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「私の戦後60年」、昨日(6日)夕方のNHKラジオから流れる岡部伊都子さんの声に、釘付けになってしまいました。1932年生まれ82歳のエッセイストの声が切々と訴える。
「戦争はむざんにも次々と男性たちを召集し、戦地へ送って殺しました。私は今でも当時二二才の見習仕官だった婚約者の言った言葉を忘れません。『この戦争はまちがってる。こんな戦争で死にたくない。天皇陛下の為に死ぬのは嫌だ。君や、国の為になら死ぬるけれども』。真剣に、本気で、そう言った彼の切迫した声。彼はリンとした非戦・平和の志を持っていた青年だったのに、私はその志を理解できない軍国少女でした。やがて沖縄で婚約者を戦死させ、兄や義兄、多くの知人友人を死なせました。私の正体は戦争の加害者」。
「女ははどこまでも人間の情愛を深くもつて、世界平和の人類愛を創りたい。立場を超え、差別や敵視のない自分を確立したい願い」を語り続けたい。
5月3日は憲法記念日でした。今、憲法改正についての議論がたかまりつつあります。改正するかどうかは、国民の総意で決まるべきものであって、政治や国の意思で決めるべきものとは違います。憲法改正したい意思のある側は、その論点を判りやすく国民に提示し、又現憲法を遵守、改憲反対の側は、その精神をわかり易く示し、お互いの主張を偏ることなく国民に知らせる事だと思います。最後は国民の総意で決まるべきもの。
私はあくまでも、現憲法は守るべきと考えます。政府の考えでは、現憲法は、現実に即してないなどの理由で、改正の方向へ向いつつあるが、国民の考えは果たしてどうなのであろうか。「戦争放棄」を打ち出した現平和憲法は、現実に合わない等言われているが、根本の精神は「理想」の姿を現しているもので、それに向って努力する所に「憲法」の「憲法たる所以」があるのではないだろうか。
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