Gekko!の登山用品の選び方

元登山ショップ店長が、実践に役立つ登山用品の選び方を解説、お薦め品の紹介。

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中央アルプスに登ることになった。
今回は登山初体験者が2名いるので、ロープウェイでお手軽登れる宝剣岳〜駒ケ岳を予定していた。
僕にしては珍しい祝日の山行である。

覚悟はしていたものの、想像以上の人混みに、登る気がうせてしまう。
ロープウェイの終点千畳敷から乗越浄土まで、蟻のごとく列が出来ている。

僕は登山初体験の二人には、こんな人混みの中ではなく、静かな山の魅力を味わせてあげたかった。
乗越浄土で僕は地図を開き、メンバーに伝えた。

「この混みの中を歩くのは、登山とは言えない」
「北御所ルートというのがあるので、ロープウェイを使わずに歩いて降りよう」
「静かな山の魅力をおそらく堪能できるであろう」

あまり乗り気でない新人を説き伏せ、宝剣岳とは反対の伊那前岳方面へ向かうことにした。

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進むに従い、人は少なくなる。
伊那前岳から先は、ほとんど誰もいない。
先ほどの喧騒が嘘のようだ。

また景色も絶景で、初心者二人もとても喜んでくれている。
僕は自分の判断に満足していた。

景色の良いところで、休憩したのち、いよいよ本格的な下りに入る。
まあ、地図を見る限りたいしたことはないだろう。

しかし僕はこのルートを甘く見ていた。

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樹林帯に入ると、下りが急になる。
また先ほどと打って変わり、展望が利かない。
面白みの欠けるルートになると、とたんに疲労を感じ出す。

徐々にみんな無口になり、ひたすら歩をすすめる。

尾根からの分岐点であるウドンヤ峠がなかなか現われない。

(ひょっとしたら、通り過ぎてしまったのかな)

ここで既に疲労困憊しているみんなを連れて、行き過ぎたりした日には、何を言われるかわからない。
僕はみんなを尾根上の広いスペースに待たせて、地図を持って先行する。

程なくウドンヤ峠が見つかる。

「道は間違いないよ。すぐそこがウドンヤ峠だ。でも、うどんは売って無いけどね、ハハハ」
わざと元気な声で冗談をいったら、かえって空気が悪くなったようだ。

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ここからの下りがまたきつかったのだ。
階段状の急な下りになると、かなり足に負担がかかる。
徐々に踏ん張りが利かなくなり、膝が笑い出す。
途中の水場でのどを潤し、ひたすら降りる。

初心者にはかなりきついルートだったと、反省するものの、頑張って歩いてもらうほかにない。

ようやく林道に出た。

「ああ〜きつかったな〜もうバス亭まですぐだよ」

ところが、つここからバス停までがまた遠かった。
一瞬戻った笑顔もすぐに消え去った。

思いつきのルートを行くときは、一人のときだけにしよう。
強く反省した、ある意味思い出深い山行でした。

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