Gekko!の登山用品の選び方

元登山ショップ店長が、実践に役立つ登山用品の選び方を解説、お薦め品の紹介。

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日付がはっきりしないが、1月に蝶ヶ岳に登ったあとなので、おそらく2月頃だろう。
木曽駒ケ岳を登りに友人と向かった。

蝶ヶ岳のあとも、トレーニングを続け、体力は付いてきた。
あとはひたすら経験をつむため、登るのみ。

予定は1泊2日。
ロープウェイを利用してのお気軽コースだ。
宝剣山荘のそばでテント泊を予定している。

前夜高速を飛ばし、しらび平行きバス停の駐車場で仮眠。
早朝に起床し、パッキングしていると友人Mが言う。

「ヤッケのズボンを忘れてまった!」

千畳敷カールではワカンを用意しているくらいで、雪に埋もれることも当然想定内。
いつもお粗末な装備の僕だが、オーバーパンツ無しでは登るのは無理だ。

「もうだめだ・・・登れんわ・・・」

Mは泣きそうな顔でつぶやいた。

しかし僕としても、簡単にはあきらめられない。
何しろ、この頃の僕は相当な情熱を山に向けていたのだから。
今まさに登らんとするところで、中止といわれても納得いくわけがない。

「スポーツ店探して、買いに行こう!」

グッドアイディアとばかりに宣言して、車を飛ばし町に出る。
朝早かったが、シャッターをたたき、無理言って開けてもらった。

農作業に使えそうな、ダサいオーバーパンツをゲット。
さっきまでの落胆と打って変わって、超陽気な二人は再び山へ向かった。

バスとロープウェイを乗り継いで、千畳敷に。
もう何度も来ているが、雪景色の美しさに感激。

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はじめワカン、斜面が急になる前に、アイゼンに履き替える。

スパッツにアイゼンの歯を引っ掛けないように、急登を慎重に一歩一歩登る。
しばらくして、宝剣山荘に着いた。
もちろんこの時期は営業していない。
この脇でテントを張り一泊する。

テント内で食事の準備をしていると、Mが頭痛を訴える。
ストーブをガンガン焚いて調理していたので、換気が充分でなかったのだろう。
僕はなんともないが、Mは夜遅くまで頭が痛いといっていた。
もしかしたら高山病なのかも。

翌朝良い天気。
ご来光と宝剣岳をバックに記念写真を撮って、駒ケ岳に向けて出発。
素晴らしい天候に大満足。
荷物はテントにデポし、空身で快調に飛ばし駒ケ岳に到着。

帰り中岳からの下りで、シリセードをしてみた。
スピードが出すぎて、怖くなりつい足で止めようとアイゼンを引っ掛けた。
当然足をひねる。
斜面が緩やかになり、止まると、Mが心配して声をかけてくる。

「大丈夫だ、なんてことない」

そういったものの、実は足をひねって結構痛みが残っていた。
事故に結びつくかもしれない、軽はずみな行為をした自分が恥ずかしくて、足が痛いとは言えなかった。

この日から約15年後には、あずき沢をグリセードとシリセードを交えてかっ飛んだりしているのだが、経験のないものが、見よう見まねですることではない。
深く反省し痛みをこらえつつ、帰路に着いた。

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