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最近、あちこちで見かけるようになった
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【virtual reality】
(ヴァーチャル・リアルティ)
近所の大きなショッピングセンターではコレ専用の有料プレイコーナーが出来るほどに流行っているようです
自分自身、未だプレイしたことはありませんが傍から見ていると「面白そうだな・・・」と思うも、新しい文化を取り入れたくないオールド世代としてはそれを試す勇気がなかなか湧きません(^^;

ディスプレイもスマホをセットするものと、それ専用のディスプレイがセットになっているものがあるみたいですが、スマホの方は直近で画面を見ることになるのかと考えると「目が悪くならないのか?」という現実的なことを考えてしまうのも経験出来ない理由だったりしますw


そんな私に「でもやっぱやってみたいな・・・」と思わせた漫画があります
それが本日ご紹介する
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【ルサンチマン】
この作品は【アイアムアヒーロー】【花沢健吾先生】の作品です
この先生とは【アイアムアヒーロー】で出会い【ボーイズ・オン・ザ・ラン】で感銘を受け、この作品で3作めとなります
アイアムは途中から失速しまった感のある作品でありますがその他2作はどちらも面白いので是非ともオススメです♪


さて、ルサンチマンのご紹介ですが気になるこの題名はフランス語であり、訳しますと【弱者が強者への妬みや恨みを心の中にため込んでいること】という意味があるようです

確かに・・・
最後まで読んでみると「なるほど〜」と思わせられる題名ではあります

そんなこの物語の主人公は
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【坂本拓郎(30歳)】
印刷所勤務の素人童貞である彼は、独身、不細工、ハゲ進行気味、デブという人生負け組要素が全て揃ってしまっていることを嘆きつつも、自分では何も努力しないままに
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日々、落胆して生きています

ちなみにこの漫画が描かれている時代背景は現在よりも過去のことであると思われるのにある一部のことだけが超近未来的に描かれています
それが
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VRであります
作品が連載されていたのが【2004年】と今から10年も前の話しであるため、当時もVRはあったと思いますが今ほども技術は備えてなかったと思われます
そんな時代に未来を見据えたこんな作品を描くとは・・・やるなと思わせざるを得ません

そんなVR
拓郎は友人の家で初めてその機械に触れることになります
それまではバカにしていた
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その機械を装着した瞬間・・・
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彼の目の前に広がる恍惚の世界w
誰にも必要とされていなかったリアルの世界
生きていることに目的を見いだせないその世界とは違い、誰もが彼に好意を抱き、その存在を必要とする・・・それがVR
拓郎は一瞬にしてその世界の虜となってしまいます

ただし、友人に体験してもらったVRはあくまで【友人を主人公として造り上げられた世界】であるため、拓郎は単なる客人にしかなりえません
そのため、彼は自分だけの【仮想世界】を手に入れるべくVRのソフトを買いに行くのですが、その時初めて自分の世界を手に入れるのにはそれなりのお金が掛かることに気づかされます
そんな時・・・・
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偶然、棚の下に落ちていた1本のソフトを見つけます
何かの運命の出会いだとそのソフトを購入する拓郎
そして
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自分の容姿を高校時代のものとしてVRの世界に入り
そこで出会う
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月子という仮想世界の少女に恋をすることになります
ただこの少女、通常のVRソフトと少し異なり【何故か主人の思い通りになりらない】存在であるのです

VR世界にて女の子と出会うという設定
賢明な方・・・というより大人の男なら既にお分かりかと思いますが【その理由はひとつしかない】のですがこの子は拓郎の意志を受け入れることを拒みます
現実世界でもそしてVA世界でも女性に拒まれ続けることに困惑し、そして発狂する拓郎
この物語はそんな二人がお互いを分かち合い、信頼を築いていく・・・そんなストーリーであります


そんなこの作品ですが、ストーリーは主として【VR世界の中】で描かれていきますがもちろん【リアル世界】も存在しているわけで
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そのギャップが面白いですw
作品の中ではロマンチックに決まるそのシーンもはたから見るとかなり間抜けです

劇中では
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馬に乗ってピンチに立ち向かう
というシーンがあるのですが、これも現実だと
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こんな状況w
であり、読んでいる読者をかなり楽しませてくれます


それはそうと・・・
自らが必要とされないリアル世界の住民が、自らがヒーローのVR世界に入ると何が起きると思いますか?
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生活の比重をどちらにおいていいのか分からなくなるのです
そのため、リアル世界において心が通っている本当の人間やそれまで築いてきた信頼関係を無下にし【VRの世界が全てである】と思い込んでしまうのです

リアル世界ではその容姿や職種から一生うだつが上がらない人生であると思いきっている拓郎
そんな彼が初めて自分を全力で必要としてくれる女性と出会う・・・
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例えそれが現実世界の人じゃなくても
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その世界が居心地のよいものになっていくのは当然の結果
だと思います
実際の世界にこんな科学が生まれたら・・・というか、あと数十年で間違いなく出来ると思いますが、幾分かの人間は間違いなく廃人になると思いますね
それほどまでにこの漫画は危ない未来を見せてくれますw


しかし、美味い話には必ず落とし穴があるもんです
また【花沢健吾先生】の作品をご存知の方なら分かると思いますが【ハッピーエンドで終わらせない】ことは有名であり、私の好きな【新井英樹先生】に似た感覚を持っている人だと思います

そんなイリュージョンが今回も見事に炸裂します
拓郎が買ってきた【月子】というソフト
それはVRが進化したその世界において
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全ての元となったマスターソフトであったのです
この世界でのVRを構築してきた歴史、そしてシステムの全てのプロトタイプである【月子】は他のソフトとは全く違うプログラミングで作られています

なぜなら・・
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プロトタイプは失敗作であったからです・・・
失敗作であったプロトタイプのシステムをそのまま使うと世界は混沌に陥ります
そのため、プロトタイプは封印し、人間に従順なシステムを新たに開発し、それを娯楽用として販売したのです

自分自身がAIであることを分かっていなかった月子がそれを理解した時
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彼女を取り巻く世界は大きく変わっていくことになります


拓郎の愛したAI知能は
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果たして人類の敵になるのか、それとも・・・

この物語
全てを読んで批評するならば、主人公は同情するほどにみじめで、でも精一杯生きている彼を応援したくなり、そこにちょっぴりのエロがよいスパイスとなるも、最後にはズドーンと胸を打たれる
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そんな切ないラブストーリーであります



この作品ね・・・
凄いわ!
読み終わった瞬間にぞわぞわっと体が身震いしましたもんw
私、これまで物凄い数の漫画を読んで面白いと思った作品は星の数ほどあります
でも、その中で「この作者天才だわ・・・!」と思ったのは【浦沢直樹】【新井英樹】そして【花沢健吾】だけであります
それぞれ、駄作もありますが成功作と出会った時の感銘感がパねぇっす!

この【ルサンチマン】にしてもそうですが、よくもまぁ【全4巻】でここまで素晴らしい作品を描けたもんだと感心してしまいます
長くて壮大なストーリーもいいです
でも本当に素晴らしい作品というのに巻数は関係ないと思いますね
これはそれを見事に体現した作品だと思います

夏休みの暇つぶしに読んでみると面白い作品だと思います
是非にオススメです♪



この記事に

  • ホントとっしーさんは漫画紹介するの巧いね!
    また面白そうと思ってしまった(^ω^)
    そんな前にVRのことを描いてるとは凄いですね‼
    読んでみたいと思います!

    [ ウーロン ]

    2017/7/16(日) 午前 11:26

    返信する
  • 顔アイコン

    > ウーロンさん
    VRの世界もここまできたら完璧ですね♪
    でも子供のころから30年くらいでファミコンからPS4まで進化したことを考えれば、死ぬ前にはなんとかモノになりそうな気がしますw

    とっしー

    2017/7/17(月) 午後 2:35

    返信する

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