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前日の「衣掛天神」の横、当時「鏡ヶ池」があったといわれている場所に、

「児島・大伴旅人の歌碑」がある。

『凡ならば かもかもせむを 恐(かしこ)みと 振りいたき袖を 忍びてあるかも』
(万葉集巻6−965 おとめ娘子)

『ますらをと 思へるわれや 水くきの 水城のうえに なみだ拭(のご)はむ』
(万葉集巻6−968 大納言 大伴卿)

天平2年12月、大納言になって奈良の都に帰る大伴旅とは、水城に馬をとどめ大宰府の方を振り返るのでした。ここまで部下の官人たちや名残を惜しむ人々が見送りに来ていて、その中に児島という遊行女婦(うかれめ)も混じっていました。

 彼女は太宰府館人たちの宴席に呼ばれて、歌や踊りを見せる娘子だったのでしょう。その児島ガ、「旅人が大宰帥という偉い人ではなく、普通のお方であったなら、お別れにああもこうもしましょうが、恐れ多くていつもなら激しく振る袖を、今日はこらえて振らずにおります。」(太宰府市「大宰府いしぶみ散歩」『太宰府市史文芸資料編』より)

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