Gekko!の登山用品の選び方

元登山ショップ店長が、実践に役立つ登山用品の選び方を解説、お薦め品の紹介。

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南アルプスは懐が深く、なかなか短期間で登る事が難しい。
また、それだけに自然が豊かで、雄大な山容は魅力的でもある。

鳥倉林道経由で塩見岳への単独行を計画。
鳥倉林道をゲートまで車で入り、そこから徒歩。

この車道歩きというのは、つくづく辛い。
ここにゲートを作らず、登山道入り口まで車で行くことができれば、とつい考えてしまう。

30分の林道歩きを終え、登山道に取り付く。

相変わらずの平日山行で、ほかに登山者は誰もいないようだ。
静かな山歩きを楽しむ。
深い樹林が気持ちよい。

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三伏峠を越えると、視界が広がり、目指す塩見岳もやがて姿を現す。
本谷山で小休止し、ピッチを落とすことなく進み、目的地の塩見小屋に到着。

予定より早く着いたので、荷物をデポして、空身にトレッキングポールだけで山頂を往復してくる。
時々深いガスに包まれて、ひやひやする。
山頂を踏んで、早々に退却。

これで、一日の体力を使い果たした感じ。

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塩見小屋のテント場は、今では廃止されたようだが、当時は小屋の前にテントを張ることが出来た。
小屋で手続きをし、水があるか聞いてみると、小屋には無いので、水場で汲んでくれとのこと。
ペットボトルのミネラルウォーターが置いてあったので、販売しているのではと期待したが、残念。

相当体は疲れきっていたが、水が残り少なく、水場まで行くしかない。
テント場からつづら折れの山道を急降下していく。

行けども行けども、水場はない。

急な下り坂なので、相当なスピードで下るのだが、たどり着かないのである。
ここをまた登り返すことを考えると、もううんざりだ。

道が間違っているのではと、不安になる頃、ようやく水場を発見。
水筒に、満タンに汲んで、帰路に着く。

この登りは、本当に辛かった。
僕の中での「辛い登山ベストスリー」にはいるかもしれない。

食事前で、全くエネルギーがなくなってしまって、歩いては休み、歩いては休みを繰り返す。
ペットボトルの水を売ってくれなかった小屋のオバサンに対して、むしょうに腹が立ってくる。

「水くらい、売ってくれてもいいのに!」
「下で汲んで来いなんて、簡単に言いやがって!」

もちろん小屋の人には何の罪も無い。
八つ当たりもいいところである。
しかし、あまりの苦しさをごまかすため、僕には怒りの矛先が必要だったのである。

テント場に到着したときの嬉しさは、もう言葉に出来ない。

「着いた〜、もう歩かなくていいんだ〜」

僕はテントの脇にヨロヨロと崩れ落ちた。

この山行のことは、とても良く覚えている。
人間、楽しい記憶より、本当に辛い記憶の方が、忘れないものなのである。

写真に移っているテントは、実に懐かしい。
これは、南米を放浪していたときにチリで購入したテントなのだ。

シングルウォールテントで、天井にベンチレーターが着いているものの、雨天時の通気性の悪さは半端ではない。

一応透湿性はあるとのことだったが、素材はなんだかよく分からない。
また、縫製もいい加減で、テント内に入ると、無数の縫い目の穴から、外の明かりが漏れてくる。

それでも、軽量コンパクトなのは魅力で、時々登山に持ち出していたようだ。

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