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◎ アサギマダラを待つ「フジバカマ」と「父」
3年前に地植えにした小さなフジバカマたちは、
順調に地下茎で増えてくれているが、
今年は鉢植えにもしてあげたから勢力をさらに拡大している。
2年前に初めて我が家に寄って吸蜜をしてくれたアサギマダラたちを待つ準備として増やしている。
彼らは秋に満開のフジバカマの花で吸蜜をしたあとで、
遠い南国へと飛翔する。
言わば我が家は中継地点の小さなガソリンスタンドだが、
彼らにとって、給油地としては絶好の位置にあるのだろう。
遠くは台湾にまで飛んでいく彼らであるから、
お腹いっぱいに蜜を貯めてから飛び立ってほしい。
幸いにして鉢植えも順調に育っていて、
この調子なら相当数の花を付けるに違いない。
彼らの来訪を一番に楽しみにしているのは 90歳の父親だ。
2年前の秋に最初に発見。
興奮した大きな声で「アサギマダラが来てるぞ〜」と
私に知らせたのは父なのだ。
手も不自由な父は写真が撮れない。
私も仕事があるから、休日以外には庭には居られない。
それならば、アサギマダラたちの間で有名になるくらい美味しいフジバカマたちを増やそう、そんな考えに至った。
あの甘い香りに多くのアサギマダラが寄ってくれれば、
父が目にする回数も、私が写真に収める機会も増えよう。
地植えのフジバカマも、今年は別の場所にも植えたし、
もともとの鉢植えもどんどん育っているから秋が楽しみだ。
最近は、父に残された時間は案外に短いように想う。
秋までには、縁側に腰を下ろすまでに健康を回復した父が、
今年も「アサギマダラが来たぞ〜」
そう言って私を呼んでくれるのを祈りたい気持ちだ。
↑今年になって鉢植えにしたフジバカマ。これなら縁側から良く見える。
↑地植えにしてあるフジバカマ。地下茎で毎年増えている。
※参考
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2017年08月15日
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