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『出撃準備、いいか?』
「マーキュリー1、出撃可能です」
『こちらプルート1、出撃可能だ』
『こちらヴィーナス1、出撃可能』
滑走路には十数機の戦闘機が編隊を組み、出撃準備を完了させている
プルート隊は8名のベテランパイロットで構成され、ACECOMを支えてきている隊だ
ヴィーナス隊はACECOM第16飛行中隊唯一の迎撃担当小隊だ
『各隊、出撃』
「マーキュリー隊、出撃します」
『続いてプルート隊、出撃する』
『ヴィーナス隊、出撃だ』
『早期決着を望んで、エースを20機近く送ったんだ。戦果はあげてこいよ』
空野は次々に上がっていく戦闘機を見ながら力強く言った
「「「了解」」」
『こちらプルート2、敵機発見』
「マーキュリー1、了解」
『ヴィーナス隊が爆撃機の撃墜を担当しろ。その他の友軍機は戦闘機を防止するんだ』
『ヴィーナス1、了解。迎撃体勢に移行する』
「マーキュリー1からプルート1へ。我々は西側の敵機を防止する。貴機は東の敵機をお願いします」
『こちらプルート1。了解だが、数の関係から、我々が西側を担当したほうがいいのではないか?』
「いえ、大丈夫です。幸運を」
『各機、散開』
空野の声と共に各担当場所に散らばっていった
我々、マーキュリー隊は少し前の機体だけで構成されている
今の最新鋭戦闘機とは比べものにならない性能だ
だが、我々の意思で旧型戦闘機を使っているのだ
『こちらヴィーナス隊。敵爆撃機の殲滅を確認、帰還する』
「マーキュリー1、了解。護衛機の殲滅を確認しました」
『ヴィーナス3、被弾!敵機確認!後ろを取られた!!!』
「なんだ!?」
『プルート隊はヴィーナス隊を護衛して帰還しろ。マーキュリー隊は敵機を殲滅しろ!』
『ヴィーナス3、さらに被弾!ノーコントロール!!!!!』
ヴィーナス隊3番機のエンジンが火を吹き墜落した
『ヴィーナス3がやられた!早く離脱しろ!!!』
無線機から空野の怒鳴り声が聞こえた
『マーキュリー隊、あとは任せた!幸運を祈る!』
冥王星と金星の惑星記号が書かれた機体は全速力で戦域離脱を図った
『こちらプルート8、追撃されている!マーキュリー隊、なにをやっているんだ!』
「こちらマーキュリー1、現在敵機を追撃中」
『あのエンブレムは・・・・・まさか・・・・』
『木星の惑星記号・・・・ジュピターだ、ジュピターが現れやがった!!!』
『くそっ、どこまでも付いてきやがる!振りきってやらァ!!!』
『フン、プルート隊か。俺の前に立つんじゃねェ!!!』
『プルート8、振り切れない、ベイルアウトする!』
『マーキュリー2、プルート2番機を捉えた』
『各機に告ぐ、相手にせずに離脱することだけを考えろ。相手はステルス機だ、勝ち目はない』
『ヴィーナス隊、離脱ラインに到達した』
『プルート隊、離脱ライン到達だ』
「マーキュリー隊、離脱ライン到達しました」
『了解、よくやった。プルート8とヴィーナス3の救出はこれから行う』
『もし僕達が制空権を奪うことができないならば、誰も制空権を奪うことはできないな。だって、僕って速いしカッコいいし、最高のパイロットだから♪』
『フン、俺の目標は世界で一番の実力を持つパイロットさ。俺のパフォーマンス、見せてやるぜ』
『俺が輝いているこの雲の上まで愛しのプリンセスは会いにきてくれると信じてるよ。待ってる、ずっと・・・』
木星の惑星記号が黒い炎の中に書かれたエンブレムをつけた機体は大きな音を立てて飛び去っていった
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