Gekko!の登山用品の選び方

元登山ショップ店長が、実践に役立つ登山用品の選び方を解説、お薦め品の紹介。

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モンベル ジュピタードーム 4型テント

私Gekkoは強風で、二つテントを壊した経験があります。
ひとつはテントポールの破損。
やわなグラスファイバー製のポールだったので仕方がありません。

もうひとつはフライシート。
強風で一気に引き裂かれてしまいました。
これも量販店で購入した安物テントだったので納得しています。

どちらもシビアな環境ではなかったので、大事には至りませんでしたが、
これがマイナス20度の冬山で起こることを考えるとぞっとしてしまいます。

テントが強風で飛ばされる遭難事故を防ぐには、頑強なテントを選ぶことが第一です。
本体及び、フライシートの生地、テントポールの素材などで強度が変わってきます。

強度を高めるとともに、比例して重量も増えていきます。
軽量化を計る登山者にとっては、難しい選択です。
これが一番という選択は、なかなか言えないでしょう。

また、テントを固定するための張り綱やペグも強度維持に大きな要素となります。
ペグの形状も雪上での使用に耐えうるものが必要です。
通常のペグ以外に、私はピッケルやスキーポールなどもテント固定用に利用していました。

張り綱は購入時の標準装備に加え、張り綱用のループがある場所にはすべて張り綱を装着しました。
3mm程の細引きに、自在と呼ばれる長さ調整の金具をセットして使用しています。
この張り綱とペグの的確な使用で、テントの耐久性も大幅に向上します。

私はシェラデザインズの軽量テントで冬山も登っていました。
張り綱とペグで武装していてもなお、冬山専用テントに比べ強度に不安があったため
気候の変化にはひどく敏感になったものです。
気圧計が急降下するようなときは、深夜であっても迷わず下山準備に取り掛かりました。

このような状況に応じた決断は、複数で入山しているときなどは、
なかなか思い通りにはいかないかもしれません。
悪天候のなか、登山を続行するつもりであれば、当然それ相応の装備が必要になります。
この場合は重量など気にしていられませんね。
命にかかわる問題ですから。

ようは自分の登山スタイルによると思います。

冬の悪天候での行動を前提とするとき、
テントは通常のフライシートではなく、冬用の外張りを用意したほうが良いでしょう。
冬用の外張りにはスノースカートという物が付いていて、
下部からの雪の進入を防いでくれます。

このスノースカートがない、普通のフライシートで吹雪にあうと大変です。
テント本体とフライシートの間にガンガン雪が吹き込み、テントをつぶしにかかります。
スノーブロックの壁を作っていても、相当量の吹込みがあるものです。

もちろん、スノースカートがあっても、豪雪ではテントに雪が降り積もり圧迫されます。
しかし、本体に直接かかる負担と、冬張りに覆われた状態とはかなり安心感がちがいます。 
お持ちのテントで、冬用外張りが別売りで用意されている場合是非検討をしてみてください。

ちなみにダンロップV4シリーズの冬用外張りは30,000円(記事投稿時)で発売されています。
ダンロップのVシリーズテントはもともとヒマラヤ登山用に開発されただけあって、強度の高いテントです。
フライシートを冬用外張りに交換することで、冬山での使用にも高い信頼度があります。
(ちなみに冬用外張りは通気性を保つため、完全防水ではありません。そのためフライシートとの兼用はできません)

ダンロップアルパインテントTOV4のユーザーにとっての30,000円の出費が高いか安いか…あなた次第です。

テントもこれから購入するという方は、さらに大きな出費を強いられます。
しかし、これも安全登山のためで、しかたありません。

冬用外張りとの組み合わせを前提にテントを選ぶのなら、
モンベルのジュピタードームも選択肢に入れてはどうでしょうか?
こちらはフライシートではなく、もともと冬用外張りと組み合わせた積雪期仕様のテントです。
通期使用する場合は、フライシートを別途購入する必要がありますが、
まずは冬山、出費をとりあえず抑えたい、という方には予算的にもありがたい組み合わせです。

モンベルの冬用外張りの赤と黄色のビビッドな色彩は、
悪天候での視認性の向上に力を発揮するでしょう。
ちなみに重量はダンロップV4とほぼ同程度です。

繰り返しになりますが、私は冬用外張りは使用した事はありません。
あれば、より快適、安全になるというのが冬用外張りです。
必要かどうかは、あなたの登山スタイル次第。

テント本体:40デニール・ナイロン・リップストップ(通気撥水加工)
スノーフライ:40デニール・ポリエステル・リップストップ(通気撥水加工)
グラウンドシート:70デニール・ナイロン・タフタ(耐水圧2000mmウレタンコーティング)
ポール:フェザーライトポール
本体重量:3.58kg(ペグ、張り綱、スタッフバッグ含む総重量:3.88kg)
構成:テント本体1、フライシート1、本体ポール4本、張り綱4本、ペグ16本、ポール応急補修用パイプ1本
3〜4人用
機能:ツイストグリップフック、グロメット&ストラップ、マッシュルーム型ねじ込み式エンドチップ、段違いジッパーエンド、シームシーリング、インナーポケット、ベンチレーター、ペグダウンループ

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