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前にネイピア数eの話題で知った小説。
あらすじは、80分しか新しい物事を記憶することができない数学の博士の家に
家政婦として雇われた主人公が、数学を通して博士との心の交流を楽しみ、日常的な
出来事を数学に置き換えることで奇妙な一致を発見をしていき、最後は博士の記憶が
持たなくなるが、主人公と一緒にいた時間は幸せであっただろう、という感じ。
現実にいたら博士を相手にするのは相当大変だと思いますが、小説の中ではみな博士の
状態を察して気遣ったり思いやったりしているので、こういう風な社会であったら
障害を持っている人であっても何も気にすることなく生活していけるな、と思いました。
まあ、体を張ってまで子供を守ったり、心配したりする博士の性格があってこそだと
思いますが、最近は弱者を攻撃する若者であったり、身勝手な理由で殺人を犯したり
する犯罪が横行する世の中なので、少しこの本でも読んでもらいたいものです。
そして、ネイピア数eですが、もっと詳細にこのことが書かれているのかと思いきや、
オイラーの公式の説明の中にちょっと出てくるぐらいで意外と取り上げていないのが
残念でした。最後に実は博士と主人公の生年月日が隣に並んでいた、とかいう展開を
ちょっと期待していたんでw
最近は東野圭吾みたいな人の心の闇をテーマにした小説ばかり読んでいるので、たまには
こういうほのぼのしていながらも人情溢れる小説を読むのもいいかな?
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