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私が最初にこのNS-5000の存在を知ったのは、実は以前記事にしたこちらのページでk_r*om_*9さんが書かれたコメントからでした。 NS-5000で検索してNS企画さんのページに辿り着きました。HPを見ると、旧アトラクス赤道儀でもモーター交換無しに自動導入機化出来るようで、赤道儀を複数持っていても設定次第で複数機に使える、しかも価格設定もかなりリーズナブルなので以前よりとても魅力を感じていました。 簡単にこの自動導入装置の特徴を紹介すると、 ・赤道儀のモータ交換や改造をしなくても自動導入化が可能 (導入最高速度を段階的に任意設定可能なので、そのモータおよび赤道儀の最大能力を引き出すことが可能) ・PCからデータ送信して各種設定が出来るので複数の赤道儀に対応させることが可能 ・ASCOM,LX200互換コマンドに対応しているので各種の星図ソフトに対応 ・非常にリーズナブルな価格設定で安価な予算で自動導入機化ができる ということになるかと思います。 また、今回ステラナビゲーターVer.9がASCOM対応になったので、ASCOMに対応しているNS-5000を使うことが出来ます。そこで早速導入テストをしてみました。 NS-5000とPCとの接続はRS232Cでの接続になるので、私のVistaノートPCではUSB-シリアル変換アダプターを介しての接続になります。 PCとNS-5000を接続したら、NS企画の通信ソフトDOG_TERMINALでデータの書き込んであるテキストファイルをNS-5000に送信します。 次にNS企画の専用ソフトNS500_HIGH_SPEEDというソフトを立ち上げて、赤道儀の最高速度の設定を行います。 ※赤字の数字は私がNS企画のスピードデータ表を書き写したもので、実際のソフトには数字が出ていません。数字は「●●倍速」の意味。各ボタンと対応するモータースピードはスピードデータ表で確認出来ます。 この最高速度設定の作業は非常に簡単で、たとえばRAの24番のボタンをクリックすると赤経モーターが50倍速で回転します。RAの正転・逆転ボタンでこの速度で正常に動くことを確認したら少しずつ回転速度を上げてチェックしていく訳です。DECも同じ作業をします。 私のアトラクスの場合、RAは39番125倍速まで正常作動、40番130倍速でモーターの脱調音が確認できたので、余裕をみてRA最高速37番115倍速で設定。同じくDECも34番100倍速まで正常、35番105倍速で片側回転方向に脱調音を確認したので32番90倍速にて設定しました。DECで片側脱調なのはたぶん赤道儀側の問題だと思うので、ギアの調整や潤滑油調整などでさらに最高速度を上げることが出来るのではないかと思います。 NS500_HIGH_SPEEDで最高速度の設定をしたら、アプリを閉じてステラナビを立ち上げます。 ステラナビVer.9のASCOM設定についてはアストロアーツの以下のページに出ています。 http://www.astroarts.co.jp/products/stlnav9/support/ascom/index-j.shtml この手順に従って、わたしもまずASCOM Platform 5をダウンロードした後にPlatform Updater 5.5.1をダウンロード。NS-5000用のドライバはVixen SkySensor 2000 (5.1.7b)をダウンロードしました。 ステラナビはVer.9より「スタイル」という機能別の切替画面が出来ました。 メニューバーより「設定」-「スタイル」-「望遠鏡」を選択すると、以下のような自動導入専用の画面になります。 もちろん、従来の標準画面でも望遠鏡コントロール機能が使えますが、こちらのスタイル画面の方には画面左下隅に目標と望遠鏡の現在の座標も表示されて使いやすくなっているようです。画面内に必要な操作機能が集約されています。ツールバーにも導入機能ボタンがありますが、ツールバーやクイックアクセスバーを非表示にして使うとPC画面一杯に星図表示ができるので見やすく使いやすくなります。 また、この画面は良くみるとリアルタイムで日周運動に合わせて動いているようです。拡大すると画面が動いているのがわかります。ただ、写真撮影のフレーム決める時は画面が動いていくこの「望遠鏡」画面ではなくて、同じく「スタイル」-「撮影」の画面の方が良さそうです。こちらの画面でもツールバーを表示しておけば自動導入が出来ます。 今回のVer.9の「スタイル」機能は各観測形態や用途に合わせた使い方が出来るというのが売りなのでしょうな。 スタイル機能には「観望」というモードもあって、このモードにした場合には主だった明るい星雲星団とそのニックネームや、明るい恒星のみが表示される画面になります。観望主体の自動導入をする時にはこの「観望」モードの画面で使った方が使いやすいかもしれません。 さて、NS-5000での自動導入です。 アトラクスにGINJI250を載せて、LX28mm45倍にて動作確認しました。 観測所から北東の空にαPerが見えてきたので、まず手動で視野真ん中にもってきてステラナビで同期。まずは近くのγAndを導入。ドンピシャリのド真ん中へ導入!まあ、この位は序の口。 αAri、αPsc、βAnd、木星、また戻ってαPer。いずれもここまでやってほぼ真ん中に導入! 結構重量のある鏡筒を搭載しているのにもかかわらず、エンコーダ無しでもこの導入精度を達成出来るのはすごいと思います。 私はEM200Temma2.Jrも使っていますが、Temma2.jrでもこの位動かすと途中で再同期を取る位なので、NS-5000はこれと比較しても全く遜色ない程の素晴らしい精度で導入してくれますね。これにはとても嬉しくなってしまいました。 コントローラーもシンプルで使いやすい機能です。旧アトラクスのスカイセンサー3Dが非常に使い辛いコントローラーなのでようやく解放されました。 EM200Temma2.Jrでもそうですが、導入精度を上げるには赤道儀の極軸を出来るだけ精度良くセッティングすることは言うまでもありません。ステラナビのVer.8からすでに付いていたようですが、ステラナビのツールに極軸望遠鏡ツールがあって、その中にアトラクスの極望パターンがあるのは助かりました。拡大表示も出来るので、極軸の追い込みには強力に役立つツールになります。 NS-5000にはオートガイド用の端子(ST-4互換)もついているので、後日Atik-16ICMでオートガイドのテスト等も行いたいと思います。NS-5000側で赤道儀のバックラシュ補正機能(しかもPC側から任意設定出来るようです)もあるので、いろいろ試してみたいと思います。 これから103Pハートレイ彗星も明るくなってくるので、これらのツールが威力を発揮してくれそうです!
楽しみ楽しみ・・・(^o^) |
望遠鏡機材の話
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冷却ボックスはそこそこ電気を食らうので、遠征用のバッテリーも新調! せっかくなので出掛けたいのですが、どうも休みと天気が合いません・・・。 なので家でいろいろとやってみました。 まずは先日の話。 一通りセットしてカメラを冷却し、さあ撮影と思ったらボックス内のカメラの電源が入りません。 いろいろ調べると、どうやらカプラーがショートしています。 カプラーをばらしてチェックしたところ、ケーブル内でショートしておりました。 ちょうどカプラーのケーブルが折れ曲がる付近で、内線の被膜が破れていました。ケーブル交換してなんとかカプラー復活です。 このカメラボックスは最初に一通りセットすると、後で何かあっても蓋を開けて確認することは困難になります。 ところが、ドジな私はいろいろやらかしてしまうんだなぁ。 一昨日は、カメラを冷やして、さあ撮影!というところでLPS-P2フィルターを噛ますのを忘れたことに気付く・・・。 ノーフィルターでは長時間露光のテストは出来ないので・・・103Pハートレイ彗星を撮影。 2010.9.9 23h13m50sより120s×15コマ FSQ106kai TOARD(F4.0相当) EOS KissDX-SEO(ISO1600) カメラ冷却ボックス トリミング ●ピクセル等倍 すでに他の方がたくさん報告されているが・・・かなり小さく暗いぞ・・・ こりゃあだいぶ予報下方修正かなぁ。 もっとも、この彗星は近日点通過後に明るくなることが知られている彗星なので、大器晩成型かも? こちらは10Pテンペル彗星。 南天は光害が酷いので画像がイマイチ眠いですが、まだ結構明るいようでそこそこ写りました。 2010.9.10 00h01m35sより120S×10コマ FSQ106kai TOARD(F4.0相当) EOS KissDX-SEO(ISO1600) カメラ冷却ボックス トリミング 気温は20度近くありましたが、冷却ボックスは6〜7℃程度には冷却出来ていたようです。 ところで、冷却ボックスの乾燥剤ですが、こんな感じで実験したところ、 ボックス内の空気が循環しないのか、外気−10度位しか下がりません。 これだけ乾燥剤を入れても1回で全部ピンク色に変わってしまう位でした。 乾燥剤より密閉性を高めた方が効果的かなぁと思い、乾燥剤を入れずに こんな風に蓋との隙間部分をビニールテープで塞いでみました。 しかし、これでも結構結露してカメラボックスの外側にもかなり結露します。 スタイルフォームをもう少し厚いものを使った方が冷却効果が上がるのかもしれません。(私のは20mm厚) 昨晩はLPS-P2を忘れずにセットしてから冷却したので、ようやく長時間露光にチャレンジしました。 ●M33 2010.9.10 23h47m21sより1200s×10コマ FSQ106kai TOARD(F4.0相当) EOS KissDX-SEO(ISO800) カメラ冷却ボックス トリミング LPS-P2FF ちなみにトリミングしたのはでかいゴミが右はしの方に写っていて、フラットで消えないから。 撮影時に付着したのが朝青空フラットを撮った時には取れていたようです。 開始の時にはもう少し温度が下がって、7.1℃位でした。しかし、撮影を開始するとカメラが熱を持ってくるのか、おおよそ9℃位までBOX内の温度が上がっていました。 それでも、外気温は20度以上あるところで概ね10度以内位の温度がキープ出来るようなので、今後威力を発揮しそうです。 カメラボックスは、朝になってから開けましたが、結構な水(ざっと5cc位?)が溜まっていました。カメラボックスの形状によっては、水出し穴・チューブのようなものを付けた方が良いかもしれません。(でも実用上はビニールテープの目張りでじゅうぶんかなぁ・・・)
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晴れませんねぇ〜。 まあ、当地のこの時期は毎年天気が悪いので仕方ないですが、天気予報を見ても日本海側の晴れマークが恨めしそうに見えますヮ。 晴れたら実写テストしたいなぁとは思っているのですが、どうもしばらく天気が悪そうなのでお預けです。 で、今はこんな風になっています。 左側にコーラの280mlハンディ缶を挟んで左右のバランスが取れるようにしました! コーラの中身も入ってます。350mlビールでも良いですが、アルコール入りは遠征帰りにうっかり飲んでしまうかもしれないので清涼飲料水で我慢します。 カメラボックス内の乾燥方法については、当初は天ガ誌にも記載されていたように乾燥空気を考えたのですが、よくよく検討してみると、この狭いボックスであればわざわざ乾燥空気を作って送りこむ様な大げさなシステムにするよりは、適当な乾燥剤を中に入れてやれば十分ではないかなぁと思い、方針変更することにしました。 調べてみると、石灰系の乾燥材は水分を含むと発熱するリスクがあるようですが、シリカゲルは安全なようです。 ちょうど手元にはドライフラワー用のシリカゲルが一袋あるのでこれを利用します。 シリカゲルを小分けで入れる適当な袋が無いか〜と妻に相談したら、料理用のだし袋やお茶袋が100円ショップに売っているよと教えてくれたので、早速買ってきました。 お茶袋2〜3枚にシリカゲルを詰めてカメラボックスの中に適当に配置しようかと思います。 あとはテスト撮影だけなのですが、晴れませんねぇ〜〜〜(^^)
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カメラ冷却ボックスの自作はまだ乾燥空気などの課題がありますが、一応完成したので実際にカメラを入れて冷却実験を行いました。 完成正面より 放熱板の隙間も発泡ウレタンで埋めました。 コントローラは、背面に貼ってしまうとコンセントの抜き差しが堅くやり辛いのでゴムで止めるだけにしました。 カメラ+レデューサー込で2kg強の重さです。 しかし、問題は放熱板側がかなり重いこと。レデューサーのネジ込みが緩いと重さで回ってしまいます。バランス対策を考えた方が良いようです。 カメラマウント環との間に出来る隙間で少しガタが出ていたので、隙間にフルーツマットの破片を詰めてみました。職業柄この素材はたくさんあるので使用の度に使い捨て出来ます。 これを詰めることにより相当強度が増してガタが無くなりました。 フルーツマットの破片。桃箱を詰めた時の余りゴミの利用です。 冷却温度実験は次のように行いました。 カメラはKissDX、とりあえずカメラの電源は入れずに冷却ボックスの電源を入れてから5分毎の温度を測り、どの位まで温度が下がるのかを確認します。 内部の温度計は写真の位置に固定。カメラとアルミ面の中間くらいの位置に浮いた状態でセンサを入れました。 フタを閉めて実験開始。 写真電子温度計のIN−OUTが逆になりますが、INが外気温、OUTが冷却ボックス内の温度です。 5分ごとに計測しましたが、写真レポは10分毎を紹介します。 0分実験開始 10分後 20分後 30分後 40分後 50分後 60分後 70分後 80分後 90分後 100分後 110分後 120分後 開始より2時間で1.6度まで下がりました。 多少温度計の誤差もあるとは思いますが、外気温より18〜19度は下げることが出来るようです。 また、温度の下降速度を見ると、実際に使用する際には約1時間位前から冷却を開始する必要があるようです。 冷却能力としてはほぼ期待通りの結果でした。 この後、温度の復元実験もやりたかったのですが、どうしても外出しなければならない用事があって出来ませんでした。 自宅に戻ったのはPM5:30、スイッチを切ってから4時間以上経ってましたが、冷却ボックス内温度は18.9度とほぼ平常温度に戻っていました。 カメラボックスのふたを開けると内部はすでに乾いている感じでしたが、内部ファンの下の部分に残存水滴の玉を発見! やはりこの部分は何らかの結露対策が必要なようですね。 今のところ、放熱板のバランス対策にもなるので、反対側に乾燥空気のユニットを作ってしまう案を考えています。ただ、乾燥剤を入れるビンなどは少し小さめになるので実際の効果が心配ですが、適当な大きさのものがあるかどうかホームセンター巡りをして探してこようと思います。
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カメラ冷却ボックスの自作状況その2です。 前回は「冷却カメラボックス」と呼んでいたのですが、よくよく考えると「冷却カメラを入れる箱」ではなくて「カメラを冷やす箱」なので、やっぱり「カメラ冷却ボックス」と呼んだ方が正しいのかなぁと思い今回は呼び方を変えました。(^^; で、その後の製作状況。 アルミボックスに部品を仮組したところ。いい感じです。 内部ファンとカメラケーブルの状況。ファンを斜め付 ◇ 型に取付したので、ケーブルがファンの脇下にもぐる感じになり干渉しません。 カメラの固定は有り合わせのインチネジで止めることにしました。 タカハシCA-35を使った時の隙間。 同じくCA-35の取り付けを内側から。 ボーグ接続環とタカハシレデューサーの組み合わせの時。 カメラ位置がやや奥のため接続の際に力を入れてジョイントしないとくっつきません。 そこで、カメラ取り付け穴の遊びを大きくしてカメラを少し前後出来るようにしました。 ボーグ環との接続もスムーズにできるようになりました。 スタイロフォーム・・・でか〜い ホームセンターにはたまたまこのサイズしか売ってなかったんだよね〜 半分に切断して作業。実際に使ったのは全体の1/5程かな・・・失敗分も含めて・・・。 切り出したスタイロフォーム。寸法はアルミ箱に合わせて適当にカット。 接着剤で固めているところ アルミテープを貼ったら冷却ボックスっぽくなってきました。 冷却ブロックには放熱用シリコーンをたっぷりと。 箱に組み込んだところ。 通電してみたら内側のファンの向きが逆でした。ファンの向きを直す。 通電実験では結構よく冷えそうだ。 撮影しない時はハンディ缶なら2本くらい冷やせそう・・・って。(^_^; スイッチ部はタッパ―にまとめた。 でも配線のコードが微妙に短いのでここはあとで修正します。 タッパ―はこんな具合に両面テープで背面に貼っちゃおうかな。 あと本体と放熱ユニットの間を発泡ウレタンでふさげばほぼ完成です。 というわけで、ほぼ完成間近です。 ゆっくら作ってますので、性能試験はもう少し先ということでお許しを。 ●追記 製作費用を出してみました。 1万円位かなと思っていたら1万3千円位かかっていたな。
この表に出ていないネジやら接着剤等はもともと手元にあったものを使用しました。 それでも安価で手軽な工作ですね。 |


