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−−−幾度となく押し寄せる惨劇−−−
【感想】高校教師のストーカー行為がエスカレートし、
家族を惨殺された女子高生ドナが、プロムの夜、
遠く離れた刑務所から脱走した教師に、再び友人を惨殺されるというホラー作品。
『スクリーム』や『ラストサマー』など、学園ホラーが好きな人にはお薦め。
既定路線からはずれず、目新しさはないけれど、その分、安定して観れると思います。
同級生の「コネ」があったとはいえ、ホテルのフロアを貸し切ってのプロムはすごい。
執拗なまでにドナを追う教師の、ホテル内でとる行動が、ありきたりだけど、
身近にある迫る恐怖を描いていて上手だった。
序盤のドナが帰宅してからの惨劇で、
まず年の離れた弟をドナが発見するのはいかにこの教師が残酷かというのがわかる。
ベッドの下にもぐって、母親が殺されるところを声を押し殺して
直視せざるをえない状況が、後に過度の精神的ショックを与える。
家族の惨劇という事実と、教師に襲われるという悪夢が同時並行してしまう
序盤のヒロインの描き方に無駄がない。少しずつ立ち直ろうとしていて、
誠実な彼とのプロムへ出かける場面は幸せそのもの。
追い詰められた彼女がとった行動はまたしてもベッドの下にもぐり
やり過ごそうとするシーンが印象的。
パニックに陥ると人は、冷静な判断ができなくなるとうまく表現している。
プロムの会場であるホテルが、内容のすべてと思っていたら、
ドナと彼氏が終盤より少し前に、ホテルから脱出して警察に保護されるところは少し意外。
警察の包囲網を破り、幾重にも追い詰める高校教師の執念を感じた。
リメイクのようだけど、良作であることには間違いないと思います。
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