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【感想】ハードボイルドなものはかなり大好きなので、この作品も雰囲気はすごく良い。
変に正義感ぶるのではなく、悪は悪同士をある程度理解している主人公の様相や
場末の易者のヒロインという設定もなんか王道っぽくていい。
ただ、仲間を失った怒りから、敵のアジトに乗り込むラストのシーンは・・・。
格好つけた銃撃戦は好きではないけど、映像としては譲歩できるけど、
この闘いのシーンはそれをゆうに超えてしまっていた。
お互いの銃をスライドさせて、走っていって先に受け取った方が撃ち勝つのは、
少し西部劇風でくさいけれど、主人公の藤原竜也の方が先にスライドさせてしまっていた。
仲間を問答無用で殴ったり、撃ったりする連中なら、銃を置いた瞬間に絶対撃つはず。
矛盾の許容範囲外だった。
占い師の小池佳子(水川あさみ)との出会いがいきなりすぎたけど、
「老後が心配」という問答に、少し主義的な観念でもにじんでいるのかなと思ったら、
野口伍郎(藤原竜也)という名前にちなんだあだ名の「ゴーロ」(逆さにすると)。
かなり真面目に、少しハイな感じで佳子に絡むシーンも今考えると安っぽい。
ヒロインもいきなり、挑戦的に自分の胸をさわらせて、その答えというのもな。
テンポはかなり良くて、小説に熱中している時のようにどんどんと流れていく
世界にのまれていく。
日常の中の「暗部」だけど、それは「日常」と並行してあるというように、
描写も、セックスアンドドラッグまみれの特別さはないところもなかなかよかった。
ラストをのぞいてだけど。
出演者も柄本佑や、豊原功補、菅田俊などセンスのいい役者がそろっていたので、
もう少し練って欲しかった。
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