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−−−ストーカー警備員の「狂喜」に震えた−−−
偏執的なストーカー警備員を演じたウェス・ベントリーがすごい。
自分の行為は顧みず、以前アンジェラにセクハラした上司への凄まじい怒りを、
見事に表現していた。
椅子に縛り付けられた上司を車で猛突進して壁にぶつける残虐な殺人に、
本当は視覚的な部分だけで恐怖を感じるのに、ウェス・ベントリーの表情を観ていると、
狂喜の沙汰という恐怖も加わり、背筋をぞっとさせられた。
クリスマス・イブ、たった一人で遅くまで人残業していたアンジェラ(レイチェル・ニコルズ)。
家族を待たせていることが気がかりで、仕事を済ませ地下駐車場に向かう。
しかし車のエンジンがかからず、ビルから出られなくなって途方に暮れていると、
彼女に偏執的な愛情を寄せる警備員に襲われ意識を失ってしまう。
意識を取り戻した彼女は、足かせをはめられ警備員室の中で監禁されている。
監督の腕は『ハイテンション』で実証済み。今回は、
レイチェル・ニコルズの体を張った演技に注目のあたった作品だったと思う。
胸元が大きく開いたドレスと、それに似合うだけのスタイルと美貌の持ち主なので、
視線も釘付けになったかもしれない。
当初は無理のあった「あきらめない女性」の設定も、ラストは「執念」に変えてしまうほど、
ぐっと上手になっていた。
R−18作品で、その残虐性に目を覆うシーンもあるけれど、
ウェス・ベントリーの怪演をはじめ俳優が演技で創り出したそれ以上の
「恐怖」が体感できる良作だった。
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