の夫が応援してくれたのであろうか。
目の前の毛糸の屑が毛虫から胡蝶へと変身し、鱗片を秋の夕陽にきらめかせて、ふわりと踊って見せ、風に乗ってどこか遠くに飛んでいった。
静子

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